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農作業アナライズ(8)2013.10.29・・・ジャグロンズ流、作畝前の究極の土壌管理法

●ジャグロンズの農法では、苗の植え付時期が始まるまでは、叢生苅込法による土地管理を行うことはすでに記した。http://www.jagrons.com/archives/2013/10/520131011.html
●ジャグロンズ農法でのほうれん草づくりは、播種、育苗、畑の耕起、施肥、畝立て同時マルチ張り、マルチ天面への土乗せ、定植(苗の植え付け)、べたがけ張り、、べたがけ剥ぎ、収穫調整、マルチ剥ぎ、収穫後の畑の耕耘。以上の12の作業工程からなる。この中で最も重要な作業が畑の耕起と畝立て同時マルチ張り(畝立てマルチ)作業である。
●ジャグロンズ農法では畑に苗を植え付けてから、収穫するまでの間、ほうれん草に1度も灌水(水やり)をしない。この方法を成功させるには、畝の中の土を細かくかつ適度な水分を含んだ状態でマルチを被覆する必要がある。
●大雨や干ばつの影響を最小限にとどめながら畝立てマルチ作業を成功させるためには、@1回の耕耘で土を細かくすること。A耕耘後速やかに畝立てマルチ作業を行うこと。この2つが重要である。何度も耕起すると土が乾燥してしまうし、耕起後大雨が降ると土が水を含みすぎてなかなか畝立てマルチ作業ができなくなる。
●大雨や干ばつの影響を最小限にとどめるには、土の3相構造(固相、液相、気相)における気相の割合をできるだけ小さい状態で圃場管理することが重要である。叢生苅込法で不耕起管理した圃場は、気相が少ない状態で管理してあるので、干ばつや大雨の影響を受けにくい。
●圃場の耕起のタイミングを逃すと、1ヶ月間に畝立てマルチ作業ができる日数は1週間にも満たないときがある。経験豊富なジャグロンズでは、独自の工夫と、機械化による圧倒的な集中作業(合計馬102頭分のパワーを活用)によって、創業当初の10倍以上の作業効率での作業を実現している。
●ジャグロンズのほうれん草栽培は、ハウスで育苗した苗の移植+露地栽培からなる独自の栽培方法であるが、露地の畑地管理は、自然を読み、一気に勝負する能力が必要である。

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