2015年1月9日
●今日は、東京から、オイシックスの新人記者、中楯さんと、写真家の木村文吾さんをお迎えした。
●用件は、これから本格的に出荷が始まる益荒男ほうれん草の紹介記事を作成するための取材だ。
●農業の経験や知識がまだ少ない中楯さんは、少し難解な私の説明の理解に苦労しながらも、必死に眠さをこらえていた。私は、研究者として新人の頃のことを思い出した。愛知県農業試験場に、トマトで偉大な業績を残された菅原眞治さんを尋ねた時のことである。当時トマトに関してなんの知識もない私は、説明を受けている時に強い眠気に襲われたのである。科学技術などの専門分野では知識量の差に圧倒的な差があると、知識量の少ない方は、知識を吸収することが難しく、ひたすら眠気に襲われるのだ。
●同じような経験のある私は、中楯さんに親近感を覚えた。中楯さんの場合は、技術や農業に関して、素人的視点から記事を起こすので、一般の野菜の消費者にわかりやすい記事が作れるのではと感じた。これからも農の現場と食卓をつなぐ役割、頑張ってください。
●もう一人のお客さん、プロカメラマンの木村文吾さんは、私に年が近いこともあり、質問が鋭く私のマニアックな話題を関心深く聞いて、かなり理解しておられたように思う。経営的な話題にも関心を持っておられ、会話の中で、なにか私の新しい一面を発見してくれる才能を持った方であった。
●プロカメラマンの木村さんの被写体は、女性とかではなく、「料理と器」とのこと。今回は、生産者の私と、益荒男ほうれん草の写真撮影が、目的であったが、私の話をかなり深くまで掘り下げて理解していただきその上で私の最高の表情を引き出してくれた木村さんには、人物撮影においてもプロの片鱗を垣間見ることができたように思う。
●中楯さん、木村さん、本日はお寒い中お疲れ様でした。お二人の文章と写真が出来上がるのを楽しみにしております。