●三重の冬は乾燥する。20年ほど前、初めて三重県での冬を迎えた年、とにかく風邪をひいた。インフルエンザをA型とB型はしごしてひいた記憶が蘇る。原因はエアコンでの暖房、湿度計は相対湿度30%以下とバリバリに乾燥していた。そこで考えたのが、湿度調整のための水槽と鑑賞魚飼育。
●詳しくは、買った温湿度計の説明書にに、「60%以上の湿度でウイルスは15分以上生きられない」といった内容のことが書かれているのを見て、湿度対策に水槽に魚を飼いだしたのが金魚飼育の始まりだ。
●冬の水槽は、風邪の予防効果があるように実感しているが、あの記載は本当なのか、ネットサーフィンしてみた。
●まず、あの記載の間違いについて、「生きる」という言葉が、科学的知見から間違いであることが指摘されていいた。そうだ、ウイルスは、生物の最小単位である細胞を持たないので生き物(生物)ではないことは、高校の教科書にも書かれてある。ウイルスは、デオキシリボ核酸(DNA)または、リボ核酸(RNA)といった核酸がタンパク質の殻(カプセル)に入った物質そのものなのである。なお、インフルエンザウイルスはRNA型ウイルスであることが知られている。
●インフルエンザウイルスは、タンパク質のカプセル生き物を構成する一部であるリボ核酸(設計図)そのものであり、それは、ちょうど、ガチャガチャのようにカプセルの中に設計図が書かれた紙切れが入った状態に似ている。その設計図が、宿主である人間などの体内に入って活性化し代謝系に指令を出すことで増殖する。
●どうもウイルスは「生きられない」のではなく、「不活化する」といった表現が適切であるようだ。
●日本では子供の頃から馴染みが深いガチャガチャ。紙切れ一枚が入ったガチャガチャカプセルをインフルエンザウイルスとみなしたとき、ウイルスの不活化とは、カプセルを足で踏んづけて潰してしまった状態に似ている。
●具体的に、ウイルスを不活化する条件として、湿度と紫外線が知られている。参考HPはコチラ↓
http://sawagikyou.holy.jp/nature/kiken/yobou/v_06_shitsudo/v_shitsudo.html
●空気中の湿度低下(乾燥)は、人体の粘膜の防御機能を低下させることも事実。適度な湿度条件下で粘膜の機能を正常に保つことが大切である。
●そしてもうひとつ、ほうれん草は、粘膜を強くすると言われるベータカロテン(プロビタミンA)などのビタミンやミネラルの宝庫である。ほうれん草を毎日きちんと食べることが健康に冬を乗り切る秘訣である。今日もこれからほうれん草を食べようと思う。