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2014枝豆アーカイブス「美郷のうさぎ」仕掛け人

●ほうれん草を三重と秋田で作る。そうして過ごした3年目、秋田美郷町の気候ではほうれん草づくりで日本一のものは望めないと判断、秋田美郷町で日本一になれる品目を調べた結果、枝豆の生産が極めて良好な環境にあることが判明。
●早速、秋田の農家の先輩にお願いして田沢湖の近くにある枝豆の高級ブランド生産グループに入れてもらうも、収穫後の洗浄の禁止や木陰に広げての昇温防止など、従来のスタイルに合わせることが出きずに、グループの皆さんに多大なる迷惑をかけてしまった。量は出荷しても売上が全く振るわない状況が3年続いた。
●そして、生産グループを破門になった。その一方で、それまで所属していたグループ代表の鈴木会長と秋田丸果の境田常務の計らいにより、2013年の夏、独自ブランドとして出直すチャンスを得た。
●それまでの失敗をすべて洗い出し、自分たちの枝豆生産の強みと弱みを徹底的に検証した。その結果を踏まえて、予冷庫を1坪から3坪に増設、脱莢・収穫機械をそれぞれ複数台に増強、インフラを整えながら、適切なプレシジョンファーミングを実践することで、県内では珍しい移植栽培でha規模での枝豆の安定生産に成功した。
●朝7時までに収穫できる1日の収穫面積を10〜15a規模まで確保することで、食味品質を落とさずに、当日収穫で日出荷量400〜700kg(従来の一般的な生産者の5〜10倍)を達成した。2013年度実績9t、2014年度実績16t。
●名水百選の街、六郷の地下水で冷却洗浄、地域資源の活用も加わることで、美味しい枝豆ができた。しかし、生産現場で、美味しいものができるのはどこにでもあることである。
●秋田の宝「香り五葉」という枝豆を三重県津市のスーパーで購入して食べてみたら、全く「香り五葉」ではなかった。流通ー小売ラインが不適切だと、せっかくのブランドも、「犬マタギ」(犬も食わないという意味)ということになってしまうのである。枝豆は嗜好品であるから、不味ければ存在価値はないのである。
●嗜好品である枝豆が、消費者の口に入って感動が生まれるには、生産ー流通ー小売のラインが無駄なくつながることが必須条件である。
●「美郷のうさぎ」が秋田市内で好評を博したのは、まず第一に、流通の立ち位置から、私達ジャグロンズの枝豆の特徴を理解していただき適切な販路を開拓してくださった秋田丸果の境田さん、保坂さんの存在が大きい。
●そして、小売の立ち位置からは、秋田のスーパーナイスの豪腕バイヤー高橋部長の尽力によるところが大きい。高橋さんは、枝豆「美郷のうさぎ」のタイプ別の風味の消長を調べることにより、一定以上の風味を下回る場合(日数で評価)は、「美郷のうさぎ」というブランド名を掲げず、普通の枝豆として販売する等、きめ細かい商品管理により、購入さあれたお客様への満足度を絶対的なものにしてくれた。10店舗以上の複数店で枝豆を販売するにあたっては、高橋さんのリーダーシップとそれに伴う販売環境は、日本一であると断言したい。
●高橋さんは、「美郷のうさぎ」を、秋田でしか食べられない日本一の枝豆と冠して店舗販売に力を入れてくれている。まだまだ、なところもあるが、期待に答えられるよう日本一を目指して生産に取り組んでいく覚悟である。
●美味しさと感動日本一の「えだまめ」を作ることそれが私達の目標である。秋田の流通と小売はそれに応えてくれる体制が十分にできている。私達は、非常に運がいい生産者である。
◆丸果秋田県青果株式会社(荷受会社)の皆さん。右から、保坂さん、境田さん、越後さん↓
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◆大胆不敵な笑顔のスーパー「ナイス」の豪腕バイヤー高橋さん。会話がマネーの虎チックな高橋さんの担当部門は、かなり儲けているらしい。(美郷枝豆現地ほ場にて)↓
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2014年11月11日 07:06に投稿されたエントリーのページです。

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