Jagrons 農業技術を追求しおいしさと健康と文化を創造する

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波乗りジャグロンズ!!

●ジャグロンズの農業スタイルは、「波乗り農業」。ジャグロンズの波には、冬の「ほうれん草の波」と夏の「枝豆の波」がある。
●ジャグロンズ夏の陣2015。現在枝豆の波乗り真っ最中である。思い起こせば普通の波乗りに相当する2メートル(2アールの波:1日に2アールを収穫量)を乗りこなすことから始まった。枝豆を始めた6年前は、2メートルを超えるのがいっぱいいっぱいだった。改善に改善を重ねて、ここ数日は半日操業で6メートルの波をクリアーしてきた。出荷量にして250kg程度である。
●今日の昼ごろ、主要出荷先の秋田市の市場から電話があった。「もう待てない。もっと出荷を増やして!!」との内容。ここ数日は、10アールに満たない中山間地的な遠隔圃場での収穫が続いていたので、出荷が200kg台にとどまっていたのだ。
●明日から1ヘクタール規模の枝豆団地「通称:牧草地圃場」の収穫に取り掛かる。団地収穫の初日は20メートル相当の「枝豆の波」に挑戦する。明日から週末3日間で約2.5トンの枝豆を出荷する予定である。
●ということで、明日は2時半に起きて3時から収穫スタート。もう寝なければいけない。みなさん、おやすみなさい。


今季は押され気味です。ヒヨドリミーティングin安濃津。

●数日前から、ファーム*ジャグロンズ、安濃津農園で大変まずい現象が認められている。
●津市安濃地域全域から、ありとあらゆるヒヨドリが集まってきてしまったのだ。ほうれん草1株につき1羽がとまっているような光景から察すると数百羽どころではない、1万羽にも届くような勢いだ、まさにヒッチコック状態〜!
●ヒヨドリはキャベツやブロッコリーの葉っぱを食べるが、通常、ほうれん草は食べない。そう、彼らが狙っているのは甘いほうれん草、ズバリ「益荒男ほうれん草」なのだ。その証拠に、近くに生育している青々した「高虎ほうれん草」には全く寄ってこない。
●バレてしまったか!!黄色い葉っぱをめがけてヒヨドリはやってくるようだが、食べる葉っぱは緑色の葉っぱ。それも、糖度15度以上のとびっきり甘い葉っぱ。美味しいのがわかっているのでなんともならない。
●3月出荷分の益荒男ほうれん草の畑がピンチ!なんともならないことはわかっていても、あまりにも多くの鳥を目のあたりにして何とかせねばとの気持ちから、ホームセンターで「風船かかし」を買ってきてつけてみるも、なんだか間抜けな光景で、ヒヨドリは全く無関心、見て喜ぶのは近くを通る人ばかり。
●次なる手段はロケット花火、マルチフィルムの紙芯を用いて、バズーカのように鳥にめがけて発射する。同じ方向から、発射すると、すぐにヒヨドリは慣れてしまうので予測不能な方向から鳥にめがけるのがポイントだ。ホームセンターの鳥よけ花火が不発弾が多く割高だったため、おもちゃ屋へ直行、もっと安価で高性能なロケット花火を購入。ついでに、鳥脅しのためのリボルバー式拳銃265円を衝動買い。このバンバン拳銃は小学校の頃遊んだのと全く変わっていない。銃刀法違反すれすれの迫力でリボルバー拳銃の火薬が火を吹く。そんなこんなでバンバンしても、これもヒヨドリには1時間ぐらいしか効き目が持たない。ああアホくさい。そうしたヒヨドリとの戯れの時間を過ごしたこの2日間であった。
●ヒヨドリには感心させられる。ほうれん草を食べようとする一生懸命さは他のどんな鳥、いや生き物もかなわない。私の発射したロケット爆弾なんかは3歩歩いてすぐに忘れているようで。全く恐れを知らないその勇姿には敵ながら、あっぱれだ。ヒヨドリの貪欲でひたむきな姿は私たちも見習わなければならない。
●ヒヨドリとのゲームに負けないためには、ヒヨドリ以上に馬鹿になる必要がある。童心にかえって夢中になったヒヨドリと戯れは、一攫千金につながるかもしれない大きな閃きをもたらしてくれた2日間でもあった。


いにしえの思い出、六郷のかまくら

ミギアシムラサキ、奉納鎌倉大明神・・・・・
ああ、懐かしい冬の空。
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ほうれん草の森に潜むジャグロンズの仲間たち

●いよいよ三重県津市にも冬将軍が到来、寒さ厳しくなった。ファーム*ジャグロンズ安濃津農園のほうれん草も生育旺盛で森のように生育している。私たちの農園では、あるほうれん草はピチピチの状態で出荷され、またあるほうれん草は、寒さの中じっと熟成が進むのを待ってから出荷される。
●さて、今日は、ほうれん草の森に住む住民「レディーバード(Ladybird)」を紹介しよう。
●現在、確認されたレディーバードは、全部で3タイプ。ナナホシテントウ、ヒメカメノコテントウ、ナミテントウである。レディーバードは、基本的にcarnivorous insect(肉食昆虫)である。今回確認された3タイプも肉食で、野菜の葉の裏に潜むアブラムシ(アリマキ)類を食べてくれる。例外的にherbivorous insect(草食昆虫)としてナス畑でよく見かける害虫、テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)は、少し違うタイプのグループに属するようだ。
★おなじみナナホシテントウ↓
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★これは、ヒメカメノコテントウ↓(ヒメだけあって小さい)
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★これはナミテントウ↓
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冬の健康に金魚(冬のインフルエンザ対策)

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●三重の冬は乾燥する。20年ほど前、初めて三重県での冬を迎えた年、とにかく風邪をひいた。インフルエンザをA型とB型はしごしてひいた記憶が蘇る。原因はエアコンでの暖房、湿度計は相対湿度30%以下とバリバリに乾燥していた。そこで考えたのが、湿度調整のための水槽と鑑賞魚飼育。
●詳しくは、買った温湿度計の説明書にに、「60%以上の湿度でウイルスは15分以上生きられない」といった内容のことが書かれているのを見て、湿度対策に水槽に魚を飼いだしたのが金魚飼育の始まりだ。
●冬の水槽は、風邪の予防効果があるように実感しているが、あの記載は本当なのか、ネットサーフィンしてみた。
●まず、あの記載の間違いについて、「生きる」という言葉が、科学的知見から間違いであることが指摘されていいた。そうだ、ウイルスは、生物の最小単位である細胞を持たないので生き物(生物)ではないことは、高校の教科書にも書かれてある。ウイルスは、デオキシリボ核酸(DNA)または、リボ核酸(RNA)といった核酸がタンパク質の殻(カプセル)に入った物質そのものなのである。なお、インフルエンザウイルスはRNA型ウイルスであることが知られている。
●インフルエンザウイルスは、タンパク質のカプセル生き物を構成する一部であるリボ核酸(設計図)そのものであり、それは、ちょうど、ガチャガチャのようにカプセルの中に設計図が書かれた紙切れが入った状態に似ている。その設計図が、宿主である人間などの体内に入って活性化し代謝系に指令を出すことで増殖する。
●どうもウイルスは「生きられない」のではなく、「不活化する」といった表現が適切であるようだ。
●日本では子供の頃から馴染みが深いガチャガチャ。紙切れ一枚が入ったガチャガチャカプセルをインフルエンザウイルスとみなしたとき、ウイルスの不活化とは、カプセルを足で踏んづけて潰してしまった状態に似ている。
●具体的に、ウイルスを不活化する条件として、湿度と紫外線が知られている。参考HPはコチラ↓
http://sawagikyou.holy.jp/nature/kiken/yobou/v_06_shitsudo/v_shitsudo.html
●空気中の湿度低下(乾燥)は、人体の粘膜の防御機能を低下させることも事実。適度な湿度条件下で粘膜の機能を正常に保つことが大切である。
●そしてもうひとつ、ほうれん草は、粘膜を強くすると言われるベータカロテン(プロビタミンA)などのビタミンやミネラルの宝庫である。ほうれん草を毎日きちんと食べることが健康に冬を乗り切る秘訣である。今日もこれからほうれん草を食べようと思う。


やられた!!

●1週間ほど前の出来事、ジャグロンズレコードを達成すべく農作業に取り組んでいたが、昼食をとりに1時間ほど現場を離れた。
●昼休憩を済まして、軽トラで現場に近づくと1羽のカラスが愛車(トラクターヤンマー32D)の煙突に止まっている。「あれは、単独行動の悪ガラスだ!!」、なんだか嫌な気配を感じた。
●私が見ている眼の前で煙突から、シートに飛び降りて、シートをつついている。やめてくれ〜!!
●時すでに遅し、PTO傾きスイッチ用のゴムカバーがちぎられており(写真1)、シートにも穴が開けられていた(写真2)。
●こうしてカラスのせいで愛車は雨に弱いトラクターになってしまったのである。
○写真1↓
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○写真2↓
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台風一過2014.10.14

●台風19号が昨日の夜10時ごろ真上を通過していった。
●日本列島を串刺し状に通過していった今回の台風。九州上陸、そして四国上陸、そして本州上陸。上陸を繰り返すうちに若干弱くなって着たのか、それとも、前回の台風18号で学んだ教訓をいかせたのか、今回は三重安濃津農園はまったく被害を受けなかった。
●次はどんな、台風がくるのか?今年は当たり年のようなので、次に備えながらも、淡々とほうれん草の生産に取り組む毎日である。


ジャグロンズもう一つのほうれん草「安濃津ほうれん草」

●ジャグロンズのフラッグシップほうれん草ブランド「益荒男ほうれん草」、ミドルアッパークラスの市場流通限定ほうれん草ブランド「高虎ほうれん草」。ジャグロンズにはもう一つのほうれん草ブランド「安濃津ほうれん草」がある。
●安濃津ほうれん草は、津市内限定販売で、主に、学校給食での食育の教材として活用いただいている。今季も、津市安濃町全域の幼稚園小学校中学校でご利用いただいた。学校にはそれぞれジャグロンズのほうれん草づくりを紹介した資料が張られていた。大変光栄なことである。
●安濃津(あのつ)は、三重県でも古くから歴史のある名称で、旧津市と旧安濃町を含む地域の名称である。地域で採れたほうれん草について学びつつも、自分たちの住む歴史に思いをはせてほしい。そんな思いを込めたほうれん草が「安濃津ほうれん草」である。
●↓食育担当の東観中学校の川口美保先生

●↓食育の資料(先生方が安濃津農園に取材しその際に撮影した写真でかなり詳しくマニアックなところまで紹介して頂いている)





豪雪in三重安濃津農園2014.2.14

●いつもと違う降りっぷり、軽トラの上に、ハウスの上に、雪がどんどん積もる。ぼた雪である。
●まるで雪国の風景。12月の秋田と同じ錯覚を覚える三重県津市の安濃津農園。
●屋根の勾配がゆるい三重型のパイプハウスが危ない。急いで、対策に取りかかった。ハウスの中に1台の石油コンロをつける。これで、機械庫とスタッフ控え用のハウスの雪対策は万全。ハウスの上につもった雪の一番下の面を少し溶かして雪崩を起こすのだ。雪がどんどん滑ってハウスの横に落ちてゆく。元々傾斜がきつい雪国仕様の調整作業用のハウスは、石油コンロなしでも、5つほどつけている蛍光灯から生まれた熱で、雪の滑りは十分であった。
●自然相手の農業は、何があるか分からない。今回は、雪国育ちの経験を十分に活かすことができた1日であった。


不吉な予感、台風24号2013

●南の沖縄からはじまり、九州から日本列島をなめるように通過すると予想されている非常に強い台風24号。今年の流行語大賞になりそうな「数十年に一度」の・・・・とかならないように祈るばかりである。三重の、ネイチャー・サーフィンは、スリルがありすぎてまいってしまう。明日は、暴風対策の1日になるだろう。津市内の、多くの農家の農業用ハウスは、台風18号の爪痕がまだ多く残っているというのに、本当に困ったものだ。
●私のこれまでの経験からすると、困ったことや、不安なことのあとには、大きな感動や喜びがついてくる。やるべきことをやって、台風が通過する、9日が過ぎてからの出来事に期待したいところだ。


