●アメリカ西部の、ゴールドラッシュ時代、金が発掘されることを聞いた多くの大衆は金を掘りに出かけました。しかし実際は、砂金を掘りにいった多くの人は思うように金が掘れず夢が叶いませんでした。これに対して、しっかりとしたビジョンを持って自分の強みを活かした人はコールドラッシュブームの波に乗り夢を叶えました。アメリカンドリームをつかんだことで有名なのは、リーバイスの創業者であることは良く知られています。
●最近、農業の研修や就農の相談を受ける回数が増えました。いろんな方と接している中で感じたことがあります。それは、次にの紹介する2つのタイプに大別できるということです。◆タイプA:無性にチャレンジングスピリッツが伝わってくるタイプ、◆タイプB:何となく元気がなく誰かに頼ろうとする気配が感じられるタイプ。
●前者(タイプA)は、これまでの学歴や職歴を前向きに捉え今後の農業に活かそうというビジョンがしっかりと伝わってきます。なんかしてくれそうな、「リーバイス」になりそうな気配が感じられます。
●これに対して後者(タイプB)は、それまでの学歴や職歴を否定する傾向があり、これまでの仕事が上手くいかなくて、消去法の結果、農業にたどり着いたようなケースです。その多くが、これからはこの産業が伸びるだろうという淡い期待で農業を捉えています。明らかに「砂金を堀に行った多くの大衆」型です。
●タイプAの人は初めてのことに挑戦してたとえ失敗してもそれを糧として、どんどん進んでいけると思います。これに対して、タイプBの人が成功する(事業を継続していくため)には何か一つ意識を変える必要があるように思います。
●好きなことをやって、食べてゆけて、それが人に喜ばれる仕事であることこの3拍子が揃うと人生は幸せなものになります。新しく農業をやるならば、それが好きであることと同時に、何が自分の得意分野であるかをしっかり見据えて、その強みをのばすことに精進する必要があると思います。人と同じことをしていていては、食べてゆけなくなるのが弱肉強食のビジネスの世界であると思うのです。