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今季は押され気味です。ヒヨドリミーティングin安濃津。

●数日前から、ファーム*ジャグロンズ、安濃津農園で大変まずい現象が認められている。
●津市安濃地域全域から、ありとあらゆるヒヨドリが集まってきてしまったのだ。ほうれん草1株につき1羽がとまっているような光景から察すると数百羽どころではない、1万羽にも届くような勢いだ、まさにヒッチコック状態〜!
●ヒヨドリはキャベツやブロッコリーの葉っぱを食べるが、通常、ほうれん草は食べない。そう、彼らが狙っているのは甘いほうれん草、ズバリ「益荒男ほうれん草」なのだ。その証拠に、近くに生育している青々した「高虎ほうれん草」には全く寄ってこない。
●バレてしまったか!!黄色い葉っぱをめがけてヒヨドリはやってくるようだが、食べる葉っぱは緑色の葉っぱ。それも、糖度15度以上のとびっきり甘い葉っぱ。美味しいのがわかっているのでなんともならない。
●3月出荷分の益荒男ほうれん草の畑がピンチ!なんともならないことはわかっていても、あまりにも多くの鳥を目のあたりにして何とかせねばとの気持ちから、ホームセンターで「風船かかし」を買ってきてつけてみるも、なんだか間抜けな光景で、ヒヨドリは全く無関心、見て喜ぶのは近くを通る人ばかり。
●次なる手段はロケット花火、マルチフィルムの紙芯を用いて、バズーカのように鳥にめがけて発射する。同じ方向から、発射すると、すぐにヒヨドリは慣れてしまうので予測不能な方向から鳥にめがけるのがポイントだ。ホームセンターの鳥よけ花火が不発弾が多く割高だったため、おもちゃ屋へ直行、もっと安価で高性能なロケット花火を購入。ついでに、鳥脅しのためのリボルバー式拳銃265円を衝動買い。このバンバン拳銃は小学校の頃遊んだのと全く変わっていない。銃刀法違反すれすれの迫力でリボルバー拳銃の火薬が火を吹く。そんなこんなでバンバンしても、これもヒヨドリには1時間ぐらいしか効き目が持たない。ああアホくさい。そうしたヒヨドリとの戯れの時間を過ごしたこの2日間であった。
●ヒヨドリには感心させられる。ほうれん草を食べようとする一生懸命さは他のどんな鳥、いや生き物もかなわない。私の発射したロケット爆弾なんかは3歩歩いてすぐに忘れているようで。全く恐れを知らないその勇姿には敵ながら、あっぱれだ。ヒヨドリの貪欲でひたむきな姿は私たちも見習わなければならない。
●ヒヨドリとのゲームに負けないためには、ヒヨドリ以上に馬鹿になる必要がある。童心にかえって夢中になったヒヨドリと戯れは、一攫千金につながるかもしれない大きな閃きをもたらしてくれた2日間でもあった。

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2015年03月07日 20:52に投稿されたエントリーのページです。

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