ヒッチコックの「鳥」と救世主「ハヤブサ」

●2週間前、キャベツ数百個が壊滅、3日前、秘蔵っ子ほうれん草の5★が全滅、鳥害である。
●犯人は、ヒヨドリ。百羽以上の大群が一気に押し寄せて集中的に野菜を食べてしまう。
●そんな、状況の中、今日の昼下がり、すごい鳥がやってきた、鳶ではない、羽はブーメラン状、尾羽の形が丸いのでハヤブサの可能性80%。高圧電線の鉄塔のてっぺんから急降下する姿は、ほれぼれする勇姿、まさに我らがヒーローである。仕事の電話がかかってきたため、獲物を捕まえたかどうかは確認できず、その後ハヤブサは姿を消してしまった。
●近くにはカラスが、2羽、何事もなかったかのようになにかをついばんでいる。怪しい。カラスは、猛禽を追い払うため、私たちからするとやっかいな存在だ。
●ヒーローがいなくなった今、私たちになにができるのか?。
●やっぱり捕まえて食べるしかないか。
●ヒヨドリは、おいしいジビエとしてフランス料理でも使われているようである。
●きっと、甘いほうれん草をたくさん食べたヒヨドリの肉は最高の味がするであろう。


今季はとにかく当たり年

●50年に一度、未曾有の洪水に見舞われた9月30日、そして、先日1月27日、爆弾低気圧による爆風により、強力な浮力により、ハウス4棟(桃薫ハウス、第1育育苗ハウス、第2育苗ハウス、機械庫)、延べ700平方メートルが崩壊。今季は、人生初めての出来事が多い。
●今日は辛うじて、何を逃れた資材庫を急遽機械庫に改装して、機械類を格納した。日が暮れて風がなくなった満月の下、屋根をかけて、補強バンドを張ろうとしたとたん、急激な風とともにぼた雪が降ってきた。水濡れに弱い機械類はぎりぎりセーフであった。
●ハウスの崩壊に関しては、今季は、農業共済の保険に入っていたので、不幸中の幸いであった。来季までは大型育苗施設も不要なので、ハウス類の設備のダウンサイジングを敢行し、もっと、強固な設備を整えてゆきたいと考えている。
●深夜1時過ぎの今、外は真っ白な雪、なにかが起こる予感がする。津が雪ということはたぶん、ここ1週間は、注文が殺到する。
●今年は、良くも悪くも当たり年である。まさにジェットコースター人生(3年前のブログ参照→)http://www.jagrons.com/archives/2010/09/post_855.htmlである。大きな困難の先には大きな感動、まさに「人間万事塞翁が馬」人生である。
●何度も、困難にぶちあたると、まだまだ、自分の詰めの甘さに気づく今日この頃である。「天災の一部は人災」、私は常日頃このように考えている。ああしていれば良かったのにと思うことが多いのだ。
●何はともあれ今日は遅くまで、一緒に作業をともにしてくれた2人のスタッフに感謝したい。


カラフルな浄土寺いも

左から、「桜」、「白龍」、「オレンジ」、「安濃」、「紅」



「ジャグロンズ」未曾有の大洪水に見舞われる

●この度は、びっくりしました。
●ジャグロンズの拠点が未曾有の洪水に襲われました。
●9月30日の未明、津市安濃町に1時間に60ミリの集中豪雨、それに伴い安濃川の堤防が決壊。
●遊水池である農場周辺は洪水となったわけです。
●地域の長老の皆さんの話では、伊勢湾台風以来の大洪水とのこと。
●農場は深いところでは50pの浸水、事務所も床上5pまで浸水。ほうれん草の苗も700枚が流水の彼方に消え去りました。
●この1週間で、被災処理もほぼ終了し、これまで以上に頑強な農場体勢が出来つつあります。
●スクラップ&ビルドは、物事を進歩させるときに不可欠。
●大自然の力によるスクラップも無駄なものが流されたと考えることが出来ます。
●自然の猛威を受けるのも自然をサーフィンする農業の定め。楽しく乗り越えることが重要と考えます。
●被災直後に駆けつけてくれた、ジャグロンズサポーターの皆さんには大変お世話になりました。
●「益荒男ほうれん草」の出荷はちょっと遅れますが、皆さんの期待に応えられるよう急ピッチで生産活動に取り組んでおりますのでご安心下さい。


台風直撃への心構え

●台風4号が来る!!ジャグロンズの本拠地がある三重県津市は、現在のところ直撃の予報。研究所時代も含めて、15年の長きにわたり西日本で農業に携わっていると、その被害のすさまじさも身をもって感じている。台風の被害は、風害と水害の二つに大別されるが、現在のところハウス系統の風害対策が最も重要である。早速、三重在中の2人の若いスタッフにこれまでの被災経験を話し、対策リストを作って指示を出したところである。
●自然の中の営みである農業、どうしても乗り越えられない波が来たら人命の安全第一の対処が肝要。生きていれば何でも出来る。


カローラ燃費22.5km/L

今、三重に着きました。新潟から三重までの高速道路で新しい発見をしました。
ブレーキを決して使わず、慣性の法則を活用しエンジン回転を最小限に抑える工夫で、これまで14km/Lであった10年もののカローラセダン(1300cc)で22.5kmの記録を達成。道具と機械は使いよう。面白いものです。


熊が来る!!

秋田県、美郷町にて、先ほど、日頃寡黙な大工の照井タケオさんが興奮して話しかけてきました。近くのおばさんが、熊が橋を渡っているところを目撃したとのこと。川の向こうから、こちら私たちの集落にやってきた模様です。朝5時から活動している私たちに危ないから注意するように教えてくれたのです。熊出没といえば秋が定番ですが、今年は早いようです。熊といっても秋田にいるのは温厚なツキノワグマ。ヒグマのように凶暴ではありません。熊への遭遇経験が多いタケオさん曰く、「出会い頭は、必ず立ち上がりこちらを威嚇するが、じっとにらみつけると必ずそっと逃げていく」「気迫が大切」「無理に戦う必要はないので」その状況を見極めるのが大切とのこと。大変勉強になりました。


自然に畏怖の念を抱く

●秋田出身のわたくし藤原が三重に来て一番驚いたのは、台風のパワーのすごさ。平成6年の秋、信号が45度に曲がっているのをみてそのすごさを視覚的に感じ取ったことを覚えている。
●秋田では最近豪雪が続いているが、東京で降る雪と違って、いつも雪の多い地域では、大雪も何事もなくすぎてゆく。しかし、今年は、油断してしまいハウスが一棟、雪で潰れてしまった。
●三重県に本拠地を置くジャグロンズは、新農場を開設して以来、現在もスタッフ全員で設備インフラを整えている。先日から、新しく50mサイズの総合育苗ハウス、それに機械庫とコンテナ庫の増設に取りかかっている。どれも不夜城的に完成しつつあるが、気をつけなければならないことがある。夏から秋にかけての三重の気候は、「強風」と「大雨」が特徴。これが分かっているにもかかわらず、脆弱な排水基盤整備とハウスの補強不十分は、天災を招く。いや、これは人災である。
●農業は、自然の中の波乗りである。畏怖の念を抱きながら向き合っていかなければならない。


浄土寺芋苗の定植

今日は、20時〜22時30分までの2時間半、メンバー4人で浄土寺芋(甘藷)の第1回目の定植を行った。この時期の甘藷苗の定植は夜の定植がベスト。良質の苗2000本は夜の湿りと朝露によってしっかり活着するのである。


物語「みにくいイチゴ品種」

●野菜茶業研究所で、生まれた新品種「桃薫」は、その上品な味わいと他のイチゴ品種の追随を許さない芳醇な香りが特徴の品種である。このイチゴ、ジャグロンズが三重県初として栽培に取り組むに当たっては、イチゴ生産サイドから、「着色が悪いので生産現場での普及は難しい」とか、「栽培技術が確立されていないから作るのはやめた方がいい」との声が聞こえてきたのを覚えている。
●私たちは、外観の色や栽培技術が未確立なことは、生産に取り組むに当たっての本質的な問題ではないと判断した。着果数を多くすると果実毎の味の均一性が劣ることから摘果を強くし、大きな果実だけを生産する栽培技術を採用した。そして、薄い果実の色と乱形果からイメージする果実の特徴が広く親しまれるようにとの思いを込めて「ピンクタイガー」と命名した。「ピンクタイガーよ、おまえはもう他のイチゴと違うことで悩む必要はない、おまえは桃薫いちごという新しいジャンルのイチゴなのだから。」
●「千里の馬は常にあれども伯楽は常にはあらず」、名伯楽、それ、ジャグロンズが引き受けます。


物語「みにくいアヒルの子」

●アヒルの一家で、醜い子としていじめられて育った白鳥の子供。醜いアヒルのこの招待は、大きくて美しい白鳥だったというのが、この物語のオチである。
●一見目先の価値基準や、保守的見地からの「常識」によって人や物が評価されることがある。新しいとは、従来と違うから「新しい」のであり、本質的な部分での良さが分からなければ、その評価は一般的、外見的価値基準のみに頼らざるを得ないからである。
●「千里の馬は常にあれども伯楽は常にはあらず」世の中を良くするためには、名伯楽が必要である。


捕り物帳

3月3日イチゴハウスにネズミ侵入!!早速捕獲作戦決行。そして3月7日捕まえました。2匹のネズミ。このネズミは、イチゴの表面の種だけをねらって食べにくる厄介物です。


A級戦犯!!


勝てば官軍!負ければA級戦犯!!この写真をみて、チャウシェスクの映像を思い出しました。
これは、桃薫いちごのハウスを荒らし回っていたモグラです。罠にかかっておぼれて死んでいました。
モグラは2匹で行動することが多いようです。これで、今後何事もなければよいのですが、、、。


ああ懐かしの兎豆

ああ懐かしの兎豆。

毎日、美味しい枝豆を食べて頑張った夏も懐かしい今日この頃。また枝豆が食べたくなりました。


野菜の力(チカラ)・・・益荒男ほうれん草の実力


珍映像!!ほうれん草を食べる犬

益荒男ほうれん草の軸(葉柄)はウエスティ君のの大好物!!


幻の食材「ハタヤウサギ」

ハタヤウサギの品評会の様子です。


野菜物語・・・浄土寺いも(甘藷)

ジャグロンズの実践農場、5年ぶりに規模拡大をかねて移転しました。同じ町内ですが、津市安濃町浄土寺というところです。この浄土寺という土地は、畑に向いた土地で、地元のお年寄りの間では甘藷がおいしいといわれているところです。しかし、実際に本格的に甘藷の生産に取り組んでいる生産者はおりませんでした。土を観て私が感じたのは、鳴門金時の産地徳島の土質に非常に近いということ。そこで、全国から10種類以上の甘藷の苗を取り寄せ、この土地に合ったものを選抜しようと試みました。栽培様式は本場鹿児島の様式に習い、簡単な機械化も図りながら600坪の甘藷畑を作りました。その中から4つの品種を選別しました。すなわち、黄色、橙、白、紫、といったように色の異なる4タイプです。これらについては、「浄土寺いも」と命名し、来年は、イエロー、オレンジ、ホワイト、パープルの4タイプを生産することにしました。
★「今は産地でなくても、@気候とA作物とB作る技術(人)があれば、良い農作物は出来る。」この思いで、ジャグロンズは新しい農業に挑戦しております。この活動、賛同いただけたら幸いです。

●「浄土寺いも」の特徴
1)イエロー(ベニアズマ系)最も一般的で人気の甘藷の一つ(茨城発祥品種)
2)オレンジ(安納系)焼き芋にするとねっちょりと甘いのが特徴(鹿児島発祥品種)
3)ホワイト(太白系)あっさりした風味が特徴(埼玉県発祥品種)
4)パープル(九州137号系)外観は黄金色、中身は紫、 上品な風味が特徴(宮崎発祥品種)


台風15号通過。

●今日9時頃から急激な雨、雨、雨。午前中にレストランのシェフと約束していたさつま芋を農場に取りに行くと、、あれだけ排水の良い浄土寺圃場が、水浸し。反射的に排水の溝を切る作業をした。その時、遠くから、洪水避難勧告の放送が聞こえてきた。大粒の雨が降る静かないつもの圃場の風景。こんな何でもない静けさの中に自然の脅威を感じた。大きな天災は静けさの中から起こるような気がする。幸いにも堤防は決壊しなかったようだが、自然に対する畏敬の念を感じたひと時であった。
●今年の「農」の現場での新しい挑戦の一つは「芋」。野菜の中で最も台風に強い品目である。雨の中飛び込んだ津市のレストラン「ラ・パルム・ドール」http://www.inetmie.or.jp/~palme/オーナーシェフの後藤さんに2種類の紫イモを届けるのが目的。シェフがさっと調理して食べさせてくれたさつま芋は、種類によって味が大きく違った。無農薬無化学肥料で栽培した素朴な外観のジャグロンズのさつま芋「浄土寺いも」は、10月のメニューで採用していただく方向でご回答をいただいた。どんな料理になるのか皆さんお楽しみに。
●事後報告になってしまったが、レストラン「ラ・パルム・ドール」の後藤シェフには、ジャグロンズが初めて世に送ったミニキャベツ「金太郎キャベツ」、超ミニキャベツ「銀次郎キャベツ」を8月のメニューで初めてご使用いただきました。畑で見つけた小宇宙「ジャグロンズのミニキャベツ」については、またの機会にご紹介できたらと思います。


早起きすると出会えるよ。


朝5時過ぎは、ヤゴからトンボが生まれる時間帯。先日、珍しく自動車のタイヤにくっついたヤゴからトンボが生まれる瞬間に立ち会いました。トンボは「オニヤンマ」。生まれたてのトンボはまだ体色が白っぽいのが特徴です。観ているうちに羽をバタバタさせて飛び立ってゆきました。お元気で!


