●最近、「自分がやりたいことと、会社の方向性の違いに気づき転職を決心した」との話をよく耳にする。
●いろんな仕事があるなかで、自分のやりたいことを仕事に出来ることは幸せなことだ。
●しかし、好きなことをするには、それと引き替えに不安定な要素がつきものであるようにも思う。やりたいことをするには、それに対する責任を負わなければならない。それは、会社員でも自営業者でも同じである。
●会社のために何をすべきか?それは、会社にとって負の生産性にならないことだと思う。ぼろ儲けして会社の成長に大きく貢献することも結構なことだが、そこまでやらなくても自分の報酬分の生産性を上げる気概が必要だ。
●経営者は、ノルマで社員を縛ってはいけないし、社員は単に好きなことだけをやってもいけない。経営者は、社員の好きなことと、生産性とのベクトルを同じ方向に持っていく仕組みを作ることが最も理想である。
●もっとも、大企業以外の企業では、好きなことをやって生産性を上げていくためには、多くの挑戦(トライ&エラー)が必要である。
●好きなことをやることは、不安定な環境と背中合わせになることでもある。
●多くの働く人が自分のやりたいことを会社でやっていくための近道、それは「自分が会社のためになにが出来るのか」を問いただすことでもある。