●だいぶ前の話である。ある資格を獲得することを前提としたセミナーに参加した。参加者みんなが自己紹介のあとに、講師の先生が講義を始める。講義の内容も問題ない。しかし、なんだか講師と参加者の間のキャッチボールがうまくいっていないように感じた。
●その原因の一つが、講師の先生の人に対しての関心のなさである。講師の先生が、自己紹介した人の職業や名前を全く覚えないのである。30人いたら全員は無理としても3〜5人くらいを覚えて集中的に双方向のキャッチボールをしたらもっと参加者を引き込めるだろうに・・・
●そのセミナーでは、その後、講師の先生に対してあまり好意的でない発言がいくつかあったように思う。たぶん、その発言は、あまり理にかなったものではなかったようにも思うが、要するに先生が気に入らなかっただけなのかもしれない。
●人とのコミュニケーションにおいては、お互いが、信頼し会えるよう、しっかり意志疎通のキャッチボールが出来ることが、一番大事な部分の一つのように思う。講師としての大切な素養の一つ、それは「人」が好きなことであるように思う。