ジャグロンズの甘いほうれん草

●冬の「益荒男ほうれん草」の特徴は、「甘い」ということ。しかし、厳密には「益荒男ほうれん草」=「甘いほうれん草」ではない。お客様のニーズに応じて、そういったものを出荷しているのである。ジャグロンズの農場である「ファーム*ジャグロンズ」の「益荒男農園」には多種多様な状態のほうれん草がある。その中から、「ほうれん草ソムリエ」のスタッフが「人為的」に選別して、お客様にあったほうれん草を出荷している。●昨日は、お客様からのご要望で、糖度18.5度の5スターほうれん草(5★)を出荷した。もうここまでくるとほうれん草ではなくなる。料理するにも覚悟が必要になる。●「益荒男ほうれん草」=「ほうれん草」+「情報」。私たちは、「美味しくって」、「からだによくて」、「安心して食べられる」、3つの内部品質最優先の観点で、「ほろ苦い」ほうれん草から「甘い」ほうれん草まで、幅広いニーズにこたえるべく「益荒男ほうれん草」を生産・販売している。


祝「クニマス」発見!!

先日、さかな君がクニマスを発見したとの報道にふれた。釣りキチ三平の別冊で取り上げられたストーリーが現実となった。地球の「ホットスポット」として多様な生物種が存在する日本において、絶滅種が復活したことは大変うれしい出来事である。


ジャグロンズ5周年記念作品・・・5スターほうれん草

今年は、新作のほうれん草を発表します。
「ゴールデン」、「ブラック」、「アフロ」、「レッド」に続く第5の益荒男ほうれん草は。。
ずばり「5スター(ファイブスター)」ほうれん草、
商品開発のコンセプトは、「甘さと風味の両立」、「素材にとことんこだわるプロの料理人向けの商品」、今年は数量限定で生産しましたが、来年からは注文予約生産する予定です。

画像は後ほど、UPします。


論文が理解してもらえない!?ちょっと残念。

●最近ほうれん草の育苗に関して、何件かの生産者から問い合わせを頂き、論文を贈らせていただいた。しかし、かなり熱心な生産者さんでも、「10回は読まなければ理解できない」という。●どうやら、サイエンスの世界でお決まりのスタイルの文章(緒言、材料および方法、結果、考察、摘要)が、理解してもらえないらしい。●少し解説すると、◆緒言は、その論文を報告するに至った過程とそれに関連する既報の紹介などを記す部分で、その報告の新規性を明確にする部分でもある。◆材料および方法は、その研究に再現性を持たせるために重要な部分である。◆結果は文字通り、目の付け所を明確にしながらも試験結果を淡々と記す部分である。◆考察は、その論文でもっとも大切な部分で、著者の主張や考えがこの部分に現れている。◆そして摘要、これは、その論文の重要なものを抜き書きしたものである。◆もうひとつ、論文には冒頭に必ずサマリーというのがついている。これは本文の要約であり、時間がないときはこの部分を見ることで論文の内容のあらましを理解できるようになっている。●どうも「農」の分野におけるサイエンスと生産現場との間には、隔たりがあるようだ。「農」の生産現場に身を置きながら、サイエンスとの間に橋を架けることがジャグロンズ藤原隆広の役割のひとつであることを再認識した次第である。●先ほど、福岡のコマツナ生産者の徳安さんとお電話で軟弱野菜類の栽培方法について意見交換した。福岡では、春菊をはじめとしてフザリウム菌(Fusarium oxysporum)による被害(シュンギク萎凋病)が多く発生しているらしい。来月は、電動型半自動多条移植機「ちどりさん」のジャグロンズパッケージ「ジャグロンズ1号」の納品&説明で徳安さん(福岡市)を訪問する予定。安全で快適な農作業を実現する移植機「ジャグロンズ1号」の活用とジャグロンズが蓄えてきた育苗技術に関するノウハウを活用していただけたら幸いである。


台風が来る

台風が近づいている。ジャグロンズはじまって以来の、安濃津拠点への接近。ほうれん草がどうなるのか心配である。今日遅くまでかかって、台風対策はやりつくした。どうやら、台風は南方を通過するようだ。台風の進行方向の左側となるようなのでちょっと安心した。ほうれん草がぶさぶさになりませんように。


「双子のパラドックス」×「渡り鳥農業」

●「双子のパラドックス」と呼ばれるアインシュタインの「相対性理論」に関連した有名な思考実験がある。これは、双子の「弟」が地球に留まり、もう「兄」が高速のロケットに乗って宇宙を飛行したあと地球に帰還した場合、帰還後の「兄」の年齢が「弟」よりも若くなるというもの。
●なるほど、この「双子のパラドックス」からすると、1箇所で農業する農業従事者に比べて、移動を伴う「渡り鳥農業」従事者は、若干若くなる(歳をとらない)計算である。しかしこれはあくまでも希望的所見。物理的にはそうかもしれないが、心の感じ方としてはほとんど差がないそうである。
●どんなことに直面しても「くよくよせずに、前向きに」対処することが歳をとらない(老けない)秘訣のようにも思う。


夏の風物詩「瓜太郎」

●もう秋の気配が漂っていますが、これは8月に収穫した瓜。名前がないようなので仮名「瓜太郎」としました。めちゃくちゃおいしい瓜です。メロンではありませんが、独特の風味と甘さは中途半端なメロンよりも上を行くおいしさです。
●「瓜太郎」は、三重県津市で、ちよばあちゃんが毎年作っている瓜です。これも将来ブームになりそうな素材のひとつです。来年は、たくさん作ってみんなに食べてもらいたいと考えています。


大地の賜物「サン・ジャポネーゼ」


●今年は、おもしろい野菜を作ってみた。「甘くもない、すっぱくもない」だけど「味がある」そんなトマトだ。農作業の合間にもいで食べたら「うまい」。僕はそう感じた。素材品種の特性は赤系トマト。桃太郎のようなピンク系トマトとは一線を画す種類だ。
●料理に向いたトマトの品種をつかって、独自の土づくりと栽培方法によって作るジャグロンズのトマト「サン・ジャポネーゼ」。
●お菓子やデザートではない、いっぱい食べて健康な体を作る「トマト」、それが「サン・ジャポネーゼ」。一口目はあまりおいしいと思わないが、毎日食べても飽きないトマト、それが「サン・ジャポネーゼ」。アミノ酸含量が高く、だしの取れるトマト、それが「サン・ジャポネーゼ」。「サン・ジャポネーゼ」は真に身体にいいものを求める、玄人好みのトマトです。
※「サン・ジャポネーゼ」は現在のところ大量生産しておりません。季節限定で受注生産させていただきます。


秋の気配

お盆過ぎの秋田は昼はまだ夏だが、夜の風が気持ちいい。お盆過ぎの夜は、コオロギの声が聞こえ、秋の気配が感じる星のきれいな穏やかな夜である。枝豆の出荷ピークも終わり、農作業も片付けモード。9月上旬からは三重の「益荒男ほうれん草」生産の準備に入る。もうすぐ渡りの季節がやってくる。


夏のほうれん草作り大きな方針転換

 
●実は、レストラン様などの食材として人気の「夏の益荒男ほうれん草」。肉厚でがっしりとした外観が特徴です。●今年で、4年目を迎える秋田美郷町での夏のほうれん草作り。昨年まで、夏のほうれん草は、化成肥料主体の施肥管理で生産に取り組んできました。しかし、7月のフザリウム菌の発生で作柄が不安定になり、長年お世話になった大口のお客様を失うなどの残念な出来事がありました。●これを契機に、土の微生物の多様化の必要性を痛感しました。今回は、10aあたり、完熟堆肥1.5t、カニ殻有機資材150kg、有機入り化成120kg、粒状苦土石灰150kgを施用しました。有機物を多く使用する栽培には、省力化、低コスト化、農薬使用量の削減などの可能性が見え隠れします。野菜作りでは、「3年目の壁」が存在します。3年でころころと作付け品目を変えてしまう人は何をやっても3年です。しかし、この「壁」を越えたところに本当の農業の喜びが存在します。私は、昨年、25年間ほうれん草専作で作り続けてる方にお会いして思うところがありました(この方は、1年で1cm土が増えているのでした。)。研究所では明らかにされていない何かが、生産現場でちらり、ちらりと見え隠れしているのです。●私たちは、化学肥料を否定しません。適切に使用すればおいしくて高品質の野菜が作れるからです。「化学肥料」「有機質肥料(堆肥も含む)」はそれぞれまったく違った特性を持ちます。それぞれの特徴をきちっと理解して使うことで本当においしい野菜が作れるのです。

↑散布した有機質資材は、クリープというモードでトラクターをゆっくり走らせ、高速回転ロータリーで細かくした土に均一に混和します。このような土作りの積み重ねが大事なのです。


枝豆の生育状況6月18日

 
●早生の枝豆に1週間前から花がつき始めました。今年は、ジャグロンズ仕様の半自動多条移植機を使ったいろんな栽培方法を試しています。もちろん私たちが行う栽培方法は1畝3条植えです。秋田県では通常、株間を狭くし条間を広く取る2条植え(播き)栽培が一般的(慣行栽培様式)ですが、ジャグロンズのスタイルは株間を広く取って3条植えにします。3条植えにすることで移植効率が1.5倍になるからです。しかも、1畝あたりの栽植株数は慣行栽培様式と同じです。私たちの実践する農業は、労働コストを特に意識する農業(農作業アナリスト馬野担当)です。
●三重安濃津拠点の「益荒男ほうれん草」同様に、秋田美郷拠点では露地野菜の代表格として将来「益荒男枝豆」を世に送り出すことができるよう現在試行錯誤を重ねているところです。


京都府舞鶴市 大庄屋 上野家

  

  
↑これが米粉うどんだ!!     ↑事務局スタッフの北井秀典さん

●京都府舞鶴市にある大庄屋上野家さん。古い建物を一般公開しています。食堂では、米粉うどん(米粉とジャガイモのでんぷんのみで作ったコシのあるうどんです)を格安の400円で食べることが出来ます。この手間暇でこの価格。早いうちに食べておいた方がよいと思いました。

↑この日は、モデルさんが打ち合わせのご様子。記念に写真を撮らせていただきました。ありがとうございました。


恐竜の卵?

