Jagrons 農業技術を追求しおいしさと健康と文化を創造する

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枝豆会員募集中!!

●ブログの更新だいぶあけてしまいました。私は現在秋田美郷拠点で元気にやっております。●今年はほうれん草は、月産1トン以下に押さえ、枝豆を去年(20a)の10倍以上の2.5ha作っています。●とはいっても枝豆は生産小売は原則として行っておりません。ほうれん草のような葉菜類と違って、果実を食べる枝豆は、お客さんが欲しいときが一番おいしいときとは限らないからです。●どうしてもジャグロンズの枝豆が食べたいという方に新しい試みを始めることにしました。お客さんを会員登録させていただき、枝豆が一番おいしいときにこちらから連絡させていただくのです。そして、お客様からOKが出たら産地直送でおいしさをお客様にお届けするといった具合です。興味のある方はぜひメールでご一報ください。
ジャグロンズ 藤原隆広


点滴の威力

最近の超ハードなスケジュールにちょっと身体がへたってしまいました。胃腸風を引いてしまったようです。慣れない4トントラックの長距離ドライブ。「行きはよいよい帰りは怖い」。もう少しで津につこうという滋賀県で、急な寒気におそわれました。その症状は、過去にインドネシア出張で、経験した病原性大腸菌にかかった時のような、または、京都にいたときにノロウイルスによる集団食中毒の被害にあった時のような、、、要するに下痢と寒気です。脱水症状のような症状を察したので、水分をこまめにとりました。そして、無事三重について、布団に入るとびっしょりの寝汗。身体が熱を冷まそうとしているようです。これはやばいということで、早速かかりつけのお医者さんに行き、対処療法を受けることにしました。点滴を希望しましたが、お薬と栄養剤のミックスの「ロングコース」とお薬のみの「ショートコース」を選択できるとのこと。今日は来客の予定が2件あり時間がなかったので、点滴はショートコースを選択しました。さすが、血管に直接チャージできる点滴の威力は絶大。無事復活する事が出来ました。でもあまり無理せずぼちぼちがんばります。


この橋わたるべからず。(魚心あれば水心)

●先日、船谷建設さんとのご縁で市内の駅周辺で直売を出来ないかと市内のとある駅周辺を散策していたところ、「駅の構内で、許可なくものを販売することを禁止します」との張り紙が目に付いた。「ということは!!」。許可があればいいのかな。そう思って、駅員さんに尋ねたところ、「詳しくはわかりませんが、たしか近鉄津駅の構内で、毎週水曜日に、農産物を販売しているグループのみなさんが見えますよ」とのこと。早速駅に問い合わせたところ、近鉄津駅の伊豆さんという方が、すごく丁寧に対応してくださった。そして、JA津安芸の前田様経由で、駅前直売グループ代表の佐野さんという方を紹介していただいた。紹介いただいたその日はまさに直売日当日。早速、駅前に佐野さんを訪ねた。
●世の中狭いものである。佐野さんと私は顔を合わせるなり、「あっ、どこかでお会いしましたね」。「食彩フェスタ(津の物産展)でお会いしましたね」。「そうそう、あんた、高いほうれん草を売ってる人やんか」。そう、私たちは高いほうれん草を売っている生産者なのである。私たちのことが地域にも少しずつ認知していただいているのは嬉しいことである。さて、佐野さんたちのグループは5年以上前から駅の構内で毎週水曜日、とれたての農産物や加工品を持ち寄り販売しているとのこと。コンセプトはズバリ、すべて100円。この価格では私たちは太刀打ちできない。「お互い、ちょっと商売のスタイルが違うよなあ。」というのが、二人の一致した見解。
●そして、今日、たどり着いたのが、株式会社近鉄リテールサービスの中郷さん。実際にお会いしてお話ししましょうということになった。「魚心あれば水心」。また新しい「クロスフィールドイベント」の始まりの予感がする。


野菜のブランドとブーム

●人に聞いた話であるが「サラダほうれん草」や「ちぢみほうれん草」は、ほうれん草の中でもおいしい野菜として一時期話題になったが、その後思うように市場に出回らなかったそうである。●私はこのことについて以下のように推測する。初めて、これらのほうれん草を世に送った生産者は、食べてくださるお客様のことを考えて作ったはずである。●しかしである、おいしいことが世間に受け入れられると、「おいしいものを作る」という姿勢から、誰かがいつしか「売れるから作る」という動機で野菜を作ってしまったのではないだろうか。●私はブームで終わってしまう野菜があるとしたらそれはきっと生産者の意識が「「おいしいものを作る」から、「売れるから作る」へと意識が変わった結果ではないかと思うのである。●商品名は、ブランド名である。そのブランド名を高めるのもブームに終わらせるのも生産者の意識と行動によると思う。生産技術を含めた情報の共有と客観的品質管理基準が良いブランドの商品(野菜)を作っていく上での鍵になると思う。


食の発掘商談会

昨日、名古屋の国際会議場で開催された「食の発掘商談会」に出展してきました。農作物を作ることそしてお客様に届けること。この二つは、私たちの仕事です。情報をいかに活用するか、事業のポイントになると考えています。情報の中でも今回はネットワークの面で大きな収穫があった1日でした。


益荒男ほうれん草直売会in四日市日永2丁目

本日開催された、クロスフィールドイベント、「ジャグロンズ×船谷建設」。初の試みが無事終了しました。
●本日メインで販売させていただいたのがアフロタイプ。糖度が10.8度(Brix%)(参考値)といい感じのほうれん草でした。
●今回は、食品に強い関心を持たれた何人かの密度の濃いお客様と出会うことが出来ました。
●今回私たちに最も厳しかったのか風です。テントが飛ばされかけたり何とも危ない場面がありました。今回の教訓を生かして、次回につなげたいと思います。
★クロスフィールドイベント「ジャグロンズ×船谷建設」は全三回、第2回目の次回は3月7日松阪市曽原町で行われます。皆様次回もよろしくお願いいたします。
ジャグロンズ
藤原隆広


ジャグロンズのHP更新しました。これは余震です(^!^)。

●先日、ジャグロンズのHPの内容を更新しました。更新の主な内容は、ジャグロンズのメンバー紹介(ジャグロンズ4人衆)のところです。●今回の、変更は、地球の地殻変動に例えると、ちょっと大きな余震です。もう少ししたら、藤原隆広のブログを震源地とする大きな地震があることでしょう。●実は、これまでのブログ、本能的に、思いのままに書き綴ってきました。お陰様でコンテンツも800を超えました。自分のために書いてきたブログも、いつしか、読者の方に内容を引用していただくようになり、それがきっかけで新しいパートナーシップを築くに至ったことも少なくありません。●今回は、多くのみなさんに、シンプルかつ分かり易いコンテンツに模様替えしたいと考えています。なお、これまでのコンテンツもアーカイブスとして残して行きます。これからもよろしくお願いいたします。


ご質問ありがとうございました。

テレビをご覧になった方から次のようなお問い合わせを頂きました。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
> ほうれん草について教えて頂きたい事がございます。
> ほうれん草にはアクがあります(通常もの)
> そのアクは毒気があるから(そう聞いている)
> 茹でたら 最初の茹で汁は捨てるのだと
> 思っておりました。
> 益荒男ほうれん草も同じですか?
> 宜しくご回答の程 お願い致します☆
愛知県Y.Y.様より
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
●質問にお答えします。

●お問い合わせありがとうございます。
●アクの成分は、蓚酸(シュウ酸)や硝酸だと言われています。シュウ酸は、結石の元になることで有名です。しかし、正しい知識を身につけることでおいしく安全に野菜を取ることが出来ます。●ゆで汁の中にはシュウ酸が溶けているのでそれを直接飲むことはおすすめできません。しかし、シュウ酸は、ほうれん草の他、お茶や、コーヒー、チョコレートにも含まれている成分です。取りすぎなければ害はありません。これらの食品を多く摂取する方には、牛乳など、カルシウムを多く含んだ食品と一緒に召し上がることをおすすめします。カルシウムと一緒に摂取することで、シュウ酸が小腸から体内に取り込まれるのを防ぐことが出来るのです。●益荒男ほうれん草にもアクはあります。ただし、冬の益荒男ほうれん草は露地でじっくり育てる中で、体内のシュウ酸が、表面に排出されている現象が観察できます。実際に食べていただいたお客様には「アクが少ない」との声も多く聞かれます。葉の表面を良く洗って食べてください。是非一度お試しいただけたら幸いです。さらに詳しい情報は、下記をご参照ください。
★ほうれん草の硝酸とビタミンC(アスコルビン酸)について→ http://www.jagrons.com/archives/2008/02/post_258.html★この論文も是非読んでみてください→http://www.jstage.jst.go.jp/article/hrj/4/3/347/_pdf/-char/ja/
★シュウ酸とカルシウムの摂取について→ http://www.jagrons.com/archives/2008/02/post_258.html
★ほうれん草の表面の白いつぶつぶについて→ http://www.jagrons.com/archives/2009/02/post_488.html
※以上だいぶ深いところまで紹介させていただきましたが。この辺が、現在の科学での最前線だと思います。ご満足いただけたなら幸いです。
★★★以上、ジャグロンズ 藤原隆広 がお答えさせて頂きました。


テレビをご覧になった皆様へ

●この度は、アクセスいただきありがとうございます。
先ほどの、テレビ放送のあとにアクセス急上昇。また、多くのメッセージありがとうございます。
ほうれん草に関するお問い合わせの中で、共通の項目をお知らせします。
●ほうれん草の入手方法について・・・2つの方法があります。
 ★津市近郊のお客様・・・・週末に安濃津圃場「倉芸(クラゲ)ハウス」にて直売を行っております。
  安濃津圃場はコチラ→http://www.jagrons.com/company/accessmap.html
 ※その他、ゲリラ直売(移動販売)も行っております。直売情報は随時ブログで告知させて頂いております。
 ★遠方のお客様へ・・・・産直ぎゅうぎゅうパック(3kgから・・数人のお友達と共同でのご購入が便利です。)
●お申し込みは、下記のシートに記入後、FAXでお申し込みください。※ファクスのない方はメールでもOKです。
http://www.jagrons.com/jagronsshop/faxdownload.html
 ★その他販売先・・★「伊勢丹新宿店」様地下一階青果売り場(東京)
             ★「オイシックス」様(インターネット販売、全国区)
             ★名古屋市瑞穂区「サポーレ」様
             ★三重県「ぎゅーとら」様
             ★「百匠ネット」様 名古屋北部市場内
            ※以上が小ロットでも定期的に購入出来る主な小売店様です。

◆ジャグロンズでは常時、研修生を募集しています。農業に関心のある方、農業とは全く別の分野で活躍してきた方(私たちは4人は、直接農業とは異なるジャンル出身です)。未来の農業に貢献できる可能性大です。是非一度ジャグロンズの門を叩いてください。


テレビ愛知報道部記者「溝部志穂」さん2

先日1月31日の名古屋でのゲリラ直売の現場で、ばったり偶然(?)テレビ愛知報道部のクルーとであいました。前回記念写真を撮れなかったので、今回は、ばっちり記念写真が撮れました。
なお、2月3日放送予定だった私たちの活動内容を紹介した報道番組は、2月8日または9日の放送になるようです。

☆写真は名古屋瑞穂区のサポーレさんの前で、益荒男ほうれん草は、サポーレさんでも扱っておられます。運が良けれ(売り切れていなければ)ば購入出来ると思います。


おかげ横町朔日市


●明日は2月1日、伊勢おかげ横町で朔日市が開かれます。市は早朝4時から始まります。ジャグロンズも久しぶりに、市に出店します。明日のほうれん草は「アフロ」タイプ。皆さんお楽しみに。


名古屋ゲリラ直売決定!!


明日、名古屋テレビ塔下の「もちのき広場」で開催される、マルシエジャポン(10:00〜16:00)にて、ゲリラ直売の敢行を決定しました(ゲリラですけど特別読者の皆さんにはお知らせします。私たちが現れるのは10:00〜11:00の1時間です)。名古屋デリカフーズさんのブースの一部をおかりして、藤原、倉光が現場で販売します。明日の一押しはズバリ「アフロ」タイプ。皆さん、是非一度、「奇跡の野菜」益荒男ほうれん草をお試しください。


第2回ほうれん草祭り2010



第2回ほうれん草祭り2010開催のお知らせ




先週ご好評頂きましたほうれん草祭り、今週末も行うことになりました。
開催要項を下記の通りお知らせします。

●場所・・・ジャグロンズ安濃津拠点、直売所(倉芸(クラゲ)ハウス)
三重県津市安濃町太田南2046
http://www.jagrons.com/company/accessmap.html

●日時・・・1月30日(土)、31日(日)、9時30分〜11時30分(2時間)
☆ホスト役は、30日が「ウマちゃん」、31日が「倉ちゃん1号」ですよろしくお願いします。

●商品・・・@益荒男ほうれん草(アフロ、ブラック、ゴールデン)
     ※タイプにより売り切れの場合がございます
       A益荒男ほうれん草パウダー(フェスタパック)
その他、ほうれん草パンの試食も行います。


今日はちょっとハッスルしすぎたかな

今日は、農作業がんばりました。無心でがんばりました。Tシャツ一枚で大丈夫。久々のジャグロンズブートキャンプ。いい汗かいて気分爽快。本日の作業目標悠々突破。ちょっと夜遅くまでかかりましたが。明日はフリーです。


広島の伊藤さん

●昨年11月に広島県農業技術センターで開催された財団法人日本園芸生産研究所主催の講演会で私が講師ににお招きいただきました。昨日、私の講演を聴いていただいた広島県の伊藤さんからお電話を頂きました。講演の技術的内容に関するお問い合わせでした。●10年前に仕上げた、キャベツの塩締め馴化法という技術についての問い合わせでした。この技術に関しては、園芸学会の学会誌に「塩締め馴化法三部作」として投稿・掲載されましたが、私の研究者時代に取り組んだ内容が、実際の生産現場の方に関心を持っていただき試していただけるのは大変光栄なことで、なんだか嬉しくなりました。●現在は、生産現場に軸足をおいていますが、これからも常に技術開発を意識した農業生産に心がけて行きたいと思います。伊藤さん、ありがとうございました。


「久しぶりの常夜鍋」

今日は、2件のお客様をお招きしました。
●遠くからお客さんを招いての常夜鍋を開催しました。舘本さん、俵さん、伊澤さん、余郷さん、川畑さん、八木さん、八木さん、ありがとうございました。
●SNSコミュニティーの「三重県で農業菜園を始めよう!」のみなさん、ありがとうございました。またいらしてください。


「陸の河童(おかのかっぱ)」

●以前、世界を股に掛けて活躍した船乗りのかたから聞いた言葉。「陸の河童」。その意味は、海の上なら自由自在に活躍できる人間でも。陸に上がってサラリーマンとなるとなかなか難しいと言った意味である。
●身近な仕事でも、同じことが言えるかもしれない。急にスケールが小さくなるが例えば農作業でも、機械のオペレーション作業ならば誰にも負けない人でも、指先の器用さが求められる種まきや、収穫作業では全く他の人の比にならないくらい劣る場合もある。
●自分が、「陸の河童」になっていないか?常に客観的視点から自分をチェックしながら仕事に取り組む姿勢が、仕事で成果を上げるうえで重要である。


「地方市場の活性化」

●先日、三重県の農産物のブランディングに取り組んでいる方とお話した際。「地方市場の活性化も大きな課題の一つ」と話しておられた。その後少し考えてみた。私も、地元市場に出荷しなくなって久しい。
●でも活性化するのは簡単ではないか?市場はオークションであるから、買い人(欲しい人)が多ければ、活気付くだけの話ではないかと。何で、市場が、元気がないか?それは、出荷する人が増えないからだ。何で増えないのかというと、良い値が付かないから。何で良い値がつかないかと言えば、買い人が少ないから。
●実は、野菜の出荷は手続きするだけで誰でも出荷できる。しかし、三重の市場では買い人の番号を手に入れるには規制がある。活性化のためには、「買い人」の参入を自由化すれば簡単に活性化するはずである。三重のほうれん草の中には大変良いもがある。是非、買い人参入規制を緩和して欲しい。そうしたら、私たちも「生産者サイドの独自の視点」から落札する「買い人」になって、市場の活性化に貢献したいものである。


「裸の王様」

最近色々な、社会的ステータスのある方々とおつき合いいただいている中で、気づいたことがある。人を叱りつけた上で、自分の間違いに気づいても絶対に謝らずに、済む人がいると言うことである。自分の間違いで人を怒鳴っておいて、その後、自分が間違っていたらすぐに謝るのが当たり前のことだろう。しかしこれが出来ない人がいる。これは、大変かわいそうなことである。まわりにイエスマンしかいないのかもしれないが、大変かわいそうなことである。その点、私は幸せである。早朝の仕事のスタートが遅いと、指摘して尻をたたいてくれる仲間がいる。人ごとではない、社長業も、油断すると「裸の王様」になる危険をはらんでいる。いや、実は誰でも「裸の王様」になる危険性をはらんでいるのではないか。声が大きく、積極的に発言をする人、話し出したら止まらない傾向がある人。自分の欠点を客観的に把握できていない人。そんな傾向のある人は、どんな小さな集団でも「裸の王様」になる可能性をはらんでいる。人ごとではない、気をつけなければいけない。


歯車がかみ合うような感触

チームプレイ型の「農」を軸としたアグリビジネスモデルの構築。それがジャグロンズのめざすところである。個人プレイで仕事が出来るヒトだけが、集まっただけでは決して良いチームは出来ない。チーム作りには、不完全であるが個性ある能力(人材)が上手くかみ合うところに最強のチームが生まれるヒントがあるように思う。いや、ポイントは、「不完全」にあるのかもしれない。万能型の器用なプレイヤーは多くを抱えて、自分の能力を発揮できなくなるおそれがあるからである。個々の能力が集中して発揮されるためには、万能型のプレイヤーが敢えて「不完全」な部分を演出するくらいの気持ちで取り組んだ方が比較優位の観点から、他のプレイヤーの能力を発揮させることが出来るのではないかと思う。最近、ジャグロンズもチームの歯車がかみ合う感触を感じている。無理せず、やり甲斐のある継続できる環境を作ることが今の私の専らの関心事である。、


マムシに咬まれる!?

●本日、津市のメッセウイングで行われた「食彩フェスタ」にジャグロンズも出展しました。ほうれん草を求めてわざわざ足を運んでいただいたお客様、ありがとうございました。
●私の役割は、お客様に一生懸命「益荒男ほうれん草」の紹介をすること。一生懸命仕事をしていると・・・・お客さん(実際はほうれん草を購入されませんでしたが)の一人のかたが、私の説明に対して、「嘘をつくな!!」と声をあげてきました。いわゆる「クレーマー」の類です。私は、売られたケンカは買います。「何を言ってるんですか嘘じゃありません」、「いや嘘だ、そんな証拠どこにある・・・」。といった具合です。どうも私の説明の方法が気にくわなかったようで、「何で自分の農作物だけをそんなに主張するんだ他にもいろいろあるんじゃないか・・・」、他のお客様の迷惑になるので、エントランスに異動してじっくり話をすることにしました。よく話すと、隣の市の農協の営農指導員の方ということ。そしてちょっとお酒を飲んでいるとのこと。「マムシじゃなくて虎だったか!!」僕は、これまでの人生経験の中で虎の扱いになれていますので、なんとか対処出来ました。話をしているうちに、「あんたは絶対に成功する。かんばれよ」とのお言葉、ただし、まわりのヒトを味方にしていかなければならない。敵を作るようなことをなるべく避けた方がいいとの有り難いお言葉も頂きました。
●その通りだと思います。しかし、仲良しクラブでは世の中は良くならないのも事実。僕は常に攻撃的に農業に向かっていきたいとの考えは変わっていません。ジャグロンズは、「海賊(パイレーツ)」いや「黒船」になるような気持ちで進んでいく役割があると思います。僕はある意味で、逆風や敵がいる状況で初めて自分の能力が開花するところがあります。生ぬるいところでは私の価値はありません。
●まわりの機嫌伺いはしません。良いと思うこと、必要と思うことをたとえ、それぞれが違った考えを持っていてもきちんと主張できる環境がなければいけないと思うのです。
●しばらく経って、思いましたが、「K」さん、営業中のあの批判は、「営業妨害」と捉えられても仕方がないところがあると私は思います。もっと他のお客様に不快感を与えないように主張しもらえたらと思います。まして酒を飲んだ状態で、こちらの情報もきちんと調べずに表面だけで判断しての軽はずみな批判は、これから、地域の農業を振興するリーダーの立場にあって、あってはならないことだと思います。
●日本の農業を地域から良くしたい。私と「K」さんはある意味、同志でもあると思います。お互いに頑張りましょう。そして、お酒の入らない状態で、またじっくりお話出来たら幸いです。
●「咬まれたら咬み返す」それが私のスタンスです。毒は少量なら薬にもなります。お互いに、現状に満足せずに頑張っていけたらと思います。今日は、良い刺激をありがとうございました。  
★日々の出来事は、きちっとテキストで残す。これもジャグロンズのスタンス。今日の出来事は、以上のように残して、今後の発展材料にしたいと思います。


「何を選択し」「何を捨てるか」それが問題だ!!

●私たちジャグロンズの活動は、「アグリビジネス」における経営革新です。新しいものを作るには、ただ単に積み重ねていけばいいと言うことではありません。無駄肉が付いてしまうからです。何かを捨てる覚悟が必要です。●「何を取って、何を捨てるか」、それが問題です。★私たちは、ほうれん草の評価ポイントとして「内部品質を取って、外見を捨てました」。外見が悪いので「美人コンテスト」の要素が強いスーパーの販売には向きません。しかし、情報をしっかり付け加えて伝えることにより私たちの考えている評価基準は、必ずお客様に届くはずです。それは、売るための品質ではなく、お客さんが本当に求める品質であるからです。●私たちは明日も、ほうれん草をお客様にお届けるすことを使命に頑張ります。


師走も残りあとわずかになりました。

●あっという間に1週間がすぎました。ブログの更新が滞ってしまいました。
●さて、私が農業の現場に飛び込んで4年目になります。研究者から経営者に転身し、全く新しい世界へ飛び込んだ私ですが、知らないものの強みで、常に新しいことを考えながら、取り組み、反省し、新しい試みを加えていく。それがここ数年、私の歩んできた道のように思います。
●今年は、ジャグロンズも経営者(生産者でもあります)4名の新体制の体制で生まれ変わりました。ほうれん草作りは4年間変わりませんが、これまでの数々の取り組みの中から生まれた、経験を活かして、ジャグロンズは確実に進化し続けています。
●ジャグロンズの歴史や、4人のプロフィール(役者揃いです)については、年明けに更新してゆく予定ですのでご期待ください。
●今年一年間、私のブログを読んでいただいた、読者のみなさんありがとうございました。みなさんのご感想や、書き込みは大変励みになりました。コンテンツも800超え、来年春までには1000の大台目指してメッセージを送り続けたいと思います。
●来年も良い年を作り上げていきましょう。


「町医者で名医の大坂さん」

●長年使用してきた、真空播種機が動かなくなってしまった。スイッチを入れてもうんともすんとも言わなくなった。メーカーの技術の方が来てくれて「スイッチが壊れているので取り替えましょう」という。部品は取り寄せなので数日かかるという。
●私は念のため、近くの「電化パーツ」というお店に部品を持ち込んで、「これと同じ機能の部品はありませんか」と訪ねた。お店の方は、丁寧に対応してくれた上に、部品をチェックしてくれ、「これは壊れていませんよ」との結論。電機機械の知識に乏しい私は、その後、電機バーツやさんに通うこと3回/1日、どうもモーター自体に問題があるらしいことを突き止めた。
●モーターの構造については電気屋パーツさんの得意分野ではないようだ、そこで、秋田の大坂さんに電話してみた。大坂さんは、農業機械分野での私の師匠である。携帯電話で状況を説明すると、大坂さんの指示は、大変わかりやすく、まるで近くでそのものを見ながら説明しているようである。電動モーターには、どんな種類があるとか、数種類の構造があって、今目の前にある構造は、どのタイプであるとか。かなり詳しく知ることが出来た。そして行き着いたのは、「カーボンブラシ」という部品の消耗。早速、カーボンブラシをホ−ムセンター等で探すも、同じパーツは見つからず・・・。そこで、決断、幅が一緒で高さが異なるパーツを購入し、サンドペーパーで削って部品を作ることにしました。ちょっと、工夫がいりましたが、無事、モーターに組み込み完了。そして、電源スイッチオン。「ブオーン!!!」。やりました。モーターの完全復活です。
●今回の機械の修理は、初めての試みでしたが、確実な情報源のおかげでかなり深いところまで追求して直すことが出来ました。今回の対象はシンプルな機械ではありましたが、モーターを分解して修理する点では、医学で言えば、脳外科や心臓外科の手術に望むような気持ちでの挑戦でした。無事生き返った、真空播種機には、これからも元気に働いてもらいたいと思います。
●遠隔地から確実な指導をくださった、大坂さん。ありがとうございました。大坂さんは、工業において虫歯から癌の手術までこなす「町医者で名医」だと思います。これからもご指導よろしくお願いいたします。大坂さんについてはこちらも参照ください→http://www.jagrons.com/archives/2009/05/post_567.html


「奇跡の野菜」

私たちジャグロンズが作るホウレンソウ「益荒男ほうれん草」の枕詞は、「奇跡の野菜」。実は、この枕詞の命名者、デリカフーズ株式会社の舘本社長である。いつも、ジャグロンズを応援してくださる舘元社長、今日はありがとうございました。これからもおいしい野菜を作っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。


お客様、ごめんなさい。

●今年のほうれん草は、甘くなるのが遅い。過去3年間は確実に甘くなっていた時期である。伊勢丹様やオイシックス様から販売されている益荒男ほうれん草は、甘さを全面に出して宣伝していただいているが、現在出荷させていただいているのは、甘くなる直前の生育ステージのものであり、まだ、みなさんが期待するほどの甘さではない。そういった点では、お客様に申し訳なく思う。
●「甘いほうれん草」は冬の「益荒男ほうれん草」の代名詞であるが、周年を等して「益荒男ほうれん草」(=「甘いほうれん草」ではない)をご利用いただいているレストランのお客様(シェフ)は、その時々の「益荒男ほうれん草」の良さを判断して、そのときのほうれん草が一番おいしく食べられるように調理してくださる。いつも私たちのほうれん草を使っていただいている料理人のみなさんには感謝している。
●ところで、私たちは、今年から、「おいしいほうれん草」を作ることを目標にほうれん草作りに取り組んでいる。甘さだけではない「味のあるほうれん草」である(もちろん冬は無農薬栽培)。これからのほうれん草は、いたずらに甘くすることだけに力を入れずに、おいしいほうれん草をみなさんに提供させていただけたらと思う。そういった意味では、現在出荷させていただいているほうれん草は、従来のおいしいほうれん草に近い味だと考えている。昨年までの過激なまでに「甘いほうれん草」もいいが、今年は、ほんのり甘く、どんな食材とでも相性のいい「おいしいほうれん草」づくりを目指していきたいと考えている。
●「益荒男ほうれん草」ファンの皆様には、ほうれん草の味で季節を感じていただけるよう、味の変化を楽しんでいただけたらとおもう。私たちが作るほうれん草は、葉柄基部の糖度が、3〜17度(Brix%)の幅がある。お客様をびっくりさせるには15〜17度のほうれん草が良いと思うが、私が食べて本当においしいと思うのは、8〜10度(Brix%)位のものである。実際に出荷されるほうれん草は理想の糖度とは多少上下すると思うが、出来るだけみなさんにおいしいほうれん草を食べていただけるよう努力していきたいと思う。ほうれん草の糖度については、随時ブログで公表していきたいと考えている。
●現在直接お問い合わせを頂いているお客様方、ありがとうございました。お客様方には、必ず満足していただけるほうれん草をお届けしたいと考えています。大変待たせてしまって、ごめんなさい。もうしばらくお待ちください。


アートとの出会い

今日、所用で久居の蔵本さんにお会いした。蔵本さんのアトリエで、目に入ったもの。それは、洗練されたオブジェである。樹の素材の高級感と植物の癒し効果を融合させたアートである。Hide Kuramoto 新しいアーティストを発見した。「「農」の現場で科学技術と文化の調和を目指す」ジャグロンズ。久しぶりにわくわくする経験をしたひとときであった。


地方の国立大学の役割

●三重県で一番の大学、それが国立大学法人三重大学であることは誰もが認めるところであろう。
●私が、野菜茶業試験場(津市安濃町)に勤務していたサラリーマン時代には、すぐ近くにありながら全く縁がなかった三重大学。
●独立して、三重県を中心に事業をはじめてから、改めて三重大学の存在の有り難さを感じている。
●創業時には人文学部教授の渡邉先生、そして創業後まもなくして医学部教授の西村先生にお世話になった。そして生物資源学部教授の亀岡先生には現在もお世話になっている。
●このように、他分野多方面の先生方とご縁を持つことができた上、ジャグロンズの活動を応援していただけることに対して総合大学としての三重大学の懐の深さを感じ、本当にありがたく思っている。


明日から関東出張です。

だいぶ寒くなってきました。
明日からは、関東地方に出張です。
これからの農業に大切な要素。それは営業です。
ほうれん草作りは、2〜3日仲間に任せて久々の営業に出かけます。
今回は益荒男ほうれん草を出来るだけ多くの方に知ってもらえるよう頑張ります。
それでは行って参ります。


テレビをご覧になった皆様へ

本日放映されたテレビ東京の番組をご覧になった皆様。ホームページをご覧頂きありがとうございます。今回、全国の皆さんに「益荒男ほうれん草」を知っていただく機会を得たことは本当に幸運なことと感じております。これからもお客様にワクワク感を提供できる物づくりを続けていきたいと思います。また、ホームページを通じて日々の情報を発信していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございました。
★ジャグロンズ 藤原隆広★


記憶に残る引っ越しやさん


●10月は、異動のある月である。ふと、近くにある段ボールを見て思い出した。(株)関西丸和ロジスティックス社のサービス「引っ越し桃太郎便」。●これまで、サラリーマン時代に何度か引っ越し会社のサービスを利用したが、見積もりが不適切であったり(通常荷物より2倍もの見積もりを取ってくる場合がある)、予定のスタッフが現地に来なかったりのトラブルに見舞われることが多かった。引っ越しは、その利用スパンが長いため、一度客を捕まえたらその場で思いっきり利益を上げてしまえばいいといった気持ちが見え見えのサービスがほとんどであった。そういった会社ほど、テレビCMなどを利用したイメージ戦略で客の関心を引くことに長けているようである。●引っ越しの見積もりは、50万近くを提示してくることもあるが価格交渉次第では、半分以下になることもある。価格はあってないようなものだ。●そういった中で、気持ちいいサービスで私の記憶に残るのが先に挙げた「引っ越し桃太郎便」である。当時本社は、京都府綾部市にあった。丁度、将軍足利尊氏の生まれた安国寺のある国道27号線沿いにあったように記憶している。舞鶴市にある海上自衛隊と、福知山市にある陸上自衛隊に焦点を絞ったサービスを展開している会社でもあり。私は、特別に自衛隊価格でサービスを提供いただいた記憶がある。駆け引きなしの、リーズナブルな価格と良心的なサービス。それまでの引っ越し社が問題が多かっただけに、非常に好印象を持った会社であった。誇大広告はうっていないが、堅実なサービスを提供しているこのような会社には、どんどん成長してもらいたいと心からそう思える会社でもある。


感動のコンビニ「SAVE ON」


「渡り鳥農業」実践中の私たちですが、いよいよ三重での本格的活動を開始しました。話は、ちょっと変わりますが、秋田から三重に向かう途中、新潟の瀬波温泉というところがあります。ここをちょっとすぎたところにあるコンビニによりました。これまでのコンビニは、便利ですが高いというのが相場。でもここはちょっと違います。ほかのお客さんも、かごいっぱいの買い物をしています。アイス38円、ボス缶コーヒー100円など、なんと、多くの商品が安売りスーパー並の価格なのです。これからはこんなコンビニも人気がでるのだろうと感じました。このコンビニ、新潟地区にドミナント出店しているようでした。今まで私が一番気に入ったコンビニです。


「営業虎の巻」

●お客様に商品をお届けして喜んで頂くには、営業が重要。営業は、いかにして、商品が必要なお客様と出会い、お客様に満足を提供できるかがすべてです。私自身、営業部門も担当していますが、ジャグロンズを始めてからは全くの素人営業で色々とお客様にもご迷惑をおかけしてきました。●セミナーでご縁があったジャイロコンサルティング講師の綿貫有二さんいわく、「営業のポイントは、お医者さんを見ればわかる。まず患者さんの状態を聞くことが第一」、「営業も同じこと、お客さんが何を求めているかを知ることからすべてが始まる」。名言です。綿貫さんは、実業も経験したことのある百戦錬磨のシニアコンサルタント。熱く、クールに、そして時には狡猾に、聞く人をひきつける公演内容には定評があります。●先日、綿貫先生の秘伝「営業虎の巻」なるものを入手しました。じっくりと勉強して、多くのお客様に喜んでいただける営業活動を進めて行きたいと思います。●ジャグロンズの生産物はお試しくださった大多数のお客様に高い評価を頂いているので、後はお客様にお届けする術を身につけるだけ、それが現在のジャグロンズの大きな課題なのです。


シンポジウムin長久手

今日は、愛知県の長久手町で開催された「しょうのうファーム」シンポジウムにパネリストとして参加してきました。


 


ポテンシャルの70%で仕事をするための工夫

●農作業は、肉体系の仕事である。
●一生懸命働く、それが、自分の体力の100%を出し切ってする仕事なら、仕事のあとはバタンキュウ!!頭脳を使う余力がなくなってしまう。
●私の目指す「農」ビジネスは、作って売れる農業者、値段を決められる農業者。そのためには、農作業以外にも、デスクワークをこなす必要がある。
●「健全な精神は健全な肉体に宿る」スポーツメーカーのアシックス社の名前の由来でもあるが、これはなるほど頷ける。肉体的なストレスは、精神的なストレスと直結している。だから、肉体的なストレスを少なくすれば、精神的ストレスも少なくすることが出来る。
●体力の衰えは、肉体的ストレスを受けやすくする。加齢に伴う体力の衰えを抑えるには、体に適度な付加を加えること。私自身、実際、肉体系の仕事をしている39歳の現在のほうが、座っての頭脳系の仕事が多かった32歳位の時よりもかなり体力がある。
●肉体系の仕事と頭脳系の仕事を両立させるためには、肉体系の仕事を体力の60〜70%でこなせるようにする必要がある。
●先日、久しぶりにランニングをした。坂道で足がつったが、結構走れた。体に付加を加えることで、体力を高めることは、自分の体力のポテンシャルを高めることにつながる。意識して、体に付加を加えること、それが、農作業を体力のポテンシャルの70%で仕事をするための工夫である。


人は理屈で動いていない

●だいぶ前の話である。ある資格を獲得することを前提としたセミナーに参加した。参加者みんなが自己紹介のあとに、講師の先生が講義を始める。講義の内容も問題ない。しかし、なんだか講師と参加者の間のキャッチボールがうまくいっていないように感じた。
●その原因の一つが、講師の先生の人に対しての関心のなさである。講師の先生が、自己紹介した人の職業や名前を全く覚えないのである。30人いたら全員は無理としても3〜5人くらいを覚えて集中的に双方向のキャッチボールをしたらもっと参加者を引き込めるだろうに・・・
●そのセミナーでは、その後、講師の先生に対してあまり好意的でない発言がいくつかあったように思う。たぶん、その発言は、あまり理にかなったものではなかったようにも思うが、要するに先生が気に入らなかっただけなのかもしれない。
●人とのコミュニケーションにおいては、お互いが、信頼し会えるよう、しっかり意志疎通のキャッチボールが出来ることが、一番大事な部分の一つのように思う。講師としての大切な素養の一つ、それは「人」が好きなことであるように思う。


経営者は司令官

●経営革新塾第1回講師の大木さんは、「経営者は司令官、コンサルタントは参謀である」と言っておられた。また、以下のように続けられた。「なので、塾の講師は「先生」ではなく、部下である。そして、経営者である受講者はいかに、講師を活用するかが大切である。」なるほどと感心した。
●前回のブログで書いたとおり、昨日の経営革新塾第2回では、ちょっとこの前提が忘れられていたように思う。「司令官」が「参謀」を上手く活用するという前提が成立し得ない状態になっていたように思う。
●参謀はオールマイティーではない。司令官は、参謀の得意な部分を活かすようにすべきである。5人いたらすべての参謀に十分に力を発揮させるべきであり、1人2人の参謀の力しか引き出せない司令官は、前者の司令官率いる部隊から勝利を上げることは出来ない。
●どうしたら、優秀な人材(しかし、人は決して万能ではない)の力をフルに発揮させることが出来るだろうか。それが、専ら私の関心事である。


「ポリシー」はあるのか!!

