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農業研修制度について考えるE(研修制度の質)最終回

第6回(最終回) 研修制度の質 「OJT」「徒弟制度」「丁稚」「ジャグロンズ農業」
●農業研修では、OJT(On-the-Job Training)が主流である。OJT研修は、@新人を仕事の現場に配置し、A仕事を実際にやって見せ、B効果を確認する目的で、実際に研修生に仕事をさせてみる、C補修指導(フォロー)する。の4つのステップで進められる。
◆この仕組みが、うまく働けば、「新人社員の成長」と「企業の業績向上」を達成することが出来、一石二鳥であると考えられている。
◆しかし、専門の指導者が不在であったり、研修生の能力と適性がその研修に合わなかった場合は、研修を受ける側と研修指導する側の両方にとって、不幸な結果になる。
◆OJTの要諦は意図的・計画的・継続的の3つであるとされるが、これらを十分に満たさない形での農業現場でのOJT(これはOJTではない)が行われている。
●もう一つ伝統的な研修制度として、丁稚などの徒弟制度、があげられる。ここでは、仕事だけではなく、人間性の向上も研修目的の一つとされる。@掃除から始まって、A師匠の補助をしながら学び、そして、B一人前の仕事を任される。
●OJT、徒弟制度、いずれの研修制度についても、@優れた研修生を集めることと、A優れた研修先を見極めることが制度活用の上で重要である。@とAは、相性もあるので、必ずしも「良い研修生」と「良い研修先」は普遍的なものではない。
●ジャグロンズは、農業ベンチャーとして注目を浴び、多くの研修生を迎えてきた。かなりいいところまで行った研修生もいた一方で、当初の目的をほとんど達成できずに短期間でやめていった研修生もいた。私自身の道のりを振り返ってみると、ビジネスの現場にありながら、技術偏重を貫き通した私のスタイルが短期的にみて間違っていたために研修生を十分に育てることができなかったと俯瞰している。もう数年で、「ほうれん草」「えだまめ」「桃薫いちご」「さつまいも」の4つのカテゴリーすべてにおいて、黒字化を達成し、文字通りの「技術者が実践する儲かる農業」のコンテンツが完成する。
●「技術者が実践する儲かる農業」がジャグロンズ農業である。コンテンツが完成した暁には、私は、農業生産事業を継続しつつも、儲けることができる技術者(アグロノミスト)を育成する教育事業へと大きく舵を取りたいと考えている。人を作ることが、企業活動の継続、しいては日本の農業の発展につながると考えているからである。

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2013年10月06日 20:56に投稿されたエントリーのページです。

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