●ほうれん草づくりを初めて、今年で3年目の夏に入る。農作物は、3年目が大きな転機になる。エダマメでも、ほうれん草でも、連作の影響が3年目に出るのである。だいたいは、プロの農家でもいろんな野菜に挑戦するが、3年目でやめてしまうケースが多いと聞く。
●僕のほうれん草作りも3年目。今年は、化学農薬を使わずにどこまでほうれん草を作れるか挑戦した。結果、鱗翅目害虫とアブラムシ等の害虫対策はほぼクリアしたものの、夏のピシウムに負けた。夏のピシウムは、古いタイプのカビの仲間で、腐生菌として、ほうれん草の「ずるけ」や立ち枯れ症状を引き起こす菌である。
●ここ数日の間、納得できるほうれん草が出来なかったことで、お得意さまの皆様には大変ご迷惑をおかけしている。8月下旬には、一般的なほうれん草とは全く違った外見の益荒男ほうれん草を出荷する予定である。ピシウム対策も万全、次はどんな障壁が待っているのか?どんな壁でも超える自信はある。今年は、夏のほうれん草作りの技術の集大成の年としたい。