●今日の、経営革新塾(第2回)では、西村伸郎さんが講師であった。西村先生の塾に対する基本的な考えは、経営革新塾の成果の目玉として、経営革新認証を得るための資料作成を成し遂げること。実際に、会社にとってプラスに働くことなので私は、大変この塾に期待している。早速、先生は、今後のスケジュールとして、申請のための資料作成について、この先のタイムスケジュールをつけるように促した。
●しかし、である。講義の終盤になって、何人かの受講者の人たちが、資料作成を最優先するのはいかがなものかといいだしたのである。「そういうものがあるということを分かればいいので、そこまでは行かなくても良い」など、私からすれば、先生のやり方を批判する様なニュアンスの発言が多く感じられた。
●マイナスの「気」と個人批判のような発言に対して僕は、思わず、大声で発言してしまった。「経営は実際に走りながら学んでいくものなはず、座って勉強するようなスタンスでは今回の塾は意味がない。勉強するだけなら大学行って勉強した方がいい!!」ちょっと気を悪くされた参加者もいたと思うが、すっきりした人もいたのではないか。どこでも、大声の意見が通る傾向がある。マイナスの思想で、大声が発せられたら、僕は迷わず対立軸として「大声」を上げたいと思う。
●終盤の発言が相次ぐ中、まず、全体の収拾をつけるために、先生が謝る。そして、後援会のあとに主催者の商工会の担当者の方が、先生と、方向修正について話し合っていた。「みなさんの期待に添うように変えていってはいかがでしょうか」「申請書類はまたあとにでも作れるし・・・」こんな会話が聞こえてくる。
●「ポリシーはあるのか!!」僕はそう強く感じた。経営革新塾の受講対象者は、「経営者」である。参加者30名程度の中に半数近くが経営者のようである。主催者のコンセプトがちゃんとあるなら、ポリシーを持って、毅然としたスタンスで塾を運営してほしい。多数の意見に流されるのではなく、秋田の産業振興にとって本当にプラスとなることであるならば、少数の対象者の場合であっても初期のコンセプトを貫いて欲しいものである。


ジェネリック農薬

●ジェネリック医薬品と同様に、ジェネリック農薬というものがある。ジェネリックとは特許切れの薬品を別名でやすく生産したものであり、オリジナルの商品と同様の成分のものが、安く買えることが消費者のメリットとなる。●先日キャベツの農薬で、ジェネリックを使う機会があった。15年前の知識で、どうしても「アセフェート」という殺虫成分を含んだ農薬、「オルトラン」を使いたいと考えたが、親が、オルトランは「使用禁止になった」という。調べてみたらそんなことはなかった。もしや!!と思い調べてみたら。「ジェイエース」という薬が、まさに「オルトラン」のジェネリック農薬だったのである。●特許切れによってやすく生産できる農薬も、合い見積もりを取らない買い方は危ないような気がする。もしかして、本家本元の「オルトラン」が、ジェーエースよりもやすくなっていたりして?!常に生産者の利益となるサービスの提供が必要だと思う。


残暑お見舞い申し上げます

今年の東北は、梅雨明けもなく、涼しい夏でした。
●私たちジャグロンズは、ほうれん草の他に、夏の園芸作物として、小茄子と枝豆の生産に取り組みました。その結果、農作業に関する生データを得ることが出来ました。これらをさらに解析し、来年は、多くのみなさんに感動を与える野菜づくりに取り組みたいと考えております。
●昨日、新宿伊勢丹のバイヤーさんからお電話いただきました。2月中旬に3日間にわたり店頭販売した益荒男ほうれん草が好評だったことから、今年12月から、冬の益荒男ほうれん草の継続的販売の企画を進めたいとのこと。
●秋から、また気を引き締めてほうれん草栽培の準備に取りかかろうと思います。
●これからの明るく楽しい農業の実現に向けて一歩一歩前進してゆきたいと思います。


ウマちゃん「走る!!」


●毎年8月の第2日曜日に美郷町で開催される「あったか山マラソン」。今年で12回を迎えるマラソン大会は、かなりマニアックな大会です。種目は10kmと5kmの2つ。コースは、平坦がほとんどないかなり過酷なコースです。
●今回、ジャグロンズの看板を背負ってウマちゃんが10kmに出場しました。出場者はみんな玄人に見えます。10kmのスタート、トップから3番目での激走で走り抜けたウマちゃん、大丈夫かな・・・
●結果は、総合12位。男子29歳以下の部で総合2位に入賞しました。何人中2位かって?それは聞かないでください。
●毎年8月の第2日曜日は「あったか山マラソン」の日。参加したらかなりの確率で入賞できます。そして、あったか山温泉の入浴券ももらえるので、疲れを癒して帰ることが出来ます。興味のある方は是非参加してみてください。偶然ですが、「あったか山マラソン事務局」は、ジャグロンズ美郷拠点と同じ所在地になっています。マニアの方から入門者の方まで一度はあったか山マラソンに参加してみてはいかがでしょうか?過酷なコースですが普通のマラソン大会とはひと味違った体験が出来ると思います。
 



 



日本海側の日照時間最短

気象台の発表によると、日本海側北日本の今年7月の日照時間が、平年の54%であることが明らかとなった。これは統計を始めた1946年以降最短となるという。


「陸の孤島」

●秋田での生活も2ヶ月半となった。この間、いろんな方とお会いし交流を深めることが出来ている。
●そこでひとつ気になる言葉がある。秋田は「陸の孤島」だから・・・との表現。もちろん、良い意味で用いられているのではない。「わたしは雨女」「僕は雨男」的な用法。このような考えは、負のスパイラルに陥りそうで、よろしくない。このような思考の人とは、距離を置くか、自分のエネルギーで相手の思考に変化を加えさせていただくしかない。ただし、相手の思考を変えることはかなり無理が有ると思う・・・
●「陸の孤島」、、、江戸時代、鎖国政策をとっていた日本はまさに「孤島」であった。しかし、孤島であったからこそ、独自の文化を発達させることが出来、この文化的産物は、文化力を誇るフランスからも高く評価されることになる。
●もし秋田が「陸の孤島」であれば、何か他のすばらしい文化が見つかるはずである。「陸の孤島」は、何か宝物が隠された「宝島」でもあるような気がする。秋田県民のみなさん、みんなで宝物を探そうではありませんか!!


エダマメ作り勉強会


24日は、秋田県仙北地域振興局、大仙市、仙北市、美郷町、JA秋田おばこ主催の園芸作物新規作付け説明会に参加しました。今回勉強したのが、エダマメ。今回は大仙市太田町の佐々木義文さんの圃場と収穫調整現場を見せていただきました。栽培面積1.5haの圃場は圧巻。大変勉強になった一日でした。帰りには、佐々木さんから極早稲品種「一力(いちりき)」をおみやげに頂きました。ありがとうございました。
 

 


農産物の「ポルシェ」を作りたい!!

●仕事柄、いろんな経営者の仲間とお話しする中で、仕事をがんばって将来ポルシェに乗るぞ!!と宣言してがんばっている仲間が何人かいる。自分のモチベーションをあげる上で大変良いことだと思う。「僕は、どうだろう」と自分に問うてみると・・・乗りたい車は、町乗り用としてマツダの「デミオ」、そして遠乗り葉としてはホンダの「アコード」あたりといった具合になる。●それよりも、僕は、農産物の「ポルシェ」を作りたいと思う。こんなことを言うと「何を言っているのか」ということになるかもしれないが、スポーツカーに特化し、力強さとデザインを追求したモノづくり、これも十分にすばらしいモノづくりだと思う。●地域のみなさんに食べてもらえる地産地消のモノづくりも大切だが、それは特に僕がやらなくても多くの生産者のみなさんが頑張っておられる。僕は、農産物の「ポルシェ」を作りたい!!そして、次に、その「ポルシェ」を作る人を育てたい。そして、全国で作った農産物を東京、大坂、名古屋、しいては北京や上海などの海外にも流通させたい。それが僕の夢である。●国産の農業技術を活用して生産された農産物で外貨を獲得する。そんな時代を想像するとわくわくする。わくわくしながら、今は、やりたいことをとことん追求していきたいと考えている。


いや〜参った参った(^\^)

●毎日5時からのお務め(農作業)。今日は、育苗ハウス内の除草と田んぼの草取り。育苗ハウスは防草シートを敷設しているので、はじっこから出ているものを引き抜くだけの軽い作業。●田んぼも、紙マルチシートを敷いているので大丈夫!!と言いたいところでしたが、今年は秋田で初めての米づくり。幾つかの栽培技術上の不手際により、田んぼにすじ条に雑草を生やしてしまいました。草の種類は、チョウジタデ(茎の赤い雑草:水面上に露出した場所に生え易い)、とイボクサ(茎が緑で三角形の葉がついている)。※雑草の情報は、東北農業研究センター白土さんに教えていただきました。●除草剤を使わずに草取りも不要。そんな、アピールポイントの再生紙マルチ水稲直播栽培ですが、ちょっとしたことで、失敗してしまいました。「失敗がないところに進歩はない」と米作りの先輩に励まされましたが、一歩一歩進歩していきたいと思います。●草取り作業は、今年限りにしたいところですが、田んぼに直に入ってみて、感じたことがありました。田んぼの表面からは見えない田んぼの表情が、足を使って感じ取ることが出来たのです。深さ、土の感触が、場所によって違うのがわかるのです。そんな、些細な情報を総合的に把握することで、よい作物を作れそうな感触をつかみました。●ジャグロンズブートキャンプ(草取りコース)もここ数日続きそうです。


先人の知恵


★↑「この株は、今、分けつしようと必死に踏ん張っているところなのだよ」と先人はいう。
●ここ数日、いろんなところに出かけて田んぼの稲の観察をしている。そして、昨日、美郷町内にある大坂さんの田んぼに立ち寄ったときのこと(大坂さんには再生紙マルチ直播栽培をちょっとだけ試していただいている)、ちょうどそこに大坂さんが現れ、そしてもう一人のご年輩の男性が車を止めて話しかけてくれた。その方は、高橋さんという同じ町内の方であった。高橋さん、大坂さん二人とも70歳を超えているが、現役の稲作農家でもあり、米作りの技術について語る際の目の輝きが違う。お二人とも少年の目の輝きを持った大先輩である。夢を追うのに年齢は関係ない。これまでにいろんなことに挑戦してきた先人の知恵にふれることで、私たちはそのスピリッツを感じ、後世に伝えていく使命があるように感じた。「また会ってお話を聞きたいな。」そんな感じを受ける先人がここにはたくさんいるように思う。


高速道路料金

月末の業務で、秋田三重間をとんぼがえり。片道1000キロの道のりは、慣れると案外近いものです。高速料金1000円は非常に助かります。


人が関わることで生まれる美しさ

●津市にある曹洞宗のお寺、四天王寺で、座禅をさせていただいた時の話。座禅、作務の後に庭園を眺めながら副住職とともにお茶と茶菓子を頂く。目の前にある庭園は美しく、日々移り変わる景色でもある。その美しさは、白神山地のブナの原生林の美しさとは異なるものである。庭園の美しさ、それは、適度に人の手が加えられたところにある。毎日の作務の積み重ねがあってその美しさは保たれるのである。
●5月16日〜22日までの間、参加者4人でジャグロンズブートキャンプを開催した。ハードな肉体労働とハードなミーティング、そして秘湯での癒し、この3本柱からなるブートキャンプ。4日目は、朝5時からの農作業。地域の地主さんから新しくお借りした美郷町にある異なる二つの畑(合計20アール)に、4人で畝をたてた。桑を持ってのマルチ張り土寄せ作業は久々のハードワークである。作業に当たった二つの畑は、大きく表情が異なった。一つは、耕作放棄地であり、作畝がしにくくいうえ、クワを使っての作業も非常にたまどった。なんかゴミの混ざった土をいじっているような感覚である。もう一つの畑は美しいまでの外観で、土の一粒一粒が心に何かを訴えてくるようである。なんか食べてしまえるような気がする土である。黒ボク土壌のその畑は、昨年亡くなった藤原家の本家のおじいさんが丹誠込めて耕作していた畑である。
●美しい庭園と美しい畑の共通点、それはこまめに人の手が加えられたところにある。自然と人の営み(人工)の調和。それが、この美しさの本質であろう。また一つ農業のすばらしさを発見したような気がする。


ジャグロンズ北上!!



 

ジャグロンズの農業生産活動、夏は例年同様、軸足を三重安濃津拠点から秋田美郷拠点に移します。
今日は、移動日。日産マーチを先頭に、ホンダのアクティ、そしてステップワゴンの3台で、約千キロを北上しました。特にがんばったのは、平成1年式のホンダアクティ(軽トラ)限界ぎりぎりのポテンシャルを発揮してくれました。

倉光ドライバーお疲れさまでした。


We are ジャグロンズ!!

 
ジャグロンズ、三重安濃津拠点でのほうれん草づくり。今シーズンは多くの仲間が集まってきてくれました。今回(5月12日)は、お疲れさま会(三重安濃津生産拠点一時解散会)を開催しました。今回の参加者はスポンサーの岡田さんを含めて合計10名、ほうれん草生産に協力してくださったみなさんだけでこんな人数になったのはうれしいことです。みなさん、ありがとうございました。今回は、「ラ・マアーム」さん、「NPOふくろうの家」さんからも多くの差し入れをいただきました。ありがとうございました。

参考記録:浅生、岡田、倉光、倉島、馬野、前田、足尾、中西、岩田、藤原(敬称略)


「良薬口に苦し」

●最近多くの方との関わりの中で感じたことがある。「きついことをずばっと言う人」と「常に心地のいい意見をくれる人」がいる。
●人は、心地いい方に流れる傾向がある。しかも、人は、おだてるとその気になって何でもするもの。私にもそんな傾向がある。このことは、場合によっては、自分を失いかけることにもつながりかねないので注意が必要である。
●最近ありがたいと思うことがある。私の周りにも以外と「きついことをずばっと言う人」がいてくれることである。きついことをいわれても、実にその通りのことがおおい。「そのような意見を言ってくれる方がいることと」「そのことに耳を傾けることができること」この2つがあることに感謝したい。
●自分たちの活動の目的を理想の彫刻づくりにたと得るならば、多方面からの批評やご指摘は、ありがたい彫刻刀でもある。私たちは、励ましの応援もありがたく受けながら、ちょっときついご指摘にも真摯に向き合い、「自分たちのイメージする作品」に近づけるよう、活動を続けていきたいと考えている。


NOということの爽快感

最近いろいろなところから、いろんないい話を頂いている。中にはかなり怪しい話もあるが。。。いろいろつきあいもあるので、どんなことでも一通り耳を傾けることにしている。しかし、何か息苦しくなってくることがある。それは、きまって、周りに合わせて自分が無理しているとき。そんなときは、思い切って、「NO」といえる自分を取り戻すことにしている。無理して続ける人間関係に明日はない。NOが言えない経営者にも明日はない。そんなことを感じた今日この頃である。


今日も一日有り難う

●今日も充実の一日だった。ジャグロンズの仲間もそれぞれ黙々とそれぞれの仕事をがんばってくれている。●最近、お得意さまの紹介で、農業体験をさせて欲しいとの申し出を受けることにした。足尾さんという女性であるが、好きなときに好きなだけ作業をしていただくことにしている。はじめてのことでも、積極的に要領よくこなしてくれる彼女はなかなか期待がもてる。●足尾さん、今日は、NPOふくろうの家の村林さんのところで、桜餅を作ったとのこと。みんなでおいしくいただいた。彼女はお菓子づくりもかなり得意なようである。●倉光君、岩田君、今日はお疲れさまでした。●みんながいてくれるから、僕も、安心して自分の仕事を続けられる。●多くの仲間に恵まれたこと、そして、今日一日を充実して過ごせたことに感謝している。●みなさん、今日も一日有り難うございました。


忙しい!!

●忙しい!!今、多くのことを並行して処理する必要に迫られている。一つのことをとことん追求するのとは全く違ったやり方をしなければならない。●しかし、あまり多すぎることを分散して処理すると、一つ一つの仕事が希薄になり生産性が低くなり、その先にあるのは「空っぽ」のような気もする。●現在の状況は私自身にとってありがたいことであり、考えるきっかけを与えられているような気もする。●空っぽにしてはいけないこと、それは、「ほうれん草づくりを通して農業の可能性を世に示すこと。」おかげさまで、「益荒男ほうれん草」に関する問い合わせも増え、これから「兜の緒を締める」必要を感じている。●今の状態で安心して仕事ができるのは、生産現場を担当してもらっている倉光君のおかげである。彼の存在には改めて感謝している。●いや、ほうれん草づくりに限っては、もっと多くの力を頂いている。地域の力である。ポパイズガーデン安濃津拠点のある津市安濃町太田地区のみなさんには、ほうれん草を作り始めたときから、大変お世話になっている。地域のみなさんに応援を頂くことは農業を行う上でそれ以上に幸せなことはない。いつか地域のみなさんにお返しができるような、そんな農業をすること。それが私たちの思いである。


やっちゃいました「ほうれん草風呂」

★これが「ほうれん草風呂」だ!!

●お茶農家の仲間に相談して開発した、益荒男茶(ほうれん草パウダー)。
●使用量によって、お茶の他に、青汁、スープ、美容パックなどいろんな用途に使えます。
●今回は、お風呂に入れて試してみました。お風呂150L〜200Lに対してスプーン大さじ一杯を入れたところ、見事にきれいな緑色になりました。
●実際に入った感じは、ほのかなほうれん草の香りがしました。ぬるめの湯加減で長く入りましたが、手のひらが翌日の朝までしっとりつやつやしました。保湿効果があるのでしょうか。
●無農薬栽培でアクの少ない完熟益荒男ほうれん草を100%使用した益荒男パウダー。これからもいろいろな用途を提案できるよう試していきたいと考えております。
※いろいろと相談にのって頂いた、お茶づくり一筋の中森さん、有り難うございました。研究熱心な中森さんのお父さんは、かつてお茶パウダーのお風呂をやってみたとのこと。しかし、タンニンが風呂釜に悪さしてしまって失敗だったとか。ほうれん草にはお茶のようにはタンニンを含んでいないので大丈夫のように感じました。


園芸学会春期大会2009

昨日今日の2日間東京の明治大学で開催された園芸学会に参加してきました。
今回も豊富な内容の発表があり、今後の野菜作りのヒントになりそうな内容も多くありました。
研究所時代の懐かしの顔触れにもお会いすることができ有意義な2日間でした。


不思議な葉っぱ

 
●ほうれん草の畑になにやら大きな葉っぱの野菜(?)が生えているのを見つけました。
ほうれん草をおしのけて大きな葉っぱを茂らせているのは、アブラナ科の植物でした。名前は不明ですが、食べられると判断。家に持ち帰って、みそ汁に入れておいしくいただきました。
●ちなみに葉柄基部の糖度は5.3度(Brix%)、硝酸イオン濃度は2000ppm。アブラナ科にしては硝酸濃度が低いと感じました。アブラナ科の植物は吸肥力が強いので硝酸イオン濃度が容易に高くなりがちです。
●ごちそうさまでした(合掌)


夜はほんとに寒い!!

昨日今日と夜はほんとに冷え込みます。ほうれん草にとっては、美味しさのピークがもう一山きそうな所です。ちょっと、今日は、ほうれん草の糖度を測ってみましたが、まだまだいけます。測定結果は、また明日UPしようと思います。みなさんお楽しみに。


ほうれん草の移動販売

●ジャグロンズのほうれん草生産部門「Popeye's Garden(ポパイズガーデン)」。
●ジャグロンズのほうれん草「益荒男ほうれん草」は秋田と三重の2つの拠点でリレー生産しています。
●毎週土日(午前10時〜12時)の2日間、ほうれん草やほうれん草を使ったパン、ケーキ、漬け物など「ほうれん草をキーワードにした」直売所を開設しています。
●しかし、ご利用いただけるのは近隣のお客様に限られているようです。
●最近、伊勢方面のお客様から、出張直売をやって欲しいとの問い合わせもいただきました。
●もっと、お客様に近い形で農業生産ができるならば、それは私たちにとってこの上ない喜びです。
●近い将来、自治会単位での許可(ご要望)を頂けるのならば三重県内の住宅地にみえるお客様に直接販売にお伺いするサービスも開始したいと考えております。
●宅急便での販売(ぎゅうぎゅうパックがご好評をいただいております)は、直接お客様の笑顔を拝見できませんが、この先、もっとお客様を身近に感じることのできるサービスを展開していきたいと考えております。これからも、よろしくお願いいたします。

☆ジャグロンズ 代表 藤原隆広☆


デパ地下初体験

 
伊勢丹での2日間のスタッフ体験の記念写真です。
マスクをしているのは、青果担当の小瀧さん。明るく楽しいナイスガイです。
小瀧さん大変お世話になりました。ありがとうございました。


伊勢丹新宿店

2月15日、16日伊勢丹でジャグロンズの「益荒男ほうれん草」の販売を行いました。
今回は、1日目で、2日分のほうれん草を販売してしまい、翌日急遽直送したほうれん草も、2日目の14時には完売。夕方ご来店のお客様にはお届けすることができませんでした。「最高の時期に最高のものをお届けする」というコンセプトのもとで行った今回の販売会、商品はブラックの完熟タイプ(糖度15.6Brix%)でした。地下一階の生鮮売り場のみなさま、そして、ご来店いただいたお客様。ありがとうございました。


ついにデパ地下デビュー

ジャグロンズの「益荒男ほうれん草」がついにデパ地下デビューを果たします。2月15日、16日の2日間、伊勢丹新宿店の地下1階青果売り場でほうれん草を販売させていただくことになりました。私たちは、販売促進のため店頭販売を体験させていただきます。近くにお住まいの方は是非一度お立ち寄りください。15日、16日の一両日、午前10時半から午後7時までの店頭販売となります。試食は、しゃぶしゃぶスタイルとなる予定です。それでは、行って参ります。


野菜茶業研究所武豊研究拠点

 
名古屋での商談の後、ジャグロンズのスタッフ3人で野菜茶業研究所武豊拠点に行って来ました。三重大学の亀岡教授と野菜茶業研究所の中野さんの段取りによりとりおこなわれた勉強会に参加するためです。今回は、研究分野では門外漢の倉光と倉島も参加しましたが、難しい内容にちょっと苦戦していた様子でした。でも全部理解できなくても大丈夫。研究成果の発表というのはそんなものです。武豊研究拠点は、トマトに特化した研究に取り組んでいます。
 
我が国最先端のトマトの栽培施設を説明する私の研究所時代の同僚の鈴木さん(左)と安場さん(右)


意外な反響!!

今日、収穫作業をしていると、近くのおばちゃん方から、「新聞載ってたよ」と言われました、中日新聞と毎日新聞に昨日の安東小学校での授業内容が載っていたことがわかりました。今日は、朝日新聞からの取材の申し込みがありました。小学校での授業をマスコミでこんなに取り上げていただくとは、この機会を与えてくださった三重大学の亀岡先生、津市教育委員会の米野さん、ありがとうございました。


「クラちゃんショップ」inおかげ横町

 
●今日は朝から、伊勢神宮(内宮)前のおかげ横町で開催された野菜の直売会に参加してきました。朝6時から11時までの開催でしたが、好評な売れ行きで、9時半で売り切れとなってしまいました。今日の販売商品は、アフロタイプほうれん草。直売は、お客さんとのやりとりがあるのでとても楽しく販売することができます。お客さんが、糖度を当てたら、ほうれん草を一掴みプレゼントする特別イベントでは、お客さんが、13度、14度、16度と元気な声で予想する中・・・、実測糖度の結果はなんと17.6度(Brix%)!!ちょっと糖度計がおかしいんではないかと思い、チェックしてみましたが、壊れていませんでした。これは、これまでの最高記録です。
●これだけ甘いと、ちょっと問題です。ほうれん草を買ったお客様が、期待したほうれん草じゃないとご立腹されることも予想されます。「ちょっとこのほうれん草は、甘すぎます。甘いものが嫌いな方は購入をお控えください」「甘過ぎ注意です」などと、お客様への注意の喚起のもと、早々と完売してしまいました。
●津の直売所「安濃津ショップ」で開催された恒例の「ほうれん草まつり」にも、多くのお客様がいらっしゃいました。こちらでは、ゴールデンタイプを中心に多くのほうれん草をお客様のお手元までお届けすることができました。今日はありがとうございました。
●ジャグロンズの甘すぎるほうれん草、賛否両論ですが、これも、ジャグロンズが創造した野菜の一つ、熱狂的に評価してくださる多くのお客様のために後一ヶ月、甘いほうれん草を生産し続けたいと思います。
●最後に、今回の伊勢神宮での販売のお誘いを頂いた、シュガークラフトの近田さん、植村農園の植村さん、ありがとうございました。
 
★写真(左)は、近田さんの作品、「恋する魔女」


お稲荷さんの日


毎月22日は、お稲荷さんの日です。豊川稲荷さんのお供えのお裾分けをいただきました。


人の評価

●自分が知っている自分と、人の評価は一致しないことが多い。
●歴史上の人物の評価も、評価基準は他人の視点。
●人の個性や持ち味を吟味するときに、単眼的な視点で捉えるのはあまり適切でないと思う。
●複眼でみるのがおもしろいし、合理的である。
●自分の目で見えるもの、感じるもの。それに、他人の目に映るもの、感じるものを統合することでより客観的な評価ができる。
●人の評価とは、ある物差しではかった場合のその人の優劣ではない。人の持ち味を把握することでありその人を最大限に活かすために必要な「観る」という行為である。
●私が取り入れる他人の目は、「信頼できる他人」の目である。信頼できる仲間を多く持ち、その人たちの目に映ることを聞くことは非常に大切なことである。
●どんな人間でも完璧な人間はいない。もし、自分には全く落ち度がないと他人を否定するような考えがあったならば、それは争いの「種」であるし、危険である。そのような考えとは一定の距離を保たなければならない。
●理想の自分に近づくように努力することと同様、自分の不完全さを知ることが大切だ。それによって、他人を許容できるようになるのだから。


ほうれん草のオトナ買い

今日も、ほうれん草のほうれん草祭りまだまだ、地域の方への告知が不十分ですが、毎回大変ありがたいお客様に支えていただいていることがわかりました。それは、ほうれん草のオトナ買いをしてくださるお客様の存在です。今日は、倉島さんのお兄さんのキップのいいオトナ買いでほうれん草祭りを閉めることができました。ありがとうございました。


恒例のほうれん草まつり

寒中お見舞い申し上げます。
恒例になりましたほうれん草まつり。
今回も、17日(土)、18(日)の2日間行います。
時間は朝10時から正午までの2時間です。
今回の商品は、
●ほうれん草
●「花ゆべし」(ほうれん草入り餅菓子)
●「ジャックとアンの出会いの結晶」(ほうれん草食パン)
●「ふくろうの雫」(ほうれん草入りシフォンケーキ)
です。
場所は、安濃町清水が丘団地入り口の信号を入り口に向かって左折したすぐのところです。
みなさんに会えますことを楽しみにしております。


虫食いと無農薬栽培との関係

●昨日開催された、食菜フェスタin津は、大盛況で幕を閉じました。
●今回も多くのお客様とお会いしてお話しする機会がありました。
●その中でひとつ、気になったことがありました。お客さんの一人が、ほうれん草は「虫が食べていないと無農薬の感じがしないと」いうのです。ほうれん草は、どちらかというと、小松菜や、チンゲンサイ等のアブラナ科の野菜に比べて、虫がつきにくい野菜です。
●暖かいところで育てたときにほうれん草は害虫の食害を受けます。冬でも、ビニルハウスなどの暖かいところだと虫がつきやすいです。
●また、栽培技術を十分に習得してない人で、防除適期を逃してしまったような場合(虫がいるのを早期に発見できずに虫害が顕著になってから農薬散布を行う場合も想定されます)は、虫食いが目立つのに農薬がちゃんとかかっている場合だってあるのです。
●虫食い=無農薬栽培ではありません。
●これからも、お客様との会話を大切に、安心して食べていただけるほうれん草をご提供できたらと考えております。


名古屋でのイベント

●寒くなりました。ほうれん草も旬に入りました。現在、肉厚でおいしいジャグロンズの「益荒男ほうれん草」は、豚肉と一緒にしゃぶしゃぶで食べる「常夜鍋」に最適な素材としておすすめです。寒い夜は、一家団欒で「常夜鍋」いかがでしょうか。
●今日は、名古屋のホテルで、講演会&ほうれん草の直売会のイベントがあります。また、多くの方との出会いの場を持てることを幸せに感じます。私の講演を聴かれた方が、「元気が出たり、ちょっとハッピーになれたり」そんなきっかけを提供できたらと思います。それでは、これから出発します。行って参ります。


アスペルガー症候群

●最近、福祉の専門の方や、精神科医の方とお話しする機会がありました。
●そこで良く耳にしたのが、アスペルガー症候群
●子供と大人のケースがあるようですが、結構身の回りにそのような方がいたりすることに気づきました。
●ノーベル賞を受賞する方は、例外なくアスペルガー症候群だとする意見さえあります。
「辺り構わず、自分の思ったことを追求すること」これはアスペルガーの可能性があるということです。僕も、ある面でアスペルガー症候群かもしれません。アスペルガー症候群は脳の障害らしいですが、このような特性を持つ人は「人生重き荷を背負うて歩むがごとし」。上手くこの症候群とつき合っていかなくてはなりません。
●自称「アスペルガー症候群」の私としても、しょうがないので、もうイッチョ夢中になれるものに挑戦して、ノーベル賞とまではいかなくても、農業分野で評価されるような仕事を成し遂げたいものです。
●ただし、みんながアスペルガーなら世の中おかしくなってしまいます。脳の機能がしっかりした(?)人が、近くにいて支えてくれる(力を貸してくれる)ことが、アスペルガー気味の人間の力が発揮され世の中に役立つ必須条件なのかもしれません。


2008年を振り返って

●2008年は、ジャグロンズの活動も3年目に突入した年でした。
●今年を振り返ると、ジャグロンズの仲間が増えた年でした。フルタイムで一緒に仕事をしてくれる倉光君がジャグロンズに参加してくれたことは大きな出来事でしたし、このことによって、これまでの2年間とは全く異なる規模でほうれん草作りに取り組めた年でもありました。
●秋田美郷拠点での夏のほうれん草作りでは、大胆な栽培方法に挑戦し、大失敗も経験しました。この失敗は、来年の成功に活かしたいと考えています。「転んでも必ず何かをつかんで立ち上がる」これがジャグロンズスピリッツです。
●今年は、三重大学の先生方にも大変お世話になった一年でもありました。2回の講義も経験させていただいたことは、私にとっていい経験になりました。
●今年の最大の収穫。それは、金の卵であろう2人の農業志望の若者に出会えたことです。この2つの金の卵をふ化させたらどんな雛が生まれてどんな人材に育つのだろうか?そんなことを考えるとなんだか未来が楽しくなります。
●最後にもう一つ、11月30日からはじめて全部で6回行った「ほうれん草祭り」。この催しには多くのお客様に足を運んでいただきました。今年は不定期で10時〜14時でしたが、来年からは、土曜日と日曜日の午前10時から正午までの2時間で開催することにしました。なお、「ほうれん草祭り」の開催日以外でも、ほうれん草のみの販売は行うことに決定しましたので、営業中の旗が出ているときは、畑で作業しているスタッフにお気軽に声をおかけください。


今日は、餅をたくさん頂きました。

今日は、お世話になっている方にご招待いただき、餅つきをさせていただきました。昼食、夕食ともにおもちを頂いた、お餅三昧の一日でした。西之坊さん、草深さん、ごちそうさまでした。


理想の一日

今日lは、晴天、ジャグロンズの生産圃場にに3名の研修生が来園しました。ほうれん草の苗出し、苗への灌水、定植作業、畝立て作業、それに、ハウスの修繕、ビニルハウスの組み立てなど、多くの体験をしていただきました。皆さん、ちょっと鍬の使い方がなれていないようで苦労していましたが場数を踏めば自然に使えるようになると思います。皆さん、お疲れさまでした。
今日は、研修生の皆さんのおかげで、作業もはかどりました。理想の一日でした。皆さんありがとうございました。


氷川きよしさんが紅白のとりを務めることについて

今年も残りわずかとなりました。
先日、ラジオで紅白歌合戦の白組のとりを氷川きよしさんが勤めることについて賛成か否かのアンケートをとる番組をやっていました。若くして、とりを勤めることに賛成しないかたも見えると思いますが、彼の人柄はとりに値すると思います。僕は氷川さんの歌を楽しみにしております。


心理テスト(2)

さて、前回http://www.jagrons.com/archives/2008/12/post_459.htmlの続きです。
●虎・・・プライド
●猿・・・子供
●羊・・・妻
●牛・・・財産
●馬・・・仕事
以上のように対応しているそうです。
しかし、理想と現実のギャップもありますね(笑)
みなさんは、どんな結果になったでしょうか?


心理テスト(1)

先日、おもしろい心理テストを知った。
あなたは、砂漠の中で5頭の動物とたびをしています。
●虎、猿、羊、牛、馬です。
どうしても、1頭ずつ手放さなくてはならないことになりました。
さてあなたは、どの順番で手放しますか。

僕は、まずはじめに、虎。そして、牛、馬、羊、猿と答えました。

さて、診断結果は以下に!!

皆さんは、どんな順番でしょうか?

