●今日は午後から、畝立て作業を開始、日の入りと共に作業を終了した。
●ファーム・ジャグロンズ、安濃津農園のある浄土寺地区内には5つのブロックで、合計1.4haの畑がある。
●今日の作業ブロックは、J−OSK20圃場。農場本部から走って2分、歩いて5分のところにある。
●植え付け作業は他のスタッフ数人に任せて、ワンオペ(一人作業)による作業を開始。複数の作業機を操るので、ほ場間を歩いて移動する機会が何度かあった。
●夕方、ほ場間を歩いて移動中、一人のファーマーと挨拶を交わした。その際に、数分だけ会話の機会を得た。そのファーマーは、オオコオチさん、定年後のファーミングを楽しんでいるというその語り口から、なにか知的な職業に就いていた感じが伺える。畑の一部に、じゅうたんやブルーシートを張っている珍しい農法を実践しているようなので、話を聞くと、「土地を休めている」とのこと。なるほど。。。。
●私は、連作障害や、クロップローテーションのプロフェッショナルではないのでこの方法に意味があるのかないのかはよくわからない。わからないけれど「土地を休める」ということについて考える機会を得ることができた。
●土地を休めるのは、連作障害を予防するためとのこと。一般には、連作障害を予防する方法として、同じ土地に2年続けて同じ作物を植えずに異なる作物を植える輪作(クロップローテーション)という技術が採用されている。
●連作障害の原因として挙げられるのは、@土壌肥料成分のバランスが崩れること、A土壌中の病虫害が増えること、B忌地現象(※)によるもの、などが挙げられる。これらの原因を、シートを被せて土地を休めることによって取り除くことができるのだろうか?私にはわからない。
●人間も仕事の疲れを取るのに休暇は必要である。休暇にも一日中寝て過ごす静的な休暇の過ごし方と、仕事と全く関係のない趣味やレジャーにあてて過ごす動的な休暇の過ごし方がある。土地を休めることに例えるならば前者は、シートをかぶせるスタイル?。後者はクロップローテーション?と言ったところであろうか。
●今回の気付きは、またいつか役に立つように思う。
※忌地現象・・・植物自身から分泌される有害物質による生育抑制・阻害現象
※更に詳しく知りたい方は、農水省OBの西尾道徳さんが「化学と生物」に投稿された記事をご参照あれ。(国家公務員採用後のつくばでの新人研修で西尾さんの講義を受けたことを思い出した。懐かしい。)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/23/9/23_9_582/_pdf