面白い卵を手に入れた。緑色の卵である。(独)家畜改良センター岡崎牧場の長野さんに頂いたのが、「岡崎アロウカナ」(ニワトリの名前です)の産む緑色の卵である。外観は、博物館で見ることの出来る恐竜の卵に似ている。この「岡崎アロウカナ」、チリ原産の「アロウカナ」(緑色の卵を産むが産卵数が少ない品種)を父親(♂)に、「白色レグホーン」(淡褐色の卵を産む多産卵品種)を母親(♀)に改良された品種。早速卵かけご飯で頂きました。ごちそうさまでした。

※赤殻卵は「岡崎おうはん」(「横班プリマスロック(♂)×「ロードアイランドレッド(♀)」)どの卵も、殻が固く高級感あふれるの卵です。


稲籾の発芽特性

●稲籾はどのように発芽するのか?
●再生紙マルチ水稲直播栽培の技術の要は、そのメカニズムを知りその情報を十分に活用する事にあります。
●かつて、何かの文献で読んだことがあります。「稲籾は、水の中では芽から発芽し、空気が多い場合は根から出芽する」の様な内容だったと思います。
●大坂さんの、孵卵機を借りて30℃の恒温環境で出芽の実験を行いました。
●実験の結果、予め15℃の水に6日程度浸漬した後、含水率15%まで乾燥させた籾を、利用することで、マルチシート敷設後2日以内で発芽させることが出来ることを確認しました。
●しかし、出芽後の水位が問題。発芽は芽からでますが、水が多い(籾が水中にある)と、芽がどんどん伸びていつまでたっても根が伸びてきません。反対に籾が空気中にあると、根がどんどん伸びて芽は太く短くなります。ちょっとでも水があると根は伸びてきません。
●来年は、大坂さんにお米を作っていただく予定。大坂さんも今回の実験で、稲籾の発芽後の生育特性を目で見て理解していただけたと思います。
 


癒しの「蘭鋳」(ランチュウ)


冬のインフルエンザ対策として、金魚の飼育を始めました。愛知県や弥富町の「丸照」さんからやってきた2匹の蘭鋳「ランちゃん」と「チュウちゃん」は可愛い水槽の中で元気に泳いでいます。冬の湿度(相対湿度)を50〜60%に保つことで、インフルエンザウイルスは死滅するとのこと。毎年金魚水槽を置くことで湿度を保ち、インフルエンザ予防に役立てています。


エダマメの葉っぱを食べる黒毛和牛たち


●エダマメはほうれん草と異なり、多くの残さがでます。そこで、残さの有効活用として町内で畜産業を営む藤井香さんの黒毛和牛たちに食べていただくことになりました。
●約20頭の牛たちはおいしそうに食べてくれました。そこでは大きな牛に触ることも出来ます。なんだか癒される時間を過ごすことが出来ました。草食動物は、私たちに癒しを与えてくれるものを持っていることを体で感じました。久しぶりに、不思議な空間を体験しました。
 


これは何!!「ホウネンタワラバチの繭」


●美郷町の大坂さんの無農薬直播イネ栽培圃場で奇妙なものを見つけました。これは何だろう!!東北農業研究センターの山本さんにお伺いしたところ、イネの専門家の兼松サブチーム長から回答を得ることが出来ました。◆◆「これは、ホウネンタワラバチの繭だと思います。イネアオムシ(フタオビコヤガ)に寄生します。」◆◆ということです。●一時期、水田のイネアオムシが大発生したことがありましたが、数日後すっかり姿を消してしまったことを思い出しました。このように自然に大発生した場合の害虫はしばらく放っておくと姿を消してしまいます。原因はあとから分かるのですが、イネアオムシが姿を消した原因の一つは、このホウネンタワラバチだったようです。この「俵型の繭」はイネの葉っぱにたくさん付いていました。●圃場は「屋根のない博物館」です。これからも、ジャグロンズは読者のみなさんに、「屋根のない博物館」の魅力を知っていただくために館内をナビゲートさせていただきたいと思います。


益荒男ぼうや


今年は、試験的に小茄子の生産にとりくみました。栽植本数は600本、結構作りがいがあります。今年のテーマは、いかにコストパフォーマンスの高い農作業体系を確立するかといったこと。ナスは、手間がかかりますが、教材としては凄く良い作物だと言うことに気が付きました。来年は、今年の経験を生かして、面白いことにチャレンジしたいと考えています。
 


ダイズ葉焼病

 
●今年は、雨が多く枝豆の病気が発生しやすい夏でした。枝豆の圃場の一部に病害発生。早速つくばの作物研に連絡したところ、小松チーム長に対応いただき東北農業研究センターの兼松さんを紹介いただきました。メール添付で写真を送って診てもらったところ、葉焼病の可能性が高いとのこと。2日後に、研究チームの山本さんが現地圃場を調べにやってきて頂きました。
●枝豆畑の根っこを引き抜くと、根粒菌があまり付いていません。山本さんが根粒菌をつぶしてみると、中は腐っています。他の根粒には、フタスジノミハムシの幼虫が入って中を食害していました。
●山本さんの見解は、まずはじめに、生理障害としての窒素欠乏が起き、その後、細菌であるXanthomonus campestrisが感染し葉焼病の症状が現れた。窒素欠乏の原因は、根粒菌の働きが弱いことこの原因として土壌pH(酸性土壌)の影響も考えられましたが、ほぼpH6弱であったことからその可能性は排除して良いようです。いわゆる連作障害圃場ではこのような病害もでやすいようです。これまでの作付け履歴からして来年は、別の作物を作付けしてみようと考えてます。


キャベツ黒すす病に関する一考察



 
●アルタナリア属菌によって引き起こされる病気キャベツ黒すす病。今年は、キャベツの苗に黒すす病が発生した。種子感染の疑いがかなり強い。
●耕種概要;今回は、寒玉系品種「YRしぶき2号」、サワー系品種「YR青春」、ボール系「アーリータイム」の3品種を播種した。アーリータイムは200穴セルトレイ、その他の品種は128穴セルトレイで育苗しました。播種日は、7月17日、7月20日、7月23日の3回に分けて行った。定植日は、8月5日、8月9日、8月10日。培地は150mg/Lの市販の培地に33%の籾殻を混合したため、今回の培地の窒素含有量は、100mg/L程度と推察される。播種後、ジョロ灌水、育苗後期からは底面給水により灌水したので、育苗後半は肥料切れの症状が見られた。育苗日数が20日程度にも関わらず、十分に根鉢が形成されており耕種的には、理想の栽培条件であった。このような条件では、肥料切れの症状が早いものでは10日過ぎ頃から認められた。
●黒すす病の病班は肥料切れの苗と窒素濃度が早く低下する下位葉から認められた。特に、200穴のアーリータイムでは早くから肥料切れと黒すす病の発生が認められ、移植に使えない苗もかなりあった。同じ培地とセルサイズの条件でも、YR青春はYRしぶき2号よりも病徴が現れにくかった。植物体内の窒素濃度が病徴発生と負の相関関係があると仮定すると、YR青春はYRしぶき2号よりも吸肥力が強いのかもしれない。
●病徴発生後の薬剤(ポリオキシンAL水溶剤)散布に、顕著な効果は認められなかった。ただし、育苗後半の低濃度液肥(ハイポネックス2000倍液)の底面給水により病徴の拡大は抑えられるような傾向が認められた。
●以上の結果とこれまでの経験を踏まえて今回のキャベツの育苗技術を総括すると、ジャグロンズ独自ブレンドの育苗培地では、128穴セルトレイを使用し、播種後10日目まではジョロ灌水し、その後頃、2日ほど真水で底面給水した後、底面給水溶液を2000倍程度の低濃度液肥に変えることで健全で、良質の苗を作ることが出来ると考えられる。


ビールじゃありません


キャベツ黒すす病に唯一登録のとれている薬剤「ポリオキシン」。泡立ちがよくビールのように見えます。


いもち病


●写真は、慢性型葉いもち病の病徴
いもち病は植物体内の可溶性窒素が多くなると発病しやすくなります。
●水稲の再生紙マルチ直播栽培では、施肥量を慣行の移植栽培の半分に抑えても葉色が40(SPAD値)以上になることがあります。
●従って、再生紙マルチ直播栽培では、基肥を極力抑えた栽培を行う必要があります。秋にしっかり土づくりをした田んぼでは、基肥を施用せずに栽培する方もいます。
●ちょっと見方を変えれば、水稲の再生紙マルチ直播栽培は、肥料の投入量を極端に減らすことの出来る栽培方法でもあるのです。


タバコガの仲間




●タバコガ、またはオオタバコガの幼虫と思われます。ナスの中から出てきました。


巨大空母から飛び立つ「シオカラトンボ♀」


●2週間前までは、茜トンボの空母の役割を果たしていた、再生紙マルチ水稲直播栽培の実証圃場(田んぼ)、10万頭の茜トンボは、今は山の上。最近は、茜トンボに変わって毎日空に羽ばたいているトンボがいる。茜トンボより一回り大きいトンボである。すぐに、シオカラトンボとは出てこなかった。シオカラトンボといえば、渋いブルーグレーの♂型の色彩をイメージしていたからだ。写真は、シオカラトンボの♀である。今、シオカラトンボが毎日毎日空に飛びたっている。現在、シオカラトンボの空母の役割を果たしている田んぼ。彼らは、どんな働きをしてくれるのだろうか。楽しみである。
●トンボは純肉食の昆虫、大きなアブでもがぶりとかみつくどう猛さは、力の象徴にもとらえることが出来る。英語で、Dragon Fly (ドラゴンフライ)というだけある。増えすぎた草食の害虫をどんどん捕食してほしいものである。
●今回は、トンボの分類について少し調べたので、ここに記載しておきたい。
トンボは、蜻蛉目(セイレイモク)(トンボ目とも言う)Odonataに属する昆虫で、さらに細かく次の3つの亜目に分けることが出来る。
◆均翅亜目(イトトンボ亜目:Zygoptera)
◆均翅不均翅亜目(ムカシトンボ亜目:Anisozygoptera)
◆不均翅亜目(トンボ亜目:Anisoptera)


イネアオムシ(フタオビコヤガ)



 
●アオムシといえばキャベツ畑キャベツ畑のアオムシはモンシロチョウの幼虫です。
●今回は美郷町の田んぼでアオムシを見つけました。その名も「イネアオムシ」、フタオビコヤガの幼虫です。むしゃむしゃイネの葉っぱを食べています。このままおむしゃむしゃ食べ続けるのでしょうか、今はイネアオムシにとって一番幸せなときのようです。
●これまでの経験だと、自然に近い田んぼでは決して一つの虫だけが増え続けるということはないように思います。ある時を機にぱっといなくなってしまうのです。天敵が一斉に押し寄せてくることが多いのですが・・・もう少し様子を観察してみようと思います。
◆<被害と虫の特徴>
幼虫が葉を食害し、葉にカスリ状の食痕が見られる。多発すると葉が食いつくされて中央の葉脈だけが残る。
幼虫は体長2〜2.5センチで、1枚の葉を2つまたは3つに折り曲げて、綴った中にいる。シャクトリムシのような歩き方が特徴である。
成虫は体長0.8〜1センチの蛾である。翅は黄色で2本の褐色の筋がある。
1年に5〜6回発生し、局地的に多発する。
★解説は、ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)より引用


イネツトムシ(イチモンジセセリ)



 
●おぼろ月夜の田んぼ(再生紙マルチ水稲直播圃場)を巡回した際に見つけた虫、イネの葉っぱをむしゃむしゃ食べています。イネツトムシです。
◆<被害と虫の特徴>
葉を折り曲げたり綴り合わせて作った巣(ツト)の中に潜み、周囲の葉を食害する。また、ツトに妨げられて穂が出なくなる。
幼虫は体長3〜4センチ、うすい緑色で背中に褐色のすじがある。成虫は体長2センチ、翅は褐色で小さな白斑がある。
1年に3回発生し、8月上〜中旬の被害が最も大きい。
成虫は秋に集団で西または南に向かって長距離移動する。
◆<防除>
窒素肥料が多いと多発するので、やりすぎないようにする。
★解説は、ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)より引用


イネドロオイムシ


●大坂さんの圃場で見つけたドロオイムシ。食害の様子が上手く撮影できました。ちょっとずつちょっとずつ葉っぱを食べています。「少し愛して長ーく愛して」といった感じです。
◆<被害と虫の特徴>
成虫、幼虫ともに葉を食害し、白いすじ状の食痕が残る。
成虫は体長4〜5ミリの小さな甲虫である。体色は胴体が黒色で、背中は黄色である。幼虫は体長5ミリ、泥状の糞を背負っており、濃い褐色の水滴のように見える。
もともとは北陸や東北地方で発生の多かった虫であるが、早植え化が進むとともに近畿地方でも発生が増えている。
★解説は、ひと目でわかる花と野菜の病害虫(大阪府園芸植物病害虫図鑑)より引用