続きは次の機会に公表します。
お楽しみに。


「士農工商」

昨日、朝起きたら頭の中にこの4文字が浮かんだ。閃きである。

T士
U農
V工
W商

おもしろい、配列である。

これは、新しいものを生み出す仕組みの大きなヒントである。

もっとも、これを読んでいただいている皆さんには、何を意味するのか分からないであろうが・・・
これは、暗号なのである。この意味を理解できるのは、私以外の3名のみである。その他の読者のみなさん、ごめんなさい。


秋田のプロの皆さんの感想

●夏の秋田では、多くのシェフの皆さんにお会いしました。そのとき約束したほうれん草の試供品を先日送らせていただきました。
●そして、今日、電話で皆さんから感想を聞かせていただきました。
●その結果、いろんな感想を頂きました。
☆甘すぎて、ほうれん草じゃない。
★おいしかった。
☆ゆでて食べるのがもったいない。
★料理の可能性の幅を広げる食材。
☆ちょっとがっしりしすぎ。
など、いろいろな意見を頂きました。
●ジャグロンズのほうれん草の特徴の評価については、個性をプラスにとらえていただく方と、従来のほうれん草と違うからだめだと否定的に評価される方など千差万別です。これから、もっともっと多くのプロの方に評価していただき、よりよいものづくりに邁進したいと考えております。
●光栄にもこのたび秋田市にあるフレンチレストランのシェフからオーダーを頂きました。ありがとうございました。


ありがとうございました。

●今日の、「ほうれん草祭り第3弾」も多くの皆様にご来場いただきました。
●今回の特別商品の「ほうれん草入りシフォンケーキ」は、あっという間に完売でした。
●次回も、販売してほしいとのことなので期待に添う方向で検討したいと考えております。
●前回に続き、販売させていただいた「ほうれん草入り花ゆべし」も好評でしたので、次回も販売したいと考えております。
●来週も、晴れれば開催する予定ですので、皆さんよろしくお願いいたします。


三重大生の皆さんありがとうございました。

●今日、三重大学で行われた、生物資源学総論(特別講義)で、無事講義を行うことが出来ました。
●先生にお聞きしていたとおりの大講義室に満員の学生さんの前で、講義を行うことが出来大変良い経験になりました。僕は、大学を卒業して20年近くになりますが、これから可能性のある大学1年の皆さんに、何かを伝えたいと言う気持ちで講義に望みました。ちょっと、内容が多く、通常の1.5倍のスピードの講義になりました。これは、僕がかつて通っていた代々木ゼミナールのカリスマ講師並のスピードだったと思います。しかし、さすが三重大生の皆さん、はじめての僕の講義にも関わらず、90分間、頑張って最後まで付いてきていただきました。かなりヘビーな授業でしたが皆さんお疲れさまでした。
●僕のポリシーは、「兎に角やってみること、ゆっくりやっての80点では意味がない。迅速にやっての65点の方が価値がある。」との考え。一日で80点よりも、半日で65点の方が、1日で130点採れる。理想はつねに高く、目標を見失わないで進むことが大切です。もう一つ、迅速主義のメリットは、一定期間内により多くの失敗を経験できること。失敗は理想へ近づくための何よりも大切な次への推進力になるのです。
●今日の講義は準備期間があまりとれなかったので70点採れれば合格と思っていました。ところが、講義が終わってから多くの学生さんに声をかけて頂いたり、講義の後に提出された感想文に目を通させていただいたところ、95点位の評価を頂いたような気持ちになりました。目標を持って学ばれている学生さんには、益々頑張って頂きたいですし、これから目標を見つけたい学生さんにも、何かのきっかけになれたような気がします。
●もう一つ、学生さんの関心が高かったのが、就職について。僕が国家公務員T種試験の体験談を少し話したのですがこれに関連して、興味を持たれた人が結構いたような気がします。ちょうど、私が、日本大学4年の時、今日の学生さんのような1年生の後輩の植松君に、勉強方法の指導を請われ、厳しく教えたら、彼は、最終的に人事院の試験を一桁の7番で受かり、霞ヶ関に就職した出来事を思い出しました。今日の学生さんも、植松君と同じような環境にいるので、今から対策したらきっと合格出来る人がかなり出るのではないかと思います。
●農学のような専門分野の公務員試験対策は、ニッチな分野ではありますが、需要があれば、きちっと仕組みを整えて、事業化出来たらとも考えます。それまでは、個人的に助言できると思いますので、興味のある学生さんは、ジャグロンズの門を叩いてください。
●大学の農学系の学問は、獣医学を除いて、国家資格などの資格試験がありません。卒業が比較的容易な日本の大学では、農学部を出たから必ずしも農業の専門知識が十分だとも限りません。それを
担保するような仕組みが大切です。私は、今ある試験の中で、最も農学系の専門知識を担保出来るものが、公務員試験だと考えております。そういった視点から、私は、この分野の教育に興味があります。
●国家公務員試験(T種・U種)、地方公務員試験(上級)をパス(合格)して、敢えて公務員にはならずに、もっと風当たりが強いであろう、民間企業に行ったり、生産者になったりするのもちょっと格好いいと思いませんか?私たちジャグロンズは、前向きに挑戦する学生さんを応援していきたいと考えております。
●三重大学の亀岡先生を始め、諸先生方、それに三重大生の皆さん、今日は本当にありがとうございました。


明日はどんな学生さんに会えるのだろうか?

●明日、三重大学資源生物学部の1年生の授業で、非常勤講師として1回の講義を担当させていただくことになりました。講義内容は、「農業研究成果を生産現場で活用するための取り組み」などについてです。今私の取り組んでいる仕事の話をしてほしいとのことで引き受けさせていただきました。
●要旨は、記録に残るものですが、「講演は記憶に残るものでなければなりません。」
●私の講義は、7割方決まってますが、あとの3割は、その場の顔ぶれや雰囲気で調整します。
●約300人の学生さんと聞いていますが、どんな展開になるのか楽しみです。
●学生生活を送る上での大切な何かの「気づき」を与えることが出来たならば幸いと考えております。


おはようございます

今日も、朝からいいスタートを切ることができた。
朝は、妖怪「時間ぬすみ」http://www.jagrons.com/archives/2008/11/post_433.htmlも出てこない。
今日も充実した一日にできるよう最善を尽くしたい。


新HP公開の延期

●本日、新HP公開の予定でしたが、私の原稿作成が遅くなり、12月1日に延期になりました。最近時間がとれない中での、ほぼ徹夜の3日間で完成した原稿、皆さんにはどう評価していただけるか楽しみです。

●私の、仕事に対する考えは、考えるのも重要ですが、それ以上に実際に行動を起こすことがもっと重要だと思います。「理想は高く、スピーディーに」がモットーです。

●高い理想に対して、スピーディーに実践するのですから、その結果は、80点のような高得点は得られません。私は、いつも65点くらいの結果です。

●今回の新HPも65点くらいの出来だと思いますが、それでもいいのです、スピーディーに進めた仕事で残った時間で、足りない部分を修正していけるのですから。これが僕の進み方です。

●さあ、あさっては、久しぶりのほうれん草祭りの開催、どんな方とお会いできるのか楽しみです。


国際観光旅館 「大新」

 
●11月7-8日に銚子で行われた根研究会。たまたま、泊まった宿が「大新」という宿。
●江戸元禄時代からの創業という歴史のある宿でした。朝食付きで6300円とリーズナブルな旅館でしたが、朝食の品数は圧巻。10品以上はあったように記憶しています。品数の多い美味しい朝食が気に入った伝統ある大新旅館は、銚子旅行の際にお勧めの宿である。
●そうそう、浴場の前には、お約束の卓球台もありました。家族連れや友人同士での宿泊にもお勧めの宿だと思います。
 
◎銚子の街はしょうゆで有名です。ヤマサ醤油、ヒゲタ醤油が特に有名なしょうゆ屋さんです。


ジャグロンズ公式サイト制作中(予告)

●みなさんいつもジャグロンズのサイトをご覧頂きありがとうございます。
●これまでのHPサイトは、ブログを中心とした代表の藤原隆広の個人色の強いものでした。
●ジャグロンズは今年、4月に法人化し、仲間と共に新しい局面を迎えつつあります。
●そこで、エクストラコミュニケーションズさんのご協力を得て新しい公式サイトを立ち上げることになりました。新しいサイトも、白を基調とし、赤とグリーンでポイントをつけたものになる予定です。今度は、ほうれん草の害虫たちを食べてくれる小さな動物たちも登場しますのでみなさんお楽しみに。
●公表予定は、11月28日です。これまでのブログタイプのサイトも継続しますので、皆様今後とも宜しくお願いします。


アメリカ合衆国大統領選挙

●今日、アメリカの大統領選挙が終わった。
●歴史的なオバマ大統領の誕生。
●僕は、ジョン・マケイン氏の敗戦の演説にも心を打たれた。
●素直に負けを認めオバマ氏をたたえる共和党のマケイン氏。
●日本の選挙でも、同じことがあり得るだろうか。
●たとえば、自民党か民主党が政権を獲得したときに野党第一党になった党首が相手にエールを送ることがあるだろうか。
●これまでの、日本の政治では、野党はあくまでも野党で、与党の批判に徹していたような気がする。
●もし、野党になっても、与党にエールを送り是是非で政治を行う政党があったらそれがまさに、与党になる資格のある政党のような気がする。
●アメリカ大統領選のいた異する関心は、米国で80%、3位のドイツで50%程度なのに対して日本が83%というから驚く。日本は米国と、軍事、経済ともに強い繋がりを持っている。
●そういった意味では、日本は実質51番目の州なのかも???(笑)


そろそろ「今日の糖度」はじめます。

●スピナチ・ガーデン安濃津拠点での生産活動もヤマを迎えています。
●最近は毎日、日が暮れるまで農作業におわれています。5時をちょっと過ぎると真っ暗になってしまいます。畑作業を終わってから、他の用事を済まして、事務所に戻ったのは8時過ぎでした。
●三重でのほうれん草、もうすぐ収穫開始です。ちょうど、去年は11月下旬から糖度が上がってきましたが、今年はもう少し早い時期に7〜8度(Brix%)の記録を出したいと思います。


名言2008.10.18

●悲しみは、人間を動物的なものから区別する自然の根本的な摂理である。
どのような悲しみも、それに見合う喜びの種を含んでいる。
悲しみを災いとしてではなく、恩恵として受け止めよ。
・・・・ナポレオン・ヒル
●なんか、むちゃくちゃ、プラス思考のエネルギーを感じる言葉です。
こころを奮い立たせてくれる名言です。


技術者の営業

●昨日、新しいHPの件で、株式会社エクストラコミュニケーションズの西田さんにお会いした。西田さん、実は、このホームページのデザインを担当してくださった方である。このホームページのデザインは、いろんな方から高い評価を頂いているが、これまで制作を担当していた西田さんが、1週間前から営業を担当されることになったのだという。
●このHPは、藤原隆広個人の要素が強いものであるが、今、もう一つ会社としての情報をきっちり整理して情報を発信していくサイトを立ち上げる準備をしている。そこで、私の担当になったのが、西田さんである。
●西田さんと、打ち合わせする中で気づいたことがある。私の知りたい情報を実にスムーズに答えてくれる。「作ったことのある人間の強みがあるな。」と感じた。そして、コスト面も含めて、親身になって対応してくれる姿勢に私は非常に好感を持った。
●はじめての打ち合わせだったことから、少し長い打ち合わせとなったが、いろいろなことが分かり、次回までに、お互いに固めておく課題を抽出できた非常に有意義な打ち合わせであった。西田さん、これからも宜しくお願いします。


意中のジョロ

●先日、長年使っていたジョロが事故で壊れたので、同じものを購入したいと思い、ホームセンタなど、主要なところに電話をかけて取り寄せようと試みたが、全て同じ返事が返ってきました。「現在取り置きがないので、注文ですと12個まとめてご購入頂く必要があります」。ジョロは1つ3000円程度なので、3万円以上の支出。で、そんなに多くのジョロは必要ない。
●「アロン農業用ジョロ」という名のジョロが、僕の「意中のジョロ」である。このジョロは、しっかりした作りで均一に水やりをするのに向いている。農業は、水やり3年というけれども、ちゃんとした道具を使わないと、誰がやってもうまくいかない。僕は、どうしてもその「意中のジョロ」を手に入れたかった。
●僕は、製造元のアロン化成さんに直接電話してみることにした。東京にかけて、次に名古屋にかけた。「なんで、あんなに良い物が手に入らないんですか?どこでなら、1個単位で購入できますか?津市内で購入できるお店を教えてもらえませんか」。担当の方が、早速調べて、折り返しのお電話をくださいました。そして、紹介いただいたのが、津市内にある株式会社奥田さん。担当の方が、丁寧に対応してくださり、無事「意中のジョロ」を入手できることになりました。しかも、かなり良心的なお値段で。火曜日が引き渡し予定日。火曜日が楽しみです。
●今回、自分の思いが通じ、かかなり満足のいく結果となりました。強い思いをもって、諦めず行動すれば、それは実現する。そのように感じた出来事でした。アロン化成さん、(株)奥田さんありがとうございました。


いろんな信仰

●ジャグロンズの活動のきっかけは自分が抱いた夢の実現。独自の技術を事業化したいとの夢を現実のものとするためであった。
●何とか、今年で3年目を迎えるが、非常に苦しい時期も多かった。そんなとき、いろいろな方に励ましや、助けを頂いた。なぜか、私の周りには、信仰心の深い方が多い。
●自分の活動を進めていく中で、多くの予期せぬ出来事があった。そんな中、いろんな方が、私を信仰の世界へ導いてくれようとしてくれた。しかし私には、なぜかその世界に強く引かれるものを感じず、丁重にお断りした。
●いろいろな信仰心の厚い方々が、異口同音におっしゃられることがある。それは、「自分たちの信仰が一番だ」とのこと、それも、「他の信仰のスタイルよりも自分たちのスタイルが優れている」というのである。
●僕にしてみれば、どこか矛盾しているようにみえてしょうがなかった。もしかして、この矛盾が、世界各地で起きている紛争の原因なのでは・・・。そして、他の信仰よりも自分の信仰が優れているとおっしゃる方に限って、他の信仰のスタイルを学んだ経験のない方が殆どである。たぶん、その信仰のスタイルはその人の中で一番なのであろう。
●信仰は悪いことではない。自由である。キリスト教、仏教、イスラム教、神道、これまで僕はこれらすべてのスタイルで信仰を持つ方々と交流を持ってきた。そして、それぞれの宗教の教えの中には、素晴らしい英知が秘められていることを知った。その中にはいろんなスタイルの愛や慈悲が存在する。
●今僕は、道元禅師の歩いた道に興味を持っている。彼は、曹洞宗と言う独自のスタイルを確立するまでの間に、天台宗、臨済宗を学び、そして、中国で仏教の勉強をしている。
●僕にとって、道元の考えを学ぶことは、信仰ではなく、自己実現のための、一つの大変有効な手法(手段)である。禅の思想の中には、シンプルさと奥深さと、取り組み安さがあるように思う。なにより「理論よりもまず実践を」をといった考え方の中にピンとくるモノがある。
●現在、禅のご指導をしてくださっているお寺の副住職さんはスピリチュアルなことを全くおっしゃらないのが興味深い。もう、禅のご指導を受けて、はや1ヶ月。3ヶ月は続けてみようと考えている。


無事終了。三重大学公開講座。

 
●本日、無事公開講座http://www.bio.mie-u.ac.jp/koukai/2008/2/m.pdfで僕の講演を終えることができました。
ぴったり60分で終われて良かったと思います。
●約40名のみなさんが参加された今回の講座は、できるだけみなさんに分かり易く楽しんでいただきたいとの気持ちで準備をしましたが、参加されたみなさんはとても熱心で、モチベーションが高い方ばかりだったと思います。
●三重大学の亀岡教授には大変良い機会を与えていただきました。
先生ありがとうございました。
☆写真は、参加者のみなさんと、グローバルな内容のお話をされている亀岡先生。ヒマラヤにもフールドサーバーが設置されています。


もうすぐ出るぞ、クロマニヨンズ

●10月15日、ザ・クロマニヨンズ 3rdアルバムが発売される。
●楽しみだなー
●そういえば、甲本ヒロトが第九を歌う、ロックとクラシックの融合企画「藤兵衛ドンと農民たち」もインパクトあるなー。こちらは、10月31日発売決定!!


EXILE(エグザイル)コンサート

●今日、13:30から3時間のスケジュールで三重県総合文化センターで開催された発明協会三重県支部主催の知財マル秘テクニック講座(最終回)に参加した。
●今日は、仕事でお昼を割り込んでしまい、会場にぎりぎりで到着する予定だった。しかし、今日の駐車場の込みようは尋常でない。どこにも車を停めることころがなく、やっとの事で見つけたのはC8とC9かなり遠いところにある駐車場だった。予想外の混みように約30分遅れてしまった。
●今日は、大ホールで、EXILE(エグザイル)のコンサートがあることを知った。どおりで人が多いはずだ、コンサート会場には長蛇の列。開始時刻が19:00なので、あと90分後にはコンサートが始まる。しかし、6時間前からこの混みようとは、EXILEの集客力はすさまじい。これだけ多くのファンに集まってもらえるのだから素敵なコンサートになるのだろう。


息子たちとの温泉

●先日、息子たちといつもの温泉に行ったときのこと。靴箱のロッカーの鍵を長男(8歳)がかけようとすると、次男(6歳)が、「それ僕がやりたいのに〜」とだだをこねる。
●このような場合の解決方法としては、兄弟の歳がかなり離れているのならば、「お兄ちゃんなんだから弟にやらせてあげなさい」という方法もある。しかし、歳の差は2歳。「じゃんけん」でフェアに決めることにした。
●結果は、長男の勝ち。次男は、「じゃんけんするといつも僕が負ける〜」とまただだをこねる。しかし、勝負は勝負、長男の勝ちである。あまりだだをこねるので、それでは風呂から上がってから「次男が勝つ方法を考えよう」ということになった。

■次は、脱衣所でのこと。一人一本ずつのタオルを用意したところ、長男が最初に好きなタオルとったことに次男が抗議して、「それ僕が使いたかったのに〜」とだだをこねる。これもフェアに決めることにした。
■僕と息子たちの3人でじゃんけんした結果、1地番が僕、2番が次男、3番が長男となった。僕は、2番目に人気のありそうなものをとる。次男は得意げにさっきほしがっていたタオルをとる。そして、長男は、一番人気がないものに。ちょっと残念そうなので、僕のと取り替えてあげた。長男もやや満足したようだ。
■日曜日の夕方の温泉は、多くの人で込み合っている。子供たちは、のびのびお風呂を楽しんでほしいが、温泉の経験が少ない、はじめの頃は、人にお湯をかけて知らんぷりしたり、通路に唾をしたり、他の人に迷惑をかける行為をすることも多く、そのことが悪いことであることを聞かせ、迷惑をかけた人に謝ることを教えたこともあった。最近は、温泉でもちゃんと自分から「ごめんなさい」を言えるようになったのでうれしく思う。
■子供たちには、よくしつけられた犬のような「いい子」にはならないでほしい。世の中のルールを守りつつ自由にのびのびと育ってほしい。子供たちには、これから、世の中のルールと自由の境界線である「ここまでなら、大丈夫」「これ以上はまずい」といった、境界線を身体で学んでほしい。

★さて、次男の「じゃんけんに勝つための方法」であるが、風呂上がりに、軽食をとりながら、じゃんけんの癖を解析することにした。
★長男と次男に10回じゃんけんしてもらい、グーが「O」、チョキが「V」、パーが「W」というように、メモ帳に記して、どちらがなにを出して何回勝ったかを調べた。
★結果は6対4で長男の勝ち。そして、やはり、僕の予想通り、次男は、チョキを7回出している。
★次は、長男に記録を担当してもらい、僕と次男で10回連続「じゃんけん」した。僕は、意識的にグーを出し続けた。それに気づかない次男は、パーを出して、たまに勝ちながらも、負けが込んできて、力が入るとチョキを出す。そして、6対4で僕の勝ち。
★次男は、力むとチョキを出す癖があること、長男にはグーを多用する癖があることが分かった。次男には、「兄ちゃんに勝つには、あまりチョキを出さないようにすればいい」ということを教えた。
★この癖を読む方法は、楽天の野村監督の得意とする「ID野球にも繋がるものであると思う」。しかし、癖はなかなか直らないものだ。はじめての相手とじゃんけんする場合は、チョキを多用した方が勝つ場合もあるし、要は相性だ。次男はこの結果をどう理解したのだろうか。子供たちは、久しぶりの「ガチャガチャ」をやり、ご満悦の様子であった。

☆月に1回くらいしかあえない子供たちとのふれあいの時間のひとときの出来事。
☆次は、息子たちとは、どんな時間を過ごせるのだろうか。次回、次男はじゃんけんの弱点を克服しているだろうか。楽しみである。

☆それともう一つ、長男は、はじめて使った万年筆で、じゃんけんの結果を、僕の小さなメモ帳に器用ににメモしていたのが印象的だった。結果よりもメモをすること自体に関心を持っていたようにも思う。もしかして、コツコツと作業をして結果を出す仕事に向いているのかもしれない。


やみつきの「鈴鹿もんじゃ」

●昨日、所要で鈴鹿に行った帰り、久しぶりに、もんじゃが食べたくなって鈴鹿の「水主(もんど)」に、いってみた。http://www.jagrons.com/archives/2008/09/post_359.html
●僕はマスターの仲尾さんの笑顔も好きである。なんかあの笑顔は気分をリラックスさせてくれるものがある。
●なんと、昨日は、懐かしい人がお店に見えた。仲尾さんのお母さんである。まだお若い仲尾さんのお母さんとは、平成19年度の三重ベンチャースクールブラッシュアップ講座でご一緒して以来ののおつき合いで、ジャグロンズのほうれん草を気に入ってくれている方の一人でもある。
●早く、「あのほうれん草を、食べたい」と言われながら、お二人とお別れして、店をあとにした。「もう少しでお届けできますよ。」
☆母親というのは、ありがたいものだ。信じて応援してもらうことで。男は夢に向かって頑張れるのだろう。血のつながりは、関係ない。そんな気もする。三重でのほうれん草作りは今年で、3年目を迎えるが、随所で多くの「母親」にあえたような気がする。もちろん、実の母親には、いつも感謝してしている。「ありがとう」。


「氷川 きよし さん」へのコメントから

●先日、氷川きよしさんを見て自分が直感的に感じたことをブログに書いたhttp://www.jagrons.com/archives/2008/09/post_366.html
そしたら、「あっちさん」という氷川きよしさんのファンの方からのコメントをいただいた。
●あっちさん、ありがとうございます。あっちさんは本当に氷川きよしさんが好きなんですね。
●人は、大きなポジションを与えられると、それを自分が変わったような錯覚に陥ることがあります。僕もそれに少し似た経験をしたことがあります。その重要なポジションから外れたときに、周りの人がどう反応するかは大きく二つに分かれるでしょう。一つは、急に人が離れていく場合、もう一つは、これまで以上に、人が集まってくる場合です。後者の場合は、そのポジションを活用して、より多くの人のためになる仕事をした場合だと思います。前者の場合は、そのポジションにあぐらをかいて、人からお世話になることを当たり前と感じ、感謝のこころを正しく相手に伝えることを怠った場合です。
●昨日、お昼にあるそば屋で食事をしました。店内は12時前後で大変混雑しています。僕は2人席に座りました。隣には4人席に一人でそばを食べている55〜65才くらいのおじさんがいます。そのおじさんはお店の常連さんらしく、「○○さん相席お願いね」とお店の人から頼まれました。そのおじさんの斜め前の席に、店員さんから連れられてきた「先生」と呼ばれる60才くらいのおじさんが座りました。なんか嫌々やってきて、知らんぷりして座ってます。僕はなんかすっきりしない感じがしました。
●なんで、先に座っている人に一言「失礼します」って言えないのかなあ。一言、言うだけで、その場は和むと思うのに。いくら先生でも、そば屋では、みんな同じ。単にそばを食べるお客の一人です。先生といわれる人なら、率先してそういうところまで自分の器を広げなければ世の中は良くならないと思います。
●たぶん恵まれた環境で育ってこられ、あまり他人にお世話になったことがないのでしょう。ちょっと、可哀想です。
●先生といわれる身分を与えられた人は、その人の器以上に大きな器を与えられた環境にあると認識して、自分を研鑽し続けなければならないと思います。氷川きよしさんのように。
●もしかして、シャイなだけかもしれませんが。。。だったら、シャイな人は先生にはなってはいけないと思います。先生は「人のに立ってきる人」人の先に立つ人には、そういうことをちゃんと外に対して意思表示する責任があると思うのです。


メラミン混入事件から思うこと

●最近、驚かされる毒物混入事件が多い。
●毒が混入していただけでなく、その毒によって実際になくなった子供もいることがさらに怖い。
●なんか、最近、「中国産の原料を使ってません」っていうだけで商品の価値を上げようとしている食品もあるようだ。
●今は中国産が危ないが、日本産が安全かどうかとは別問題だと思う。過去のダイホルタン問題もあるし、イメージだけで売ろうとしている農産物もあるような気がする。
●「他が危ないから、うちのが良いよ」というような消去法の結果からの商品アピールではいけないと思う。
●「ジャグロンズのほうれん草でなければ使いたくない」そんなおいしいほうれん草を作るため、安濃津拠点でのほうれん草生産も開始しました。
●減農薬ほうれん草スタンダードタイプは11月から出荷可能予定。人気の甘いほうれん草無農薬栽培「ゴールデンタイプ」は12月中旬頃からの出荷予定です。みなさん、お楽しみに。


名古屋のランドマーク?

 
●今日は仕事の打ち合わせで名古屋に行きました。
●お取引先様から、名古屋で今一番活気があるのは駅周辺とのことを教えていただきました。
●僕も、いろいろ歩き回りましたが、街に勢いがあります。


氷川きよし さん

最近、凄く感心することがある。
氷川きよし さんの歌唱力。すばらしい。
デビューしたての頃は、そうは感じなかった。

若さとルックスで中高年のファンを獲得しているようにも見えた。
しかし、彼は、それはそれとして、歌唱力を着実に上げてきたのではないかと思う。
彼の物事に対する謙虚さとひたむきな努力の積み重ねが今の地位を築いているのに違いない。

大きい器の中で、思いっきり大きく成長したよい例だと思う。
人は、大きい器で勝負するチャンスを得ることがある。
そのとにき自分が器に見合わないような場合でも一生懸命努力すれば必ずその器にあった自分になれる。

周りの人たちは、それを見越して、大きな器を与えてくれている場合が多いのだから。
そういうチャンスに感謝の気持ちを持ちながら、一生懸命努力すればいい。
そうして成功した見本が、氷川きよし さんのような気がする。
氷川さんの声は素晴らしい!!


「干物(ひもの)」と「刺身(さしみ)」

●「アジ」がおいしい季節である。同じ「アジ」という魚でも、「干物」と「刺身」では、アジ(味)が全く違うのはおもしろい。
●三重大学公開講座http://www.jagrons.com/archives/2008/08/post_312.htmlの原稿の締め切り日が迫っている。
●三重大学で講師をさせていただくことは大変光栄なことでうれしいことである。それ以上に、どんな方が話を聞きに来てくださるのかを想像することが楽しい。折角来てくれる方に満足して帰ってもらいたいと思っている。
●さて、プロの研究者時代は、何十回もの講演を経験したが、いつも感じることがある。それは、「干物(ひもの)」と「刺身(さしみ)」に例えて表現できる。
●講演の要旨は「干物」、講演自体は「刺身」である。干物は「記録に残るもの」、刺身は「記憶に残るもの」同じ内容でも、「記す」と「喋る」という表現方法の違いはものすごく大きい。
●「干物」はもうすぐできあがるが、「刺身」はぎりぎりまで完成しない。「刺身」は内容だけでなく、そのときの場の雰囲気やお客さんの構成も重要で、それによってその内容も変わってくる。
●どんなお客さんが、どんな刺身を求めてやってくるのか、そんなことを想像しながら、最高のパフォーマンスを発揮したいと、僕の職人魂がうずいている。
※参加申し込みの受付は10月3日までなので、ご希望の方は、三重大学の野田さん(電話059-231-9626)までお問い合わせください。定員が50名となっていますので、お早めにどうぞ。


聖徳太子建立の禅寺「四天王寺」

 
●津市周辺のお寺は、天台宗と浄土真宗(高田派)が多いようですが、歴史のある曹洞宗の禅寺が津市内にあります。四天王寺http://shitennoji.kiraweb.com/です。
●今日は、朝から、四天王寺で座禅を体験してきました。
●私自身、座禅体験は今回が2回目です。実は約20年前、高校の京都への修学旅行の帰路で、曹洞宗の総本山である福井県永平寺で座禅を体験したことがありました。
●今回は、「三昧(ざんまい)」という言葉、「止観(しかん)」という言葉にふれました。
●私自身、なぜか理由は分かりませんが、座禅を組みたくなって、近くを探したところ、四天王寺というお寺があることを知り、体験をさせていただくことになったのです。
●「くるものは拒まず、去る者は追わず」といった空気の中、自然と一体の中で約40分の座禅、そして、和菓子とお抹茶と和尚さんの法話は、休日のひとときを充実した時間に変えてくれました。
●私の実家のお寺は、禅宗ではありませんが、座禅を組むことの中に、私自身が必要としている何かがあることに気づきました。無理せず気長に、もうしばらく座禅を続けてみようと思います。


知財マル秘テクニック講座


●午後は、社団法人発明協会三重県支部が公益事業の一環として開催しているセミナーに参加してきた。
●今日のテーマは、ズバリ「知財マル秘テクニック講座」。(有)オフィス富岡の代表取締役社長、富岡康充社長直々の熱いセミナーだった。
●発明(技術)をどう扱うかと言った点が今回のポイント。技術を「特許出願」するか「ノウハウ」として扱うかの見極め方と、どちらかを選択した場合の具体的対処の方法であった。
●今回のセミナーで最も多く出てきた言葉は「リスク‐ヘッジ」。いかにして問題回避を合理的に行うかと言うことであった。
●ビジネスと情報収集(勉強)は、表裏一体のものであると思う。勉強しない人や組織は、衰退の一途をたどるし時代の波を楽しんで越えていくことはできない。勉強しないものには、新しいチャンスも巡ってこないし、いい出会いもないと思う。
●これからも、一生勉強を続けていきたいし、できたら、勉強の成果をすべて世の中の役に立つことに活かしてゆけたらと思う。お役人だけが、社会貢献できるのではない。社会貢献できる事業が多くの人に支援され、その結果、末永くビジネスとして成立するようになると考えている。
★勉強とはなにも、机でするものだけとは限らない、いろんな人とお会いして刺激を受けることも勉強。「いろんなことを試しながら前向きに生きていくこと」それが私の「勉強」の基本形である。


白と黒

●スピナチ・ガーデン安濃津拠点でのほうれん草づくり。今年は、近隣の農家さんのご協力により、栽培面積を増やしました。
●今日は、台風の影響が出る前に、畑の準備を進めました。今日の作業は明渠(めいきょ)という排水用の溝を掘る作業です。同時に、水稲収穫後の稲株の掘り起こしをする1次耕耘作業を行いました。
●上記の2つのトラクタの作業は、ゆっくりゆっくり進めます。眠くなるくらいゆっくり進めます。

●近くには鳥たちがやってきます。今日は、しらさぎとカラスが目に付きました。
●サギは、真っ白です。ほんとに真っ白です。
●カラスは・・・?真っ黒ではありません。よく見ると、ちょっと紫色が入ってます。
●本当に真っ黒なものってあるのかな?

○白は、すべての光の波長を反射するもの見え方
●黒は、すべての光の波長を吸収するものの見え方
★これまでに経験した中で最も白いものと黒いものは何かと考えたら、次のような結果になりました。
○白:スキー場のゲレンデ、これはほんとに真っ白だと思います。
●黒:暗室の中。現像室の中など、まったく光がない環境は本当に真っ黒です。これ以上の黒い状態は、ブラックホールくらいなのかもしれません。でもこれって真っ黒と表現するのでしょうか?真っ暗かもしれませんね(笑)。

ゆっくりゆっくり進む作業の中で、白と黒について思いを巡らせてみました。


一様性と多様性(@)

●私が、一様性と多様性という言葉に出会ったのは、高校生の頃、生物学の授業だったと思う。
●生物学は今は分子レベルまでも追求する学問に発展しているが、博物学を起源とする学問でもあり、原点は分類学的なところであると思う。
●ものの違いを整理するには、どこが同じでどこが違うかを見極めることが重要である。一様性とは、多くの共通する特徴のことをいい、多様性とはそれぞれ異なる部分、すなわちそれぞれの特徴に個性のあることをいう。
●たとえば、人の顔で言えば、目が2つ、耳が2つ、口が一つというのが、人の顔に関する一様性と言うことができよう。これに対して、つり目、たれ目、おちょぼ口、出っ歯など、その顔の個性が表れる特徴が人の顔に関する多様性であるといえる。
●ちょっと、この違いを、農学に応用して考えてみよう。たとえば、農薬の使い方、多様性の部分に影響するものと、一様性の部分に影響するもので、安全性や環境への影響が大きく異なります。
★ミトコンドリアは、多くの生物が備えている細胞内のパーツであるが(ここが一様性の部分)、このミトコンドリアの代謝を止めることは、害虫だけでなく、人間やドジョウ、カエルなどにも影響を及ぼす可能性があります。
★BT剤という殺虫剤がありますが、これは、バチルス・チューリンゲンシス菌という、自然界に存在する細菌(バクテリア)を製品化したものです(納豆菌やヤクルト菌もこの仲間です)。このバクテリアは、鱗翅目昆虫(チョウ、ガの仲間)だけにしか作用機作を持たないの(ここが多様性の部分)で、人間やドジョウ、カエルのほか、クモやバッタ、テントウムシなどにも、全く無害なのです。
★以上のように、農薬でも、一様性の部分を狙うか、多様性の部分を狙うかで、他の生物への安全性や、環境への影響について大きく異なる結果につながるのです。
●生物学を学ぶ中で出会った「一様性と多様性」というものの見方、これをキーワードにもう少しいろいろな、事柄を観ていきたいと思います。


平安時代の「つわものどもが夢の後」後三年の役の歴史公園を訪ねて

 

 
☆秋田県美郷町滞在中に美郷町にある後三年の役記念公園に行きました。少し歴史の勉強をしましたので紹介させていただきます。
●「前九年の役」「後三年の役」といえば平安時代後期の奥州を舞台とした戦役である。
●平安時代、北東北では安部氏(奥羽山脈より東側)と清原氏(奥羽山脈より西側)が勢力を持っていた。
●前九年の役は、現在の岩手県を戦場とした戦いで、安部氏の滅亡によって幕を閉じる。
●後三年の役は、秋田県県南部を舞台とした、清原氏の内乱であった。
◎後三年の役は、横手市と美郷町を舞台とした戦いであった。
 
↑これは藤原清衡のブロンズ像です。
★藤原清衡の生い立ちを、調べてみたので少し紹介する。
@)清衡は、藤原北家の血筋とされる藤原経清を父、奥州の豪族、安倍頼時の娘を母として生まれた。
A)前九年の役で安倍に味方した藤原経清は、源氏に処刑される。
B)清衡の母は前九年の役で源氏と一緒に戦って勝利を収めた清原武貞の後妻となる。これによって、清衡は清原清衡と清原氏を名乗ることとなる。
C)清衡には母と武貞の間にできた家衡という弟がいたが、この家衡が、後に清衡の妻子命を奪うことになる。これが、清衡と家衡との対立の構図となり清原氏の内乱である後三年の役の始まりとなる。
D)清原は、後三年の役で、陸奥守源義家を味方に付けて、みごと家衡を破る。
E)内乱を制した清衡は、後に実父の藤原を名乗り、平泉に移りその後の奥州藤原家反映の礎を築くことになる。


心を澄ましてじっくり観るとみえてくる

●ものを観るということは、奥深い。
●昨日までの「トカゲ」くんに関する投稿記事について、読者の方から「トカゲくんは何かを伝えたいのではないですか」とのコメントを頂いた。
※(トカゲ君の記事については文末に示した5つの投稿文をご覧ください)
●それまでの僕のトカゲ君に対する観察の仕方は、少しの疑問はもちながらも、トカゲ君が「遊びに来た」というように主観的(能動的)な見方をしていた。
●@)トカゲ君が4日続けて現れたこと、A)読者の方からのコメント、B)それに、トカゲが一瞬見せたへたった仕草。この3つの要素が、僕のトカゲ君に対する状況把握を180°変えることになる。客観的(受動的)見方への変換ということもできよう。

●ものを観るということは、奥深い。
●情熱的な人間は、主観的にものを観ることが多いように思う。そのエネルギーは、その強さ故に本来の姿を変えてしまうことすらあるように思う。これは「愛」の要素である。
●一方で、冷静な人間は、じっくり客観的にものを観ることが得意である。そのスタイルは、その対象がどんな状態にあるか、なにを求めているかを汲み取って、その対象に最も適切な対応をとることができよう。これは「慈悲」の要素でもある。

●ものを観るということは、奥深い。
●トカゲ君の一件で、僕のものの見方の移り変わりを知ることができた。
●主観的→客観的、愛→慈悲への変化である。

●世の中、対局の要素が、うまく絡み合っているとことにおもしろさがある。
●自分の中に軸をもちながら、2つの要素をバランスよく保つこと、組織にも対局の考えを持つ個人が混在しているところに可能性がある。
●対をなす要素が存在すると言うことは、「中庸」が存在する大前提なのだから。

■トカゲ君の記事その1:http://www.jagrons.com/archives/2008/09/post_334.html
■トカゲ君の記事その2:http://www.jagrons.com/archives/2008/09/post_337.html

■トカゲ君の記事その3:http://www.jagrons.com/archives/2008/09/post_343.html
■トカゲ君の記事その4:http://www.jagrons.com/archives/2008/09/post_344.html
■トカゲ君の記事その5:http://www.jagrons.com/archives/2008/09/post_345.html


本日もいらっしゃい

 
●昨日のトカゲ君、今日も来ています。
●大雨で、避難してきたのかな?
●それとも、迷子かな?


