Jagrons 農業技術を追求しおいしさと健康と文化を創造する


ジャグロンズの知的財産(知財)戦略 2013.10.27

●ジャグロンズの名称は、ジャパン・アグロノミスツ(日本の創造的農業技術者たち)に由来する。研究所時代に、国内外をはじめ海外経験を積んだことで、日本の農業研究現場と生産現場の乖離を憂い、研究現場から農業生産の現場に飛び込んだ私、藤原隆広の命名である。
●農業技術で日本の農業生産現場をもっと活気のあるものにしたい。それが、当初からの目的である。現在取り組んでいる、ほうれん草、えだまめ、いちご、さつまいもは、いずれも、独自の農業技術やマーケティング戦略を活用したものである。ただし、ジャグロンズの農業技術は、特別な装置や資材に依存するのもではないので、特許で囲い込むようなことをしていない。情報は発信すればするほど、それに関連した情報が入ってくるというのも、私たちの考えの一つであり、これまで何回か学会などの学術団体で情報を発信してきた。
●ジャグロンズの知財戦略は商標に特化している。生産物などの商品については、「益荒男ほうれん草」など、商標を登録した独自ブランドとして、多くのお客様に受け入れていただいている。商品の品質を担保するのがその商品の名称である。お客様との信頼関係を築くジャグロンズのただ一つの知財戦略。それが商標登録による独自ブランド野菜の創造である。
●農業生産物そのものが良いだけでは、その価値は多くの人に理解してもらえない。農産物とそれに付随した情報が合わさってこそ、真の商品の価値が伝わり、その商品は輝きを放つのである。
●以前、益荒男ほうれん草の知名度が上がってきたころ、ほうれん草に興味があると地元の農業団体からご連絡を頂いて一度お話ししたことがある。私は、自分の技術をすべてオープンする覚悟で打ち合わせに臨んだ。ところが、その人たちは農業技術には全く興味が無く、ただ単にそのネーミングを使ってビジネスをしたいだけとのことだった。それには私は大変がっかりした。内容が伴わないものを、これまで私たちが努力して築いてきた信用に乗っけて流通させると言うことは、これまで支持してくださったお客様を裏切ることに他ならない。技術は大いに広まるべきであるが、生産者サイドの安易なものの考え方からお客様を迷わせるようなことをしてはならない。
●話は、知財と少しかけ離れてしまったように見えるが、目先の商売だけ考えてコピー商品を作るのは「バッタモン」大国のお隣の大国だけではない。農業の現場でも、国内間で、そのような感覚で農業に向き合う考え方が存在することを少し残念に思う。
●日本の農業生産者が、日本の農産物消費者に信頼を得る有効な手段として、商標戦略は有効なものであると考えている。

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2013年10月27日 18:48に投稿されたエントリーのページです。

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