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人間関係の「連作障害」

●連作障害とは、同じ農作物を続けて作付けすることで、作物に病気がでやすくなったり、土の成分バランスが崩れたりすることで、野菜の作柄が悪くなることを言う。
●私がかつて、国家公務員として研究機関に勤務していた頃、「全国転勤がある職場は大変だねえ」と言われたことがある。しかし、私からすれば、転勤のない職場ほど人間関係が大変なように見えていた。例えば、平成の市町村代合併前の役場などは、ずっと同じ人たちと顔を合わせているわけで、息が詰まりそうである。人間関係にも「連作障害」はある。人間関係でも適度な「連作障害」対策が必要である。
●今日、九州福岡の生産者の方と電話でじっくりお話しする機会があった。話題の中心はシュンギクの連作障害についてであった。話題は多方面にわたり、農業は、生産者同士のつきあいがあるけれど、すべてポジティブな考え方の人ばかりでなく、長くその土地で農業をやっていると、色々とつきあいも大変だということであった。そう、農業についても「人間関係の転作障害」は存在するのである。
●私たちの実践している「渡り鳥農業」は、まさに人間関係の「連作障害」対策として非常に有効な手段なのである。

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2009年09月05日 22:48に投稿されたエントリーのページです。

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