大雨豪雨!!!!

●津市では、未明から朝に掛けてバケツをひっくり返したように雨が降りました。
●午前中の打ち合わせのために、家をちょっと出た瞬間にびちょびちょです。
●軽トラのシートに水が溜まって、プールになってました。
●水を抜くと、この通り、ナイアガラの滝です。
 


本日のお客様

 
●今日は、早朝、畑と田んぼの様子を見に行った後、ずっと事務所でデスクワークの仕事の予定。
●洗い場に、珍しいお客様が見えてました。「トカゲくん」です。
●最近、洗い場付近で、なにやら気配を感じていたのですが、今回はじっとしていたので、写真を撮りました。
●ジャグロンズの活動拠点は、三重県津市にありますが、自然がいっぱいの農村地帯にあります。いろんな、動植物が身近にみられ、鳥たちも植木に遊びに来ます。
●そうそう、たまにスズメバチもやってくることがあるんです。そんなときは、やんわりとお引き取り願ってます(笑)。
※ジャグロンズの活動拠点やスズメバチの思いでについては、また、稿を改めてご紹介したいと思います。


野菜茶業研究所

●大雨が続いているなか、昨日の午後久々に私を育ててくれた古巣の野菜茶業研究所を訪問した。そこで、懐かしの先輩方や、新しく研究所に来られた方とお会いした。少し立ち寄るつもりが、話が盛り上がってしまい、その後の予定を延期してだいぶ長くお話をしてしまった。
●僕は、幸せである。若くして退職した職場のたくさんの先輩や同僚、そして新しくこられた方々が、僕の活動を応援してくれていることを感じる。研究所時代も懐かしきよき時代であったが、今もそれに劣らず充実した時代を築こうとしていることができることに感謝したい。
●野菜茶業研究所は、情報の宝庫であるし、日本の野菜生産を活性化させるための科学的な多くのポテンシャルを秘めている。いろんな可能性を見つけ、それに橋を架けることが僕の使命でもあると感じている。伊藤さん、窪田さん、森川さん、そして岡田さん、ありがとうございました。


ブログ「ネタ」がたまってます。

最近ブログの更新が緩慢になってますが。
記事にすべきこれまでにあった出来事は、いっぱいたまってます。
もうすぐ「アップ」する予定の記事の表題について、告知させていただきます。後一週間で随時公表したいと思いますので、お楽しみに!!
★「光」を定量的に把握したほうれん草生産技術の確立への挑戦
★「みつばち・・ブンブン」
★「秋田で出会った料理人のみなさん」
★「秋田で出会った生産者のみなさん」
★平安時代の「つわものどもが夢の後」後三年の役の歴史公園を訪ねて
★平安時代の奥州の歴史の謎「鎧ヶ崎城について」


大ナマズ!!

今日、2台の電動型移植機「ちどりさん」http://www.jagrons.com/archives/2008/03/post_271.htmlが大坂鉄工所http://www.jagrons.com/archives/2007/06/post_83.htmlで補強整備を終えた。一台目を引き取りに伺った際に、たらいに大きな2匹のナマズがいた。オヤジさんが川で釣ったナマズだそうだ。大きさは40p台と50p大の2匹、まさに地震を起こしそうな大ナマズである。「これ食べるんですか」と僕、「いや、もう食べ飽きたよ」「よかったら、もってってたべなよ」とオヤジさん。僕はありがたく頂くことにした。そして、今日調理されて夕食の一品になったのがこれ。ナマズの煮付け。肉厚のナマズを大変おいしく頂きました。ごちそうさまでした。


活断層・・・六郷断層

●既に紹介させていただいでいるスピナチ・ガーデン美郷拠点の直営圃場の一つ第二圃場(高屋敷圃場)。ここは実は活断層の真上にあります。新編日本の活断層(1991)によると,白石・六郷断層群については,・・・確実度 :I、活動度 :B、長さ :26q、走向 :NS、断層変位 :東上がり 6〜20m以上、断層形態 :断層崖・低断層崖(地形的には段丘面又は扇状地面)、年代 :2.3万年、平均変位速度 :0.8m/千年との概要です。
●時は、明治29年(1896年)8月31日17時6分、六郷(現、美郷町)を震源地とするM7.2の大地震が起こりました。これは陸羽地震と呼ばれ、死者205名、負傷者736名、住家等全壊4,738棟の被害をもたらした直下型の大地震です。
●112年前の出来事ですから地域の住民は、このことを知らない人が多いようです。僕は先日この事実を知りびっくりしました。さあ大変だどうしよう。と一瞬思いましたが、地震の巣といわれる日本列島に住んでいる限りどこに逃げても同じではないかとも思いました。絶対地震は起こらないと考えられていた場所でも、実は断層が発見されていないだけだったりする事も多いことが最近の地震報道からも伺えます。
●活断層の存在が確実で、その断層は千年に80センチメートルのスピードで動いている。そして過去に大きな災害を引き起こした事実がある。これは、この地域の財産ではないかと思うのです。活断層の存在は、またここで大きな地震がが起こる可能性があるという緊張感があります。この地を、防災取り組み先進地域として町おこしに活用できるのでなないでしょうか。たとえば、地震対策サミットを開いたり、地震に関する情報を集めた資料館を作ったり、また大きな地震がある可能性が大きい地域であるからこそ、地震があったときの実験施設を作ったりも出来ると思います。耐震構造に自信のある建築会社は、ここにモデルハウスを建ててその有効性をアピールする事も出来るでしょう。マグネチュード7.2のエネルギーって言うのは重力の4倍近い力が加わるらしいので、このエネルギーがどんなに大きいものなのかを知ってもらうためのいいチャンスにもなります。
●先日の岩手・宮城内陸地震は、大変な被害をもたらしましたが、同じ場所ではもうしばらくは大きな地震はないでしょう。「災害は忘れた頃にやってくる」、六郷を震源とする陸羽地震から112年の月日がたっています。既にスピナチ・ガーデン第2圃場のある活断層も平均変位速度 :0.8m/千年ということから計算すると、既に9cm程度動いています。地震は起こそうとして起こせるものでもありませんし、抑えようとしても抑えられるものでもありません。「町をあげて地震の町として情報発信していく」このことが、そこに住む人の防災への関心を高める効果があると思います。そして、そのことが地震の国、日本に住む上での最善の策なのだと思います。過去の事実に目をつぶらずに真っ正面から向かい合うこと。このことが「不利」を「有利」に、「ピンチ」を「チャンス」に変えてくれるのではないかと思います。
●この活断層の上でほうれん草を作っているという事実を知って、僕自身、かなりテンションがあがってきました。大地を動かすエネルギーを感じながらのほうれん草づくり、私たちジャグロンズの活動はこれからも続きます。
 
★↑これが活断層だ!!


パラドックス「放てば手にみてり」

何かを手に掴んでいると他のモノを手に掴むことは出来ない。
執着を捨ててまっさらなこころになることで新しいモノが自然に手に入る。
これは「手放せば、手に入る」というバラドックス的な道元禅師の教えである。
「放てば手にみてり」僕はこの言葉が好きである。
「手から放たれたとき、自然に手に満ちてくる」
そんな何かをイメージすると、人生がさらに楽しくなる。


「ジャグロンズ」と「台風」(これから北上します)

☆最近、台風が日本列島の近くをよぎっています。東北育ちの僕にとっては、こちらの台風は、ちょっと凄すぎます。今のジャグロンズは、台風とまともに勝負しても勝てないのは目に見えてます。負け戦をしないのもジャグロンズの戦い方。ということで、私たちジャグロンズのメンバーは潔く北上します。向かうは1000km離れた北東北秋田。ここには、スピナチ・ガーデン美郷拠点があります。今日の夜出発し、明日から約65日間の滞在予定です。生産、技術開発、販売営業、頑張ります。☆


「靴」と「ほうれん草」

●海外に靴を履かない人たちがいる地域があったとする。靴のセールスマンAさんは、「靴は売れない」と判断。もう一人の靴のセールスマンBさんは「靴を売るチャンス」と判断。現状は同じでも、人によって判断が全く異なる。これは、先日お会いした農研機構中央農研のマーケティング研究チーム長の佐藤さんから頂いたSWOT資料に載っていた一文である。
●ジャグロンズのほうれん草。いろんなタイプのほうれん草がある。「そんなに種類があってもお客さんはそれを望んでいるのか」、「そんなのは市場が望んでいない」と指摘する方もいらっしゃる。ちょっと前出のセールスマンAに近い考えである。しかし僕は、商品の多様性は消費者の生活を豊かにする可能性があると考える。セールスマンBさんは、靴を履く習慣のない人たちに、靴を履くことによってどのような効果があるのかを必至に伝えるであろう。例えば「けがをしにくくなる」とか「背が高くなる」とか「国際人になれるとか」???このビジネススタイルでは情報をいかに伝えるかが「鍵」となるように思う。
●ジャグロンズのほうれん草、三重県産「冬のタイプ」は、「スタンダード」「ゴールデン」「アフロ」「ブラック」の4つのラインナップでお客様にお届けしてきた。これらの素材を十分に楽しんで頂くには、それぞれの商品に関する情報が不可欠であると感じた。6月から秋田でのほうれん草「サマータイプ」の出荷を開始する。サマータイプにも2つのラインナップを揃える予定である(タイプ名は後日、本ブログで公表予定)。ジャグロンズの商品をお客様に受け入れていただき楽しんでいただくには「情報」が不可欠であると考えている。またこの活動が、新しい文化の創造につながることを確信ている。来週からは秋田県美郷町にあるスピナチ・ガーデン美郷拠点に移動して活動を開始する。お客様に感動をお届けできるような物づくり。そして、情報を駆使した営業活動を続けていきたいと考えている。


垣波さんありがとうございました

●昨日、レストラン ラ・パルム・ドール のランチコースを頂いてきました。後藤オーナーシェフのお弟子さんで、いつもほうれん草のオーダーをいただいている垣波部門シェフが、2度目のヨーロッパ修行のため後藤シェフのもとを巣立って行かれるとのことで、まだ食べていなかった昼のコースを頂いてきました。子羊の肉料理美味しかったです。また、パティシエの遊び心も満点で、楽しく美味しく料理を頂くことが出来ました。後藤シェフはじめ、レストラン ラ・パルム・ドールのスタッフのみなさん。ありがとうございました。
●もうすぐ、秋田からの出荷が始まります。安全で安心して食べていただけるほうれん草はもちろんのこと、食べる人に感動を与えることの出来るようなほうれん草を作っていきたいと思います。まだまだ、改善の余地が多いほうれん草づくり。私たちジャグロンズスタッフ一同も良いモノづくりにこだわって頑張っていきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。


博物館のような医院

●異なる2つの分野の融合。これによって新しいモノが生まれることがある。以前、東京に出てロックの世界で修行してきた僕の弟との会話を思い出した。「ボヘミアンラプソディー」などの名曲で日本のファンも多いイギリスのロックグループ「クイーン」。彼らはロックとオペラの融合を見事成功させて、その世界に名を残している。弟曰く、「融合して良い物とタブーなモノがある」とのこと。話題づくりのために何でも混ぜればいいと言うことではないようである。かく言う弟は、現在故郷秋田で、彼の人生で修行した「理容業」と「ロック」の2つをミックスさせて、自称「日本で一番ロックな床屋」アサヒ理容所http://www.naturalserve.com/asahiya/を経営している。
●さて、今日の本題、昨日、右耳の調子が気になって、耳鼻科に行った。行きつけの耳鼻科がなかったので、たまたま看板を見て入ったのが、三重県津市にある「大川耳鼻咽喉科」。待合室に入った瞬間、何かが違うと感じた。クラシック音楽が静かにながれているお医者さんは今までに経験がある。しかし、目の前に広がるのは数多くの蝶(チョウ)の標本。まるで博物館である。私は待合室で、我を忘れて美しい世界のアゲハチョウの標本に見入ってしまった。チョウは不思議である、光の当たる角度でその表情が大きく変わる。大学で学芸員(博物館で働くのに必要な資格)の単位を修得している私は、「少し照明の工夫を加えればこの多くの標本の資産がもっと活かされるだろうなあ」と感じながらも、見事な院内のムードが気に入ってしまったのである。「耳鼻科」と「チョウ」の見事な融合を感じさせてくれるお医者さんである。
●さて、さて、耳鼻科に行ったのは、僕が「耳から異臭がする」という、これまた変わった症状に気がついてしまったから。診察室に呼ばれて、先生に「耳から放線菌の出すようなにおいがします」と言ったら。「えっ」といった表情で「そんな専門的なこと知ってるの」「仕事柄ですか」と聞かれた。農学が専門です。とお答えしたら、「なるほど」と御納得のご様子の先生。肝心な耳の診断結果は、「特に異常なし」、ただし右耳の奥に大きな垢の塊が入っていることが分かった、このような垢に雑菌などの微生物が繁殖するのは良くあることのようである。診断後に、ちょっと勇気を出して聞いてみた。「チョウの標本は先生が収集されたモノですか」。回答は、「いえ、先代が集めたモノです。良く患者さんにチョウのことを聞かれるんですよ」とのこと。
●「医学」と「農学」共にライフサイエンス分野でありながら、まだ、あまり分野同志の連携は密接でないような気がする。言い換えれば、これから発展性のある融合分野でもあるような気がする。ほうれん草事業で基盤の確立を急ぎながらも、ブリッジビルダーとしての今後の活動の必要性を感じる今日この頃である。


黄色いほうれん草「豚さん」の餌になる

 

 
三重でのほうれん草生産も、いよいよ終盤にさしかかりました。この時期はほうれん草が抽だい(花が咲く)する時期。味は悪くないけどどうしても商品にならないモノも出てきます。そこで、考えたのは廃棄するほうれん草の有効活用。近くで養豚業を営んでいる淺生哲也さんのご協力を得ることが出来、出荷できなくなった無農薬栽培のほうれん草の一部を「豚」さんの餌にすることにしました。このアイディアは地主のお婆ちゃん「淺生ちよ」さん80歳のアイディアです。淺生哲也さんの養豚場は、野菜茶業研究所に隣接して立地しています。先日、早速、豚さんにほうれん草をあげてきました。ちょっとにおいがきつかったけど豚は凄くかわいいと思いました。このかわいい豚さんたちは、お肉になって関東方面に出荷されるそうです。何ヶ月かあとに東京近郊で、「三重さくらデリシャスポーク」という商品名で販売しているお肉を見かけたら、それは、ジャグロンズのほうれん草を食べた豚かもしれません。東京近辺にお住まいの方は、是非一度注意して豚肉の銘柄を見てみてください。地域のみなさんのご協力と知恵を頂きながら、これからも夢のあるほうれん草作りを心がけていきたいと思います。


「好転機」

身の回りの物事は、自分が転がしているようでも、転がっている。能動的ではなく受動的なところがある。なんともならないこともある。悪いことも良いことも連鎖反応することがある。物事が良いほうに変わるきっかけ、これを私は「好転機」と表現している。物事はいつもうまく運ぶとは限らない。「人間万事塞翁が馬」である。しかし、成功する人とそうでない人には、明らかに大きな違いがあるように思う。悪い状態を最小限に止めて、好転させる。しかも、その悪いときの経験を最大限に活用する。これが重要である。「好転機」を引き寄せやすい体質もあるのかもしれない。それは、「元気な挨拶」であったり、「笑顔」であったり、「他人を許容する心」、それに、「身の回りの整理整頓」や「掃除の敢行」を実践することにより身につくものであったりするような気がする。人生、いろんな困難や問題が起こるのは仕方がないけれど、「好転機」を常に身近に引き寄せる体質でいられるようでありたい。そのように思う。


「達磨(だるま)」になる!?


●昼のフィジカルワーク、夜のメンタルワーク。どうしても前者に押され気味な最近である。先日、どうしても書き上げなければならない仕事があり、夜、机に向かうもどうもからだがフリーズしてしまう(金縛りではない)。僕は横になったら、1分以内で寝ることの出来るタイプ。横になったらおしまいだ。絶対に布団は敷かない。そう決めて机に向かうが、複数ある机のうち用いた和机の前で「涅槃(ねはん)」の境地に。現実と夢の狭間を往復し、気づいたら数時間が経過していた。もうすぐ夜が明ける。僕は寝ていたのかどうなのかは分からない。しかし、頭はすっきりしている。お陰で、その後作業がはかどり30分ほどで書き終えることが出来た。
●枕が変わると寝られない方もいるそうだが、僕はどうやら枕がなくても眠れるタイプのようだ。「健全な精神は健全な肉体に宿る」確かこれは、スポーツメーカーのアシックスの名前の語源だったように思う。今回のメンタルワークは今までのフィジカルワークがあって、成り立つモノであったように思う。これからも、今のひとつ一つの活動の中でのフィジカル面での充実をメンタル、インテレクチュアル面にフィードバックして行けたらと思う。月に1度くらいは「達磨」になるのも悪くはない。


最近のお気に入り「ロシアパン」

最近、ブログ更新、間をあけてしまいました。雑誌の執筆等で、私の執筆欲が満たされていました。一段落しましたので、またブログ書き始めます。よろしくお願いします。
さて、今回の話題は、私の最近のお気に入り、「ロシアパン」という商品についてです。スピナチ・ガーデンでの仕事が忙しくなってくると、食事の時間が十分にとれないときがあります。その時の空腹を満たしてくれるのが、この「ロシアパン」です。本当のロシアパンは、硬くてあまり美味しくないそうですが、この商品は、形はロシアパンですが、ふっくらとした歯ごたえと、表面にかかったシュガーが絶妙なおいしさで、仕事の集中力を持続させてくれます。この商品、なぜか、コンビニの「サンクス」でしか手に入りません。ずっしりとしたこのボリュームで価格はなんと120円、これとミネラルウオーターで、十分空腹は解消されます。でも、いくら忙しくても身体が資本。一日一回は野菜をたっぷり使った料理を作って食べています。


「社会貢献事業」!?


先日、お客様の薦めで、「社会貢献事業」のセミナーがあるから、参加してみませんかとのお誘いを受けて試しに参加させていただいた。そこには50名くらいの人が集まっていた。そして、先生の講演が始まった。「これから極めて重要なお話しをします」、「あたらしいビジネスの形で社会貢献になる」というようなところから始まり、病気の原因となる活性酸素を除去する抗酸化活性物質の働きと健康につての話しが、90分、残り30分が健康食品(サプリメント)の販売システム(普及システム)についての説明であった。説明された先生はかなりの「プロフェッショナル」であった。その話術には脱帽であった。特に「○○は病気を治す、かもしれない、というところに根拠がある!!」というくだりのフレーズには脱帽。流れるように言い切るところが凄い!「おっ、来たな」といった感じである。薬事法に触れないぎりぎりの線で健康食品を普及させて「世の中に社会貢献していこう」というこの活動、自分なりにその実体を理解することが出来た。貴重な経験をさせていただいた。僕には、健康食品の普及による社会貢献以上に、取り組まなければならない社会貢献事業がある。それは「美味しくて栄養価の高いジャグロンズのほうれん草をもっともっと多くの方に食べていただくこと」である。ほうれん草を通して「おいしさと健康と文化の創造」に取り組んで行きたい。


豚づくりに人生をかける「前田豊作」氏

昨年7月から伊賀で、豚を飼い始めた前田豊作さんが、深草庵に遊びに来てくれた。彼とは、ベンチャースクールで知り合った仲である。セミナーで唯一同じ農業分野同志と言うことだけでなく、何か共通するものを感じておつき合いいただいている。今回は少しお酒を飲むので、夜からの1泊コースで津まで来てくれた。銭湯で疲れを癒してからの、会話は充実していた。僕より10歳程度年下の前田氏であるが、彼の豚づくりにかけるキャリアは、僕の野菜づくりに対するキャリアよりも長い。彼は、僕にいろいろ聞きたいことがあるといって遊びに来てくれたのだが、僕自身、彼と接することで非常に良い刺激を受けることが出来た。彼の人生は凄いし、ドラマになるものを持っている。事業としては、アーリーステージにある僕たちにとっては、共通する認識や夢があり、あっという間の時間だったが、話し合えてよかったと思う。彼の生き方は、私に何かを感じさせてくれる。彼もまさしく、フロンティアスピリッツをもった、アグリベンチャーマンである。これからもお互いに頑張っていきましょう。今日はありがとうございました。


ハクキン懐炉(カイロ)PEACOCK

最近、無性に寒い日が続いている。そこで、使い捨てカイロを使ってみたが、使用後に溜まる燃えないゴミ。使い捨ての生活になんか疑問を感じていた。そこで、とあるホームセンターで見つけたのがコレ。点火式カイロである。このクジャクのマークが懐かしい。ちょうど30年前に、私の祖母が持っていたカイロそのものだったから。説明書によると、この製品、大坂のハクキンカイロ株式会社が、プラチナの触媒作用を応用して完成させ、1923年にPEACOCK POCKET WARMER として世界に先駆けて発売したものなのだそうだ。このカイロ、ベンジンを満タンに充填すると24時間持続する優れもの。ジャグロンズの冬のほうれん草はおいしいが、畑の作業は非常に寒い!!使い捨てカイロはちょっとパワー不足。ちょっとやけどしそうなこの点火式カイロくらいのパワーがちょうどいい。

※レトロな箱に入っている。濃緑色のビロードの袋付き。

※使い捨てカイロ(右)もすごい発明だと思うが、1923年から85年経った今でも発売されている「PEACOCK POCKET WARMER 」(左)も凄い!!


中村浩さんを偲んで

 
●私の研究所時代の恩人で、野菜・茶業試験場長、農業・生物系産業技術研究機構理事を歴任された中村浩さんが、先日、脳腫瘍のため、東京の慶応大学病院で亡くなった。享年66歳。若い死であった。
●思い起こせば、平成6年の春、人事院の国家T種試験という試験をクリアした私は、大学の恩師である高橋文次郎教授の薦めで、野菜・茶業試験場を職場訪問した。その際に試験場を案内して頂いたのが、後に私の直属の上司となる吉岡 宏さん(現、野菜茶業研究所長)であった。吉岡さんに連れられて挨拶に伺った生理生態部長室に見えたのが、当時、生理生態部長の中村さんと天野正之花き部長(のちの野菜・茶業試験場長)であった。部長室では、両部長に、面接の練習としてここで、自己紹介してみなさいといわれて、大学時代に取り組んだサークル活動(大学から土地をかりていもを作って、学祭ではそれを加工した蒸しパンでぼろもうけしたお金を一晩で使ってしまった話しなど)の話しなどをした記憶がある。後に、私は、この生理生態部に配属になることになるが、この「面接の練習」が人事に影響したとのことを後に知ることとなる。
●生理生態部、作型開発研究室それが私の配属先であった。この研究室は、新しく設立された研究室で、バリバリの現場志向の研究室であった。近隣のキャベツの産地に出向いて現地実証試験をする。これまでの国の専門場所(基礎的研究をする研究所のこと)として、このような研究をすることはこれまでに例がなく、周りの研究者には、「作型開発研究室のやっていることは研究ではない」とか言われることもあった。こういった向かい風に対して、中村さんは常に私たちを勇気づけ励ましてくれた。また、吉岡室長からは、研究の「いろは」を教えていただき、これを基礎に私独自の研究スタイルを身につけることが出来た。「セル成型苗を利用したキャベツの省力化・斉一化栽培技術の開発」、この研究で、私は千葉大学から博士号を頂き、そして、園芸学会賞を頂くことになる。これは世の中に研究として認められた証である。中村さんとの出会いが現場志向の私の研究スタイルの原点である。この視点は、ジャパン・アグロノミスツという私の社名にも表れている。
●中村さんにお世話になったのは、仕事のことだけではなかった。津に来てまだ間もない頃、「日本の伝統文化を少し勉強してみないか」と誘っていただいたのが、謡曲。「能」の世界である。観世流の増村先生の出稽古に1年半ほどお世話になった。研究に打ち込むため、短期間だけの勉強だったが、能には、観世流・宝生流・金春流・金剛流・喜多流の5つの流派があって、津の藤堂藩は喜多流であることや、能面についての知識を得ることが出来た。こういった自国の文化への造詣を深めることは国際人になる上でも必須の要素だと感じている。
●私が、これまで取り組んできた研究を自分の事業として生かしたいと考えるようになったとき、すでに退職されていた中村さんは私が組織から離れることに強く反対した。ずっと研究所にとどまって欲しかったようである。最後に中村さんにお会いしたのが東京であった。あれから2年、私の活動も少しは進展を見せ、そろそろ中村さんに現状を報告しようと考えた矢先の訃報。大変残念である。
●岐阜県瑞浪市で2日(18時〜)に行われた通夜に参列してきた。会場に入って何気なく座った席。そこは、親族の席であった。私はそのまま親族の方々と一緒に深く故人の冥福を祈らせていただいた。通夜では、奥様とご家族の方々、それに親族の方々とお話しする機会に恵まれた。その中には、生前の中村さんとの話題の中にでてきた、世界を股に掛ける鯉師で鯉一筋150年のKATOの加藤さんともはじめてお会いした。日本古来の観賞魚が好きな私は、「釣りはへらブナに始まりへらブナに終わる」だが錦鯉は「紅白に始まり紅白に終わる」といわれることや、錦鯉の頭の緋色による見た目の力強さについて加藤さんと話が弾んだ。今度じっくり、加藤さんのところの錦鯉を観に行きたいと思う。
●人生で出くわす出来事には、必ず何か意味がある。今回の中村さんの訃報によって、私は現在の私のバックボーンを再確認する機会を得た。また、新しい人との出会いを得たように思う。中村さんを慕うもの同志がまた新しい繋がりを持つこと。これは中村さんが、私たちの心の中に生き続けていくことの証であり、私たちにとっては、中村さんの残してくれたチャンスであり、新しい物事の始まりでもあると思う。今回の訃報は残念なことであるが、この出来事を正面から受け入れて明日への希望に繋げていけたらを思う。


言霊(ことだま)


●「整理・整頓・清掃・清潔・躾」。製造業では当たり前に知られている「5S」である。これは日々の生活を充実させる上でも大いに役に立つ考え方である。私はこれを完璧に身につけたいと思う。そこで、家に張り紙をした(写真参照)。これを見た人は、大別して2通りの反応を示す。一つは、「これはそんな意味があるのか参考になるなあ」といった反応、そしてもう一つは、「こんなの張ったって、全然整理整頓できてないじゃないか」といった反応。後者のように言ってしまったのでは、何も進歩がない。私自身この5Sが、出来ていないからこれを自分のものにしたいと思うのであって、これが出来ている人はこんなことを張る必要がないであろう。現状を改善するには、「意識する」ことが重要なように思う。何かの本に、「言葉には言霊という魂が宿っていて、良いことを言葉に表していると良いことが起こるし、悪いことばっかり心配したり口にしていると本当に運も悪くなる」とかいてあった。朝起きて、この張り紙を見ると、無意識のうちにこの5Sが意識されるようになると感じている。これを張ったことによって、少しずつであるが、私の生活も改善されてきているように思う。言霊というものがあるのかもしれない。
●この5S、同じ物づくり産業である農業の現場では、全く見かけたことがない。農業にとっても非常に有益な考え方だと思うのだがどうしてなのだろうか。そんなの昔からないと言ってしまえばそれまでだが、生産が組織的に行われていないことも、このような考えが浸透しない原因の一つかもしれない。「晴耕雨読」という言葉があるが、農業は天候に左右されるといった特徴がある。一方で、何でも天候のせいにするといった甘えもこの産業にはあるような気がする。農業試験場等で開発された農業技術があっても、それが十分に活用されていないのである。よく自然災害で農作物が被害を受けたとの報道に接することがあるが、実は天災半分、人災半分なのではないかと思うことがある。天候に左右されるなりにその影響を最小限に止める工夫が必要である。感覚でやる農業には限界があるし、その技能は伝達されにくいものだと思う。私は、数字というものを駆使して、「日本の農業技術文化」の継承の一助となる活動を続けていきたいと考えている。
●先日、ある有力者の方とお話しする機会があった。農業分野にはあまり関係ない方だったので、私の話をすると、「それは大変だ、一次産業とベンチャーの2つはビジネスとして一番危険な分野だ」とおっしゃられたのを覚えている。これも一般的で妥当なものの見方であろう。しかし、それでは良いわけがない。人間は何を食べて生きていくのか?一次産業なくして、国が成り立つのだろうか?そんなわけはない。農業をビジネスとして考えた場合、「農業では食っていけない」とか、この手の「負の言霊」が、現場で働く多くの当事者に影響を及ぼしているような気がする。
●これからは、アグリビジネスの時代だ。高度な技術を駆使しながらも、その生産システムを単純化して、良質の農産物を安定的に生産する時代が来る。そして、消費者と生産者との距離がぐっと近くなり物流も変わるであろう。農業は国が成り立つためにはなくてはならないものである。「正の言霊」の力を信じて、来年もジャグロンズの活動を継続・発展させて行きたいと考えている。


「常夜鍋」


本日11時〜14時30分まで、「深草庵」にて、三重ベンチャースクールつながりのメンバー8人で、常夜鍋会をやりました。鍋将軍(奉行と言うより将軍の方がかっこいいので)は河村隆太氏(http://bcafe.mie1.net/)。豚肉は参加した前田豊作氏本人が育てた「バブコックスワイン」。そして、ほうれん草は、僕、藤原隆広が作ったジャグロンズほうれん草「スタンダード」タイプ。僕自身、常夜鍋をはじめて食べましたが、さすが、毎晩食べても飽きないことから「常夜鍋」といわれているだけあっておいしいなあと感じました。今後、前田豊作氏と僕の素材のコラボレーションが楽しみです。それに、鍋将軍河村隆太氏の動向にも目が離せません。会には化学の専門家である田中進氏や先日鈴鹿クラブマンレースFJ1600で優勝したレーサーの吉田雄作氏も参加、会を盛り上げていただきました。来年は、旅行家松田哲氏の「北欧の旅」の土産話が聞けそうです。これからも定期的に「常夜鍋」を囲む会「常夜会」をやっていきたいと思います。昼の短い間(約3時間半)ですが、異業種交流会的要素もあるので参加者にの皆様には楽しんでいただけると思います。常に、2〜3名のお客様枠を設けて、会合の鮮度を保てたらと思います。近くにお住まいのみなさんいかがですか?一度遊びにいらしてください。
  
@さあいよいよ常夜鍋が出来ました。  A思わず箸も進みます。
  
B田中氏(中央)と鍋将軍河村氏(左)  Cここで吉田氏登場!!
                          名刺交換会の始まりです。
  
Dお客様が見えることで「深草庵」  Eチャンピオンレーサーの吉田氏
  にも光が射し込みます。        ダンディーな方です。


インフルエンザ予防接種

●先日、インフルエンザの予防接種を受けた。今年は、インフルエンザの流行が例年になく早いそうであるが、特に気を付けなければいけないのが、人の集まるところだそうである。僕は、はたけでの活動が中心なので、あまり関係なさそうだが、正月早々から松菱の催事場で「ジャグロンズ茶屋」を開くことになっているし、1月14日の「彩食フェスタinつ」にも出典させていただくことになりそうである。僕のほうれん草をなるべく多くの人に知ってもらうための機会損失を最小限にとどめたいとの思いから、予防接種を決めた。
●今回先生とのお話から次のことが分かった。
1)予防接種の効果は2週間後からでなければ発揮されないので、2週間以内にインフルエンザにかからないように気を付けなければならないこと。
2)うがいは予防に効果的であること。また、紅茶のうがいhttp://www.jagrons.com/archives/2007/12/post_215.htmlは、抗菌効果があるので、水よりも少しは効果があるであろうが、ウイルスは死んでしまうことがないので、「殺菌」と言うよりも「消毒」効果があるといった方がよいだろうとの見解を頂いた。
※ウイルスは、遺伝子情報(DNA)そのもので代謝機構を持たないので、生物とは言えないのですね。


今日の日曜朝市・・2007年12月9日(日)


●今日の日曜朝市には、三重タイムズの記事を見たといって、声をかけていただいたお客様が何人かいらっしゃいました。今日は、試食のほうれん草のお浸しを準備できなかったので、畑からとってきたほうれん草の糖度を実際にお客様の前で測定する久々のパフォーマンスを披露しました。
測定方法はこちらをクリックしてください→http://www.jagrons.com/archives/2007/02/jagrons.html#more
●いきなり本番の測定で、私もちょっと緊張気味、カラオケの点数発表のような気持ちで測定しました。結果は7.5〜13度(Brix%)でした。先日購入した、「あまーいフルーツキャベツ」で糖度が5度(Brix%)、農家の方から頂いた青首大根の肩の部分がすごーく甘く感じたので大根おろし汁のを測定したらちょうど5度(Brix%)でした。現在のジャグロンズのほうれん草の糖度はほぼ、8度以上に達しているので、お客様には満足いただける状態にあるものと考えております。
●今日は、いろんな方に声をかけていただき、今の活動を頑張るように励ましの言葉を頂きました。お客様とのコミュニケーションを通して、畑の状況を開示するとともに、お客様のニーズに応えられる様な、もっともっと美味しいほうれん草を作っていきたいと思います。今日声をかけていただいたお客様。ありがとうございました。ジャグロンズのほうれん草は、1束200円とちょっと高価ですが、200円なら安いと言われるような商品を提供していきたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。


