作詞家で、ライターの磯谷さん。偶然、ジャグロンズのHPをご覧になり、「ほうれん草」に関する取材を受けることになりました。●いくつかのほうれん草に関する質問の中で特に、印象に残ったのが、「ほうれん草の雄と雌で味が違うのか?」という質問、これに関しては、園芸学会等でほうれん草の研究に関わっておられる国の研究機関や大学の先生方に聞き取りを行い、ほうれん草では、必ずしも雄株がおいしいとは言えないとの結論を得ました。これは、サイエンスの視点から現段階で言えることを整理した結果です。●先日、秋田大学で開催された園芸学会に参加してきました。そこで元弘前大学教授の嵯峨紘一先生にお会いすることが出来ました、先生は過去に、ほうれん草の雄雌の違いが雄雌の違いによって味が異なるとの発表をされたことがあります。「確かに、雄と雌では品質成分が違いました。でも、抽だいしたほうれん草の品質なので実際に出回っているほうれん草については、当てはまりません。」と嵯峨先生。私も、先生が発表した際の講演要旨を見つけて読ませていただいたが、雌雄の品質には差が見られましたが、雌株が雄株よりも品質が優れる様なケースも見られることから、必ずしも雄が雌よりもおいしいとは言えないとの結論に達しました。●ただし、これは現時点では、科学的裏付けが十分にとれていないということ。私自身、実際の生産の立場に身を置いて、時と場合によっては、ほとんどが雄株になる品種、またはほとんどが雌株になるものがあることを今年の春に観察しました。時と場合を限定した場合は、品種によっては、磯谷さんの言うように「雄が雌よりもおいしい」ケースもある可能性があると思います。●「サイエンスは、現在明らかになっていることを目安に世の中の事象を判断する場合が多い。真実は、サイエンスによってすべて明らかにされているとは限らないのだから。」今回の磯谷さんとの出会いからそんなことを感じることが出来ました。●私も、元研究者でアマチュアのライターとして、サイエンスと生活者のみなさんとの間に橋を架けたい思いました。みなさんこれからもよろしくお願いします。磯谷さんありがとうございました。
※磯谷さんの記事はこちらです↓
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1253855458929.html