●本日、台風の襲来を前に安濃津浄土寺圃場の全てのキャベツの収穫を終了、すぐにヤンマーF605で耕起した。
●就農以来封印していたキャベツの栽培を、開始したのは、去年のこと。オイシックスの坂下さんの薦めで試作したのがきっかけだ。今年は、1品種のみ20a程度の栽培。古い品種ではあるが、坂下さんお勧めの「あまだま」という品種だ。
●去年は特殊な栽培に挑戦したため、失敗に終わったが、今年はオーソドックスなスタイルで挑戦し、自分なりに今後の方向を大きく左右する成果が得られた。3月から、6月までの期間に寒玉系品種の出荷が可能になる手応えをつかんだのだ。
●寒玉キャベツは契約栽培の必須アイテム。今日から、野菜作りの原点に回帰すべく、会社とは別に、キャベツ生産事業を立ち上げる。これは、究極のマーケットインスタイルの農業である。何となくやっている人には作れないキャベツづくり。僕にはそれが出来るような気がしてならないのである。
★追記★
●今回のキャベツは、◎しまり良し、◎大きさよし、◎味よしと、寒玉系キャベツの具備すべき3要素をすべて備えたものが出来たのには大変満足している。
●しかし、油断してしまった、雨の多い季節の必須アイテムである有機銅剤の使用を忘れていたため、軟腐病(Erwinia carotovora)をだしてしまった。エルヴィニアの仕業である。本来なら余裕で5t/10aは収穫できたのだが、今回はほぼ3日間で、3t弱/10aの収量を得るに留まった。
●キャベツといえば、研究者の駆け出しの頃、一緒にキャベツを学んだ養成研修課の研修生の河辺知也君の存在を忘れてはいけない。彼は現在愛知県田原市で、キャベツの専業農家として頑張っている。キャベツ一筋20年の河辺君は、これからの僕のメンター的存在でもある。