三重タイムズ

先日、三重タイムズさんに僕のほうれん草活動を取材していただきましたが、その記事が、昨日(2007年12月7日)発行の第1052号の1面に掲載されました。三重タイムズさんは津市を中心に発行部数7万5千部もありますので、今回掲載していただいたことは地域のみなさんに私の活動を理解していただく上で、大変ありがたいことであり、感謝しております。素敵な記者の方の取材を受けることが出来たご縁に感謝しております。


活動開始1周年:やっとここまで来た「ほうれん草活動」

●2006年9月中旬から、ほうれん草生産の準備を開始し、10月6日にはじめて畑に苗を定植、このときの畝の長さが約100mでした、そして、12月中旬から収穫開始、翌歳の1月からジャパンア・グロノミスツ(通称:ジャグロンズ)を結成し、ほうれん草の販売を開始。いろんなことがありました。思い起こせば何にもないところからの出発、まさにゼロからの出発でした。失うものもあったけれど、得るものはもっとありました。人に何を言われようが、自分の人生、譲れないものがあります。ここまでこれたことに感謝しております。
●地主でありメンバーの淺生さんの知恵と土日の協力により、この一年間コストをかけず一つ一つコツコツと生産体制を整えてくることが出来ました。今回は、1年間で築き上げてきた、インフラを中心に記録に残したいと思います。
  
○第2の人生として、スピナチ・ガーデンで頑張ってくれているトラクタたち
  
○作業所(左)と発芽庫(右奥)、そして配達用ほうれん草エクスプレス(スーパーカブ)
  
○今年は、井戸を掘りました(左)。鉄分豊富な井戸水ですが、ほうれん草の苗はすくすく育ってます。休憩所(右)もあります。今年は電気も引きました。


「ほうれん草の饅頭」


◎「緑彩」の伊藤オーナーシェフがまたジャグロンズほうれん草を使った新しい作品を試作しました。
今回は、ほうれん草饅頭、誰が、この作品を予想したでしょうか?私も予想してませんでした。
◎夜10時近くになって、新しい作品を試作したとの電話が入りました。急いで、夜中の国道23号線バイパスを車で走り10時過ぎに「緑彩」に到着。そこに蒸しあがっていたのは、ほうれん草の肉饅頭。凄いきれいな緑色の饅頭には驚きました。饅頭の中には肉が入っており、中の具にもほうれん草がはいってます。この作品にもかなりのほうれん草が使われています。
◎はじめて作ったこの饅頭、さて、味の方はというと、食べた感じ、ほうれん草の風味が強すぎて、ちょっと子供には無理かなといった感じ、もう少し改良が必要だなあということでした。写真には納めませんでしたが、ほうれん草のあんまんもありました。これは、饅頭の生地のほうれん草の風味とあんこの甘みが絶妙にマッチしており、子供にも大人にも喜んで食べられる作品に仕上がってました。
◎ジャグロンズのほうれん草を使った新しい料理に次々と挑戦していただいている、伊藤シェフは、もはや和食における「ほうれん草料理の鬼」です。忙しい仕事の合間を縫って寝る時間を削ってまで、私のほうれん草を使った新しい料理に取り組んでいただいたいている伊藤シェフから、今後目が離せません。伊藤シェフありがとうございました。

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日曜朝市


先日、11月25日「農場レストラン風に吹かれて」で行われている「日曜朝市」にほうれん草を出させていただきました。100円とか140円のほうれん草が売られる中、僕のほうれん草だけ200円です。初めてだったので、10束限定で出荷したのですが、びっくり、開店後まもなく、10分くらいで8つ、そして開店後30分で、完売したのでした。なぜ、僕のほうれん草だけが、あっという間に売れてしまったと思いますか?それは、12月2日の日曜朝市に来れば分かります。あっ、しまった!出店時の記念の写真を撮るの忘れた!完売後の写真になりました。


「かぼすリキュール」


●お客さんhttp://www.jagrons.com/archives/2007/10/post_146.htmlから頂いた「かぼすリキュール」。僕はお酒を普段飲まないし、酒にあまり詳しくないので、先日、別のお客さんhttp://www.jagrons.com/archives/2007/11/post_178.htmlに味見していただいたところ、「かなり良い酒だよ」とのこと。
●私の住む「深草庵」での生活は出来るだけ「エコ」なスタイルを心がけている。今日の部屋の温度は13℃と寒いけど、結構寒さにも身体が慣れてきた。朝は11℃くらいになっていてまだ結構寒く感じるのだけれども・・・
●この「かぼすリキュール」ちょっと口に含むと「かあーっと」体が熱くなる。今日は、これで体を温めて寝ることにしよう。


モクモク「風に吹かれて」の朝市


今日、レストラン「風に吹かれて」の前で毎週日曜日に開かれている「朝市」を覗いてみた。来週の日曜日から、僕のほうれん草も出品させていただくことになったので、ちょっと様子を見に行ってみたのである。日曜朝市の開催時間は、朝8時30分〜11時までで出品当日は僕も店頭で売り込もうと思っている(でも、最初は10束くらいしか出品しないと思います)。読者の皆さん良かったら遊びに来てください。
 


元気、熱気、活気

●僕はラジオを聴きながら畑仕事をする事が多い。いろいろな情報が入ってくるし、生活にテンポが生まれる。今日は、桂文珍さんがゲストでの番組が流れていた。文珍さんは、地方を回って、落語によって地域を活性化させようと頑張っているとのこと、その会話の流れで、「お客さんの反応で、そこの商店街や地域の景気が分かる」とのこと、元気がないところは地域経済も芳しくない場合が多いそうである。文珍さんは、景気→笑い(元気)もあるけど、笑い(元気)→景気にもつながるのではないかとの考えで、落語の地域講演を精力的にされているそうである。
●先日、「メッセウイング三重」と言うところで開かれていた、農業生産者や農業会社が、人材募集も兼ねた企業説明会のようなものを覗いてみた。元気がない。農業体験を数人の若者が発表するコーナーもあったが、聴衆が10人もいないのに、マイクを使ってゴニョゴニョ言っている。10人20人くらいで、マイクを使っていたんではダメだ!!元気がなさ過ぎる。農業という産業の低迷も背景にあるのだろうが、農業は取り組む人たちの気概にかかっていると思う。もう、同じ農業者間で集まっている場合じゃないような気もした。−2×2=−4といったような、負のシナジー効果が生まれそうな気がして、さっさと会場を後にした。
●メッセウイング三重では、隣の会場で、○○会館という葬儀社の、展示会のようなイベントが行われていた。ウオー!!活気がある。華やかである。演歌歌手も歌っている。熱気が感じられる。少子高齢化が進む日本において、葬儀産業は先が明るい。元来、しめやかに行われる葬儀であるが。ニーズも多様化してくるのだろうし、明るい葬儀もありかもしれない。何よりも、この産業の景気の良さが、その会場の活気につながっていると感じた。
●「元気」な人間が集まって、熱く仕事をしていくことで「熱気」が生まれ、農業と言う産業にも「活気」が生まれたらいいなあ。そんな思いで、僕は現在農業生産活動を続けている。


食べるエステ!?


先日、「食べるエステ」※1をした。
エステ項目は、
「お米のババロアとルバーブのジュレ」(\450)・・・写真(左)
それにお決まりの「ホウレン草のババロア」※2(\320)・・・写真(右)
である。
食べた後の感想?
「エステしたって感じですねえ(^!^)」
僕は、やっぱり「ほうれん草のババロア」が美味しいと思う。
先日、後藤シェフhttp://www.la-palmedor.com/patis-chef.htmlにお会いした際に、
「藤原さんの宣伝が少し足りない」とのお言葉。
「いい作品なのに、多くのお方に食べていただかないのはもったいないし、文化的損失につながる」
そう判断した僕は、これから残された期間に、販売促進運動に乗り出すことにした。
皆さんお楽しみに。(今日はちょっとだけ、の紹介でした。これから、ジワーっと宣伝していきます。)
※1http://www.jagrons.com/archives/cat55/
※2:100%ジャグロンズのほうれん草をかなり大量に使っていただいてます。びっくりする作品ですよ。
商売的にはこの商品が売れると私のほうれん草もいっぱい使っていただけるので助かります。皆さん一度といわず週に一度は、「ほうれん草のババロア」を食べましょう。11月いっぱいで販売は終了しますので、お見逃しなく!!


「健康志向だけで食べる食生活は心を貧しくする」

●ジャグロンズのほうれん草を、出来るだけ多くの方々に楽しんでいただきたい。そんな気持ちから、職人さんとの、コラボレーションはジャグロンズの重要な活動の一つです。現在、パン工房アンジュール店長の伊藤さんと世の中をびっくりさせるようなパンづくりに挑戦しております。
●今日、伊藤店長からお電話を頂きました。今年度第1回目の試作品が出来たとのご連絡です。もっちりとした美味しいパンでした。でも、伊藤さんは、これは「食べた感じ重すぎる」と納得がいかないご様子。
●ほうれん草は、血圧上昇抑制効果のあるカリウム(K)を豊富に含み(トマトの3倍以上)、造血高価があり貧血予防に効果のある鉄(Fe)の他、美容と健康に役立つビタミンC、ビタミンE、カロテン(プロビタミンA)の他、血管を強くするルチン(そばに含まれることで有名です)、目にいよいとされるルテインも豊富に含まれることが知られています。太陽をいっぱい浴びて育ったジャグロンズほうれん草を食べることの恩恵を多くの皆さんに知っていただきたいと私は考えております。
●このような考えから、健康路線(現在試作のパンは添加物なしのパンです)で行くならば、少々味が犠牲になってもいいのではとの思いを伊藤さんに伝えてみました。そこで、返ってきた答えが表題にもある「健康志向だけで食べる食生活は心を貧しくする」です。美味しくないものは長続きしないというのです。よく考えてみるとそのとおりです。食べ物は、薬と違って病気を治すのでなく、予防する効果があるのです。一度身体を壊したことのある方ならば、必至で健康を気遣った食事をするかもしれません。しかし、そうでない方は、美味しくないものは、あまり好んで食べませんね。伊藤さんのいわんとしていることがよく分かりました。病気になったことのない人たちが、その先も病気をしないような世の中にするには、美味しく楽しく食べる食生活が大切だと思います。楽しい食生活の中で心も豊かになっていくのだと思います。
●いつか、「美味しくて身体にいいとびっきりのパンをお客様に提供できたらいいなあ」とつかの間の夢を見た夕暮れ時のひとときでした。


やるか逃げるか

先ほど、テレビで民主党小沢代表の辞意表明が報道されていた。
公約を実現するために対決すべき自民党との連立も考えるところ、いやこの方もかなりの人間である。「ほうれん草のババロア」http://www.jagrons.com/archives/2007/11/post_152.htmlではないが、まさに「やるか逃げるか」である。


「ほうれん草のババロワ」の反響

●ジャグロンズのほうれん草を使った「ほうれん草のババロワ」を発売日当日に早速買って食べてみた。「上に乗っかったほうれん草の味の予想と実際とのギャップ、それに甘すぎず上品で濃厚な味わいのムース、素直に美味しい」僕はそう感じた。しかしである。その後食べてみた人たちからは意外な反響が聞かれたのである。「はじめて食べる味だ」とか「サプライズの連続だ」とかは、予想できたが、「ケーキでこれはないだろー」とか、上の「ほうれん草の見た目がそのまま過ぎる」の様な反応もあったのである。一言で言うなら、この作品、「かなり前衛的」なのである。これまであれほどにほうれん草の緑色を全面に出したケーキはなかったであろう。この作品、僕の好きな「ブルーハーツ」のナンバーで、音楽に例えるなら、ロックのジャンルでは禁句とされていた「頑張れ」といった言葉をそのまま使った曲として知られる「人にやさしく」(※1)とでも言えるだろうか。いや「やるか逃げるか」(※2)だ!!
※1:作詞・作曲・・甲本ヒロト ※2:作詞・作曲・・真島昌利
●このような作品を作出して、世の中に送り出すことは、常に攻めの姿勢で料理に取り組んでいる後藤雅司オーナーシェフを筆頭とする「ラ・パルム・ドール」グループならではのなせる技である。僕はそう感じている。
●お店に並んだ数々の美しい色合いのデザートの中で、濃い緑色で店内の商品の色彩の豊かさを演出しているこの「ほうれん草のババロワ」サプライズという点ではまず期待を裏切らないだろう。皆さんも是非一度挑戦あれ!!

※ほうれん草のババロワについては、こちらを参照ください。http://www.jagrons.com/archives/cat55/


ほうれん草づくりお礼ツアー記(激走2000km:三重〜〜〜秋田)

ほうれん草生産にご協力していただいた地域の皆さんにお礼の意味を込めて、マイクロバスで行く秋田へのお礼ツアーを企画実行しました。今回は、2泊3日という限られた期間でのツアーでしたが、参加者の皆さんには秋田の文化や食べ物を垣間見ていただけたと思います。今回の旅行では、80歳以上の方が数名いましたが、この短期間の強行突破とも言える旅行を大過なく皆さんが楽しんでいただけたことに感謝しております。また、母親が作ってくれた郷土料理のコースも皆さんに大変好評で、両親のもてなしが、本当にありがたく感じました。祖父が好きだった「かけうた」という伝統芸能がありますが、これを母親がツアーの皆さんに、披露したのには感激しました。私もこのかけ歌をマスターして歌えるようになりたいと強く感じました。親の生き方というのは子供に大きな影響をするものだと改めて感じたところです。農業分野では、グリーンツーリズムというのがありますが、このようなビジネスの可能性についての感触を掴むことが出来たことも私自身にとって大きな収穫でした。
−−−旅行記録−−−
10月19日(金)午前3時20分三重県津市安濃町:発
10月19日(金)午後5時30分秋田県仙北郡美郷町:着
10月20日(土)午前〜:秋田県仙北市角館町(武家屋敷見学)
10月20日(土)昼食:美郷町ニテコ清水で昼食
10月20日(土)午後1時30分秋田県仙北郡美郷町:発
10月20日(土)午後5時30分山形県鶴岡市湯野浜温泉「幸福荘」:着
10月21日(日)午前7時30分山形県鶴岡市湯野浜温泉「幸福荘」:発
10月21日(日)午後6時30分三重県津市安濃町:着
(参加者合計11名)
 

 

 

 

 

 


初体験「五島饂飩」

先日、お客様の西田さんhttp://www.jagrons.com/archives/2007/10/post_146.htmlに頂いた五島饂飩を鰹節と一味をかけて早速食べてみてみた。
◎日本3大饂飩
日本3大うどんといえば、まず、讃岐うどん(香川)、次いで稲庭うどん(秋田)が来る、そして3つめで有力なのが水沢うどん(群馬)、または、名古屋きしめん(愛知)のようである。しかし、長崎五島の皆さんは、五島うどん(長崎)こそ、3大饂飩の一つ、と主張されているとのこと。
◎五島饂飩について
五島手延べうどんは今から300年前より作り始められたと言われており、良質の小麦粉の他に、島中に豊富に自生する藪椿(やぶつばき)の実から取れる椿油(つばきあぶら)を使用しているのが特徴。
◎コシはもちろんのこと麺のつやつや感が特筆もの!!
先月香川で、讃岐饂飩を食べ、そして帰りの名古屋の駅できしめんを食べた。そして稲庭饂飩は、故郷秋田の特産品、(残念ながら、水沢うどんはまだ食べたことがない)、それぞれの饂飩の良さを知っている。この、五島うどんの特徴、それは「強いコシと麺の表面のつやつや感である」椿油を使っているのがミソのように思う。子供の頃、近くの川で捕まえたヤツメウナギの「つるつるっとした」感触、そんなたとえが出来る個性を持った美味しい饂飩であった。
※今回いただいた製品は、次の製品。
株式会社ますだ製麺(長崎県南松浦郡新上五島町七目郷449-1)電話0950-42-0821
長崎県名産「五島手延うどん」
 


バチルス・チューリンゲンシス(BT)

Jagronsスピナチ・ガーデン三重安濃津生産拠点の生育状況
 レストランなどの業務用中心のほうれん草として、安濃津生産拠点での年内取りのほうれん草生産をすでに開始している。年内出荷のものも出来れば無農薬栽培でと考えていたが、今年は例年よりも気温が高く、ヨトウムシが発生してしまった。このままでは、収穫皆無になってしまうとの判断から、減農薬栽培に切り替えることにした。今回使用したのは、エスマルクDFというお薬。これは、BT剤という種類のお薬で、BTはチルス・ューリンゲンシスの頭文字をとったもの。このバチルス・チューリンゲンシス(以下、BTと表記する)は、自然界にいるバクテリアで、蛾(ガ)や蝶(チョウ)などの鱗翅目(リンシモク)に属する昆虫の天敵となる生物である。良く知られたバチルスの仲間の有用細菌としては、納豆菌やヤクルト菌(ビフィズス菌)があげられるが、このBTはバッタやカエルなどの蛾や蝶以外の生物には全く作用機作(毒性)を持たない環境負荷がきわめて小さいお薬なのである。ジャグロンズは、自然と上手く調和できるように、常に高い技術力を保てるように努力し、出来るだけお客様に喜ばれる物づくりを続けていきたいと考えている。12月から年明けにかけて出荷のほうれん草は、完全無農薬栽培が出来るように、畑の状態を見極めながら、農作業を進めているところである。
 


日本ジフィーポットプロダクツ(株) のプラントプラグ

先日、日本ジフィーポットプロダクツ(株) の小原社長から、売り出し中の製品である「プラントプラグ」という農業資材を送っていただいた。わたしの得意とする分野は野菜のセル成型苗育苗に関する栽培技術である。この分野にあってプラントプラグはすごい個性の強いの資材である。植物が小さなポットに根を巻かなくても苗を抜き取ることが可能で、苗が小さい状態でも簡単に植えることが出来るのである。この資材はオランダ生まれで、これからは日本での普及が期待されている。今後、広く普及するためには、販売コストなどクリアすべきいくつかのハードルもあるが、きっと、良い使い道があるに違いない。早速ジャグロンズほうれん草栽培にも使ってみようと思う。
 
※左:ほうれん草のセル成型苗、右:播種前の「プラントプラグ」


伊藤シェフと「伊勢奥山の岩清水」を汲みに行く

「料理は水」と水にこだわる和風レストラン「緑彩」のオーナーシェフ伊藤良樹さんから、伊勢奥山の岩清水を汲みに行くのでご一緒しませんかとのお誘い。早速、おつき合いさせていただくことにした。この水は、地域で良く知られた銘水である。今回はかなりの量を汲むことから他の方の迷惑にならないことを考慮して夜の出発、11時頃、三重県飯南町にある岩清水に到着した。真っ暗な森の中で、ひたすら20L入りのポリタンクに水を充填する。かなりの量を積んだ。そして車いっぱいに積んだ車がお店に帰ったのは深夜2時。美味しい料理を作るために水にこだわる伊藤シェフ。お客様に見えないところで、一つ一つ手間暇かけておられるのを目の当たりにした一夜だった。
 

 


遠距離通信・・・秋田←−−→三重

「生産者のポジションからのサプライ・チェーンの確立」これが、ジャグロンズの目標の一つであった。去年から、冬から春は三重県津市の「Spinach Garden」、夏から秋は秋田県美郷町の「Spinach Garden」でほうれん草を生産し続けている。当初、野菜流通関係者からは、「そんなの無理だ」との声もあったが、そういわれれば熱くなるのが私の性、おかげさまで、レストランに出荷し続けてもうすぐ一周年を迎える。
秋田と三重との距離は約1000km。この1000kmの離れた条件で、綿密なコミュニケーションをとることが、お客様への優れたサービスを提供する上で不可欠である。そこで通信費をいかに節約するかが大きな鍵となる。私が選んだのは、IP電話の活用である。双方が、同じプロバイダでIP契約すると、秋田と三重との間の通話が、いくら使用しても基本料金のみでOKなのである。ほうれん草の生育状況などを遠隔地から把握するための綿密な打ち合わせや、発注など、このIP電話がなければ成り立たなかった。、現在、業務用の販売先は三重が中心なので、三重で納品書を作成し、秋田にファクスする。そのファクスを商品に添えて、三重のお客様に発送するといった方法をとってきた。
●ところが最近、FAXの送受信がうまくいかない。今日もトラブル発生、送信文書の1/3くらいしか相手のファクス機に印刷されないのだ。相手側の機種はサンヨーl、こちらはブラザー、何度も送信を試みたが、うまくいかない、そうこうして2時間が経過、さすがの私も参ってしまった。これでは仕事にならない。相談の結果、お互いのファクスを変えることにした。ネットの価格コムサイトで、人気で手頃なファクスを検索、いくつかの候補の中から、選んだのは、シャープのファッピーUX-D16CL。秋田の方が800円安く購入できたようだ。同機種だと、使い方も双方で教えあえるといった利点もある。早速使用してみたが、使いやすいし問題なく送信できる。もうしばらくは安心できそうである。
●冬は三重で、夏は秋田で、生産活動の立ち上げのために、南北を往復した一年だったが、スタッフに助けられて、ここまで来た。一人では1年でここまで来ることは出来なかっただろう。これまでの応援に応えるためにも、もう半年間はスリムな組織体制の中で活動を継続し続ける覚悟をしている。


企業の中で頑張るブリッジビルダー

●本日は、「深草庵」に東京からの来賓(といっても今回は、実家のある九州の長崎からこちらに見えました。)をお迎えした。日清オイリオの西田さんだ。西田さんは、長年研究開発部門で、油脂の吹きつけ技術を応用した畑作用の紙マルチの開発に尽力されてきた方である。現在は、それまでの自分のやってきた仕事を普及させるために営業部門に移って、自分の開発した商品の売り込みに励んでおられる。まさに、「死の谷」http://www.jagrons.com/archives/2007/10/post_142.htmlに橋をかけんとされているところで、志は私と同じ、「ブリッジ・ビルダー」である。
●西田さんは、ちょうど一年前に園芸学会で知り合いの研究者の方から紹介いただいた。その数ヶ月後に、わざわざ、私のほうれん草畑「スピナチ・ガーデン」(三重県津市)にいらしてくれた。そして、ほうれん草の茎の糖度を測定した汁を舐めて、びっくりして、そのほうれん草を小さな段ボールにぎゅうぎゅうに詰めて、奥様のおみやげにと持って帰られたことを思い出す。あのとき、もう一つ大変印象深いことを聞いたことを思い出す。「研究者の皆さんとお仕事をすると、その効果が明らかとなり、大変嬉しい。しかし、その結果が学会発表や論文になっても、商品が普及しなければ、事業としては評価はゼロに等しい」と。そういうわけで、組織を飛び出して、それまで開発してきた技術の事業化に挑戦しはじめたころ、言い換えれば、「死の谷」に橋をかけようとしていたころの私を訪ねてきてくれたのである。私は、少しでもこの資材利用技術普及の力になりたいと考えている。
●西田さんとお会いした園芸学会、先月も香川で開催されたが、一つ強く感じることがある。全くと言っていいほど生産者レベルの人が参加していないのである。私が学会にデビューしたのは、1995年のことである。当初は、そんなものかと思っていた。しかし、海外の研究集会などに積極的に参加している元同僚の言うには、海外では、生産者レベルの人が当たり前のように学会などに参加して、情報収集しているというのである。そういえば、同じ応用科学である工学では、いかに地震に強い建物を造るとか、環境に優しく燃費のいい車を作るとか、世の中の役に立つ技術が、生産現場レベルでの技術開発の活性が高く、研究と生産現場の溝が少ないように感じられる。日本の農業技術の研究レベルは世界でもトップクラスだと言われているが、こと農業の生産現場の活性は低く、食糧自給率38%であることが、国会でも取り上げられて議論されていた。農学も工学と同じ応用科学、現場で役立ってなんぼのものであることは一緒である。もっと、園芸学会のような場が、科学と生産現場の架け橋になるような働きに力を入れると同時に、生産者レベルの人間が、これに応える形で積極的に学会に参加するような風潮になったら、日本の農業は、もっとスピード感のある産業になることは間違いないと思う。「ブリッジ・ビルダー」の使命は大きい。


シェフの休日

●今日、ほうれん草の播種(種まき)とお米の配達の仕事で、出かけようとしたとき、いつもお世話になっているレストラン「ラ・パルム・ドール」垣波(かきなみ)シェフからお電話を頂いた。「今日は休日だけど、いまおもしろいものを作っているのでちょっと見に来ませんか」とのこと。ちょっと厨房に顔を出して挨拶してから、急いで自分の仕事に取りかかった。仕事が済んだのは夕刻前。そして厨房に顔を出すと、そこには、ほうれん草をふんだんに用いた緑色をしたデザートが出来ていた。緑色をしたデザートは、ほとんどが抹茶の緑色で、ほうれん草の緑色を活かしたデザートはあまりないとのこと。その作品を早速一つ頂いた。すごく上品でヘルシーな味である。このデザート、パティスリー「ラ・パルム・ドール」http://www.la-palmedor.com/index.html津南中央店http://www.la-palmedor.com/patis-shop.htmlで11月1日から1ヶ月間開催されるフェア「秋の味覚 食べるエステ−野菜を使ったデザート−」で一般のお客様にお目見えすることになっている。発売後のお客様の反応が楽しみである。このデザートには、ふんだんにジャグロンズのほうれん草を使用して頂いている。現在のほうれん草は、秋田県美郷町にある、ジャグロンズ美郷拠点でのほうれん草であるが、10月下旬からは、三重県安濃町にあるジャグロンズ安濃拠点での生産にバトンタッチする予定である。
●今晩は、予定がないというので、デザートのお礼に、私の拠点「深草庵」で、スピナチ・ガーデン・ライス(新米)と得意のなめこ汁を食べていただくことになった。白ご飯と、鍋だったが、垣波さんは美味しい美味しいと行って食べてくれた。そのお礼にということで、秋の味覚、サンマを使ったイタリアンスタイルの料理を教えていただいた。その名は「サンマのソテー梅肉と内臓のソース」。オリーブ油、新鮮な秋のサンマの内臓、それと冷蔵庫の中にあった梅とを使った、シェフの閃きメニュー。サンマ好きにはたまらない美味しさだった。垣波さんありがとうございました。
 


お米の味を評価する(2)食味計測定結果

 皆さん、お待たせしました。10月1日に、近畿中国四国農業研究センターのオープンラボにこもって新米の食味調査をしたときの実験結果の発表をします。調査は、堀野の理論を応用した食味計を用いて行いましたhttp://www.jagrons.com/archives/2007/10/post_141.html。数字、数字、数字だらけの、データシートと格闘し、やっとデータをグラフにまとめ、本日の公表となりました。サンプルは、すべて津市内で採れた新米で、いろんなところで採れた、いろんな品種を集めて調べてみました。生産地や品種(4品ありました)の詳細は企業秘密です。が、一つだけオープンにします。イニシャル「R」、これは、完全無農薬栽培米「スピナチ・ガーデン・ライス」です。それでは具体的データを発表します。
1)タンパク質含量

☆タンパク質含量の高いお米は、食味が悪いことが知られていますが、標準が6%ですので、今回のサンプルの中には、極端にタンパク質含量の高いものはありませんでした。

2)アミロース含量

☆アミロース含量が高いと米のもちもち感が少なくなります。標準が17%ですが、サンプル間で約7%の開きが認められました。

3)粘り指数

☆粘りのない米は、ぱさぱさした食感となります。これも、サンプル間で大きな違いが認められました。

4)K(カリウム)含量

☆カリウム含量が多いお米は食味が落ちるこが知られています(堀野、1998)。今回のサンプルは、すべて標準の0.3%を下回っていました。

5)Mg(マグネシウム)含量

☆マグネシウム含量が多いお米は、甘くて美味しいことが知られています(堀野、1998)。今回は全て標準の0.15%を下回っていましたが、少ないものと多いものでは3倍以上の開きが認められました。

6)食味の総合評価

☆食味の総合得点を、65〜70点未満をB、70〜75点未満をA、75〜80点未満をAA、80〜85点をAAAとランク付けした場合、今回のサンプルでは、Bランク1件(7.1%)、Aランク4件(28.6%)、AAランク5件(35.7%)、AAAランク4件(28.6%)となりました。
●総合考察
今回の、調査の結果、新米はそのほとんどが、標準を上回るAランク以上の食味となりましたが、新米でも必ずしも標準以上になるとは限らずBランクのものがあることが分かりました。今回の食味評価は、5つの品質要素を測定することで、総合的に評価しましたが、AAAランクの食味のお米であっても、@「P」のようなアミロース含量が低いことで点数の高くなるタイプ、A「O」のようなねばり指数が高くなることで点数の高くなるタイプ、B「R」のようなマグネシウム含量が高くなることで点数の高くなるタイプ、以上の3つのタイプのいずれか、または複数に属すると捉えることができます。今後、Jagronsでは、このような実験結果を蓄積することで、本当に美味しいお米づくりに役立つ情報サービスも手がけていきたいと考えております。
スピナチ・ガーデン・ライスは、AAAランクに属しており、アミロース含量が低く(もちもち感が高い)、Mgが多く含まれる(甘い)お米であることが今回の実験結果からも明らかになりました。この結果は、料理人伊藤良樹氏の食味結果http://www.jagrons.com/archives/jagrons/js/cat54/と同じ結果を示し、職人さんの判断と科学の判断が見事一致しました。
スピナチ・ガーデン・ライスは、もう残り僅かですがまだ在庫がございますので、ご希望の方はお気軽にご連絡ください。

info@jagrons.com


「魔の川」、「死の谷」、「ダーウィンの海」

●高松の香川大学で開かれた園芸学会の公開シンポジウムで、おもしろいお話しを聞いた。果樹試験場OBの矢野昌充博士の研究費の受益者負担の考えに関基づく活動についての発表であった。これまで国の農業研究は、ほとんどが税金によってまかなわれていた。しかし、近年の財政事情によって、研究費の確保が難しくなりつつあり、産業規模の受益者である生産者団体や食品業者などを中心に研究費を出していただき、効率的な研究遂行を行おうという考えである。私はこの考えに感銘を受けた。農業分やというのは、すぐに補助金に頼るところがある。1に補助金、2に補助金である。それが、今このような考え方が生まれていることに、自助の精神を感じ、将来に光を感じることが出来た。
●矢野さんの発表では、基礎研究と応用技術との間には、「魔の川」という障壁があり、応用技術と事業化との間には「死の谷」という障壁があるという。私ははじめて聞いた言葉であったので、ネットでいろいろ検索した結果、この言葉は、数年前から、使われはじめたようである。工業分野の知人に聞いたところ、この言葉をすでに知っていたので、さすが競争の激しい工業界と感心したところである。
●この言葉、研究成果が産業化するまでの過程に存在する障壁を意味し「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」の3点セットで使われている。自分なりに、図に整理してみた。これらの言葉は知らなかったが、研究所時代の自分は「魔の川」に橋を架けることに一生懸命であったように思う。そして自分なりに満足できる1つ目の橋を架けることが出来た。そして今挑戦していること、それは、「死の谷」に橋を架けること。やっぱり、言葉通り橋を架けるのは難しい。しかし、私は、「ブリッジ・ビルダー」何とかして橋を架けたい。そう考え、試行錯誤の毎日を過ごしている。



※経営プロセス改革アソシエイツhttp://www.process-club.com/00submenu/02submenu/22/22.html
を参考に作図


お米の味を評価する(1)堀野理論の応用

●先日、広島県福山市にある近畿中国四国農業研究センターのオープンラボ制度を活用して、米の食味を調べてきた。かつて、私も在籍していた近畿中国四国農業研究センターは米の食味研究のメッカでもあり、特に研究所OBである堀野俊郎さんは、発芽米などの技術で特許を取得されているほか、著書も残されており有名である。
●今回は、亀井雅浩博士と川瀬眞市朗博士の技術協力および情報提供により、はじめての、食味計を利用した米の食味評価をスムーズに行うことが出来た。調査はは堀野理論に基づいて開発された、ニレコ社の米食味・品質分析計モデル6500を用いておこなった。
●ちょっとここで、この食味計の仕組みについて解説する。一般に「粘りや甘みのある米」が美味しい米と定義されています。この味の本体である呈味物質は、米粒表層から約0.2〜0.3mmのところに存在し、グルタミン酸とオリゴサッカライドが関与していると推定されている(農水省 中国農試1991)。この呈味成分は、K含量とMg含量に対応しています。つまり、K含量が少なく、Mg含量が多い米が、美味しいお米の条件の一つと言われております(堀野理論)。この米食味・品質分析計は、「反射測定方式」を採用したシステムであり、具体的にはタンパク質含量(少ない方がよい)、K含量(少ない方がよい)、M含量(多い方がよい)、アミロース含量(少ない方がよい)、ねばり(多い方がよい)、以上の5つの項目を測定した結果を総合的なポイント制で評価します。
 


千葉のキャベツ生産を支えてきた東総野菜研究室

●9月29日から30日にかけて、園芸学会平成19年度秋季大会が香川県高松市にある香川大学で開催されました。長年の学会員である私も最新情報を得るために参加してきました。そこで長年のおつき合いを頂いている吉田さんと町田さんにお会いしました。
●春キャベツの生産地として有名な、千葉県銚子地域。そのキャベツ生産を支えてきた、歴史と伝統ある研究室、千葉県農業総合研究センターの東総野菜研究室、ここの研究室の研究スタッフである吉田俊郎さんと町田剛史さん。
●今のキャベツ生産に関する国内の研究方向は、「加工用に向いた、寒玉キャベツの4月〜5月どり生産技術の開発」。学会ではこれに関連した、研究発表が、複数ありました。これは、まさに生産現場で必要とされているテーマですので、役立つ情報が得られて大満足の園芸学会参加でした。また、生産者レベルで、このような会に参加する人がもっと増えたら、日本の農業ももっとスピード感あるものになるように感じました。作物の選定、コストの視点、作業性などと、複数の視点から、新しい技術開発に挑戦されている町田剛史さんの研究発表も素晴らしいものでした。町田さん、これからも頑張ってください。

◎吉田さん(左)と町田さん(右)


ちょっとかっこいい電車

岡山から福山へ向かう際に乗った急行「サンライナー」。こんな格好の電車ははじめて見ました。欧州の風を感じさせるスタイリッシュなデザインだと思いませんか。到着した福山はバラの街ということでホテルの部屋にもバラがいけてありました。ここ福山には、近畿中国四国農業研究センターのオープンラボ制度を活用して、米の美味しさを計測する食味計を使用する目的でやってきました。

画像の確認


「おしどりさん」の生産拠点を訪問!!

今日、株式会社和田オートマチックス高松支店にお伺いしました。あのほうれん草の移植機「おしどりさん」を販売している会社です。改めて紹介させていただくと、「おしどりさん」は、わたしの研究所時代に、ほうれん草の移植栽培にあった機械として、共同研究して開発・改良した、電動の農業機械です。排ガスがなく騒音が少ないことから、未来型の機械(道具)として将来を期待されています。内藤和男取締役支店長には、久しぶりにお会いして、名物「讃岐饂飩」をご馳走になった後、いろいろと生産現場の情報交換をしました。内藤さんは、「おしどりさん」や姉妹品の「ちどりさん」の普及のために全国を飛び回っている方です。その後、徳島県阿波市にある「おしどりさん」の生産拠点、有限会社沢田機工を訪問し武澤社長とお会いしてお話しすることが出来ました。良いものは必ず世の中に認められるはず。これから、研究の成果が世の中に広まっていくことを夢見て、また明日から頑張ろうと思いを新たにしたところです。


冬のジャグロンズほうれん草の味を1年中提供できないか?

