●「ホモ」と「ヘテロ」。私のここでの使い方を言い換えれば、「同類の組み合わせ」と「異なる類の組み合わせ」といえる。生物学的に表現でもある「一様性」と「多様性」にも通じるところがある。●いろんなチームや組織において、a)同じ持ち味の人が複数集まった形態やb)全く違った個性がお互いを活かしあう形態を観ることが出来る。●組織では、「志」と「個性」の2つが重要である。「志」がバラバラだと良い組織は出来上がらないが、「個性」がバラバラなことは結構良いことだと思う。脱個性化を要求する組織は、「人」を部品として観ている様であり、たとえば、製造業などでは生産工程の機械化によって容易に「人」を切り捨てることもありうる。●「個性」は、「完璧」という概念や「万能」という概念には決して当てはまるものではない。もし、個性の強い一個人が、自分自身を「完璧」または「万能」と錯覚してしまったとき、それは、組織の滅亡への第一歩である。なぜなら、それぞれの「個性」が一つの「個性」によって、否定されることにつながりかねないからである。●1000人の組織は、1000ピースのジグソーパズルの様なもの。どれ一つとして同じ形のピースは存在しない。しかし、すべてのピースが活かされるべきところに収まったとき一つの絵や写真が完成する。組織にとって、「ホモ」であるべきところは一つの作品を完成させようとする「志」であって、「ヘテロ」な部分はジグソーの1ピースである。●ジグソーパズル完成のイメージを描ける1ピースの集まりの様な組織が出来たら・・・それは夢を形に変えることが出来る最強の組織になるであろう。