●今日の、経営革新塾(第2回)では、西村伸郎さんが講師であった。西村先生の塾に対する基本的な考えは、経営革新塾の成果の目玉として、経営革新認証を得るための資料作成を成し遂げること。実際に、会社にとってプラスに働くことなので私は、大変この塾に期待している。早速、先生は、今後のスケジュールとして、申請のための資料作成について、この先のタイムスケジュールをつけるように促した。
●しかし、である。講義の終盤になって、何人かの受講者の人たちが、資料作成を最優先するのはいかがなものかといいだしたのである。「そういうものがあるということを分かればいいので、そこまでは行かなくても良い」など、私からすれば、先生のやり方を批判する様なニュアンスの発言が多く感じられた。
●マイナスの「気」と個人批判のような発言に対して僕は、思わず、大声で発言してしまった。「経営は実際に走りながら学んでいくものなはず、座って勉強するようなスタンスでは今回の塾は意味がない。勉強するだけなら大学行って勉強した方がいい!!」ちょっと気を悪くされた参加者もいたと思うが、すっきりした人もいたのではないか。どこでも、大声の意見が通る傾向がある。マイナスの思想で、大声が発せられたら、僕は迷わず対立軸として「大声」を上げたいと思う。
●終盤の発言が相次ぐ中、まず、全体の収拾をつけるために、先生が謝る。そして、後援会のあとに主催者の商工会の担当者の方が、先生と、方向修正について話し合っていた。「みなさんの期待に添うように変えていってはいかがでしょうか」「申請書類はまたあとにでも作れるし・・・」こんな会話が聞こえてくる。
●「ポリシーはあるのか!!」僕はそう強く感じた。経営革新塾の受講対象者は、「経営者」である。参加者30名程度の中に半数近くが経営者のようである。主催者のコンセプトがちゃんとあるなら、ポリシーを持って、毅然としたスタンスで塾を運営してほしい。多数の意見に流されるのではなく、秋田の産業振興にとって本当にプラスとなることであるならば、少数の対象者の場合であっても初期のコンセプトを貫いて欲しいものである。