●10月で、私のほうれん草づくりも丸一年を迎える。嬉しいことに早くも、津のお客さんや秋田のお客さんから、またあのほうれん草が食べたいとの声が挙がっている。ほうれん草づくりは、三重と秋田のサプライチェーン構想を実践してきた結果、一定の成果をあげている。しかし、お客さんの記憶に残っているあの味は、特定の時期に限って生産可能な、旬の味でもある。旬の時期には、生鮮食品としてのほうれん草のご提供が出来るが、今、一年中あの感動をお客様に伝えることは出来ないものかと考えているところである。
●先日、ベンチャービジネスセミナーでご一緒した、フードテック・トレーディング株式会社の名坂社長にお会いした。そこでは、業務用フリーズドライのサービスを行っている業者さんを紹介いただいた。
●知的所有権の件でいつもお世話になっている社団法人発明協会http://www.hirameki.jiii.or.jp/sibu/mie/mie.htmにおじゃました際、谷田出願アドバイザーに、ほうれん草の加工のお話しをしたら、同じ建物にある、三重県科学技術振興センターの藤原孝之さんを紹介していただいた。私に似た名前である。それにどこかで聞いたことのある名前である。そうだ、この方の書いた報文を読んだことがある。ほうれん草の品質についての論文である。そう、この方は、以前農業技術センターに見えた方で、農学博士号を持っている方であった。久々に、同じ分野の方とお話しできる機会を得た。専門用語の並ぶ話はとんとんと進んで、夢が開けてきた。三重県科学技術振興センターでは、オープンラボという制度があることをしった。そこで、凍結乾燥機というものを使ってみようと考えている。この凍結乾燥機、フリーズドライを作る機械であり、研究所勤めの時代、私も何度か使ったことがある機械である。
●1+1+1=5。これが、ビジネスの計算式である。今年は、何かおもしろい商品を提供できそうな気がする。


エコでロハス(!?)な、強い味方がやってきた。

●今日、ホンダのスーパーカブが納車された。このスーパーカブ、リッター当たり130km走るという、日本が世界に誇る超エコでロハス(!?)な乗り物である。これまでの移動手段は、愛車のステップワゴンだけであったが、特に運ぶものもない状況での2000ccの大きな車を乗り回すのは、経費の無駄であるだけでなく、地球の炭酸ガス濃度をむやみに増加させることになる。車をダウンサイズすることも考えたが、これからの世の中、中途半端は良くない。普段、車での移動は、自分自身と少しの荷物だけである。そこで、考えた。この条件を満たす究極の乗り物を。その結果が、このスーパーカブ。
●2日間必至に探した結果、近鉄江戸橋駅前のバイク店で運命の出会いがあった。このバイク、耐久走行距離が10万キロといわれているが、4500kmという少ない走行距離で、一般的な中古車価格よりもかなり手頃な値段。即決である。この相棒、活動範囲の広い私にとってかなり強い味方になりそうである。また、カブの納車は愛車のH13年式ステップワゴンで自分で行った。カブ1台を難なく運べる荷室の広さに改めてこの車の個性とすばらしさを再認識した。中途半端はいけない、個性はとことん活かされるべき。それが私の考えである。
●学生時代、野口英世記念館に行ったとき、中庸と言う言葉を知った。「中庸」は人生にとって大切な考え方だと思う。しかし、本当の中庸を知るには極端を経験することも重要。両極端があって本当の真ん中の意味が分かるような気がするのである。





秋マムシは怖い!?

秋と言えば、サンマですが、今回はちょっと変わったお話し。
先日、午前中に急遽、稲刈りの応援に行きました。キヌヒカリという品種を収穫しました。そこで、草深さんに想像力をかき立てるお話しを聞きました。秋マムシのお話しです。市内の田んぼで、ちょっと水気が多いところでの稲刈りでしたが、水気の多いところには、マムシがいるので気を付けろとのこと。秋はマムシの産卵時期(8月〜10月といわれています)で、マムシも気が立っているとのこと。稲刈りは、田んぼの外から内に向かって刈っていきます。田んぼにいるマムシは、外からだんだん中に追いつめられてゆき、最後は正体を現すとのこと、そのようにして草深さんは昔は良くマムシを見たそうです。私の秋田の実家の山にも良くマムシがいました。噛まれたことはありませんが、石の下当たりの湿ったところにいることが多かったと思います。このところだいぶマムシを見てませんので、出るか出るかと待ってましたが、3つの田んぼを刈った結果、今回は秋マムシを見る事は出来ませんでした。「草深さんの語り口は、小学生くらいのお子さんに話してあげたら、子供の想像力をかき立てること必至だなあ。」と感じた稲刈りでした。


「お米の粒が小さい気がするのはどうしてかなぁー。」

●先日、友人から完全無農薬栽培コシヒカリ名付けて「スピナチ・ガーデン・ライス」を食べた息子さん(少年)の感想が届きました。少年曰く
「これは塩むすび(おにぎり)にして食べるのが一番美味しいと思う。」とのこと。このお言葉は大変光栄です。また、「お米の粒が小さい気がするのはどうしてかなぁー。」とのこと。 そうなんです。スピナチ・ガーデン・ライスは、ちょと小粒なのが特徴なのです。そのわけを少し詳しく解説すると次の3つのようになります。
@完全無農薬栽培の他に化学肥料も使っていないためです。通常は、稲の花が咲いた後に、化学肥料で追肥(肥料をあげること)をします。これによって、稲穂の生育が促進され収量が上がるのです。
A収穫のタイミングをやや早くしたこと。収穫を遅くするともっと粒が大きく、歩留まりが高くなる(小米が少なくなる)可能性がありますが、少し早めに収穫すると歩留まりが低くなるものの米の味が美味しいと言われています。ここで言う小米とは、籾摺りの際に、別の袋に選別される未熟米のことで、家畜の餌などに使われる米のことです。
B上白モードで精米したこと。玄米を白米と米糠に分ける行程を精米と言いますが、精米は、玄米の表面を削る事なのです。上白モードは、表面を削る度合いが最も高く、したがって、米粒がより小さくなるのです。籾摺りや精米については、http://www.jagrons.com/archives/2007/09/post_128.htmlをご参照ください。
●米粒を大きくする収量重視の栽培管理は、食味が劣る事が分かっています。しかし、通常、米の生産者価格は一定ですので、味よりも収量を重視した栽培方法が収益性の面で合理的なため、@〜Bでは、米粒を大きくする管理をします。これに対して、スピナチ・ガーデン・ライスは、味を良くするために、収量を犠牲にしてまでも一般の栽培方法とは全く反対の管理をして作りあげました。
●コシヒカリは今から約50年前に誕生した品種ですが、本来の姿は米粒が小さい品種です。尾瀬湿原のミズバショウを知ってますか?本来は小さな花を咲かせます。ところが、最近は水質の富栄養化によって、ミズバショウが巨大になる現象が見られるようですね。これに似たようなところがあります。
●もし、あなたが生産者で、米の売り先が農協さんのような業者で、米の価格が一定だったらどうしますか?味優先?それとも収量優先?今の一般的な流通の現状では、生産者は収量を優先するしか利益を上げるすべがないのです。「そこそこの品質の農産物を大量に扱う」これがJAのような組織による現在の日本の主流のスタイルです。
●たぶん、お客さんが、美味しいお米を高く買ってくれることが分かれば、生産者は、収量を犠牲にして美味しいお米を作ることでも利益を増やすことが出来ると思います。生産者とお客さんとの距離をもっと近づけることで、日本の食糧流通の現状を打破したい。これもジャグロンズの使命だと考えてます。
●長くなりましたが、もし、少年に分かり易く説明するとしたら「もともと美味しいお米として作られたコシヒカリという品種は、米粒が小さい品種だったんだよ。だけど、農家の人が沢山収穫するために肥料を多めにやるので、米粒がでかくなって、それが普通だと思われるようになったんだ。だから、美味しいお米の作り方をすると、本来のやや小さめの米粒になるんだよ」とでもなるのでしょうか。
●少年の素朴な疑問に端を発した今回の記事、私自身、これまでの知識や情報をまとめる良い機会となりました。少年よ、ありがとう。


★料理人 伊藤良樹氏の「TheJudge」2007.9.15★

今回は「スピナチ・ガーデン・ライス」VS「黒田米」
ジャグロンズで取り扱っているお米(コシヒカリ)は、完全無農薬栽培にこだわった「スピナチ・ガーデン・ライス(SGR)」と草深さんご夫妻が伝統の味を今に引き継ぐ最高峰のお米「黒田米」の二つ。このお米の違いを、違いの分かる料理人、伊藤良樹シェフhttp://www.jagrons.com/archives/2007/09/post_132.htmlに評価していただきました。

評価していただいたのは、@炊きあがりの艶と形、A食感、B甘み、C風味(糠の味)、以上の4項目で判断していただきました。その結果を表に示しました。

●伊藤シェフ曰く「黒田米はさすがにバランスがとれている、鰻丼や天丼などのコメが命の丼ものに使うには一級品の米ですね。」「スピナチ・ガーデン・ライス(SGR)は、やや柔らかめで艶が少ない感じがしましたが、味にものすごく特徴があると感じました。甘さがひときわ強く感じるのです。米の味は、甘さと米糠の風味が程良く混ざった味がするのが普通ですが、SGRは、米糠の風味が全くせずに、甘みだけが、噛めば噛むほど強く感じられる強い個性を持ったお米だと思います。」
●今回はこのような結果になりましたが、実は、お米の味は精米の程度によっても変わります。「黒田米」の方は、長年の経験を持つ草深さんの奥さんが、普通レベルで精米したもので、非常にお米の特性を活かすつきかたをしています。これに対して、SGRは、私が、食味を引き出すように上白モードで精米しました。このため、米糠成分に由来する風味が最小限に抑えられ、艶や形が少々犠牲になったものと考えられます。
●付け加えて、伊藤シェフは、「お米でも、米の外側だけに甘さがある米と、内側まで甘みのある米があるように思います。いくら上白にしても、米の内側まで甘いお米でなければこのように甘く感じることはありません。そういった意味で、SGRは、非常に良い食材だと思います。もう少し精米程度を少なくした(普通づきの)場合、艶や食感、それに風味がどのように変わるかが非常に興味深いですね。」とのコメントをくださいました。単純に、食材の優劣を付けることなく、多面的に食材を吟味し、それを説明する伊藤シェフの才能には脱帽です。このような、味の表現と伝達方法は、尊敬する若き修業時代の師匠から引き継いだものだと言うこと。伊藤シェフ、これからも「The Judge」よろしくお願いいたします。

★この「The Judge」の結果は、後日行われた、科学の目(食味計)で評価した場合と、実にぴったりと合致しました。恐るべし職人の味覚力です。
食味計の結果はこちらをご覧ください→http://www.jagrons.com/archives/2007/10/post_143.html


エクストラコミュニケーションズの前野智純社長

●ジャグロンズのブログも開始して半年が経ちました。エントリー数(記事の数)もおかげさまで150を越えました。ここで問題発生、契約しているサーバーの容量が少なくなり、不具合が頻繁に発生するようになりました。そこで、本ブログHPの立ち上げ時からお世話になっているエクストラコミュニケーションズのスタッフの方に応急処置をしていただき、私の担当である稲垣さんにその状況説明を受けに、会社におじゃましました。稲垣さんの説明に納得し当面は不具合が出ないようなので安心しました。
●ちょうど、話しが終わった頃に、前野智純社長が見えて、お話しする機会を得ることが出来ました。前野社長は、三重を拠点にしながら幅広く活躍されている方で、私も社長のブログ(http://www.tomomaeno.com/)はいつも拝見しています。今日は、だいぶ久しぶりにじっくりお話しが出来ました。近況報告から始まり、ビジネスに関するお話しをいろいろとお話しできましたが、社長の多岐にわたる幅広い、情報と目の付け所はいつも参考になります。何よりも創業者である前野社長のお話は説得力があります。事業をはじめて1年足らずの私ですが、前野社長にも同じような時期があったとのこと。今日は私自身、元気を頂いて帰ってきました。また明日も、ジャパン・アグロノミスツ(ジャグロンズ)の活動への取り組みを頑張っていこうと決意を新たにしたところです。


田んぼの稲刈りで弱肉強食の世界を垣間見る!!

●農業の中でも超短期集中型の労働形態をとる稲作(米作り)。田植え時期と稲刈り時期の2つに時期は、稲作農家の方々はかなりハードな毎日を過ごしてます。先日、ジャグロンズ提携農家の草深さんのところの稲刈りの応援に行って来ました。
●コンバインを操る草深さんの周りには、白い鳥がたくさん集まってきます。よく見ると、シラサギ(コサギ)やアマサギのようです。先日、これらのサギの数を数えたら20羽以上いたのにはびっくりしました。この鳥たちは何をしているのでしょうか。よく観察してみると、田んぼの中に潜んでいた小動物が稲刈りの後に飛び出してくるのです。この小動物は、私が見た限りでは、アマガエル、バッタ、コオロギの他、小さなネズミやヘビもいました。この鳥たちは、これらの小動物を食べにやってきているのでした。
●昼食を済ました後、津市内の田んぼに帰ってくると、置いていたコンバイン(収穫と脱穀をする機械です)の下になにやら白いものが沢山散らばっていることに気付きました。何だろう、よく見てみると鳥の羽です。そこには、1羽の猛禽がいました。トビよりも一回り小さいハヤブサです。ハヤブサがコサギを捕まえたあと、羽をむしってこれから食べようとした矢先に、私たちが帰ってきてしまったようです。私が近寄ると、ハヤブサは、自分の身体と同じくらいの獲物を掴んだまま飛び立ちましたが、途中で落として飛び去ってしまいました。せっかくのご馳走のチャンスを逃してしまったハヤブサ君「ごめんなさい」。大事な命を無駄にしてしまったような気がしました。その日の夕刻は、まっすぐ天に昇る虹が立ちました。ハヤブサが去ってから1時間後には、逃げていた多くのサギがまたどこからともなくやってきてまた何事もなかったように小動物をついばんでいるのでした。農業環境の中での自然界における弱肉強食の世界を垣間見た一日でした。




料理工房「緑彩」オーナーシェフ伊藤良樹さん

●料理工房「緑彩」の伊藤良樹オーナーシェフは、料理が好きでたまらない方で、いつも料理のことを考えて生活しておられる方です。伊藤さん曰く、「美味しくない素材を美味しくすることが料理人の腕である。しかし、よい素材を用いればもっともっとランクの高い料理が出来るはず。」常に1ランク上の美味しい料理づくりを目指している姿勢があります。
●以前、ジャグロンズほうれん草のサマータイプをおもちしたところ、「味に少し癖があっても、栄養価が高い食材ならば、それを食べることはお客様のためになる。このような食材を美味しくするのが料理人の腕の見せどころ」と、栄養価の高いものを美味しく食べてもらう工夫を教えていただきましたhttp://www.jagrons.com/archives/2007/07/post_110.html。これからもおつき合いいただきたい職人さんです。



パン工房アンジュールの伊藤尚弘店長

今日は、ジャグロンズのほうれん草を利用したパンを共同企画させていただいているパン工房アンジュール(津市丸之内)のオーナーである伊藤尚弘店長をご紹介させて頂きます。これまでも、伊藤さんのお話しは、このブログで何度か紹介させていただきました。伊藤さんは、一言で言えばパンづくりを楽しんでいらっしゃる職人さんです。いつもお話しする中で私は勉強させていただくことが多いのですが、伊藤さんは、いつも「自分は、大したことはない、ただたまたまパンづくりをしているだけですよ」と謙遜されますが、以前私の「美味しいとは問答」に対しても、ビシッと筋の通った納得する返答を頂くことが出来ました(http://www.jagrons.com/archives/2007/07/post_116.html)。また、パンづくりという専門分野を煙に巻くことなく分かり易く私に説明していただいたことからも、実直なお人柄を知ることが出来ます。伊藤尚弘店長は、私の信頼できる職人さんの一人です。共同企画のほうれん草パンは、年明けをめどに販売を予定しております。販売方法は、店頭、宅配、ネット販売を企画しております。


日本食の基本、コメ、あなたは、ヘルシー派?それともオイシイ派?

健康志向の高まりの中で、玄米をお求めになるお客様が結構いらっしゃることを最近感じております。
ここではお米に関するちょっと知って得する情報をお知らせします。

◎田んぼでの収穫情報
田んぼでは収穫したお米は、はじめは籾(モミ)の状態でです。籾摺り(モミスリ)をすることで籾が、籾殻(モミガラ)と玄米(ゲンマイ)に分離します。玄米はさらに精米(セイマイ)することで、白米(ハクマイ)と米糠(コメヌカ)に分離します。
★籾=籾殻+玄米
★玄米=白米+米糠

精米は、その程度によって、上白、普通、7分づき、5分づきなどと呼ばれる段階で行うことが出来ます。
5分づきは、ちょうど白米と玄米の中間に位置するものと考えていただけば分かり易いと思います。
○これをお米本来の美味しさの観点からランク付けすると次のような関係になります。
★上白>普通>7分づき>5分づき・・・>玄米
○一方、米糠にはミネラルやビタミンB群が豊富に含まれていますので、栄養成分の観点からランク付けすると次のような関係になります。
★上白<普通<7分づき<5分づき・・・<玄米

◎残留農薬(?)の心配
米糠(玄米の外側の部分)には、栄養が豊富に含まれているのですが、この部分に残留農薬の濃縮を懸念する人たちもいるようです。このような、観点から、健康志向で玄米を食べていただくような、ヘルシー派のお客様に対しては、完全無農薬栽培米のような選択肢をご用意しております。お勧めは、ほうれん草畑で作った完全無農薬栽培米(コシヒカリ)名付けて、スピナチ・ガーデン・ライスです。

◎国産のお米は、世界で一番安全!!
今から10年以上前に、朝日新聞(だったように思います)に掲載された記事に次のような内容のものがありました。米国、オーストラリア、タイ、中国から輸入されたお米と国産の日本米、それぞれに、貯穀害虫である、コクゾウムシ(体長1mm程度の非常に小さいゾウムシです)を20頭いれて、放置したら、数日後、外国産のお米ではひどいものでは全滅(オーストラリア)又は生存率50%(米国)だったこと、その他の国のお米でも生存率100%の輸入米がなかったとのこと。コクゾウムシの生存率が100%だったのは日本の国産米だけだったと報道されてました。この報道は農薬の影響を如実に表していますが、海外からのお米(農作物)には、防疫上の理由から、必ずポストハーベスト農薬というのが使われます。これは、文字どおり収穫後に使用する農薬です。国産のお米はこのポストハーベスト農薬を全く使わないので、日本で食べるお米は国産米が世界で一番安全なのです。安心して食べられる国産米の中で、最もおいしい米の一つとされているコシヒカリ、その中でも、土や水の影響を吟味して、作り上げた最上級の美味しいお米、黒田米。津市大里山室町の稲作一筋の草深さんご夫妻お勧めのお米です。今なら、採れたての美味しい新米をご提供できます。オイシイ派の方は是非一度お試しください。
※お米の宅配サービスについては下記をご覧ください。
http://www.jagrons.com/archives/2007/08/post_127.html


豆腐「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」の味

男前豆腐店というところから、ユニークな商品が多数出ている。豆腐の名前も「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」とか「マサヒロ」とかといった商品名で、なんか自分の弟を連想させるネーミングである。先日「風に吹かれてジョニー」を購入してみた。この商品は2パックで一商品なので半分を食べてみた。「うっ!!」なんか食べたことのない味である。なんかはじめてマヨネーズを食べたときのような感じに似ている。その日は、そのまま全部食べることが出来ず、コーンポタージュにいれて流し込むように食べた。翌日、残りの半分をわさび醤油で食べてみた。前日の豆腐の味が、なんかアボカドの味に似ていたからである。全部食べることが出来た。この豆腐、いわゆる複雑な味を持った食べ物である。口がなれるとやみつきになってしまうような味でもあるような気がした。この豆腐に慣れてしまうと普通の豆腐は、単純な味で食べても美味しくないと感じてしまうような気がする。マヨネーズやアボカドのようにこの豆腐も癖になる味を持った食べ物である。美味しいものとはそんな特徴を備えているような気がする。


お米の「鑑定書」

●よく、ダイヤモンドなどの貴金属には「鑑定書」なるものがついている。ペットでは「血統書」というのがある。いずれも、一般の人では一見分からない「品質」というものを、専門家が確認することで、分かり易くするというサービスである。
●最近、お米の品質や、「美味しさ」について、いろいろと調べてきたが、素材の品質保証という観点から「鑑定書」のようなものが必要ではないかと感じている。今の制度の中では、100%コシヒカリでなくても(10%くらい別の品種が混ざっていても)「コシヒカリ」といって販売することが出来る(合法的に問題ない)。そして、このような情報は、消費者の皆さんには直接分からないのが現状である。
●もうすぐ早場米の産地三重では稲刈りが始まる。私の故郷、秋田のお米「あきたこまち」も、三重では極早生品種として栽培されている。秋田の風土に合うように品種改良された「あきたこまち」。秋田では10月に収穫する品種である。これが、三重のあきたこまちは8月に収穫するのだから、「あきたこまち」でも三重県産と秋田県産では全く違うお米に違いない。三重県の人は「あきたこまち」は、美味しくないと言うが、たぶん秋田県産のものを食べたことがないのだろう。一方で、料理人をしている秋田の幼なじみの先輩は、「コシヒカリなんて全然美味しくないじゃないか」と言ってたのを思い出した。たぶん、ほんとに美味しいコシヒカリは秋田にはあまり流通していないのだろう。
●もう、「コシヒカリ」だから美味しいとか、「あきたこまち」だから美味しいとかといった時代ではないような気がする。この秋から、ジャグロンズでは、米の食材としての品質を「食味カウンター値」で判断し「鑑定書」のようなもの(情報)を併せたサービスをお客様に提供していきたいと考えている。


お客様の存在は心の支え

●物づくり分野の1つである「農業」、これに「サービス業」である「小売業」をを融合させた、「生産小売業」の実現。これが、一昨年からそれまでの12年間の研究所生活の成果を結集すべく農業生産活動をはじめた私の「夢」です。この「生産小売業」、今のところ非効率なところが多く、毎日が試行錯誤の状態ですが、必ずやお客様に満足していただけるサービスが出来るものと「確信」して、事業に取り組んでいます。今日は、久しぶりの営業活動で、何件かの津市内のレストランを訪問させていただきました。
●炭焼きイタリアン「アラブラーチェ」http://allabrace.ciao.jp/allabra2/allabra2.htmlさん。オーナーシェフの田中剛史さんには、以前、冬のほうれん草を高く評価して頂きました。今回は久しぶりにお会いして、秋田県美郷町産のサマータイプほうれん草を納めさせていただきました。ジャグロンズの生産拠点は、三重県津市安濃町、秋田県仙北郡美郷町ですが、秋からは、津市豊里拠点を新設して生産営業活動を開始します。アラブラーチェさんとは、今までよりも距離が近くなりましたので、これからもおつき合い頂けたら幸いと思います。
●Cafe'「サンチェ」http://www.toysfarm.co.jp/sanche/index.html#さん。今日は、幸運にもオーナーの平山さんにお会いできました。はじめてお会いした平山オーナーの質問には、あまり上手なプレゼンが出来ませんでしたが、これからは、もっと、もっと、場数を踏んで分かり易く要点をついた説明が出来るよう努力していきたいと思います。また同席していただいた小島店長には、肉厚にこだわったジャグロンズ「サマータイプ」ほうれん草を評価していただきました。これからも、素材の良さを追求したほうれん草作りに励みたいと思います。平山さん、小島さん、今日はお忙しいところ、おつき合いいただきありがとうございました。
●ジャグロンズほうれん草発祥の地の津市安濃町拠点は、「レストラン ラ・パルム・ドール」http://www.inetmie.or.jp/~palme/(後藤オーナー)、「ラ・マーム」http://www.jagrons.com/archives/jagrons/js/cat23/(山本オーナー)、「レストラン ランセン」http://www.jagrons.com/archives/jagrons/js/cat22/(奥山オーナー)を結ぶトライアングルの中心部に位置します。今日は、3名のオーナーともお話しする機会を得ることが出来ました。また、本格中華の「廬山」http://homepage2.nifty.com/rozandesu/さんの女将さんともお話しする機会に恵まれ、電話の向こうからでしたが元気で明るい励ましのお言葉を頂きました。皆さんの存在は、これからのこだわりのほうれん草づくりを進めていく上での大きな心の支えになります。ジャグロンズは、日々の工夫を積み重ね、お客様に満足していただける「ほうれん草」を安定してご提供できるよう、努力を続けていきたいと考えております。これからもジャグロンズの「ほうれん草」をご贔屓のほどよろしくお願いいたします。
●秋田県美郷町拠点でのほうれん草づくりは、秋まで継続し、冬からは、三重県津市にある2拠点(安濃拠点を中心に、津市豊里拠点と連携して生産活動を行います)でのほうれん草生産を開始します。1月はジャグロンズ結成1周年になります。1周年を記念して、皆様に喜ばれる「ほうれん草」の生産を継続するとともに、何か新しい「サプライズ企画」にも取り組んで行く覚悟です。今後ともジャグロンズの活動に関心を持って頂けたら幸いです。
                       ジャグロンズ 代表 藤原隆広
  


青汁は身体に良い?悪い?

●健康維持のために手っ取り早いサプリメントとして、青汁が知られてます。加工食品である青汁は、ちょっと、菜っぱそのものの品質成分とは違いますが、青汁の硝酸イオン含量とビタミンC含量を自分で調べてみたらおもしろい実験結果が出ましたのでお知らせします。
●ビタミンCと硝酸イオン濃度についての予備知識は、「菜っぱは身体に良い?悪い?」http://www.jagrons.com/archives/2007/03/post_7.htmlをご参照ください。
材料および方法 これまで、2つの青汁を調べてみました。1つ目は2004年の6月に調べたもので、K社の青汁(80g入り)でした。2つ目は、F社の青汁(100g入り)を2007年の8月に測定しました。測定は、2004年のサンプルは、近畿中国四国農業研究センターの主任研究官時代に測定しました。2007年のサンプルは、昨日、野菜茶業研究所のラボを使わせていただいて測定しました。測定方法はいずれも、RQフレックス法※で行いました。
※詳しくは、藤原ら(2005)http://www.jstage.jst.go.jp/article/hrj/4/3/347/_pdf/-char/ja/をご参照ください。
結果 1杯分当たりの硝酸イオン含量は、K社で200mg、F社で9mgで、その差はなんと、40倍以上という結果となりました(図参照:画像を詳しくご覧になりたい場合は図そのものをダブルクリックしてください)。ビタミンC(還元型アスコルビン酸)含量は、いずれも、100mg以上(原液では測定不能でした)の含量を示しました(データ省略)。
  
考察 
許容摂取量 世界保健機構(WHO)によれば、1日の硝酸イオンの許容摂取量は体重1kg当たり3.7mgとされており、体重50kgの女性ならば185mgが上限と見ることが出来ます。F社の青汁は、当時の同僚(女性研究員)に分けてもらったものでした。私と同級生の彼女は、健康のため朝夕、この青汁を飲んでいるとのこと。ということは、彼女はWHOの定める許容量の2倍以上の硝酸イオンを摂取していることになります。早速彼女にこのことを話したところ、「この青汁を飲むことで、お肌の調子もいいのよ」とけろっとしていましたが、その後、1日1杯だけ飲むことにしたそうです。
硝酸の2大摂取源 人間の硝酸の2大摂取源は、「井戸水」と「野菜」です。井戸水での飲料水としての硝酸イオン濃度基準は10ppm以下と決められていますので、1リットルに200mg(2000ppm)も入っていたら、大変なことになります。きっと体を壊すことでしょう(ガンや糖尿病を引き起こす可能性があることが心配されています)。野菜の場合は、ガンなどの疾病を予防する有用成分も豊富に含まれることからこの限りではないと考えられます。しかし、消費者の側としては、安心の面から、有害成分は少ないに越したことはないでしょう。
商品で大きく異なる硝酸イオン含量 F社の青汁は、私が最近愛用している青汁です。これは、1杯分の摂取量が、9mgと非常に少ない結果となりました。これなら安心して飲めますね。青汁の原料のケール(キャベツの祖先に近い形をした非結球の野菜です)は、季節によって品質が変動するので、同じ会社の製品でも、硝酸イオン含量が多いか少ないかは一概に言えません。
消費者の意識 ヨーロッパ諸国では、野菜の品質に対する消費者意識が高く、行政も消費者に目を向けた政策が採られています(科学的裏付けがなくても、危険の可能性があるものには規制値を設けます。たとえば、野菜の硝酸イオン濃度や電磁波など。)。我が国では、どちらかといえば、ヨーロッパに比べると生産者よりの政策が採られているのが現状です。私は、生産者の利益と消費者の利益が高い次元で両立することが、本来あるべき姿だと思います。私は、この2つの両立が実現される日がいつか来ると(来るようにしたい)と信じてますが、現状はそのような状態ではありません。食品の品質に対する消費者意識がもっと高まること。これが重要だと思います。そうすれば、硝酸塩含量を表示した青汁が世の中に出回るようになり、今までよりももっと安心して青汁を飲むことが出来るでしょう。
日本人のビタミンC摂取量 青汁にはアスコルビン酸がかなり含まれていました。これは、食品添加物として添加されているからです。人間の1日のビタミンCの所要摂取量は100mgとされています。菜っぱに含まれるビタミンCは、ほうれん草やコマツナで100g当たりおよそ20〜100mgですが、ビタミンCは熱に弱いため、調理後のビタミンC含量は極端に少なくなってしまいます。これに対して、生で食べる果物などは、摂取効率が良いのです。たとえば、イチゴには100g当たり80mgのビタミンCが含まれますが、1日の所要摂取量を摂るには、大きめのイチゴ(30g程度のもの)を4〜5個食べれば十分と言うことになります。ただ、昨日、野菜茶業研究所の野菜・茶の食味食感・安全性研究チームhttp://vegetea.naro.affrc.go.jp/shokumi/index.htmlの堀江秀樹チーム長とお会いしたところ、「現在の日本の食生活では、日本人のビタミンC不足は考えられない」と言っておられたのが強く印象に残っています。それは、多くの食品に食品添加物(酸化防止剤)として、ビタミンCが含まれているからとのこと。そういえば、ペットボトルのお茶にも酸化防止剤として含まれていますし、食パンにも添加物として入ってました。ビタミンCに限っては、ビタミン不足はあまり心配はいらないようです。


ごはんの味

これまで、「美味しい」について考えてきましたが、今日ちょっとした体験をしましたので紹介します。
●今日の朝ご飯は、秋田産あきたこまちの白米に、めざし、青汁の3点セット。今日は、なんだかご飯の味が違います。噛むほど甘みが強く感じられご飯だけで「美味しい」と感じました。何でだろう、めざしとの相性がよいのだろうか?と考えていたら、思い出しました。昨日の夜、取り付けた東レの浄水器「トレビーノ」。活性炭、中空糸膜、イオン交換体をろ材とし、鉛、塩素、トリハロメタンを高い割合で除去できる優れものです。仲良くしていただいている、日本料理の料理人、伊藤良樹さんに以前教えていただいたことを思い出しました。「あまり美味しくない米でも、水次第で米の味は美味しくなる」ということを。今日は、身をもってそれを確認できました。
●何も、高価な「伊賀米」だけが美味しいお米じゃありません。「黒田米」ブランドを売り込もうとしている私のジェラシーやライバル心ももちょっとありますが、高い米でなくても美味しく食べられる方法があることは、庶民の美味しい食生活にとってすごく有益なことですね。今回のような情報を食材と一緒にお客様にお届けすることで、お手頃で美味しい食生活のお手伝いが出来るのではないかと考えております。
●あっ、忘れてた、私の食べた米は秋田県仙北郡産の本場「あきたこまち」だった。これもブランド米ですね。私の食べた米は、実家の美郷町で作った米で、山から流れる透き通った水で作ったお米です。まずいわけがない「はず」でしたが、事実これまではあまり美味しくなかった。やはり、水道水をそのまま使ったのが悪かったとしか考えられません。
●「美味しい」ってことは、奥深い。良い食材を使いさえすれば美味しい訳でもないんですね。食材を口に入れるまでのプロセス。これが大事だと改めて感じました。伊藤良樹さんありがとうございました。私たちジャグロンズは、これからも良い食材をご提供できるように頑張ります。良い食材を美味しく食べていただけるよう、食材の価値を十分に活かしてくださる料理人や主婦の皆様とは、これからも情報交換を続けていきたいと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。
                            ジャグロンズ 藤原隆広
  


米作り一筋草深さんの「美味しい」

●今日は、米づくり一筋、草深さんの「美味しい」に関するお話し。米の味は、田んぼによって大きく異なるという。特に美味しい米の取れる田んぼが津市黒田地区だという。田んぼの土質によって、味は異なるのだそうだが、コシヒカリ以外の品種でキヌヒカリというのが有り、この米も粘りけのある田んぼで作ったのは、下手なコシヒカリよりも美味しいという。
●炊き方も味に大きく影響するという。ガス釜がベストなのだそうだ。本当に美味しい米は、冷めたご飯でも食べた後スーっと甘みが引く感じの後味が特徴であるという。
●もう一つ、おもしろい経験を話してくれた。以前、あるお客様から結構高価な値段でコシヒカリを購入していただいてたのだそうだ。その後、米の平均価格が下がったことから、2000円割引のサービスをしたところ、味が悪くなったとの感想が返ってきて、その後お客さんは離れていってしまったという。どうも、安ければまずいと感じるお客様も確実にみえるようである。
●いやー「美味しい」って奥深いですね。


パン職人の伊藤さんの「美味しい」

●先日、パン工房アンジュールの伊藤店長とお会いした。3月にほうれん草パンを試作していただいたところ試食していただいた方々に大好評だったので、来年の冬は、本格的に、コラボレーションすることになっている。
●そこで伊藤さんに一つ聞いてみた。「「美味しい」ってどういうことですか?」 即座に帰ってきた言葉、それは、「一般的に言えば「甘い」ことだろうな」。それはどういうことかと言うことを続けて説明してくれた。その内容を要約すると次のようになる。100人いればそれぞれおいしさの感じ方は違う。甘さの他に、苦みや、辛みをおいしいと感じる人もいるだろう。しかし、甘さをおいしいと感じる人が、100人中80人だとしたら、苦みは15人、辛みは30人といったように、圧倒的に甘さで判断する人が多いだろうということである。続けて伊藤さん個人は、おいしいというのは「複雑な味の中にある」とも付け加えてくれた。含蓄のある言葉であり、「美味しい」っていうことは奥深いと感じた。
●パンの好みには、もっちりしたのが万人受けするようだが、さっぱりした風味のパンを好む方もいるということである。おいしく食べていただき、その上健康維持に一役買えるようなパン。この先そんなほうれん草パンが出来たらいいなと考えている。
●話は全く変わるが、写真の「しっぽガエル」もなんだか「奥深い」形をしている。変化の途中というのは、ある意味一見無駄な物があるようで、しかし、それがあることで変化の大きい環境をしたたかに移行できるように見える。
  


「美味しい」って何だろう?