セミの幼虫


●7月29日のこと。
●ナス畑の地中から、5年間の眠りから覚めたセミの幼虫が現れた。
●あんこがたっぷり入った「あんパン」のようなずっしり重いセミの幼虫。
●どんなセミが出てくるのだろうか。


農業の基本、土作り

●ほうれん草づくりを初めて、今年で3年目の夏に入る。農作物は、3年目が大きな転機になる。エダマメでも、ほうれん草でも、連作の影響が3年目に出るのである。だいたいは、プロの農家でもいろんな野菜に挑戦するが、3年目でやめてしまうケースが多いと聞く。
●僕のほうれん草作りも3年目。今年は、化学農薬を使わずにどこまでほうれん草を作れるか挑戦した。結果、鱗翅目害虫とアブラムシ等の害虫対策はほぼクリアしたものの、夏のピシウムに負けた。夏のピシウムは、古いタイプのカビの仲間で、腐生菌として、ほうれん草の「ずるけ」や立ち枯れ症状を引き起こす菌である。
●ここ数日の間、納得できるほうれん草が出来なかったことで、お得意さまの皆様には大変ご迷惑をおかけしている。8月下旬には、一般的なほうれん草とは全く違った外見の益荒男ほうれん草を出荷する予定である。ピシウム対策も万全、次はどんな障壁が待っているのか?どんな壁でも超える自信はある。今年は、夏のほうれん草作りの技術の集大成の年としたい。


茜トンボ(10万の飛行隊)




●再生紙マルチ水稲直播栽培の実証栽培を行っている秋田美郷圃場。朝早く、田んぼでの作業をしていると、ヤゴから生まれたばかりの複数のトンボを見ることが出来る。ここ一週間、毎日新しいトンボが巣立っている、観察結果を基にざっと試算してみたら、私たちの水田20aで約10万頭近くのヤゴが飛び立って行く計算になった。●トンボの種類は今はほぼすべてが、茜トンボ(アカトンボ)である。今は黄色い姿をしているが、これから高い山の上に向かって飛び立ち、避暑地で一夏を過ごした後に、真っ赤になって生まれた田んぼに返ってくる。●実は彼らは、イネの害虫であるトビイロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカそれにツマグロヨコバイなとを食べてくれる私たちの強い味方なのである。彼らの飛来さえ期待できれば、ウンカヨコバイ対策の農薬散布なんて全く必要ない。私たちは10万の軍隊(飛行隊)を得たのも同然なのだから。


空からヤマメが降ってきた!?


★↑間違って畑に落ちているものを踏んでしまいましたが、間違いなくヤマメの幼魚です。
●2ヶ月ほど前に、空からオタマジャクシが降ってきたとのニュースがあった。
●今日の朝、ナス畑で作業を終えて、ふと下を見ると、小さな魚が落ちている、よく見るとからだの模様から渓流に生息するヤマメであることがわかった。首はない。
●鳥が川でヤマメを捕まえて、何かの拍子に吐き出してしまったのだろうか?
●その真相は、謎である。


ホウレンソウ畑への来客(エンマコオロギの幼虫)


●先日、ホウレンソウ畑にコオロギの幼虫が遊びに来ていました。エンマコオロギの幼虫のようです。
●「黒いスーツに、白のエナメルのベルトでカチッと決めた。」そんな雰囲気を醸し出しています。これから、どこのパーティーにお出かけなのかな?
●いろんな虫がやってくるホウレンソウ畑って、なんか楽しい感じがしますね。


ジャグロンズの稲






★↑クモたちが応援に現れました(写真上段・中段)、イネミズゾウムシも丸々に太ってはいますが、もう食傷気味のようです(写真下段)。

●5月下旬から6月中旬にかけて、イネミズゾウムシの襲撃を受けた、再生紙マルチ直播栽培で育てたジャグロンズの稲。我慢の一字で、農薬を散布せずにじっとこらえた甲斐がありました(トレボン粒剤を使用しようか迷いに迷いましたが我慢しました)。イネミズゾウムシの数は減り、きれいな新葉が出てきました。分けつも始まっているようです。
●現在は、稲作の味方(益虫)であるクモが大発生しています。1株に1頭のクモといえるくらいの数です。田んぼには、いよいよ自然の力があふれ出そうとしています。
●農薬を極力使わないことの意味。それは、自然界に存在するすべての天敵の力を借りて害虫の密度を下げることで、被害を最小限に止めるところにあるのです。
●7月は稲も劇的に変身を遂げるとき。これからの変貌が楽しみです。


生まれたての兄弟たち(テントウムシ)


ホウレンソウの裏に羽化したてのテントウムシの幼虫を見つけました。カメノコテントウでしょうか?8頭の兄弟です。


イナゴの幼虫


●ホウレンソウにイナゴの仲間の幼虫が停まってました。
●イナゴなどのバッタ類は、幼虫から蛹の形態を経ずに成虫になる、不完全変態型の昆虫として知られています。


ヒラタアブの幼虫


●ヒラタアブの幼虫はアブラムシ(害虫)を食べてくれる益虫です。


ナナホシテントウ(幼虫・蛹)


★↑ナナホシテントウの幼虫
 
★↑これは蛹(さなぎ)

★↑ちなみにこれは、「ヒメカメノコテントウ」の幼虫(脱皮したてです)
★☆★「ナナホシテントウ」「ナミテントウ」「ヒメカメノコテントウ」は、いずれも肉食の甲虫で、野菜に害を及ぼすアブラムシ類を主食としています。彼らは、野菜づくりの味方「益虫」なのです。


テントウムシの卵とナミテントウ(成虫)


★ホウレンソウの葉っぱの裏に見つけました。

★↑これは、ナミテントウの成虫「黒字に赤2紋タイプ」

★↑そしてこれは、ナミテントウの大好物「モモアカアブラムシ」


モモアカアブラムシのコロニー


●モモアカアブラムシがホウレンソウの若い葉っぱにびっしり付いています。
●このようにアブラムシが密集している状態を「コロニー」と呼びます。
●コロニーが出来ると、アブラムシは有翅虫化(羽が生えたタイプに変身)して、ほかの植物に飛んでいきます。


夏の草花(2009.6.28)





セマダラコガネ


●おもしろい触覚の形をしたコガネムシを見つけました。名前は、セマダラコガネ。
●甲虫目 カブトムシ亜目 コガネムシ科 スジコガネ亜科に属します。


ヒメカメノコテントウ(成虫)




●ヒメカメノコテントウの成虫がホウレンソウに付いていました。アブラムシを食べてくれる成虫です。


ゾウムシの仲間




●これは何ゾウムシだろう?エダマメ(ダイズ)の葉っぱに付いていた小さなゾウムシです。ゾウムシの世界は奥深そうです。


ヨトウムシ(中齢幼虫)




●これは、ヨトウムシの3齢幼虫と思われます。
●ヨトウムシは、野菜作りの大敵!!


フタスジヒメハムシ


●↑これはフタスジヒメハムシ、大豆(エダマメ)の害虫です。


白髪太郎「シラガタロウ」(クスサン)


●ホウレンソウの葉っぱに珍しいお客さんが見えました。
●初めて見る顔です。
●ホウレンソウに繭を作(営繭)ろうとしてますがなんか違和感があります。
●ホウレンソウを収穫していると、なんか栗の花のようなものがふわり。
●栗の花ではなく、お客さんの脱皮した抜け殻でした。
●天蚕(天然のカイコ)だろうと察しをつけて調べてみると。。。
●やっぱり、ヤママユガ(天蚕)の一種の「クスサン」の幼虫(毛虫)でした。
●このユニークな風貌。クジャクの羽のような模様と栗の花のようなふわふわの毛ある意味ゴージャスな毛虫です。
●この毛虫は、クスノキやクリノキの葉っぱを食べて繭を作る天然のカイコ(天蚕)の仲間だったのです。
●クスサンの幼虫は、その風貌から「白髪太郎」(シラガタロウ)と呼ばれています。


 
●↑↓これが「クスサン」だ!!
 
●↑なんか猫バスに似ていませんか?(左)、躍動感あるクスサンの幼虫(右)

 
●クスサンの抜け殻(左)とクリの花(右)


キアゲハの幼虫はセリが好き




●ホウレンソウ畑のわきに生えていた野生のセリにキアゲハの幼虫がいました。
●アゲハ(アゲハチョウの幼虫)は、カラタチの葉っぱを食べますが、キアゲハ(キアゲハチョウの幼虫)は、セリ科の植物(ニンジンやパセリなど)の葉っぱを食べます。


禁断の果実「グミ」



●今年もグミに赤い実が付きました。この果実、実は昨年、朝仕事の後に倉光マネージャーが一口食べて「ノックアウト」その日は半日寝込んでしまったのでした。今年は、僕もウマちゃんもおいしくいただいております。


救世主が現れた!!(ヒメカメノコテントウ)


●秋田美郷拠点のほうれん草畑、高屋敷圃場。最近ワタアブラムシの発生が顕著で、コロニー(アブラムシの塊)を見つけては被害にあったほうれん草の株を引き抜いていました。
●今日、ほうれん草を収穫していると葉の裏にオレンジ色の卵が産み付けられています。どうも鱗翅目害虫のものとは違います。
●そして時折、葉の裏を素早く動く忍者のような生き物が・・・これはテントウムシの幼虫に違いない、でもナナホシテントウの幼虫にしては小さい。。。調べてみたところ、これは、ヒメカメノコテントウ(姫亀甲天道)の幼虫であることがわかりました。自然界にいるたくさんの益虫のうちの一つです。
●私たちは、農薬一辺倒の農業から脱却し、IPM(総合的防除)の実践を通して、自然界の力を合理的に活用した農業生産に取り組んでいきたいと考えております。
★ヒメカメノコテントウは成虫も幼虫もアブラムシを食べて生きています。成虫は4〜5mmと小さく、成虫の模様が亀の甲に似ていることからこの名前が付きました。成虫の模様のバリエーションは多く、亀甲型のほかに、黒型、黄点黒型、背すじ型などが知られています。
●今日、発送したほうれん草にはもしかしたら、ヒメカメノコテントウの幼虫くんも一緒に旅して行ったかもしれません。もし、見つけたらそっと外の草むらに放してやってください。お願いします。


再生紙マルチ水稲直播シートを使った田んぼの生き物たち2


★紙マルチ付近の水辺の生き物たち

↑◆1)これは何者による仕業でしょうか?もしかしてオケラかも!
※紙マルチの下を何かの生き物が穴を掘って進んでいるようです。

↑◆2)イトミミズ
※水がたまりっぱなしのところでは、稲籾が芽を出さずに、ついにイトミミズが発生してしまいました。

↑◆3)ヤゴ(トンボの幼虫)


 
↑◆4)カゲロウの仲間の幼虫?
※これは何だ!?水中で泳ぐ姿形は陸に生息するアリジゴクのようでもあります(写真上)。時折、しっぽを水面につきだして呼吸をしています(写真下左)。手に取ってみると顔は蛇トンボ(カゲロウの仲間)の幼虫の孫太郎虫にも似ています(写真下右)。肉食系の昆虫で農業害虫ではないことは確かです。風の谷のナウシカに出てくる虫のように優雅に水中を泳いでいます。
 
↑◆5)アメンボ
※何か餌を見つけたのでしょう。ハイエナのように群がるアメンボも観察されました(写真右)。

↑6)オタマジャクシ
※実はどう猛な肉食系小動物でもあります。


★あぜ草に潜む生き物たち

↑1)コガタルリハムシ
きれいな色をしています。

↑2)地グモ


★あっ!忘れてた!!

↑1)イネミズゾウムシ
※まだ植物が小さいのに1株に1〜2頭のイネミズゾウムシ(害虫)が付いています。移植栽培の稲にもたくさん付いていますが、食害による被害度は、直播栽培の方が大きいです。イネミズゾウムシの発生のピークは5月下旬から6月上中旬といわれているので、もう少し我慢すれば、落ち着くでしょう。がんばれ!!あきたこまち!!

