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農業におけるブルーオーシャン戦略(2013.10.21)

●ブルーオーシャン戦略とは、既存市場「レッドオーシャン」に対して未開拓市場「ブルーオーシャン」を切り開く戦略である。
●マイケル・ポーターの競争戦略が、「低価格戦略」または「差別化(高付加価値)戦略」のいずれかを選択する必要があるのに対して、ブルーオーシャン戦略では、低コストと高付加価値は両立しうると主張されている。
●ブルーオーシャン戦略にとって最も重要なバリューイノベーションとは、顧客にとってあまり重要でない「機能」を減らしたり取り除いたりすることによって実現するものであり、企業と顧客の両方にとって利益をもたらすことが可能になる。
●ジャグロンズは、ほうれん草と枝豆の生産においてブルーオーシャン戦略をとってきた。
◆ほうれん草は、一般の生産現場では、数センチ刻みでサイズが分けられており、この外見の一つが美味しさや栄養成分以上に価格に影響している。益荒男ほうれん草は、サイズの規格は全く排除し、重量のみの規格を採用。長さの規格を排除した代わりに、一定以上の糖度での美味しさを実現する独自の規格を設けることで新しい市場の開拓に成功した。
◆えだまめでは、外見重視の秋田県の生産現場において、いわゆる「めがね」などの規格外品を規格内にする一方で、全量早朝取り&地下水冷却による、妥協を許さない温度管理で、えだまめに最も要求される美味しさと手頃な価格での流通を可能にした。
●日本の農業の専門集団では、まだまだ、ブルーオーシャン戦略で成功する余地が残されている。今一度、これまで常識として疑わなかった価値観にメスを入れてシステム全体を「がらがらぽん」して考え直してみるのはおもしろいことである。

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2013年10月21日 18:38に投稿されたエントリーのページです。

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