●米を作っている農家の人100人に「あなたの作った米は美味しいですか」と聞いたら、迷わず100人が「うちの米はうまいよ」というだろう。もし、「うちの米はまずいよ」という人がいたら、結構インパクトが強くてそこの米が人気が出ちゃったりするかもしれない。
●先日、米づくり一筋の草深ご夫妻と米の話しをしていたら、今、米を売るときに、「おいしい」って言う言葉を使っちゃいけないんだとか。どうも、おいしさの感じ方は人それぞれ違うのだからだそうである。
●「美味しい」ってどういうことだろう。ちょっと考えてみた。それらを列挙すると、@一定水準の目安をクリアした品質であること、A身体が欲している物を食べたときの喜び、B食事をするときの視覚や雰囲気によって得られる満足感、Cその食品の持つ魅力(希少性、栄養価)を理解した上での食事による満足感、など、いろいろあるように思う。
●今、私が考えているおいしさの3つの柱を挙げると、@絶対評価の品質基準、A食べる人のコンディションに会った提供(メンタルの要素も含む)、B食品や料理の持つストーリーや歴史、以上の3つを満たすのが究極の理想のおいしさだと思う。これらをバランスよく満たすには、科学技術と文化の融合が鍵になるような気がする。「美味しさ」についてはこれからもっと深く考えていきたいと思う。


イネいもち病(稲熱病)発生!!

●ジャグロンズが今年はじめて取り組んだ「再生紙マルチ水稲直播栽培」。除草剤を使わなくて済むので無農薬栽培に挑戦してきました。しかし、ここに来て、出てしまいました。イネいもち病。この病気、糸状菌Pyricularia oryzaeの感染により発生する米づくりの中で最も恐ろしい病気の一つです。発生部位により葉いもち、穂いもちなどと呼ばれます。
●いま、慣行の移植栽培の稲は、出穂〜開花期に達しています。これに対して、直播栽培稲は、まだ、出穂(しゅっすい)しておりません。このような状態で葉いもちが発生したのです。病徴は、写真に示すような、いわゆる慢性型(稲熱病の病徴には急性型と慢性型があります)です。
●この病班に洋ナシの形をした胞子が形成されます。この胞子が、出穂後の穂に感染してしまうと、収量が減り良い米が取れません。このため、農薬の使用を決めました。今回は「ブラシンジョーカー」というお薬を処方し、葉面散布しました。ここで病気を抑えておくことで、出穂後の穂いもちの発生を抑える効果があるのです。農薬は出来れば使いたくありませんが、今回のような場合は病気の症状から判断して使用することが妥当と判断しました。私たち人間でも高熱が出たときは医者に行って、お薬をもらいますね。
●これからも生産現場の情報を、包み隠さず公開発信することで、お客様への安心をお届けしたいと考えております。
  


黒田米に関する現地取材(黒田米の歴史)

●今日、津市河芸町出身のジャグロンズサポーターの松田さんの紹介で、津市河芸町三行の米倉積(よねくらつもる)さんのところへお伺いし、幻の米、黒田米に関する貴重なお話しを聞いて来ました。ここでちょっと、米倉さんのプロフィールを紹介します。米倉さんは、昭和11年生まれ(昭和10年組)の70歳。農協で営農指導をされた後、河芸町の産業課の発足に伴い、農業現場に詳しいことから町の職員となり、20年間公職を務められました。河芸町史の編纂にも尽力されたことから、このたび取材をお願いし、ご快諾いただきました。
●黒田米は、旧黒田村で作られる米を指すとのこと。旧黒田村は、旧紀州藩領地である「南黒田」(ミナミクロダ)、「三行」(ミユキ)、それに旧藤堂藩領地である「北黒田」(キタクロダ)、「高佐」(タカサ)、「浜田」(ハマダ)、「赤部」(アカブ)の6つの地区からなり、これらの地区で作られる米を黒田米というそうです。粘りけの多い粘土質の田んぼで作られるコメは特に食味が良いのですが、旧黒田村の田んぼは、このような田んぼの割合が多く、このことがコメの味が分かる人たちに黒田米がおいしいお米の代名詞として使われるきっかけになったようです。黒田米は、江戸時代から各藩に珍重された歴史があるそうです。
●地元では、昔から、うるち米は「黒田米」、酒米は「一志米」といわれていたそうです。酒米は、主に「山田錦」が用いたれていたそうですが、うるち米については、米倉さんの知る限りでは、昔は、「朝日」という品種が作られていたそうです。しかし、この品種は、脱粒し易い問題点があり、「農林8号」、「農林29号」という早生品種が用いられた後、現在の「コシヒカリ」が用いられるようになったそうです。
●以上、今日は、黒田米の歴史や定義について取材しました。私は、良い物には「客観的な品質保証」、「作る人のもてなしのこころ」、「その品の持つ歴史や物語」以上の3つが兼ね備わっていると考えています。今日は、主に黒田米の歴史について紹介させていただきました。私は、ジャグロンズの活動の一つとして、生産者から良い物をまっすぐに消費者にお届けすることも重要で意味のある活動であると考えております。そのことは生産現場が元気良くなるような「産地ブランド強化事業」でもあると考えております。本物志向の「Jagrons」ブランドをこれから展開していきたいと思います。
●今日、私の取材におつき合いいただいた、松田さん、米倉さんありがとうございました。
  


村林さんご夫妻

●村林さんの奥様には、ほうれん草づくりをはじめた頃、私の畑に直にいらして、感激して帰っていただいた記憶があります。それから何度も、ご夫婦で足を運んでいただき、ジャグロンズの活動を応援していただいてます。秋田でのほうれん草づくりに取り組んでいるときや、つい最近も、散歩の際にジャグロンズの畑を見て感じていただいたこと(かつてほうれん草畑だった田んぼのイネや、紙マルチ直播栽培の田んぼの様子など)をメールで知らせていただきました。
●村林さんご夫妻は、いつも仲良く散歩していらっしゃり、明るく声をかけて頂きます。ご夫妻は、慈善活動にも取り組んでおられるようです。価値観や考え方が一緒か又はお互いの考え方を尊重できるから夫婦仲良く生活されているのだろうと思います。
●家庭(家族)は、国家の基礎であり、その軸は夫婦の絆だと思います。今は物騒な世の中ですし、自己中心主義の世の中にもなりつつあります。しかし、家族だけで自分たちの殻に閉じこもっていると、価値観の違いをお互いに理解できなくなり、人間関係での大きな争いやトラブルに遭遇する機会が増えてしまうような気がしてなりません。この先の世の中が心配です。村林ご夫妻のような方々が増えることで、世の中は明るくそして、平和が維持されるのではないかと思います。
●村林ご夫妻のように家庭の柱である夫婦の愛情と外に向けた積極的な活動姿勢には、素直に尊敬に値すると思います。私個人にとっては無い物ねだりですが、今できること、これを一つ一つこなして、いつか、ご夫妻のような、人生の1シーンを自分も歩みたいと思い、お二人の背中を見てエネルギーを頂いているところです。お二人には、いつも気にかけていただきありがとうございます。これからも仲良く私たちジャグロンズの行く末を見守っていただけたらと思います。これからもよろしくお願いいたします。
  


直球投手

●楽天の田中将大投手、豪速球とスライダーを得意とする彼は、球種の少なさのため、プロ入り後は相手打者に打たれることが多かった。その後、カーブ、チェンジアップ、フォーク、ツーシーム(シュート)などの多彩な球種を身につけることで、ストレートでも三振が奪えるようになってきたのだという。
●僕の人生のスタイルはいつも直球投手型である。これからの人生の夢を叶えるためには、変化球も身につける必要があるように感じている。幸い、今お世話になっている身近な方(Kさん)が、大変な変化球の使い手である。Kさんは、巧みな話術で、相手のこころの鍵を開けてしまう。先日、仕事で使う自動車を探しに、一緒に車屋へ行ったところ、怖そうなおじさんが出てきた。なんかムスッとしている。探している条件の車があった。そこでKさんが、交渉開始。しかし車の話しは全くしない。夢に出てきた「天女の話」をし始めたのである。その時その場は、Kさんワールドに包まれた。怖そうな店のおじさんの顔は見る見るうちに緩んでいく。そして、交渉は無事終了。いい物を手に入れることが出来た。僕は、情熱一辺倒の不器用なスタイルの生き方であるが、少しこの方の変化球を見習って、球種を増やしていこうと思う。
●人生や、ビジネスには、キャッチャーが必要である。一人で何でもすべてこなせる人は「スーパーマン」だが、なかなかそんな人はいないだろう。もしいたとしても、一人で出来ることには限りがある。せいぜい人の2倍仕事が出来たらよい方ではないだろうか。長年の友人で、自分が困ったときに力になってくれた人が、「“人”という字は支えあって…」というフレーズの話しをしてくれた。助けて助け合って、大きくなっていけばいいのだと。このとき、僕は、人は一人でないことを感じるとともに人の温かさを感じた。その時の友人は、僕のキャッチャーに見えた。ピッチャーの能力を最大限に引き出してくれる存在。それがキャッチャーである。本田宗一郎さん(ピッチャー)と藤沢武夫さん(キャッチャー)のような関係。それが築けたならば、夢はどんどん実現していくだろう。これからも、自分の持ち味を大切にしながら、多くの方との出会いを大切にしていきたいと思う。これから出会う(もう出会っているのに気づかないだけかもしれない)キャッチャーとの出会いを夢見て。キャッチャー探し、それは新しい自分探しの旅でもあるように思う。


苦いほうれん草をおいしく食べる方法

●秋田県美郷町産のほうれん草、2つのタイプがあります。露地栽培ほうれん草とハウス栽培ほうれん草です。2つのほうれん草と特徴は、
(1)露地栽培ほうれん草(以降、露地物と表記する):がっしりしていて、調理後の目減りが少ないのが特徴。内部品質では糖度が高くビタミン類も豊富に含まれるており、有害成分とされる硝酸含量が少ないのが特徴ですが、風味(苦み)が強く出やすく、万人向けの味ではないと言えます。
(2)ハウス栽培ほうれん草(以降、ハウス物と表記する):調理後の目減りがありますが、味に癖が少なく、食べやすいのが特徴。栄養成分的には露地栽培ほうれん草よりも劣ります。
●このお話しを、「緑彩」(http://www.ryokusai.net/)のオーナーシェフ伊藤良樹さんに話したところ。露地ほうれん草に興味を持っていただき、お店がお休みの今日、2つのタイプのほうれん草をおひたしにして頂きました。さすが、和風料理のプロ。おひたしの作り方も本格派です。これまで見たことのないおひたしの作り方を見せていただきました。茹でた後に特性のだしに浸して数時間後、出来ました。本格派おひたし。食べてみました。ハウス物は癖のない「すーっとした」味で万人向きと感じました。一方の露地物、食べた瞬間、ハウスものよりも強い甘みを感じる一方で後にすーっと引っ張る風味(苦み)があります。やはり、癖があります。これに対して出した伊藤さんの結論、それは、肉料理で使うこと(魚ではダメだそうです)。お浸しを軽くあっぶった肉に包んで、たべだせてもらいました。すごい!!苦みを感じません。「個性のある食材があったら料理人の血が騒ぐんです」「露地物は栄養価の高い食材なのでこれをおいしく食べていただくような調理方法を考えるのが料理人の仕事」とおっしゃっていただきました。大変勉強になる時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
●これからも、ジャグロンズは「おいしさと健康と文化の創造」を掲げ、私たち生産者サイドが食べていただくお客様のためになる最善の道を歩んで行きたいと考えております。料理人の皆様とのコラボレーションを大切にすることも欠くことの出来ない活動内容の一つであると思います。
  


私の仕事のやり甲斐

●今、フランス料理の職人さんと、和風料理の職人さんとそれぞれ、接する機会に恵まれている。どちらも歴史ある国であり文化大国の料理であるから共通するところもあるし、西洋と東洋との違うところがあっておもしろい。私自身、職人さんと情報交換出来ることは大変ありがたいことであり非常に勉強になる。料理現場について、知識を深め学習することで、お客様が何を考えて、食材を使っているのかが分かり、これまでになかった、よりきめの細かいサービスが可能になると考えている。
●先ほど、お得意先のレストランの終了時間間際に、ちょっと厨房に顔を出して、私が提供させていただいた素材の状態を見せていただいた。その中で、私が生産者から直接お店に送ってもらった数種類のカボチャについてシェフのお話が大変印象に残った「このカボチャは甘いだけだけど、そのカボチャと混ぜて使うことでこれまでにない味のスープになる。これに、あのカボチャの舌触りを活かせばおいしいカボチャスープになる」なんと3種類のカボチャの特徴を確実にに把握し、それぞれの長所を見事に生かした特製カボチャスープが出来ていたのである。「やはり料理人はすごいな!!」そう思った。
●ジャグロンズのほうれん草は洋風料理で多く使っていただく機会に恵まれてきたが、来年の1月をめどに、和風料理のお店とタイアップして、ジャグロンズほうれん草を使ったメニューや収穫時の品質を最大限に生かす創作料理に挑戦していただく予定である。今からなんかワクワクしている。必ずお客様とwin-winの関係を築きたいと考えている。
●職人さんとお話しをする中で、原価計算のお話しを聞く機会があった。今の料理人さんは原価計算が出来ない人もいるとの話題も出てきた。ちょっと、自分を振り返ってみたが、自分のほうれん草もちゃんと原価計算が出来ていないことに気がついた。人と違う方法でほうれん草を作っているので、一般のほうれん草と比較すると同じ価格での販売は、経営的に合わない計算になる。
●昨年の冬のほうれん草は作り方には成功したものの、販売では私の力の非力さを痛感した。今度の冬からは、営業スタッフを強化し、自分の商品の良さをお客様に余すことなくお伝えすることで、適正価格での販売に対するお客様からのご理解を頂きたいと考えている。
  


台風一過

2007年今年はじめての台風4号も東海地方を抜けていきました。まだ台風の余韻を感じさせる強い風とともに、晴れの空に力強い雲が、急ぐように動いていきます。
  


モノを売るということ

●「ほうれん草を売り込みに行く」お店に飛び込み営業をする、その前に車の中でほうれん草の汁を搾り糖度計をチェック。「糖度10.5度」、よっしゃ!!っと、自分のテンションを上げてお店に乗り込む。自分の商品に自信を持たなければ商品は売れないと思うので冬には良くこのような確認の儀式をしていたものだ。お米を売るときも、自分で食べてみて納得がいくことではじめて自信を持った営業が出来る。
●味付け即席麺を発明した安藤百福さん(2007年1月5日96歳で死去)は、毎日1食は、チキンラーメンを食べていたという。自分の商品に自信と思い入れがあったのだと思う。
●しかし、先日すごい人に会った。一回も自分の商品を食べたことのない人が、中国製の漬け物を売っていたのである。ブラックユーモアのセンスのある方で、「これ食べたらからだこわすでえ」、とか冗談で脅しながら赤いキュウリの漬け物、緑色のキュウリの漬け物、白いらっきょの漬け物の3つのサンプルをくれた。ガンガン作ってガンガン売っているようである。中国製なのでJASマークはなし、厚生省の審査は通っているということであった。
●今日、緑色のキュウリをカレーにかけて食べてみた。「うまい!!」そう感じた。「安心・安全」という言葉が出回っているが「うまいこと」と「安心・安全」は全く違う。漬け物の裏の表示には石油から取れる着色料がいっぱい使われていた。表示義務のない業務用食品であれば、ある程度うまければ、安全や安心と関係なしにどんどん売れるのだろう。
●北海道の食肉業者の事件で、今、世の中には、不信感が漂っている。先日、中国では段ボールに薬をかけて黒っぽくして、肉汁をかけて肉の増量剤として使った肉まんが摘発されたとのニュースが報道された。やろうと思えば何でも出来る物だと思った。
●モノを売ると言うことは奥が深い。商売は利益を上げることが重要だから、商品を売ることが第一である。しかし、売ることだけが目的となっては、世の中がおかしくなってしまうような気がする。売ることが目標であって、お客様のためになることを目的にしていかなければならない。またそうあらねば商売は長続きしないと思う。海千山千のなかに私も身を投じて、自分の信念を貫きたいと思う。
  


「創造者」と「競争者」

●私が、思い詰めているとき、尊敬する経営者の方から次のような内容の言葉を頂きました。
「創造者たれ、急ぎ始めた瞬間、あなたはは創造者ではなくなります。競争者になってしまうことを忘れないように。急いでると感じたら立ち止まって、そして自分の欲しいものをイメージし、それに向かって取り組めることへの感謝の気持ちを持ち始めてください。感謝することが例外なしにあなたの信念を強め目的を新たにしてくれます。」この言葉は、私の「こころ」にすーっと入ってきました。この「創造者」はオンリーワンになろうとする人、「競争者」はナンバーワンになろうとする人と言い換えることが出来るように思います。
●研究という比較的クリエーティブな分野での仕事の経験から、幸い、自分の中には、「創造者」と「競争者」の両方の面があったように思います。「創造者」としての仕事は、感動とワクワク感が得られました。一方で、「競争者」としての仕事は、緊張感がありますし、その分野が必要であるから競争が生じているので、ある意味の達成感も得られます。もし、「創造者」の面だけの仕事だったらそれは神の領域かなとも思いますし、「競争者」の面だけの仕事なら辛くてきつく感じてくることでしょう。今考えてみると私の場合、両方の面のバランスが大切な気がします。
●研究所時代に、ある同僚が「この分野はもう研究され尽くしたのでやることがない」といった感じのことを言っていたことを思い出しました。そのとき私は、この考えには同感できませんでした。「時代や場所が変われば、ニーズや視点も変わってくるはず、単に研究の問題点が見つけれないだけではないか」と思ったからです。道元が、中国での仏道の修行の中で老典座に言われた「偏界かつて隠さず」との言葉が頭に浮かびました。これは、道元が「世の中にはいまだかつて真理が隠れていたことはなく、常に目の前に現れている、それが見えないのはおまえの目が節穴だからじゃ、この馬鹿者めが!!」と老典座に一喝を受けたときの言葉です。
●一見「創造的な仕事」でも「競争者」としての敗北感を味わうこともあるでしょう。これとは逆に「競争的な仕事」の場でも、目の付け所や、時代の変化に敏感になることで「創造的な仕事」が出来ると思います。要は、本人(プレイヤー)の考え方やこころの持ち方次第なのではないかと思います。
●今やろうとしている、アグリビジネスについて、私は、自分の中に「創造者」の部分:「競争者」の部分を7:3くらいの割合でイメージして取り組みたいと思います。そのためには、良い好敵手も必要でしょうし、常に「探求心」と「緊張感」を持って、仕事を楽しめることに感謝して活動していけたらと思うのです。
  


秘すれば花

●「秘すれば花」・・・秘めるからこそ芸の魅力が保てるという奥義である・・・と世阿弥が彼の著書「風姿花伝」で述べている。
●園芸という言葉も「芸」が付く。やはり、秘すれば花なのか?、むかし良く水やり3年とかいわれていたことを思い出す。これで本当にいいのだろうか?誰がやっても同じ結果になる水やりの方法。これが役に立つ技術として重要ではないかと思う。
●ある産業分野では、技術を他に教えると、自分のところの商品価値が落ちるから他人には絶対教えないということを経営者の方から聞いたことがある。
●また、別のある産業分野では、技術情報はどんどん社外に公表する、そして、まねされる頃には、また新しい技術に取り組んでいると経営者の方から聞いた。技術を秘密にすると、自分にも情報が入ってこなくなるため、長期的に見て、得策ではないそうである。技術を公開することで、他からの情報もどんどん入って来るという。やはり、勢いのある産業分野は違うと思った。その経営者の方は、情報をオープンにすることで得られた別の情報を組み合わせた情報ネットワークを活用して、先日さらなる新しいビジネスへの挑戦を開始した。
●農業技術では、どうであろうか?やはり、「秘すれば花」か?今まで、私は、そうだと思っていた。しかし、先月、東京のある出版社におじゃました折、明るい話題を耳にした。岐阜県でほうれん草の収穫機が実用化して、成果を上げているとの記事を掲載しようとしたところ、地域の農業団体から、写真を掲載することに対して待ったが入ったのだという。「秘すれば花」である。ところが、実際に生産現場で取り組んでいる生産者の代表の方が、次のように言って農業団体の幹部を説得してくれたのだという。「今の岐阜のほうれん草生産の技術は全国のほうれん草生産地の皆様から教えてもらって成り立っている。だから、この情報も岐阜だけで独り占めせずに全国に発信しようではないか」。いや、ご立派である。この話を聞いて日本の農業も将来明るいような気がした。
●日本の農業の衰退の原因の一つが、作ることよりも売り手が少ないことによるものと、昨今強く感じている。よくキャベツの大産地で、キャベツが豊作になると価格調整のために廃棄する風景が報道されることがあるが、このとき、消費者が、安いからキャベツをいっぱい食べるかといったらそうでもない。「折角豊作になったのだから、みんながもっといっぱいキャベツを食べればいいのに」そう思うのは私だけであろうか。キャベツをいっぱい食べるとガン予防にもなるし良いことづくめなのに、そうはならない。
●まだまだ、世の中が良くなる余地はかなり残されているように思う。「生産者と消費者の距離を縮めること」これがキーワードになるような気がする。
●「秘すれば花」これも一つの考え方であるが、「情報をオープンにする気概」、これも大切なように思う。情報をオープンにすることは後ろから追われることを覚悟する必要がある。だから、もっと先に進んでいこうと努力しなければならない。
●芸術と産業、これは別物かもしれないが、園芸と言う産業は、この2つの面を持ち合わせているように思う。オープン体質になることで産業技術全体のレベルが上がれば業界全体がさらに活性化するのだと思う。
  


ほうれん草を作るということ

研究所を辞めて、ほうれん草を作り始めてから、10ヶ月が経ちました。色々なことがありました。ほうれん草だけしか作っていませんが、他の農家さんにほうれん草を分けたら、ほうれん草がキャベツに化けたり、トマトに化けたりしました。また、ほうれん草のお客様には、「他に色々な野菜はないですか」と聞かれたり、「無農薬栽培のジャガイモ何とかならないか」、とか「ロールキャベツ向きのキャベツを手に入れたい」とか、「スープに使うカボチャ」が欲しいとか言っていただけるようになりました。「ニーズがあれば素直にこれに応えたい」それが私の気持ちです。何とかこれまでの人脈を駆使して、これらの要望に応えてきましたが、このようなサービスは手間暇がかかるため、高コスト体質になりがちです。「生産者の方と実需者の方、双方のお客様が納得していただける適正価格での野菜の橋渡し」、この事業も大切であると感じております。ほうれん草の生産小売業は今後も継続しながら、仲間の生産者とも協力しつつ生産者の立場だから出来るきめ細かな食材提供サービス事業を進めていきたいと思います。
  


ANA400便from秋田to名古屋中部

秋田県美郷町での40日間の仕事を終え、7月7日に飛行機で秋田から名古屋へ、そして高速船で、津に到着。
7月からの拠点は津市に移して活動を開始します。冬のおいしいホウレンソウが出来るまでの間、おいしいお米の販売に挑戦します。草深さんという米づくり一筋の生産者の作るお米、こんなにいい物があるのに、こんなに近くにお客様が住んでいるのに、実際は「生産者とお客さんとの距離はまだまだ遠い」こう実感しました。そこで、この1ヶ月間この距離を埋めるための活動に取り組むことにしました。多くのお客様と接することで、おいしいホウレンソウが出来たときには、スムーズにお客様に提供できる体制を築きたいと考えております。


最後の夕日

ジャグロンズほうれん草 in 美郷町Spinach Garden。 7月6日、ついに最終日、を迎えました。しかし、最終日までハードな一日だった。まさに、ブートキャンプ状態だった。今日も、8時までハウスで仕事。
帰りの夕暮れは夕張メロンのような色をしていました。


河原BM(ミクシイアーカイブス2007.1.11)

(2007年1月11日のブログです)
 まだ私のアグリビジネスも軌道に乗っていないので現在ゼンショーグループ(小川賢太朗社長)のすき家というところで平日のみ早朝1日3〜4時間ほど働いてます。4時起きでだいたい5時から10時までの時間帯で働いてます。24時間営業の店なのですが、1日の午前9時、すなわち、11日の9時までがすき家時間では10日の日付で取り扱われてます。私は深夜帯のアンカー(締め)を行うことになってます。
 この時間帯はワンオペといって、1人で店のすべての切り盛りをします。お客さんの注文を取って、食事を作って、提供して、レジをして、食べ終わった容器の片づけと洗浄、提供して減った分のメニューの仕込み、この他に、在庫とり、営業報告書の作成と本部への報告も担当してます。そうそう、私の働いている店は、ドライブスルーまであるんですよ。これも一人で全部対応するのです。この仕事かなりハードです。お客さんが怒ったらひたすら謝るが鉄則ですし、3時間の間マラソンのような運動量の仕事です。正月明けは1時間に22名ものお客さんが見えて1人でパンク状態となりました。容器も足りなくなる寸前で朝の食事は餅一個でしたから、フルマラソンで言うと、30〜35キロ地点(俗に言う魔の30キロ地点)の状態で体力的にもガス欠状態になりましたが忍耐でしのぎました。
 今日は3時間で40人のお客さんをもてなしました。かなりご盛況ですが、これまでのピンチを1人でしのいできたことが自信につながり、無難にこなせるようになりました。寒い日ですが、年中半袖姿のユニフォーム、寒いかと思いきや、動きっぱなしでかなり汗をかきます。
 しかし、うれしくなることもいっぱいあります。私の時間帯では朝の朝食セットなどの注文が多く、工場で働く人、運送業の人、夜勤明けの人が比較的リピーターのような形で来てくれるお客さんが多く、汗をかいて働く人への朝飯の提供はある意味やりがいがあります。そして、お客さんの笑顔がうれしく感じられます。
 今日は、仕事の収量時間前に、河原BM(ブロックマネージャ)が、予告なしに現れました。そして、「今日は僕がお客になるから接待して」というのです。抜き打ちテストです。「やばいなー、普段マニュアル通りにはやっていないナー」と思いつつも、いつも心がけているお客様に喜んでもらう気持ちを込めた接客をしようと、接待しました。当然、他のお客様もいます。そしたら、たまに見えるお客さんですが、いつも以上に「出来たてのかつカレーうまかったでーありがとうな。」とマネージャのいる前で感謝の一言。そのお客さんは私を応援してくれたのです。その後、マネージャの評価が高くなったのは言うまでもありません。「さすがこの時間帯専門で入っているだけあって、以前より大きく進歩している」と評価を頂きました。
 「お客さんの喜ぶ顔を観たい」これが私の今後の仕事の基本になると思います。「やはり、野菜をはじめとした農産物の生産小売り事業を成功させたい」日々このように思って活動している毎日です。
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河原BM(現在は大阪に異動されました)は、非常にすき家を愛している方でした。3回ほど接客のご指導を頂いたのですが、リーズナブルな価格での提供だからと言ってサービスの妥協は許されないことや、お客様に感謝されることへの感動を熱く語ってくれました。短い間でしたが接待業のイロハを教えてくださった河原さんには感謝しております。河原さんのような社員のいらっしゃるゼンショーグループさんには、いつか私の野菜を使っていただきたいと考えております。
  2007年7月2日 ジャグロンズ 代表 藤原隆広


山崎大樹総料理長

ヤマハリゾート合歓の郷の山崎大樹総料理長には6月17日の合歓の郷のディナーショーで、230人分のコース料理にジャグロンズほうれん草を使っていただきました。今回は、肉料理に使っていただいたとのことをお聞きしました。大変光栄に感じております。さて、山崎さんにはじめてジャグロンズのほうれん草をお試しいただいたのは、4月中旬の糖度7程度のほうれん草だったと思います。大変気に入っていただいて今回の注文を頂いたのですが、葉は肉厚に仕上がったものの、納品時には糖度がそれほど上がらず、ご期待に十分に添えなかったことを申し訳なく感じております。その後3週間位してから、畑で夏のほうれん草としては非常に糖度の高いほうれん草(Brix%6度)を見つけて、感情の高まりを覚えたのですが、どうも風味(独特の苦みのようなもの)が強すぎます。先日このほうれん草を、野菜茶業研究所の伊藤さんに送って調べてもらったのですが、「糖度が10度(Brix%)で硝酸濃度が1000ppm以下と冬のほうれん草並だった」「どうしてこんな時期にあんなほうれん草を作れるのか?」と電話の向こうから興奮気味に言われて、私も興奮を覚えた記憶があります。しかし、風味が強すぎます。これを生かすも殺すも料理人の方次第だと思いました。山崎さんには、このほうれん草をお送りして、この食材を活かすことが出来ないかどうか試していただいているところです。これからも、料理していただくお客様と一緒になって、良い食材としてのほうれん草づくりに取り組みたいと考えております。まだまだ、不完全ですが、日々進化していくほうれん草づくりを目指しております。


奥羽山脈

美郷町でのほうれん草生産への取り組みも1ヶ月を過ぎました。3棟目のハウスの収穫も始まり、ある程度技術が定着しそうなところで、1週間後に三重に戻って次の準備に取りかかります。
故郷を後にし、今後の事業展開のシナリオ作製に入ります。写真はほうれん草ハウスと幼少時から慣れ親しんできた奥羽山脈の風景です。
  

  

  

  


ジャグロンズブートキャンプ

今日は早朝、ホーhttp://www.jagrons.com/archives/2007/06/post_92.htmlを使って草削り作業をしました。長いハウス2棟分、総合距離450m以上ありました。いま流行のビリーズブートキャンプならぬ、ジャグロンズブートキャンプ状態です。朝飯前の結構な運動になりました。農薬を少しでも使わないようにする野菜作りには、手間暇がかかります。でも、「実際に食べていただくお客さんの立場に出来るだけ近づきたい」との思いから、ジャグロンズのほうれん草生産ではこれまで1度も除草剤を使ったことがありません。除草剤を使わないほうれん草生産は、移植栽培だから出来るのです。
  


ジャグロンズほうれん草の到達点

 移植栽培ほうれん草生産の事業化の鍵になるのが出荷先。私が、ほうれん草を売り始めてから、市場出荷、農協出荷、スーパー出荷、料亭、レストラン、一般のご家庭、ホテル、ゴルフ場など、色々な販売先の開拓に努めてきました。その中で、ほうれん草作りの作業が、@お客様のためになるものと、Aお客様に買っていただくためのものの2つに分けて考えることが出来ることに気が付きました。前者はもちろん、新鮮で、おいしくて、栄養価に優れることなどです。そして、後者は、見た目、パッケージ、この2つがすべてです。後者の場合、収穫から、お客様へ届く日数が長くなりがちなことから、日持ちするための様々な配慮も必要です。
 先日、数人のスタッフで収穫をし、調整作業を行いました。収穫はすんなり進めることが出来ましたが、この調整作業、もう、うんざりしました。入れにくい袋、必要以上に細かいサイズ分け、本数の規定など、多くの条件をクリアしなければなりません。それに、資材費や手数料などが結構引かれます。朝1時間ほどで収穫したものの調整作業が、夜遅くまでかかってしまったときには、正直もうほうれん草を作る気がしなくなりました。みんなが疲れました。そして、自分は何のために誰のためにこんなことをしてるんだろうと自問自答しました。
 空梅雨の北東北の月あかりの下、家のすぐ外にはホタルが数匹飛んでいます。そのうちの一匹が私の前をすーっと通りかかりました。私の道先案内人をしてくれるように。思わず手を伸ばすと蛍が簡単に手のひらに乗りました。手のひらで蛍が光ってます。そのホタルの一点は暖かく感じます。そのとき私は決心しました、一つのことに集中しよう。私がすべきこと、それはお客様に喜んでもらえる(お客様のためになる)ほうれん草生産です。私は、自分が作って美しいと思うほうれん草を作ります。そうすると既存の土俵では勝負になりませんから、自分の土俵を築かなければなりません。自分の土俵、それがすなわち生産小売業なのです。
 この実現にはある程度の時間を要しますので、とりあえずお客様に近づく第一歩として、スーパーに直接出荷する販路でいってみようと考え、以前大変お世話になった、和歌山資本の大きなスーパーのバイヤーさんにお願いしてみました。そしたら、以前お世話になった津市内の店舗で夏のほうれん草も試していただけることになりました。一般的な販路ですと、収穫してからお客様に届くまでコールドチェーンで4〜5日くらいかかることもあると思います。それが、今回のルートですと、収穫した翌日の午後には店舗に並ぶことになりますちょっと形は悪いけど必ずお客様が喜んでくれるはず、私にはそんな自信があります。まだ生産小売業は、軌道に乗っておりませんが、私のほうれん草とお客様との距離を縮めることにご協力いただいたスーパー様には大変感謝しております。29日(金)に三重県津市内の大型スーパー(24時間営業)で秋田県産のほうれん草を見かけたらならば、それはジャグロンズほうれん草です。ハウス栽培ですが、移植栽培により減農薬生産(BT剤1回のみ使用)をしたものですので安心してご賞味ください。
これからは、もっともっとお客様のためになるほうれん草生産に取り組む覚悟です。皆様のご理解とご協力を頂けたら幸いです。
                     ジャグロンズ 代表 藤原隆広
※BT剤:アオムシ(チョウやガ(鱗翅目)の幼虫)以外の生物には全く毒性を持たない農薬です。
※一般的なほうれん草栽培(直播栽培)では、除草剤の使用が必須で、このほかに2〜3回の農薬散布を行います。
  

  



残念!?ニワトリはほうれん草を食べない?