↑2)雑草
※紙マルチを敷設していないところは、このように雑草が生えてきました。


再生紙マルチ水稲直播シートを使った田んぼの生き物たち1



 
●秋田県美郷町の実証圃場、敷設後の低温環境のため3週間以上かかってやっとここまできました。何とか及第点というところでしょうか。さて、この田んぼの生き物たちをちょっと観察してみましょう。


ナガメ




●ナガメは動きが早くてピントがあわせにくい!!


アザミウマ


●これはかなりちっちゃいぞ!!


カブラハバチ






●カブラハバチの幼虫(写真上)と成虫(写真中&下)


コナガ




●コナガの幼虫(終齢♀:写真上)と成虫(♂&♀:写真下)。


モンシロチョウ




●モンシロチョウの卵(写真上)と幼虫(写真下)です。


この畑(大根の葉っぱ)にはどんな生き物がいるのかな?


自給自足用の畑のダイコンの葉っぱに虫が付いてます。
さて、何種類の虫がいるのかな?
ちょっと観察してみたら、6種類の虫がいました。
1)モンシロチョウ
2)コナガ
3)カブラハバチ
4)アザミウマ
5)キスジノミハムシ
6)ナガメ


LSDトレーニングに向かう途中のでのムジナとの遭遇

 
●今日は雨。ジャグロンズのブートキャンプの一環で、雨上がりの夕刻を活用して、馬野君と共に美郷町仏沢公園にある温泉をベースとした高地トレーニングを実施しました。高地トレーニングの内容は1時間のLSD(Long Slow Distance)。その後の温泉は最高でした。
●話はさかのぼって、温泉に向かう道での出来事。目の前を不思議な歩き方をする動物が横切っていきます。車をとめて観てみると、あちらも立ち止まってこちらを観ています。そして、またきた方向へ帰っていき、道路の側溝のあたりへ・・・。車を降りて探してみると、側溝の土管から、鼻が見えます。この中にいるな!!じっと息を殺して出て来るのを待ちましたがなかなか出てきません。
●しびれを切らして、直接真っ暗な土管の中をカメラでカシャッ。なにやら、目が光ってます。もう一度フラッシュをたいてパチリッ!!やっぱりいました。アナグマ、通称ムジナです。ズームでこんなに大きくとれました。
 


※ムジナとタヌキに関する情報を見つけました↓
http://www.kumagaya.or.jp/~sizensi/print/dayori/20/20_6.html


ワタアブラムシ


★↑ワタアブラムシ(ブラックタイプ)
●ほうれん草の周りに、クロアリがうろうろしていました。なんか怪しい、もしや!!
●やっぱりです。ほうれん草の新葉の内側にびっしり、アブラムシが付いていました。これは、ワタアブラムシです。
●クロアリは、アブラムシのおしりから分泌される甘い汁を目当てにやってきていたのです。クロアリは、甘い汁を貰うお礼として、アブラムシをナナホシテントウなどの天敵から守ってあげる(テントウムシを追い払う)ことが知られています。
●アブラムシが集まった状態をコロニーと呼びます。コロニーを形成すると、その中のいくつかのアブラムシは有翅型(ゆうしがた:羽のあるタイプ)に変身して、ほかの個体に飛び移ることが知られています。
●ワタアブラムシは、黒色のほかに、緑色、黄色にもなりますが、低温環境ほど真っ黒の個体が多くなることが知られています。

★↑これは、別のコロニー(初期ステージ)。緑色タイプのアブラムシ。


エダマメの害虫(ハムシ)?




エダマメの葉っぱに付いていました。ハムシの仲間のようです。


シュレーゲルアオガエルの卵


●通常見かけるアマガエル、奥羽山脈の山麓美郷拠点の近辺では、アマガエルより一回り大きい、エメラルドグリーンのカエルを見かけることがあります。シュレーゲルアオガエルです。●先日、再生紙マルチ水稲直播栽培の実践圃場のあぜにおもしろいものを見つけました。シュレーゲルアオガエルの卵です。●美郷町の山林には、シュレーゲルアオガエルに似ていますが、木の上に卵を産むモリアオガエルの生息も確認されています。大自然を堪能するには十分すぎるここ秋田県美郷町です。


シマヘビに触る!!

 
先日、馬野君から蛇がいるとの連絡!!早速見に行きました。1メートルを超えるくらいの大きなシマヘビです。どうやら水を飲みにきたようです。用水路に首を突っ込んで舌を出して水を飲んでいました。ゆっくりとした動作を見ているうちに思わず触りたくなりました。こちらもゆっくり手をさしのべて触ってみるとシマヘビ方も全く動じる様子なし。手に巻き付けようとも思いましたが、過去のイタチの件もあるので自然の動物の世界に深入りすることはやめ、そっと見守ることにしました。
イタチ君との出来事はこちらをご参照ください↓
http://www.jagrons.com/archives/2008/10/post_405.html
http://www.jagrons.com/archives/2008/10/post_410.html
http://www.jagrons.com/archives/2008/10/post_413.html


イネミズゾウムシ


●秋田美郷拠点の再生紙マルチ水稲直播栽培圃場に小さな昆虫が泳いでいました。手に取ってみると、これはイネミズゾウムシです。●イネミズゾウムシは、米国から船に乗って、日本上陸(最初に発見されたのは愛知県)したといわれています。それから次第に、日本列島を北上、私が中学生の頃(25年頃前?)に秋田で初めて確認されたとのテレビ報道を見た記憶があります。
●米国のイネミズゾウムシは、両性生殖系(米国ミシシッピ流域諸州に分布)と単為生殖系(カリフォルニア州に分布)の2つのタイプが知られていますが。日本で確認されているタイプは後者の単為生殖系(雌だけで増殖するタイプ)で雄はまだ発見されていないとのこと。


巨大ほうれん草


これはびっくり、巨大ほうれん草。ジャグロンズの苗を伊賀にある「ファームマエタ」の有機圃場で育てたらこうなりました。


阿吽の仲

 
★開創1300年を迎える津観音寺の阿吽の像★


花「冬から春へ」

最近撮りだめした花の写真。すべて「深草庵」に咲いた花です。(撮影RICHO CaplioG3modelM)














ほうれん草畑のダイコン

 
●むかーしむかし、3ヶ月ほどむかし、ほうれん草畑に、変わった葉っぱが生えていました。
●何だろう、近づいてみるとダイコンです。

●種もまいてないのに、ダイコンが生えています。どうも1年前に植えたダイコンから種が落ちたようです。

●早速引き抜いて頂きました。寒さの中で生き抜いたダイコンは格別な味がしました。特に葉っぱはみそ汁に入れて食べると何ともいえない美味でした。


浅草雷門


この巨大提灯(?)、寄贈:松下幸之助と書かれてました。知りませんでした。


ネズミがお米を食べにきた!!

 
★かじられた米袋(左)と仕留められたネズミ(マウス)(右)
今日、お客様の、ファーム・マエタ代表の前田豊作さんと打ち合わせをしていたところ、どこからとなく「カリカリ、カリカリ」と音がします。なんか変だと思っていましたが、どうもお米の袋をネズミがかじっているような音です。二人で、お米袋を開けようとしたところ・・・・・・「うわあっ!!」「ぴょーーん」とネズミが飛び跳ねました。まだネズミすのこの下に隠れています。二人で追いつめて捕まえようとしましたが、なかなか捕獲できず・・・。そこで、前田氏の丸めた新聞紙での一撃!!見事ネズミはお縄となりました。というか・・お亡くなりになりました。ネズミの死が無駄死ににならないように、玄関前の猫の通り道に置いておいたところ、翌日ちゃんとなくなっていました。ちゃんと猫が食べてくれたようです。それとも・・ネズミは死んだふりをして、ちゃっかり逃げていったのでしょうか!?その後のことは、読者のみなさんのご想像にお任せします。
 
★写真(右)は、必殺仕事人の前田氏(前田氏は、新しい味の豚肉生産を志す養豚家です)


草花2008.12.21

冬の風物詩「山茶花(さざんか)」です。




草花2008.11.05





草花2008.12.14

雨があけた、重量感のある朝の空気の中で撮影しました。



レディバー君のお友達


●今日、お客様に出荷のほうれん草を収穫していたところ、株元からレディバー君(ナナホシテントウ)の仲間が、何匹も出てきました。甲虫類であるナナホシテントウは、寒い冬を越すため、いろんな隙間に入ってじっとしていることが多いのです。きっと、ほうれん草の森の中は、暖かくてテントウムシの安らぎの場でもあるのでしょう。「お休みのところ起こしてしまってごめんなさい。」
●そうそう、明日到着のお客様のところには、ほうれん草にレディバー君のお友達が、ついて行っちゃってるかもしれません。どうか驚かずに、そっと逃がしてやってください。お願いします。


本社前に狸(タヌキ)あらわる!!

今日午後6時頃、もう日は沈んでいました。圃場の仕事を終えて、本社前に帰ってきたところ、なんと狸が本社前にいるではありませんか、犬ではないことは明らかで、最初はアライグマかなとも思いましたが、よく見ると狸です。数匹の影がありましたが、急な出現に私は対応できず、撮影することは出来ませんでした。イタチだけではな多くの生き物が集まる大自然のまっただ中にあるのが、ジャグロンズの本社なのであります。


ハスモンヨトウ

 
●苗を植えようと準備してたら一匹の蛾が飛び出してきて水辺に落ちました。
●ハスモンヨトウの成虫です。ほうれん草の害虫でもありますが、もうこんなに寒くなっては、悪さはできません。幼虫も寒くて身体があまり動きませんから。


イタチ君とのお別れ

 
○↑イタチ君はこのように、流しの上を荒らし回る様になりました。
 
☆↑イタチ君の足跡(左)、といたずらの跡(右)
●イタチ君、このごろ毎日くるようになって、ちょっと困ってしまいました。
●なぜって、流し台の上にあがって、いろいろあさり回るようになったり、洗った皿などの食器を汚したり、流し台の排水溝のところのごみ受けの蓋をあけたり、かなりのやんちゃぶりを見せるようになったからです。
●イタチ君は、野生動物ですのでしつける訳にもいきません。
●野生動物と仲良くするのもいいですが、僕の生活にもちょっと衛生面から問題あるように感じています。
●僕は、ちょっとムツゴロウさんの様にはなれないな・・・
●好奇心から、写真を撮るためにイタチ君に餌付けをしたりして、イタチ君をその気にさせてしまった僕にも問題があります。しかし、けじめを付けなければなりません。僕は、これまでのイタチ君との蜜月期間に終止符を打つことにしました。
●まず、イタチ君がやってきたとき、これまでにない野獣のような声で「グガアーッ」と大声で、脅しイタチ君に恐怖心を植え付けました。そして、イタチ君の入り口に蓋をしました。
●やりすぎたかな、との反省から、イタチ君の入り口を開け、シーチキンをおいて、それがなくなるかどうか見てみましたが、やってきた気配はありません。
●これで良かったのだと思います。野生動物と人間とは、ある程度の距離をとって生活することが、お互いにとって好ましいのだと思います。
●そうだ、イタチ君、生ゴミは、外のたい肥置き場に積んで(捨てて)あるのでそこに直接行って食べたらいいよ。
●短い間だったけど楽しいひとときを過ごせました。イタチ君ありがとう。


イタチ君の好物

 
●ここ数日、イタチ君が毎日やってくるようになりました。どうやら、イタチ君の好物はヨーグルトのようです。
●そこで、ちょっと、試してみることにしました。写真のようにヨーグルトを缶の中に入れて、置いておきました。
●いつもは毎日、夜8時頃にやってきましたが、昨日は、夜11時頃にやってきました。
●やはり食べています。おいしそうにペロペロなめています。
●完食してしまいました。
 

 


けもの道

●先日、事務所にやってきたイタチ君http://www.jagrons.com/archives/2008/10/post_405.html。昨日は夜8時頃、今日は朝5時に、またやってきました。
●残念ながら、今日は食べ物がありませんでした。
●イタチ君がやってくる方向をちょっと観察してみました。
 
