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農業研修制度について考えるB(研修生の質その2)

第3回 研修生の質(その2)「理解力」と「模倣力」「雛形抽出力」
●B「理解力」 研修生に限らず、指示された仕事に対する働き手の反応は、(@)指示どおりにできないタイプ、(A)指示どおりにできるタイプに分けられる。さらに、後者は(A-1)指示通りにやるだけのタイプと(A-2)指示以上の仕事をするタイプに分けられる。
◆(@)は、指示内容を咀嚼して理解する力、指示や説明を聞く力が欠如しているものと考えられる。
◆(A-1)は、社風によっては、理想のタイプであることもあるが、創造的な仕事の場では少し物足りない場合もある。
◆(A-2)は、社風によっては、いらないことをするので煙たがられる場合もあるようであるが、新らしい未来を築く上で重要なタイプである。
●C「模倣力」 「模倣力」は「パクリ力」である。受験戦争である程度勝ち残ってきた人材は、総じて、「パクリ力」が高い、この「パクリ力」は単なる「暗記力」とは異なり、他人の考えた新しい「もの」や「こと」を自分のものにする力でもある。しかし、受験戦争では役に立つ「パクリ力」もそれだけに頼っていては、その先、大きな壁にぶつかってしまう。
●D「雛形抽出力」 「模倣力」と「雛形抽出力」は、似ているようで大きく違う。「模倣力」は、文字通りそのまんま同じことをまねする力であるが、「雛形抽出力」は、目の前にある「もの(考え方、技術など)」を、要素別に分解して、その核となるエッセンスのみを抽出して、他の「もの」に転化する力である。この力は、新しい価値を創造する事のできるすばらしい能力である。
●農業生産現場では、現場スタッフの質として「模倣力」は不可欠である。しかし、ジャグロンズが目指す、日本国内に緯度と標高を活かした20の専門農場を展開するためには、「雛形抽出力」のある人材を見極めてその力を100%引き出す研修システムが不可欠である。この「雛形抽出力」は、私が求める能力の中で最も重要なものの一つである。

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2013年09月30日 20:27に投稿されたエントリーのページです。

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