比内地鶏にほうれん草を食べさせて、ほうれん草に含まれる、ルテイン(目に良いとされる成分)やルチン(血管を強くする成分)を多く含んだ卵(ほうれん草卵)を産ませよう。この目論見は見事にはずれてしまったようです。ニワトリはほうれん草が嫌いなようなのです。一見ほうれん草をついばんでいるように見えましたがよく見るとあまり食べていません。キャベツなどはよく食べるようです。
今回はほうれん草卵を一旦諦めます。でもいつかニワトリにほうれん草を食べさせたいと思います。
ほうれん草嫌いの子供たちが食べるようなほうれん草ならば、ニワトリも食べるのではないかと思うのです。冬のジャグロンズほうれん草がヒヨドリに食べられていたことが脳裏に焼き付いています。
 


ハウス栽培と露地栽培(美郷町6.22)

セル成型苗を利用した、ほうれん草の移植栽培。今、秋田県美郷町で雨よけハウスと露地栽培の2つの栽培を試しています。露地栽培は1畝45mが3本、ハウスは45mハウスが4棟。例によって今回も作り過ぎちゃってます。とにかく実際に作って見て、改善すべきところを見極める。それが今私のやるべきことです。写真の雨よけハウス、一番向こうまで100mあります。作りごたえあります。疲れます。
 

 


工業界の先進性

 2泊3日で東京と千葉に出張してきました。今回の、大きな目的の一つが、日本の製造業会の復興を掲げ頑張っておられる株式会社キャムブレーンhttp://www.cambrain.co.jp/の太田 実 社長とお会いすること。工業界の先進的な考えや部分を学んで、私のアグリビジネスに取り込みたいとの思惑がありました。太田社長は大変気さくで魅力的な方です。5軸加工という技術に特化した生産技術の追求を軸に、Jbrain構想という幅広いビジネス展開も視野に入れておられて、これからのJagronsで見習っていきたい考えが数多くありました。ジャグロンズの活動をはじめてまだ6ヶ月のわたしですが、太田社長の若い頃のお話しを聞いて、今のわたしと大変似た経験をしておられることや、ものの考え方で共感することが多くあり。わたしもこの分野で頑張っていこうと決意を新たにしたところです。大変すごい方と3時間以上にわたってお話しできたことは今後、仕事に取り組むに当たって、大変な財産になったと思います。太田社長、お忙しいところ大変ご丁寧にお相手していただきありがとうございました。
 最後に5軸加工の生産現場を見学させていただきました。ボーイング社のジャンボジェットの30万個のパーツの一つを見せて頂いたこと、時速100kmで走行する国産戦車用の部品を見たことが大変印象に残っています。これからも、先進性のある工業界の良いところを見習って、日本の農業技術の発展と産業振興に貢献して行きたいと考えております。


私の審美眼

 秋田は美郷町でのほうれん草生産、5月の連休に定植してからはや1ヶ月となりました。露地にこだわるジャグロンズほうれん草、現在収穫中ですが、無農薬栽培もちょっとキビシクなってきました。ヨトウムシの卵塊(卵のかたまり)が葉の裏に見受けられますし、地際が褐変(かっぺん:褐色に変色していること)している株もあります。罹病(病気になること)の初期段階です。
 5月25日に名古屋から秋田にANAで飛び、ほうれん草生産の立ち上げに取り組んでいますが、26日に雨よけハウスに定植したほうれん草ももうすぐ収穫を迎えます。
 美しい物を作りたい。ほうれん草にも美しさがあります。私は、ずっしりがっしりした、葉の厚いほうれん草を美しく感じます。細くてぱさぱさしたほうれん草が多い昨今、この形質は、お客様も気に入っていただいております。露地で株間(株と株の間隔)を贅沢にとって作ることでこのようなほうれん草が出来るのですが、温度が高い季節でのほうれん草生産では、水分制御が鍵となります。病気を防ぐには、雨よけハウスの栽培が必須となります。「露地野菜の美しさをハウス栽培で実現する」。これが、今の技術追求のテーマです。
 いま、色々と工夫して、藤原型ハウスを考案・実践中です。藤原型ハウスについては改めて紹介させていただきたいと思います。


遠方からのお客様

数日前に、「今、収穫しているほうれん草の成分調べてみたいなあ〜」「でも今手元に分析できる設備ないしなあ〜」「ちょっと伊藤さんにお願いしようかな〜」と思っていたところ、ありました。電話が、それも伊藤さんから。伊藤さん(伊藤秀和博士)は野菜茶業研究所時代の先輩で、野菜の品質分析のプロです。伊藤さんは「品質評価技術は、生産現場で使われてこそ意義がある」とのお考えから、私とおつき合いいただいております。三重から盛岡に出張の帰りに美郷町に寄っていただきました。今の現状を見ていただきながら、作業を手伝っていただきました。伊藤さんありがとうございました。またいらしてください。なお、ほうれん草の品質成分は、後日サンプルを送って調べていただくことにしました。


「日本三大地鶏」

 日本三大地鶏として、北から比内地鶏(秋田)、名古屋コーチン(愛知)、薩摩若軍鶏(鹿児島)の3つが知られています。
 今、実家の敷地内にニワトリが6羽(うち雄1羽と雌5羽)います。いずれも5月上旬にはヒヨコでしたが、今は見た目は大人になりました。声はまだヒヨコのようです。先日手作りの箱(ニワトリの家)を外に出しました。そして、柿木の下の草むらにネットで柵を張りその中に放し飼いしています。赤色のニワトリですがこれは比内地鶏のとのこと。放し飼いなので、草をついばんでますが、親はせっせと青物(ニラなどの野菜)を食べさせています。7月までには卵を産むだろうとのこと。これからはほうれん草も食べさせてみたいと思います。
「「比内地鶏+ほうれん草=○○○!?お楽しみです。」」
 


「凡事徹底」

「凡事徹底」とは、イエローハットの鍵山秀三郎さんのスローガンですが、掃除だけでなくほかのことにも当てはまると思います。今日は早朝から工場などで取り上げられている5S運動について再考し、自分なりにワンフレーズにまとめてみました。「整理・整頓・清掃・清潔・躾」ぱっと見ただけでは、当たり前のように感じてしまいますが、私は全然出来ていません。これが出来るようになったらどんなに気持ち良いだろうと想像しました。まずは、普段の生活から5Sを身につけるように3Sから実践していきたいと思います。思い立ったら吉日。「凡事徹底」、今日から早速実践してみます。

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奥山さんご夫妻

 今日、奥山さんご夫妻がうちに来てくれました。私の両親の知り合いで、私が美郷町に入る前のビニルハウスハウスの準備等では、大変お世話内なっていました。私のほうれん草の生産技術に大変興味を持って頂き、今日は種まき作業について勉強したいとのこと。技術は安易に人に教えては損という考えがありますが、私は今日知りうるすべての情報をご夫妻に開示しました。また、折角ご夫妻そろって見えたので、今日は、ジャグロンズの活動について説明させていただきました。大変関心を持って聞いていただき、研究所時代の私の研究資料を持ち帰っていただきました。
 私の技術はまだ現場での実証が不十分ですので、今は、私の両親の協力を得て生産活動に着手してますが、両親も3年も経てばだいぶ年をとります。ご夫妻は私の両親よりもまだ若いので、ある程度生産と販売経路にめどが付いた段階で、事業が安定した段階での生産事業の継承と地域の柱となってジャグロンズの技術を活用していただけるような立場になってもらえたらと思います。今後私は、技術開発と販路の開拓に重点を置き、生産拠点の仲間に対しては研修を含めた若い人材の流動的活用(提供)、このほか高齢者の有効活用等を視野においた活動に力を入れていけたらと思うのです。


ここにもいたワルガラス!!

レストラン用に美郷町で作っている露地ほうれん草。早朝べたかげに穴があいているのを発見しました。どうやらカラスの仕業のようです。親の話では、近頃、アメリカガラスという悪いカラスが出没していて、それは、くちばしは太く(ハシブトガラス?)、しゃがれ声のカラスだと言うこと(ハシボソガラス?)。日本には真っ黒いカラスはハシブトガラスとハシボソガラスの2種類しかいないはずです(あとはもう一種類ホシガラスというのがいたような気がします−元野鳥観察会会員でした−)。もしこれ以外の種類なら学会発表もの?!。夕方に中耕作業をしていると、近くでガザガサ音がします。いました、2羽のワルガラスコンビ!!また悪さをした形跡があります。これは紛れもなくハシボソガラスです。早速防鳥用の糸を張りました。もう悪さをしませんように。
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Spinach Garden 美郷町

 昨日24日、津なぎさ町からフェリーで45分。セントレア空港から90分程度で秋田空港に着きました。私はここ秋田県仙北郡美郷町http://www.town.misato.akita.jp/index.aspで1ヶ月間にわたって、移植栽培によるほうれん草生産の立ち上げに取り組みます。津でのほうれん草生産とは全く異なる栽培条件となります。予期できないこともあるかもしれません。ここはほうれん草産地でもあり、私の移植栽培はちょっと注目を集め始めています。ほうれん草産地での生産開始、それなりに意味がありますし、失敗は許されないような気もしますが、失敗してもそれを次に繋げるのがジャグロンズスタイル。しっかり、じっくり取り組んでおいしいほうれん草を作りたいと思います。


草深さんご夫妻

今度、草深さんご夫妻の配慮により1軒家に引っ越すことになりました。
ここでちょっと、@草深さんご夫妻との出会い、Aお二人の生き方、B私が感じたことについて紹介させていただきます。
@ある日滅多に行かない津市一身田の田んぼに立ち寄った際、一人の農家の女性に挨拶をしました。「こんにちは」これがきっかけで、農業のことについて色々とお話しするうちにまた時間があるときにお話ししましょうとのことで、電話番号を交換しました。草深さんは大変明るくて感じの良い方で、ご主人と2人でお米を作っているとのこと。それも、20ha以上、すごいです。
A1週間後の日曜日、お電話させていただいたところ、ちょうど田植えも終わって午後もフリーの状態だというので、浅生さんと二人でおじゃましたところ、ご主人は、すごく楽しい方で話しがおもしろい。それに、お二人の生き方がすごい、米作りをとことん追求しているのです。今もお若いお二人ですが、もう少しお若いときには、機械の年間稼働率を上げる工夫として、岐阜や愛知まで稲刈りに出かけたこと、おいしいお米を作るための数々の工夫、悪徳米業者にだまされた話しなど、実に聞き応えのあるお話し、そして、「儲けだけを追求してはいけない。世の中に評価してもらえる仕事をしているとお金はあとから付いてくるんだ」という言葉に心を打たれました。
B話し下手で、情熱一辺倒の私の話にも耳を傾けてくださいました。この方たちはすごい、そしてご夫妻が作っているお米の中で最もおいしいお米「黒田米」の存在を知りました。知る人ぞしる幻のお米です。私は、農繁期に米づくりのお手伝いをさせていただくとともに、ご夫妻の作った黒田米を世の中に広めるべく協力させていただくことにしました。


俺もあきらめない

今日「ラ・パルム・ドール」の後藤雅司オーナーシェフの著書「俺はあきらめない」を読み終えました。本の中には、いつも顔を合わせている方々も登場し、非常におもしろい内容でした。料理業界の厳しさの他に、フランス料理の厨房の様子など勉強にもなりました。私自身、今の仕事と家族との生活のどちらかを選ばなければならない状況になり、仕事を選んだ結果、先日ひとつの大きな転機(挫折)を迎えてしまいました。3度の大きな挫折を乗り越えて前向きに生きておられる後藤さんの「あきらめるな、半端に生きるよりも、一つの道を究めて見ろ!」という言葉に勇気を頂き、これまで掲げてきた「ほうれん草の生産小売業とサプライチェーンの確立」など、夢の実現に向けて一歩一歩取り組んでいきます。もう一緒に暮らせなくなり、会う機会も制限されてしまったことは、2人の息子たちに対して大変申し訳ない気持ちでいっぱいですが、「夢を実現させること」で自分の生き様を示すことしか、私の父親としての存在を示すことが出来ません。「農業技術を追求しおいしさと健康と文化を創造する」ジャグロンズの活動を続けていく覚悟です。
本に書かれていた言葉、「セ・ラ・ヴィ!」という言葉が心にしみました。


再生紙マルチ直播シートの生産終了

本日、今期の水稲用再生紙マルチ直播シートの生産が無事終了しました。今期は生産期間が短かったにもかかわらず、537本を生産しました。これは、約4.5ha分に当たります。来年はしっかりと準備を整え、本技術の普及面積を少しでも増えるように工夫していきたいと考えております。
 


耕作放棄地

先日、仕事でご縁のあった飯田さんという方からお電話を頂きました。「農地があるけれども全く耕作していないので何とか利用してもらえないだろうか」とのことです。稲作専門の浅生さんに連絡し、13日の夕方に現地に向かいました。もう5年以上使っていない農地、大変な状態です。いま、このような放棄地が増えていると聞きます。この田んぼは、水利が悪く、現在の私たちジャグロンズではどうしようもないとの結論で一致しました。ただこのような現状があることをしっかり認識して、今後の活動に取り組んで行きたいと思います。
 


ジブリワールド

今日は、ジャグロンズの草刈りデーです。パートナーの浅生さんの山田(山の田んぼのこと)にいきました。軽自動車一台がやっと通れる山道を4駆軽トラでぐんぐん進みます。4駆でないと帰ってこれない可能性があるそうです。ちょうど、映画「千と千尋の神隠し」の冒頭の道に迷って入り込んだあの雰囲気です。そして着きました。山の中に広がる1枚の田んぼ、そこは減反なので、草刈りなどの手入れをしておくだけで米は作っていません(水は雨水だけなので米を作るには水が足りないのです)。そこには、昭和30〜40年代の物と思われる車の残骸があり時間が止まっています。そして、田んぼの中には、無数の足跡。爪が2本ある偶蹄目の足跡です。足跡は大きい物と小さい物が混ざってますし、古い足跡と、新しい足跡も混ざってます。そう、そこは「もののけ」の世界だったのです。毎日イノシシ親子がここで戯れているようです。津市にもこんな世界が存在することを初めて知りました。私はまだ実際に野生のイノシシを見たことがありませんが、イノシシは、どこからか私たちを見ていたのかもしれません。
 

 


キャベツ

 6年間封印してきたキャベツ栽培、この間はイチゴとほうれん草の栽培に集中していました。今年の夏、ついに封印を解き、キャベツ生産に着手することにしました。過去にやってきた研究の成果を産業の場で実践で試してみたいと思います。近くの農業生産法人の下請的立場の生産ですが、安定した価格は保証されるようです。品数が少なくなる時期に特化してやっていく予定です。あまり気負わず少しずつ取り組んでいきたいと思います。


素敵な出会い

 今日、3時に待ち合わせして料理工房「緑彩」http://www.ryokusai.net/index.htmlの伊藤良樹オーナーシェフにお会いしました。以前、飛び込み営業をさせていただいたのが縁で、何度かメールを頂いたりしていました。キャベツを周年使用されるとのことですが、先日キャベツが手に入らなくて困っているとのご連絡を受け、私が懇意にしている愛知県田原町の生産者を紹介させていただいた経緯もあります。
 メールのやりとりだけではお互いをよく理解できないとの考えから、ある程度したら実際にあってお話しをすること、これが私のスタイルです。ということで、本日じっくりお話しする機会を得たのです。伊藤さんの持ち味は、常に探求心を持っていること。修行時代に師匠から習ってそれを独自に発展させたロールキャベツが「緑彩」の最も自信のあるメニューです。ロールキャベツといえばロシアの料理ですが、「緑彩」は和風レストランです。伊藤さんは、和風の手法を取り入れて独自の味に仕上げてあります。わたしもひとつ頂いてきましたが、今までに食べたことのないロールキャベツでした。キャベツが何十にも巻かれているのです。それに味は和風です。皆さんにも一度味わっていただきたいロールキャベツです。ただ、常に上を目指す伊藤さんにとって今日のロールキャベツはまだ納得のいくものではないとのこと、やはり、これだけキャベツを多用すると食材が大きく味を左右するとのことでした。わたしたちは、ロールキャベツに向いたキャベツの供給と双方向の情報交換が必要なことで意見が一致しました。
 プライベートな面で伊藤さんは今の私と同様の経験があることや、その他、仕事に対する考えが同じことから、お互いに話が弾み、あっという間に2時間半が経ってしまいました。今回の二人の対談はメディアに載せて発信しても十分に価値のある内容だったと思います。お互いに引きつけ合うものを感じましたし、お別れの際は名残惜しくもありました。和食は、伊藤さんに決めました。この人が喜ぶサプライズサービスを生産サイドから次々に浴びせていきたいと思います。また、この機会に和食の勉強も進めていけたらとも思います。今日は、伊藤さんに元気を頂きました。末永くおつき合いして頂いて、今後数々のコラボレーション作品を創っていけたらと思います。


My Brother

 私には弟がいる。弟は職人であり、自分の店を持っている。
高校を卒業後7年近く理容業修行の後、一旦職人業を休業して上京、25〜30歳までの5年間ロックミュージシャンとして完全燃焼した。ライブハウス「屋根裏」というところがあり、ここは、若き日の沢田健二やブルーハーツも演奏した場所だそうである。そこで開かれた弟たちのライブにわたしも見に行ったことがある。道のないところを突き進むにはいかにして人を引きつけるかを考え、すばらしいパフォーマンスを披露してくれた弟とそのメンバーには、当時のわたしも大きなエネルギーをもらった。ロックは人生の応援歌。
 今は、私の人生も激動期、ここでしっかり先を見据えて一歩一歩前進していかなければならない。私の好きな応援歌、ブルーハーツをきいて、またイッチョ気合いを入れて頑張ります。
 そうそう、弟は東京での修行中にパン職人の修行もしていました。弟の嫁さんもパン職人。いつか理容所とパン屋を融合させた「アサヒ屋」にしていきたいそうである。ジャグロンズほうれん草を使ったほうれん草パンが秋田でも生まれる可能性がある。
HP:http://www.naturalserve.com/asahiya/
ブログ:http://blog.livedoor.jp/asahiyariyosho/


激走1800km

サプライチェーン確立のためのSpinachGardenの移動、このためにトラクタや移植機などの機械類を2トンワイドのトラックで運搬しました。出発地点は三重県津市、到着地点は秋田県美郷町この間900kmの道のりを往復しました。トラックは乗り心地が悪かった。地面方の突き上げが大きく疲れました。片道13〜14時間の驚異的に短い所要時間で往復走破できたのもジャグロンズパートナーの浅生さんのおかげです。ありがとうございました。お疲れさまでした。
 

 


ジャグロンズの意地

 ジャグロンズほうれん草の生産を切らしてしまいました。三重のSpinachGardenにも秋田のSpinachGardenにも収穫できるほうれん草がありません。年間を通してほうれん草をご提供すること。これがジャグロンズの取り組みのひとつであります。毎度お世話になっているレストランには、ご迷惑をかけたくありません。ほうれん草屋の意地もあります。そこで、今回は、千葉の中央市場から直送でほうれん草を送っていただくルートを応急的に確立しました。これも学生時代からの親友で市場のセリ人でもある倉光久男君の強力な協力によるたまものであります。これまで3回発送しましたが、1回目はお客様のニーズには十分に答えられる商品でありませんでした。2度目は、十分な満足を頂けたようです。倉光君も私の欲しているほうれん草が分かってきたようです。フランス料理の用途に最適化するための私の厳しい要求に応えていただいている倉光君「ありがとう」感謝してます。


6月17日と「藤原」との関係

 藤原賞というのがあります。財界と政界で活躍した藤原銀治郎という人が創設した財団(http://www.fujizai.or.jp/)から優れた科学技術への貢献に対して贈られる賞です。贈呈式は藤原銀治郎翁の誕生日の6月17日またはその前後に行われます。
 今日のお昼過ぎ、合歓の郷の山崎シェフ(http://www.holiday.yamaha.co.jp/concierge/cuisine/009/index.html)からお電話を頂きました。6月17日に行われるディナーショーで、ジャグロンズほうれん草を使いたいとのこと。秋田から直で発送することになりました。藤原賞ではありませんがなんか賞を頂いたようなありがたい感じがします。急がずじっくり育てたおいしいホウレンソウを作りたいと考えております。ジャグロンズほうれん草の第2生産拠点での幸先のいいスタートが切れそうです。そうそう、6月17日はわたくし藤原隆広の誕生日でもあるのです。


クレバークロウには苦労してます

再生紙マルチ直播シートを利用した水稲の直播栽培技術。今年は三重県内では、淺生さんのほかに、森川さんという方にもチャレンジして頂いております。浅生さんの田んぼは順調にいって芽が出てきました。これに対して森川さんの田んぼ。悲惨です。カラスが籾殻を包んだ不織布をすべてついばんでしまうのです。これをやられるをその部分から米を収穫することが出来なくなってしまいます。それもカラスは生活のためについばんでいるのではありません。娯楽のためにやっているのです。テグスを張るなどいろんな対策をしてもダメです。一回覚えさせてしまった楽しみはそう簡単に止めさせることが出来ません。三重のカラスは、東京都のようにどう猛ではありませんが頭がいいです。過去には、13年前にキャベツの苗を遊びで引き抜かれた経験がありますし、半年前の去年の10月にもほうれん草の苗を遊びで引き抜かれました。よく観察してみると、すべてのカラスがこのような行動をとっているのではなく、特定のカラスだけの仕業のようです。どうしたら被害が無くなるのか考えましたが良い考えが浮かびません。たぶん飽きるまでやってもらうしかないでしょう。物事は無理矢理させるとすぐにいやになってしまうと思いますが、好奇心から始まった行動はそう簡単にやみそうもありません。


Spinach Garden → Paddy Field

昨日Spinach Garden が Paddy Field (http://en.wikipedia.org/wiki/Paddy_field)に一変しました。幅30m奥行き100mあります。
ほうれん草の裏作として、水稲を選びました。余った苗をもらったので稲の品種はコシヒカリです。この品種は、施肥量が多くなるとすぐに倒れます。今回は肥料を与えていませんがほうれん草後なのでたぶん倒れると思います。来年は、ほうれん草後の米づくりは、紙マルチ栽培で餅米あたりがよいのではないかとも考えております。

  



ほうれん草ソムリエ

ソムリエは、レストランやバーでワインを楽しむためのアドバイスをする資格(職業)である。

世界には無数のワインが存在し、料理や予算、志向に合ったワインを見つけるには、深いワインに対する専門知識が必要となる。ソムリエは長い年月をかけてワインに関する知識を蓄え、ワインを楽しみたいと願う顧客の要望に応える。単にワインに詳しいだけではなく、料理や文化に関する深い造詣と巧みな話術が求められる。欧米では優秀なソムリエは多くの人の尊敬を集める。
http://kw.allabout.co.jp/glossary/g_career/w003837.htmより)

上記の「ワイン」を「ほうれん草」に変えてみると下記のようになる。

我が国には数多くのほうれん草が存在し、料理や予算、志向に合ったほうれん草を見つけるには、深いほうれん草に対する専門知識が必要となる。ほうれん草ソムリエは長い年月をかけてほうれん草に関する知識を蓄え、ほうれん草を楽しみたいと願う顧客の要望に応える。単にほうれん草に詳しいだけではなく、料理や文化に関する深い造詣と巧みな話術が求められる。

私は、当面、ほうれん草ソムリエになるつもりでやっていきたいと思う。

藤原隆広


ほうれん草 プレミアムパック

お客様のご要望をお聞きしていると、時々どうしたら分からなくなることがあります。そのときは、私の畑に来て、実物を直に見ていただきます。そうこうしているうちに、お客様がどのようにほうれん草を利用していただいているかが分かってきます。そして生まれた「プレミアムパック」。これは、魚介類や肉などをほうれん草に包んで調理することを前提に企画しました。お店に納入させていただくまでの手間がかかりますし、ほうれん草の廃棄率も多くなってしまいますが、お客様により満足していただくことを考えた商品でもあります。この商品が右の写真(ラ・パルム・ドール様ご提供)のような作品に変身します。なお、箱の手前の色の薄いほうれん草は、油で炒めたりするときに使っていただく、乾物率が高い甘いほうれん草です。
 


ZTV

 津市にあるケーブルテレビ会社ZTV。このたびジャグロンズの特集番組(15分)を制作していただくことになりました。担当の杉本さんはじめ撮影スタッフにはには5回以上に及ぶ取材と撮影のご足労を頂きました。ありがとうございました。撮影開始から終わりまで約一ヶ月間ありましたが、私の身の回りもハプニングありの連続でありました。放送は6月ということでどのような番組が出来ているか楽しみです。スタッフの皆さんありがとうございました。


ちじみほうれん草

先日、ちじみほうれん草がスーパーで100円で売ってあったので購入してみました。このほうれん草、糖度が10度くらいで甘いのが売り込みのほうれん草です。外見は全く異なるのですが、味ではジャグロンズほうれん草とかぶるなと思っています。私のほうれん草も、甘いものでも7〜8度程度になっていますので、甘さはどうかなと、調べてみました。結果は5度でした。やはりこの時期では、なかなか寒い時期の糖度にはならないんだなあと思いました。甘さだけがほうれん草ではありません。このちじみほうれん草、ラーメンに入れておいしく頂きました。ごちそうさまでした。
  


お客様へ

本日、昨日の夕刻に収穫しましたほうれん草(無農薬栽培です)がクーポン市場アンケート抽選当選者の皆様へエクスコムさんのほうから発送されます。
2種類入っております。当選者の方の個人情報はエクスコムさんから聞いておりませんので、もしこのメッセージをお読みになった当選者の方がおられましたら、食べていただいた感想をメールで頂けたら幸いです。ちょっと残念ですが、今回お送りしたほうれん草は、暖かい気候の影響で糖度が落ちていますたぶん7度前後だと思います。(一般のほうれん草は4〜5度)、まだまだ、改善の余地があるほうれん草づくり、これからも、研究心を持って生産に取り組みたいと思いますので、皆様のご支援よろしくお願いいたします。
ジャグロンズ 藤原隆広


懐かしい香り

先日、早朝の青果市場から帰って、修行中のお寺の住まいの軒先で洗濯物を干していると、なんか懐かしい香りがしました。インドネシアのレンバンの香りです。わたしは5年前(平成14年2月〜)の1ヶ月間、国際農業研究センターの山田博士の依頼に応じ研究協力のためにレンバンに滞在しました。レンバンは、日本の軽井沢のようなところであり、気候がマイルドで食べ物がおいしく、バリ島と並んで私が好きなインドネシアの町です。感受性の高い(?)30代前半の海外滞在は今のわたしの世界観に少なからず影響しているように思います。
この香り、何の香りかよく分かりませんが、自然の中の香りです。香りが記憶を蘇らせるっていうことを体験した一瞬でした。
http://wenarc.naro.affrc.go.jp/knews/7/kaigai1.html


日本農作業学会in東京

先日東京農工大学で開かれた日本農作業学会春季大会に参加してきました。いろんな方とお会いでき、情報収集が出来ました。特に、収穫があったと思うのは、次に挙げる2名の先生とお会いし親交を深めることができたことです。
1)小松崎将一先生
今回、府中市にある東京農工大学で開かれた日本農作業学会で、学会賞(学術賞)を受賞された茨城大学助教授の小松崎先生。先生には、インドネシアセミナーで約10日間ご一緒しお世話になった経緯があります。植物(草)を栽培しそれを畑一面に覆うことは、雑草の発生を抑えたり、畑からの肥料の流亡を抑えたりとういろいろな効果があります。このような植物(カバークロップ)を活用した「カバークロップを利用した農作業システムに関する研究」が今回の受賞研究テーマです。先生は、家庭菜園の普及指導に草の根活動的に尽力されており、将来の日本の家庭菜園をドイツのクラインガルテン(市民農園:ドイツの野菜生産のかなりの割合を占めているといわれます)のようにしてくれる可能性のある方です。私の生産活動の中で最も関係を保ちたい学術団体である農作業学会の将来の重鎮となられる方で、大変すばらしい人柄の方です。今回は、私が行き当たりばったりの宿探しに失敗して、宿を確保しかねていたところ、先生のツインのホテルのあいているベットをご提供頂きました。大変お世話になりました。有り難うございました。
2)上野秀人先生
小松崎先生のご紹介が親交を深めるきっかけとなりました。愛媛大学助教授の上野先生は、かつて私が勤務していた、近畿中国四国農業研究センターの先輩でもありました。なんと、今事業化に取り組んでいる再生紙マルチ直播栽培稲作システムの考案者でもあることがわかりました。いま、私たちジャグロンズが取り組んでいる活動は、いろんな方の思いや夢を背負っていることを改めて感じたところです。上野先生の研究活動は、HNKの「クローズアップ現代」に取り上げられたりといろいろなところから注目を浴びておられます。今回ご縁あって先生の温厚で研究熱心なお人柄を知ることができました。いつか何らかの形でご一緒にお仕事ができたらと思います。

以上、人間関係の種まきが出来ました。この先、芽が出て、葉が生い茂って、花が咲いて、果実が実ることでしょう。これからじっくり人間関係を築いていきたいと思います。


東京出張

28日と29日は東京出張のためおりません。畑を留守にします。


園芸学会in京都

 3月24日は、京都で開かれた園芸学会に出席してきました。
今回は、かつて同じ研究室で一緒だったの同僚の佐藤文生氏の学会賞(奨励賞)受賞式と受賞講演がありました。当時が懐かしく思い出されます。当時は吉岡宏室長の下、わたくし藤原隆広と佐藤文生がキャベツの機械化一貫体系確立のための技術開発研究に取り組んでおりました。吉岡さんのマネージメントのもと、私は横糸、佐藤氏は縦糸の役割を分担し、研究を進めておりました。横糸に対しては、2004年4月に学会賞(奨励賞)の評価を頂きましたし、今回(2007年4月)縦糸に対しても学会賞(奨励賞)の評価を頂いたことになります。縦糸と横糸で織りなす農業技術、私はこの技術にかなり自信を持っております。近い将来、これらの技術を活用して、農業経営に活用していこうと考えています。
 優れた農業技術の、産業への活用。これが私のなすべき最重要課題であり、使命であると考えております。


完璧じゃないジャグロンズのほうれん草

 私の目指す野菜の生産小売業の確立、ご提供のターゲットはズバリ近くに住むご家庭の食卓、それと味にこだわり、おいしさを追求するレストランの食材に採用していただくこと。ジャグロンズのほうれん草の強みは、極端な甘み、それと(摂りすぎは体に良くないとされる)硝酸塩の含有量を限りなくゼロに近い数値でご提供できることの2点です。しかし、外観があまり良くないこともあって、外観を最優先する青果市場などではいまのところあまり高い評価を頂けません。現在は、畑の近くの住民の方と数件のレストラン様から高い評価を頂いて継続的にご提供させていただいている状態です。
 先日新しいお客様の開拓のために営業に回ってきました。その中の一つのお店に試供品のほうれん草を食べていただいた感想をお聞きすると、「おいしいけど甘みが強すぎてちょっと使いにくい」とのこと。ジャグロンズほうれん草は個性が強すぎます。別のお店のシェフには、私のほうれん草に強い関心を示していただいており、色々と試作品を作ってい頂いているようです。やはり、料理の種類によっては、強すぎる甘みが「仇」となってしまうことがあるようです。いろんな料理人の方が私のほうれん草を使っておいしい料理に変身させようと工夫してくれている。ほうれん草屋冥利に尽きるというか、「うれしいです」。 ジャグロンズの目指すところは、「農業技術を追求しおいしさと健康と文化を創造する」こと。プロの料理人とのコラボレーションは「文化の創造」にもつながると思います。まだ、私の事業は、ビジネス的にはまだ軌道に乗っておりませんが、私の活動は世の中の役に立てることなのではないかと感じています。ほうれん草の生産小売業、じっくりと継続していきたいと思います。


ほうれん草の葉色で甘さが分かる?!

 この冬、ずーっとほうれん草畑で仕事をしていて、Jagronsほうれん草についていろんなことが分かりました。その一つが、葉色と味との関係。茎があまーいほうれん草は決まって葉色が淡い緑色だということです。
 普通のほうれん草づくりでは、葉色が濃い方が好まれる傾向があります。私の作るほうれん草もはじめは、はじめは濃い緑色をしていますが、甘みを増すためにしばらく畑でねかせておきます。そうすると、葉色がじわじわと薄くなってきます。そして一番甘い状態が葉が黄色くなる前の一歩手前なのです。
 私が冬のほうれん草栽培で主に使用している品種は「トライ」というごく普通の品種で、特においしいといわれる品種でもありません。この品種で、葉柄基部の糖度10〜14Brix%というびっくりするほど甘いほうれん草が出来たのはほうれん草栽培歴6年のわたしでも今年が初めてです。このおいしさが続くのもあと1ヶ月程度と予想されます。この間に出来るだけ多くの方にジャグロンズほうれん草を食べていただきたいと考えております。そして、来年も時期が来たら同じおいしさのほうれん草をご提供できるように頑張りたいと思います。


生産小売業(ものづくりとサービス業の融合)

 農業生産の技術を追求し、おいしくて良い物を直接お客様に提供したい。それが私の望みです。ほうれん草を作りはじめたころ、ほうれん草を売るために色々な方面に営業に回りました。そのとき、野菜の流通に関わるベテランの方に、ほうれん草は、味は2の次、見た目が一番大事なんだ。と言われたことが非常に強く記憶に残っています。それもしょうがないことなのかもしれません。現状のスーパーなどでは、見た目以外に判断材料が無いのですから。私には素直に同意することは出来ませんでした。消費者の利益が後回しにされていると感じたからです。そこで私はおいしいほうれん草を作って、お客様をびっくりさせたいと思い、小売り事業を始めました。小売り事業はサービス業です。サービスの内容は、@感謝を形に表す挨拶ともてなしの心。A商品に関する情報の提供、以上の2つです。畑の近くには1000件以上の住宅があります。ココの皆さんに、普段食べるほうれん草として、Jagronsのほうれん草を選んでいただきたいと思い、ほうれん草まつりを開催しました。まつりの前に広告を配布してた結果、当日は4.5%のお客様が畑に足を運んでいただきました。これからも、おいしい野菜を食べていただき、地域の皆さんの健康維持のお手伝いが出来れば幸いと感じております。
 もう一つ、私が大切にしたいお客様が、味にこだわるレストランの皆さんです。私のほうれん草を巧みな技術で、芸術的な作品に仕上げてお客様の特別なシーンに提供していただく。これも私の楽しみの一つです。料理人の皆さんは、それぞれの得意な分野でJagronsのほうれん草を十人十色の作品に仕上げてくれます。このHPでは、Jagronsほうれん草がどのようなお店でどのような作品に仕上げられていくかについても紹介していきたいと思います。


初めましてJagronsの藤原隆広です。


 初めまして、ジャパン・アグロノミスツ(通称ジャグロンズ)の代表アグロノミスト藤原隆広です。よろしくお願いします。
私は、2006年秋に三重県津市にて就農し、研究所時代に取り組んできた、セル成型苗を利用したほうれん草の移植栽培を始めました。
 ここで、ちょっとそれまでのいきさつを紹介させていただきます。研究所で開発される技術は、技術論文までは、研究者の力量で完成させることが出来ますが、農学の様な応用科学は実際の産業の現場で活用されて初めて役に立ちます。わたしも5年間の国家プロジェクトに関わり、ほうれん草の移植栽培に関する研究を重ね、3報の学術論文を著しました。1つの論文にかかったコストは、人件費研究費等を勘案するとおおざっぱに1千万円くらいになります。これが高いか安いかは技術が利用されるか否かにかかっております。図書館にあるだけならば、10ページ弱で非常に高いと感じる方が多いでしょう。お金のムダ使いだと感じる方さえいらっしゃるかもしれません。これに対して、研究成果が産業技術として活用されて年間数千万の利益を上げ、雇用の創出が出来たならば研究への投資は安いといえるでしょう。わたしは後者のようでなければならないと思うのです。しかし、研究現場と生産現場の間には大きな隔たりがあるのも事実です。ここに橋を架ける必要があるのです。
 私の研究所時代は、「科学」「技術」の架け橋を意識した技術開発思考の研究を進めてきました。12年の研究者生活を経て、次は、「技術」「産業」への活用を意識した事業展開をすることを決意しました。栽培学の研究者は3〜5年間隔で転勤することが多いのですが、一つのテーマでせいぜい論文数報を書ければ良い方で、技術の開発に携わった人がその技術の普及まで見届けることはなかなかありませんし、研究テーマも転勤に伴い変えなければならないのが現状です。そこで、私たちJagronsは、研究分野で生まれた「卵」を「ふ化」させる役割を担うのが、研究所出身者の農業実践者の責務だと考え、積極的に新しい技術の実践に取り組んでいくことで意見が一致しました。
 今年の新技術の実践は、2つの柱によりなります。一つは、セル成型苗を活用したほうれん草移植栽培の実践。もう一つは、再生紙マルチシートを利用した水稲の直播栽培技術の実践です。前者は主に、わたしが担当し、後者は、アグロノミストの淺生建司が担当します。世の中がびっくりするようなことを色々と仕掛けていきたいと思います。今後の進展を見守って頂けたら幸いです。