☆↑こっちのほうからやってきました。
 
☆↑ここが怪しいです。やっぱり・・・イタチ君の毛を見つけました(写真右)。
●このけもの道、もう少しあけておいてあげようと思います。


集団でほうれん草を食害する「ヨトウムシ」

 
★↑ヨトウガの若齢幼虫による食害
●ほうれん草の害虫第2弾!!今回はヨトウムシ(ヨトウガの幼虫)です。
●野菜を食害するヨトウガ(ヨトウムシ)の仲間には、ヨトウガ、シロイチモジヨトウ、ハスモンヨトウが知られています。
●スピナチ・ガーデン安濃津拠点にもヨトウムシが発生しました。
●大阪府で公表している「ヨトウムシ類の見分け方」http://www.jppn.ne.jp/osaka/color/yoto/yoto_l.pdfで調べた結果、@集団で食害しA頭の後ろに1対の黒い斑点がなくBシャクトリムシ状に動くC若齢幼虫ということで、ヨトウガの幼虫(ヨトウムシ)であることが分かりました。
●このヨトウムシは、春ヨトウとも言われ、5〜6月の食害も多いのですが、スピナチ・ガーデン美郷拠点(秋田県)では、全く被害がありませんでした。実は、美郷拠点には、無数の地グモや、アマガエルの集団に出会いました。クモやアマガエルは、ヨトウムシを好物としている強力な天敵なのです。
●安濃津拠点では、ミミズはよく見かけますが、美郷拠点ほど豊富なクモやアマガエルが見あたりません。ちょっと被害が大きくなりそうなので、明日防除を行う予定です。早期発見早期防除がヨトウムシ対策として重要です。少ない農薬で効率的に被害を抑えることができます。
 
★↑ヨトウガの若齢幼虫
 
★↑しゃくとりするヨトウガの若齢幼虫(左)と若齢幼虫の脱皮後の脱け殻(右)


出たな!!「シロスジノメイガ」

 
●ほうれん草の育苗ハウスの中を、ひらひら飛んでいるチョウチョがいます。
●よく見ると、シロスジノメイガです。
●これは、ほうれん草の害虫です。幼虫が、ほうれん草をせっせと食べてしまいます。
●植える前に一度、薬剤散布をする必要があります。苗のときに薬剤散布することで、農薬の使用量を1/10以下にまで抑えることができます。
●「スポーツの秋」、「食欲の秋」、ほうれん草栽培にとっては、「虫害の秋」でもあります。
●畑をよく観察することで、農薬を適切、かつ最小限で活用していきたいと思います。


真夜中のかわいいお客様

 
●さあ寝ようかな、とそのとき、台所に小さなものが動いてます。おっ、イタチ君です。足音も立てずすばしっこく動き回っています。
●ブロックの隙間から、入ってきたようです。土間、を通って板の間にあがってきて電子炊飯器の中をのぞいています。イタチ君は僕に気づかず、2メートルくらい近くまで寄ってきました。すごいかわいい顔してます。
●餌を探しに来たようです。今日はちょうど、黄色い生ゴミ入れがいっぱいでした。イタチ君は黄色いバケツを何度ものぞき込んでます。
●写真を撮ってやろうと構えましたが、さっとどこかに消えてしまいました。
●必ずまたくるはずだ!!僕は、カメラを構えて、じっと待ちました。
●そしたら、5分もたたないうちに、彼はまたやってきました。今度は、シーチキンの空缶に頭をつっこんで、カラカラ音を立てて進むパフォーマンス付きです。その姿がまたかわいい。
●そして、絶好のシャッターチャンス!!!
●しまった!!フラッシュをたいてしまった。イタチ君の目が光ってしまいました。もっとかわいくとってあげたかったけど・・・ごめんなさい。
●イタチ君は、果物の皮には興味がない様子でした。目当ては、魚の残飯、鮭の皮をおいしそうに食べていたようでした。
●そんなにいつも残飯はないけど、食べ物の有効利用になります。イタチ君また来てね。
 


じっとするアマガエル


●10日ほど前の朝、台所の窓を開けたらアマガエルがいました。
●格子越しの朝日を背に受け、じっとしていました。
●なんか、落ち着き払ったカエルを見ているとこちらも落ち着きます。


貯穀害虫「ノシメマダラメイガ」

 
●先日、無農薬栽培米「スピナチ・ガーデン・ライス」の中から、貯穀害虫「ノシメマダラメイガ(熨斗目斑螟蛾)」が見つかりました。
●このノシメマダラメイガは穀類、小麦粉などの穀粉、油分の多い乾燥加工食品などに発生します。
●詳しくは、食品総合研究所の解説をご覧ください→http://www.nfri.affrc.go.jp/yakudachi/gaichu/zukan/28.html
▼メイガの仲間で、僕がこれまでに出会ったのは、このシノメマダラメイガの他に、ハイマダラノメイガ(ダイコンやキャベツの芯を食べます)、シロスジノメイガ(ほうれん草の害虫)、ニカメイガ(イネの茎を食べ白穂の原因となります)があります。
▼メイガの仲間は、口が退化しており、成虫はものを食べられないようです。可哀想ですね。
■虫が付いたお米は、ちょっと玄米では食べる気になりませんので、すぐに、精米しました。
■農薬を使わないと言うことは、ちょっと不便なところもありますが、不便も楽しんでしまうくらいにできたらと思います。
★不便を楽しむと言えば、建築家安藤忠雄さんの「住吉の長屋」が思い浮かびます。
★ちょっと、話題が飛躍しすぎかなっ。


ナナフシ

 
●朝、ふと下を見ると家の中の土間に小枝のような生き物がいた。ナナフシのようだ。調べてみると、トゲナナフシという昆虫でした。
●指で、突っついても全く動きません。この昆虫は、小枝になりすますことで有名ですが、この昆虫自身、自分が小枝だと思いこんでしまっているようです。そこまで、思いこんでしまえば、他からみても、なんか本当に小枝にみえてしまうような気がします。よく観察してから、そっと、外の小枝に逃がしてやりました。


ナチュラルアート

 

 
●今日、すごい生き物を見つけました。
●蛾の幼虫です。
●名前は知りませんが、兎に角美しいと思いました。
●手に乗っけてみても、動じません。堂々としたものです。
 


シロアリバスターズ


●2008年9月29日午前9時、ジャグロンズの事務所にヤマトシロアリ研究所のスタッフが到着した。
●7月に駆除したはずのシロアリが再発生、保証期間は5年間のため、追加駆除の作業を行うためである。2人のシロアリバスターズにお話を伺った。
今回のシロアリの特徴
★シロアリは、アリの仲間ではなく、ゴキブリに近い昆虫なのだという。
★今回のシロアリはヤマトシロアリという種類。まだおとなしい方だという。ちなみに一番過激なシロアリは、イエシロアリといって、南方の暖かい地域に発生するそうである。
★シロアリの最も勢いが強まるのが、5月。要注意の季節である。
★シロアリは、女王アリの他に王アリが1匹いるそうである。
★シロアリには4つのフェロモンが知られている。性フェロモン、集合フェロモン、警戒フェロモン、道しるべフェロモンである。
 
臆病で弱いシロアリ
★シロアリは、臆病で、音や光や振動を感じると、土の中に戻っていくという。
★シロアリは、木の繊維みたいなものを好んで食べるが、最も好んで食べるのが、段ボール。柔らかいのが好きなそうである。硬いものより柔らかいものが好きなようである。
★シロアリの天敵がクロアリなのは意外である。シロアリはクロアリの大好物なのだそうだ。
さあいよいよシロアリの駆除開始
 
★シロアリの薬は、即効性でなく、じわじわ効いてくる薬である。身体についた薬は、巣の中に持ち込まれ、巣の中のシロアリも死んでしまう。
★シロアリのみなさんさようなら。


彼岸花(ヒガンバナ)

 
●この時期になると津市の田んぼわきの至る所にこの花がさきます。
●この彼岸花は、数日のうちに土の中から現れて静かに咲いています。
●根は芋のようになっていますが、毒がありモグラよけとしてもとらえられているそうです。
●しかし、昔、飢饉の時には、毒をさらして、その芋の中に含まれるでんぷんを食べて飢えをしのいだとも言われています。
●彼岸とは仏教用語で「煩悩を脱した悟りの境地」のことを言うそうです。彼岸に対して、
「煩悩や迷いに満ちたこの世」をこちら側の岸の意味である「此岸」(しがん)というそうです。
●この植物は何かを悟ったのでしょうか?それとも彼岸会(ひがんえ)の時期に咲くから彼岸花というのでしょうか。あっ、どうやら後者のようですね。詳しい解説はこちらをどうぞ→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%8A


ニラのにおいがする植物(花)

 
●畦草刈りをしている近くで、強い「ニラ」のにおいがしてきます。
●何だろうと、よく観察してみると、この花が原因であることが分かりました。
●ちょっと名前を調べる時間がありませんでしたが、ネギの仲間のユリ科植物です。
●早朝の散歩道の脇にも生えていましたので写真を撮りました。


聖徳太子建立の禅寺「四天王寺」

 
●津市周辺のお寺は、天台宗と浄土真宗(高田派)が多いようですが、歴史のある曹洞宗の禅寺が津市内にあります。四天王寺http://shitennoji.kiraweb.com/です。
●今日は、朝から、四天王寺で座禅を体験してきました。
●私自身、座禅体験は今回が2回目です。実は約20年前、高校の京都への修学旅行の帰路で、曹洞宗の総本山である福井県永平寺で座禅を体験したことがありました。
●今回は、「三昧(ざんまい)」という言葉、「止観(しかん)」という言葉にふれました。
●私自身、なぜか理由は分かりませんが、座禅を組みたくなって、近くを探したところ、四天王寺というお寺があることを知り、体験をさせていただくことになったのです。
●「くるものは拒まず、去る者は追わず」といった空気の中、自然と一体の中で約40分の座禅、そして、和菓子とお抹茶と和尚さんの法話は、休日のひとときを充実した時間に変えてくれました。
●私の実家のお寺は、禅宗ではありませんが、座禅を組むことの中に、私自身が必要としている何かがあることに気づきました。無理せず気長に、もうしばらく座禅を続けてみようと思います。


この鳥たちは、なにしてるのでしょうか?

 

 
●ほうれん草畑の準備を開始しました。田んぼ(これは、休耕田です)を起こして、冬のほうれん草づくりの準備をします。
●耕耘すると、必ずと言っていいほど鳥たちがやってきます。今日は、サギがやってきました。
●なにしにやってきたのでしょうか?
●答えは、「餌を探しに来た」です。
●今回、やってきた鳥たちは、主にカエルを食べていました。細い首なのに太ったカエルを丸飲みしていました。


平安時代の「つわものどもが夢の後」後三年の役の歴史公園を訪ねて

 

 
☆秋田県美郷町滞在中に美郷町にある後三年の役記念公園に行きました。少し歴史の勉強をしましたので紹介させていただきます。
●「前九年の役」「後三年の役」といえば平安時代後期の奥州を舞台とした戦役である。
●平安時代、北東北では安部氏(奥羽山脈より東側)と清原氏(奥羽山脈より西側)が勢力を持っていた。
●前九年の役は、現在の岩手県を戦場とした戦いで、安部氏の滅亡によって幕を閉じる。
●後三年の役は、秋田県県南部を舞台とした、清原氏の内乱であった。
◎後三年の役は、横手市と美郷町を舞台とした戦いであった。
 
↑これは藤原清衡のブロンズ像です。
★藤原清衡の生い立ちを、調べてみたので少し紹介する。
@)清衡は、藤原北家の血筋とされる藤原経清を父、奥州の豪族、安倍頼時の娘を母として生まれた。
A)前九年の役で安倍に味方した藤原経清は、源氏に処刑される。
B)清衡の母は前九年の役で源氏と一緒に戦って勝利を収めた清原武貞の後妻となる。これによって、清衡は清原清衡と清原氏を名乗ることとなる。
C)清衡には母と武貞の間にできた家衡という弟がいたが、この家衡が、後に清衡の妻子命を奪うことになる。これが、清衡と家衡との対立の構図となり清原氏の内乱である後三年の役の始まりとなる。
D)清原は、後三年の役で、陸奥守源義家を味方に付けて、みごと家衡を破る。
E)内乱を制した清衡は、後に実父の藤原を名乗り、平泉に移りその後の奥州藤原家反映の礎を築くことになる。


