●2012年12月27日、日没後。これまでどきどきするほどのほうれん草を収穫した。根の太さは約10mm、葉は斜め斜め60度に反り開き、葉色は濃く、肉厚で、株元がキュートに赤い。株元の糖度は11.5度(Brix%)。葉身もほのかに甘くアクが少ない。テクスチャーはハードだが、生でかじっても悪くない風味。やはりこれまでの益荒男ほうれん草の中で最高傑作の部類に入るほうれん草である。美的感覚、食品科学的視点から総合的に判断しても、「キング・オブ・ジャパニーズ・スピナチ」といっても過言ではない(自画自賛)。
●この、最高傑作のほうれん草は、予冷処理を経た後、東京新宿に納品される。伊勢丹新宿店の地下1階で新年早々益荒男ほうれん草ファンのお客様に販売されるのだ。
●今年は、伊勢丹新宿店様に評価いただいて、5年目になる。当時お世話になった村山バイヤーの言葉を思い出す。「定時定量でなくてよいので、最高の時期に最高のものを届けてほしい」。今年も最高傑作の益荒男ほうれん草を、伊勢丹様仕様で納品できることをうれしく思う。