日本脳炎

●最近、富山、三重、高知、長崎、鹿児島、沖縄の6県で、ブタから日本脳炎の感染を示す抗体検出が報告されています(国立感染症研究所の調査)。
●日本脳炎はアジアを主な流行地域とする法定伝染病の一つです。病原体は代謝系を持たないウイルスです。ウイルスは、生物と無生物の境目にある「モノ」で、その実体は、生物の設計図であるDNAやRNAそのものです。
●日本脳炎ウイルスは、主に田んぼで発生することが知られている「コガタアカイエカ」が媒介することが知られており、豚の体の中で増えたウイルスが、豚の血を吸ったコガタアカイエカによって媒介されて人の体内に入るのです。
●この猛暑と先日の大雨のせいか、どうも最近家の中に蚊が多く、1日3カ所くらいは、やられてます。そのため、蚊取り線香を焚き続ける毎日です。
●日本脳炎のような、ウイルス病の予防にはワクチンが効果的です。日本では、1954年から予防接種が開始されましたが、定期接種として実施されたのは1994年からとのこと。
●この日本脳炎、昔は全国的だったようですが、東北よりも西日本で多く発症する病気のようです。ですので、東北出身の自分はもしかして、予防接種を受けていない可能性があります。
●早速、自分の母子手帳を調べてもらったら、どうも、怪しいので、早速、かかりつけのお医者さんにお願いしてワクチンを取り寄せてもらいました。明日の午後には接種の準備が整うとのことです。


さよなら「トカゲ」くん(2)

 
●午後になりました。
●トカゲ君はまだくつろいでいます。
●えっ!!
●ちょっと、がよってます(弱ってます)。
●肩に力がありません。無念の雨がえるhttp://www.jagrons.com/archives/2008/07/post_304.htmlににた雰囲気を感じます。
●そうか!そうだったのか!!
●僕の推測は次のとおりです。
1)トカゲ君がたまたま通りかかって、この洗い場の中に入ってきた。
2)入ったものの洗い場が滑って出られなくなった。
3)人が来たので、とりあえず穴の中に逃げ込んだ。
●5日目なので、トカゲ君もだいぶ弱ってます。
●網で捕まえてみると、結構かわいい顔してます。
●元気でな!!そして外の庭に逃がしてやりました。
●トカゲ君は、背中で喜びを表現して走り去っていきました。
●5日間の短いおつきあいだったけど、なんだかちょっぴり寂しい気持ちになりました。
●さようなら「トカゲ」くん。げんきでね。


さよなら「トカゲ」くん(1)

 
●今日で5日目。
●今日もいるかな。
●いたっ!!
●やっぱりトカゲ君はいました。
●排水の穴の中からこちらをのぞいています。
●少ししたら、穴の中から出てきました。
●手をさしのべると・・・・
●逃げません
●このトカゲくん、人になついたのかな?


ツチノコ現る!?

 
今回の、投稿はちょっとショッキングな内容です。
●昨日、再生紙マルチ直播栽培(無農薬栽培です)のお米の収穫を行いました。僕は収穫補助の役割だったため、手のすいた時間を利用して草刈り機http://www.jagrons.com/archives/2007/10/umk425.htmlで畔草刈りを行っていました。
●草刈りをしてると、目の前に何か、動いてます。ツチノコのしっぽのようなものが・・・・
●もしや!!やっぱり!!マムシです。マムシはスズメバチと並ぶ毒をもった生物、かまれると非常に危険です。
●どうやら僕は草刈り機の刃で、マムシのお腹を切断してしまったようです。
●そしてさらにびっくりサプライズ!!マムシのお腹から、2匹のネズミが出てきました。
●お米を食べに来たネズミをたべたマムシ。それが、ツチノコの正体だったのです。
●スピナチ・ガーデンでマムシを見つけたのはこれが初めてですが、マムシさんも運が悪かったと思います。お亡くなりになってしまいました(合掌)


今日も来ていた「トカゲ」くん

 
●今日も事務所の洗い場に「トカゲ」くんが来ていました。今日で4日目です。
●朝見かけた時は、すぐに排水溝に隠れてしまいましたが、午後3時に見かけたときは、じっと気持ちよさそうにくつろいでいました。
●どうやら、トカゲ君はここに住み着いてしまったようです。
●このトカゲ君がこの先どうなるのか、ちょっと、これからしばらく観察していこうと思います。


無念の雨がえる

育苗ハウス内で、蛙を見つけました。農薬も何にも使っていないところですが、既に昇天しています。暑さでやられてしまったのでしょうか?なんかこのポーズがやたら無念さを強調しているように思えて、亡骸ですが、その姿をブログに残してあげようと思いました。


シマヘビ

朝ほうれん草畑のわきの草むらにヘビを見つけました。かなり立派なシマヘビです。近くに寄ったらとぐろを巻いて威嚇してきましたが、このヘビは毒がなかったと思います。


ヤツがいた!!

去年の7月5日、正体を確認することが出来なかった「ヤツ」http://www.jagrons.com/archives/2007/07/post_98.html
1年後の7月6日についに、正体を発見しました。彼の名は「タマナヤガ」。通称「ネキリムシ」です。
ある日突如として、植えてあったほうれん草の株が姿を消す。1日で1〜2株のペースで消えていきます。このネキリムシが大発生すると収穫が激減しますのでそのときは、植え付けの前の圃場管理の際に薬剤処理で防除する必要がありますが、今回は1匹のみでしたので被害は4〜5株で済みました。この「ネキリムシ」ほうれん草をたんまり食べて元気に育っていました。ぷにょぷにょで弾力性のある幼虫ですが、この大きさからするとたぶん終齢幼虫でしょう。元気に手の上をはう「ネキリムシ」人間にはかみつきません。ほうれん草に害を与えなければ、捕殺せずに済むのですが・・・・・・
※カブラヤガのサナギや成虫の写真を掲載したHP見つけましたのでこちらもご覧ください↓
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/kaburayaga.html
 

 


マミー発見!!(天敵、共生、半翅目、膜翅目、銀色、黄色)

 
★今日の朝早くほうれん草の収穫をしていると、ほうれん草の下葉に小さな金色の粒が見えました。もしや!!よく見てみると!!!!!やはり「マミー」です。乳酸菌飲料のマミーじゃありませんよ。詳しいことは後ほど紹介します。
★先日、ほうれん草の収穫中に、アリを発見、もしやと思いきや、やはりいましたアブラムシ。そんなに多くはいなかったし薬剤散布はしませんでした。ご存じの方も見えると思いますが、「アブラムシ」と「アリ」との間には「共生関係」が成り立っています。アリは、アブラムシのお腹から分泌される甘い汁をもらう代わりに、アブラムシの天敵である「ナナホシテントウ」を追い払う役割を果たしているのです。
★ちょっと懐かしい知識を思い出しました。大学時代に応用昆虫学の石原廉(いしはられん)先生http://www.lib.a.u-tokyo.ac.jp/tenji/125/30_31_32_33.htmlに習った昆虫の分類について、アブラムシはセミと同じ「半翅目:ハンシモク」(口がストローのようになってます:脱線ですがウルトラマンのバルタン星人はセミの顔を参考に造形されたんでしたね)、アリはハチと同じ「膜翅目:マクシモク」(腰のくびれが特徴です)に分類される昆虫です。
★実はアブラムシにはナナホシテントウ(これは鞘翅目:(ショウシモク)って言うんだったなあ)以外にも天敵がいます。その一つが寄生蜂「コレマンアブラバチ」です。「コレマンアブラバチ」は1.5〜2mm程度の小さなハチでアブラムシに寄生する天敵です。同じ膜翅目である「コレマンアブラバチ」に対しては、アリは守ってあげることは出来ません。
★マミー(英語ではミイラの意味)の正体それは、「コレマンアブラバチ」に寄生されたアブラムシのなれの果てだったのです。このマミー(ミイラ)の中にはコレマンアブラバチの幼虫がいて、しばらくするとその中からコレマンアブラバチの成虫がでてきます。そしてその成虫は、次から次へとアブラムシの体の中に卵を産み付けます。卵を産み付けられたアブラムシはやがてマミーとなるのです(合掌)。
★アブラムシに関してもう一つ思い出しました「銀色(シルバー)」と「黄色(イエロー)」とアブラムシの関係です。アブラムシは黄色によってくる習性がある一方で、銀色はさける習性があります。すなわち、銀色の資材を使うことで、薬を使わずにアブラムシの害を軽減することが出来るのです。
★私たちジャグロンズは、先人の研究成果を十分に活用し、化学農薬の使用を最小限にした安心して食べていただくものづくりに取り組みたいと考えております。


隣の田んぼのアイガモ君

先日ほうれん草の定植作業をしていると、先週までは、人が近づくと逃げていた隣の田んぼのアイガモ君たちが、一斉に近くに寄ってきました。電動型移植機「ちどりさん」のカチン、カチンという移植作業に興味を持ったみたいです。アイガモ君たちにどのような心境の変化があったのでしょうか。人なつっこい動物には妙に愛着がわくものです。まだ背中にかすかな産毛が残ったアイガモ君たちにまた会うのが楽しみです。
 


啓蟄(けいちつ)

 
今日は、啓蟄(けいちつ)。暦の上では虫たちが土の中からでてくる季節である。スピナチ・ガーデンでトラクタを運転していると、鳥たちが本当に手の届くような近くまで寄ってくる。今日は、ハシボソガラス1羽、ツグミのつがい2羽、モズのつがい2羽がやってきた。昔ちょっとかじった野鳥観察の知識が役に立つ。鳥たちは、土の中から掘り起こされる何かを食べているようだ。ちょっと探してみた。そして僕が、土の中から見つけたモノ。それは「ミミズ」である。ミミズがいるのか!!ミミズは、土をよくしてくれるだけでなく、ミミズの糞には、植物ホルモンのオーキシンと類似の物質が含まれていて、植物の根の活性を高める効果があることが知られている。こんなスピナチ・ガーデンで作ったほうれん草。今、美味しい状態で出荷可能です。遠方向けの「ぎゅうぎゅうパック」も好評発売中。よろしくお願いします。


レディー・バード


●ほうれん草を収穫しているとトノサマバッタやテントウムシを見かけることがあります。Spinach Gardenのほうれん草畑、そこは小さな虫たちにとっては小さな森の休憩場です。
●寒い冬を越すために飛来してくれたナナホシテントウさん、ごめんなさい。このほうれん草はおいしい料理になるためにこれからレストランに出荷されます。
●Spinach Gardenでは、バッタやテントウムシがのびのびと活動できるような安全な環境下で、安心して食べられるほうれん草を作っています。


奴はどこかにいるはずだ!!

ほうれん草苗を定植してから数日後、ところどころ突如として、苗が消えています。よく見ると、苗のあったところの株ものに小さな穴が一つ。これは、ネキリムシの仕業です。地底からの攻撃に、ジャグロンズほうれん草もたじたじ、「奴を見つけてやろう」と株元を掘ってみても、いません。奴はどこだ、ほかの場所についても何度掘ってもいません。ベトナム戦争のベトナム兵のように、ベトコン並に手強い相手、それが「ネキリムシ※」です。(※正式名称は、正体を確認できなかったので明記できませんでした)農薬を使うと一発でKO出来るのですが、減農薬栽培では、こんな感じになります。
  

  


ネズミの食害

ほうれん草の発芽管理で苗箱を積んでいる3日間の間に小さな小さな二十日ネズミがやってきて、はじっこの種を食べてしまいました。これはわたしも初めての経験です。
 


ここにもいたワルガラス!!

レストラン用に美郷町で作っている露地ほうれん草。早朝べたかげに穴があいているのを発見しました。どうやらカラスの仕業のようです。親の話では、近頃、アメリカガラスという悪いカラスが出没していて、それは、くちばしは太く(ハシブトガラス?)、しゃがれ声のカラスだと言うこと(ハシボソガラス?)。日本には真っ黒いカラスはハシブトガラスとハシボソガラスの2種類しかいないはずです(あとはもう一種類ホシガラスというのがいたような気がします−元野鳥観察会会員でした−)。もしこれ以外の種類なら学会発表もの?!。夕方に中耕作業をしていると、近くでガザガサ音がします。いました、2羽のワルガラスコンビ!!また悪さをした形跡があります。これは紛れもなくハシボソガラスです。早速防鳥用の糸を張りました。もう悪さをしませんように。
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